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第十四話 *
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テーブルにはゼフトたちが買ってきた種類豊富な果物が置かれ、美味しそうな匂いを漂わせている。
「店主が食べやすいように切ってくれたんだ」
「そうなのですね」
レイラが赤いレミーの実を取ると、ジェイルがあはは、と笑った。
「!」
「やっぱり、レイラはそれを選ぶと思ったよ」
「お姉様はレミーが大の好物ですものね」
「……うん」
えへへ、とちょっぴり照れくさく笑うと、レイラは嬉しい気持ちでレミーにかぶりついた。じゅわぁと果汁が溢れ、口から少しこぼれる。
「お姉様。よければ私のハンカチをお使いください」
アイナが向かいに座っているレイラにハンカチを渡そうと手を伸ばすと、ゼフトがそれを制止した。
「大丈夫だ。ありがとう」
そうしてゼフトはレイラの頬に手を添え、レイラの顔を自身の方へ向けると、
ねちゅぅ――――
唇のすぐそばを舐めるように口づけした。
「~~っ!?」
驚いて目を見開くレイラに構うことなく、ゼフトはそのまま唇を塞ぐ。
「っ――――――――」
唇が離れると、ゼフトは自身の上唇を舐めた。
「うん、酸っぱいな」
「~~~~っ!! ゼフト様……っ!?」
「どうかしたのか? いつもこうして拭き取っているだろう?」
「~~~~~~っ!!」
確かにその通りではあるが、まさか外でも、それもアイナとジェイルの目の前でいつものように舐められるなど思ってもおらず、羞恥の感情で顔がまっ赤になった。二人の顔を見ることができない。恥ずかしすぎるあまりどういった表情を取ればいいのかもわからない。
そんな状況を変えてくれたのはアイナだった。アイナが耐えきれず、肩を震わせてくすくすと笑ったのだ。
「うふふふ……あはははは……なんだか、とっても嬉しいです!」
「……えっ?」
「ゼフト様は誠にお姉様を愛していらっしゃるのですね。本当によかった…………心から幸せな気持ちでいっぱいでございます」
「……アイナ…………」
「……僕も、アイナと同じ気持ちです」
ジェイルはゼフトを真剣な目で見つめた。
「ゼフト殿下。レイラのことを、どうぞよろしくお願いいたします」
「あぁ、もちろんだ」
その夜、ゼフトの様子が少しだけ違うような気がした。いつもより、キスにかける時間がとても長いのだ。
「はぁ……っ――――はぁ……――――――……ん――――――――」
違うのはそれだけでなく、いつもならベッドに入ってからこういったことが始まるのだが、今日はベッドに入る前に後ろから抱きしめられ、ネグリジェの上から胸を愛撫された後にお姫様抱っこでベッドへと運ばれ、横向きに抱えられたままキスが始まったのだ。
「はぁ……はぁ……ゼフト様…………そろそろ……」
ゼフトの首筋をそっと触りながらねだってみるものの、愛おしそうに見つめられそれ以上何も言えない。再び舌が絡まり合い、全身がゼフトを求める。触ってもらいたくて仕方がない。膣から溢れ出る愛液が下へと伝い、お尻が冷たい。
熱い口づけの静かな音と少し乱れた呼吸音が響く中、レイラの体はもぞもぞと動いてしまう。自分の指で乳首をつまんでみるものの、求めている心地よさを感じることができない。少しは気持ちいいと感じるのだが、ゼフトに触れられている時の方が何倍も気持ちいいのだ。
キスの気持ちよさともどかしさが入り交じり、頭がぼーっとし始めたところで求めていた快感が訪れた。
くりくり、くりくりっ――――――
「~~~~っ!!」
指先で優しく乳首を弾かれ、思わず足が動く。
カリカリカリカリ――カリカリカリカリ――――
「~~~~っ……~~~~っ……!!」
長いキスで心も体もうっとりとしているのが相まって、布越しに掻かれるのがたまらなく気持ちいい。ゼフトの巧みな指使いはこれで終わるはずもなく、今度はちょうどいい強さで摘まむように挟まれ、気持ちよすぎたレイラは唇や舌に力が入らず、それに気付いたゼフトはキスを止め乳首だけでレイラを極上の快楽へと誘っていく。
「ぁっ……あぁっ……~~~~……~~~~っ……はぁぁ…………はぁっ…………」
少しの後、ゼフトの手が胸から離れたので、いよいよネグリジェがはだけられ本格的に始まるのだと思ったレイラであったが、そうはならなかった。ゼフトはレイラの頬に触れ、またもやキスを再開したのだ。
「――――――!」
(今日のゼフト様はいつにも増してキスがお好きみたい…………嬉しいけれど、どうされたのかしら……何か訳があるのかしら…………)
「店主が食べやすいように切ってくれたんだ」
「そうなのですね」
レイラが赤いレミーの実を取ると、ジェイルがあはは、と笑った。
「!」
「やっぱり、レイラはそれを選ぶと思ったよ」
「お姉様はレミーが大の好物ですものね」
「……うん」
えへへ、とちょっぴり照れくさく笑うと、レイラは嬉しい気持ちでレミーにかぶりついた。じゅわぁと果汁が溢れ、口から少しこぼれる。
「お姉様。よければ私のハンカチをお使いください」
アイナが向かいに座っているレイラにハンカチを渡そうと手を伸ばすと、ゼフトがそれを制止した。
「大丈夫だ。ありがとう」
そうしてゼフトはレイラの頬に手を添え、レイラの顔を自身の方へ向けると、
ねちゅぅ――――
唇のすぐそばを舐めるように口づけした。
「~~っ!?」
驚いて目を見開くレイラに構うことなく、ゼフトはそのまま唇を塞ぐ。
「っ――――――――」
唇が離れると、ゼフトは自身の上唇を舐めた。
「うん、酸っぱいな」
「~~~~っ!! ゼフト様……っ!?」
「どうかしたのか? いつもこうして拭き取っているだろう?」
「~~~~~~っ!!」
確かにその通りではあるが、まさか外でも、それもアイナとジェイルの目の前でいつものように舐められるなど思ってもおらず、羞恥の感情で顔がまっ赤になった。二人の顔を見ることができない。恥ずかしすぎるあまりどういった表情を取ればいいのかもわからない。
そんな状況を変えてくれたのはアイナだった。アイナが耐えきれず、肩を震わせてくすくすと笑ったのだ。
「うふふふ……あはははは……なんだか、とっても嬉しいです!」
「……えっ?」
「ゼフト様は誠にお姉様を愛していらっしゃるのですね。本当によかった…………心から幸せな気持ちでいっぱいでございます」
「……アイナ…………」
「……僕も、アイナと同じ気持ちです」
ジェイルはゼフトを真剣な目で見つめた。
「ゼフト殿下。レイラのことを、どうぞよろしくお願いいたします」
「あぁ、もちろんだ」
その夜、ゼフトの様子が少しだけ違うような気がした。いつもより、キスにかける時間がとても長いのだ。
「はぁ……っ――――はぁ……――――――……ん――――――――」
違うのはそれだけでなく、いつもならベッドに入ってからこういったことが始まるのだが、今日はベッドに入る前に後ろから抱きしめられ、ネグリジェの上から胸を愛撫された後にお姫様抱っこでベッドへと運ばれ、横向きに抱えられたままキスが始まったのだ。
「はぁ……はぁ……ゼフト様…………そろそろ……」
ゼフトの首筋をそっと触りながらねだってみるものの、愛おしそうに見つめられそれ以上何も言えない。再び舌が絡まり合い、全身がゼフトを求める。触ってもらいたくて仕方がない。膣から溢れ出る愛液が下へと伝い、お尻が冷たい。
熱い口づけの静かな音と少し乱れた呼吸音が響く中、レイラの体はもぞもぞと動いてしまう。自分の指で乳首をつまんでみるものの、求めている心地よさを感じることができない。少しは気持ちいいと感じるのだが、ゼフトに触れられている時の方が何倍も気持ちいいのだ。
キスの気持ちよさともどかしさが入り交じり、頭がぼーっとし始めたところで求めていた快感が訪れた。
くりくり、くりくりっ――――――
「~~~~っ!!」
指先で優しく乳首を弾かれ、思わず足が動く。
カリカリカリカリ――カリカリカリカリ――――
「~~~~っ……~~~~っ……!!」
長いキスで心も体もうっとりとしているのが相まって、布越しに掻かれるのがたまらなく気持ちいい。ゼフトの巧みな指使いはこれで終わるはずもなく、今度はちょうどいい強さで摘まむように挟まれ、気持ちよすぎたレイラは唇や舌に力が入らず、それに気付いたゼフトはキスを止め乳首だけでレイラを極上の快楽へと誘っていく。
「ぁっ……あぁっ……~~~~……~~~~っ……はぁぁ…………はぁっ…………」
少しの後、ゼフトの手が胸から離れたので、いよいよネグリジェがはだけられ本格的に始まるのだと思ったレイラであったが、そうはならなかった。ゼフトはレイラの頬に触れ、またもやキスを再開したのだ。
「――――――!」
(今日のゼフト様はいつにも増してキスがお好きみたい…………嬉しいけれど、どうされたのかしら……何か訳があるのかしら…………)
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