転生公爵令嬢は、幸せを目指す!?

十夜海

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安藤りぜ5歳です。

「「聖女の私が世界をすくっちゃうんだからね?」」通称「私がせかすく」のアニメを見始めて早半年……アニメの言葉で?2クール?とか何とか。とりあえず……一言。
悔しいけれど、おもしろかったですわ。アニメの中の私の行動や扱いは最悪としかいえあませんけども!!
まあなんて言いますの?
ちゃんと、当たり前のことをいってるだけですのよ??
「婚約者のいる男性に馴れ馴れしく話しかけてはいけません」
「婚約者のいる男性と二人っきりになってはいけません」とか……。
「シャルル王子殿下とお呼びなさいませ、呼び捨ては不敬ですわよ」などですわ。

王子殿下が庇われるので……苦言は全く通りません。王子殿下の婚約者であるわたくし……(ややこしいですわね……リーゼロッテとさせていただきますわね?)リーゼロッテがどんどん王子殿下に蔑ろにされますのよ。
まあ、それは聖女せりなには関係ないというか……むしろ、苦言を実行してくれそうでしたのよ??全て周りにいる男性が暴走しているように見受けられましたわ。もちろん、王子殿下を筆頭にですわよ?
ですが、怒りの矛先は馬鹿な男性陣(聖女取り巻きは5人以上おりますの)ではなく、聖女せりなへ向かいましたの。

教科書や課題用紙を破く……に始まり、ドレスを切り裂いたり……倉庫に閉じ込めたり……とどんどんエスカレート……。
そんないじめも耐え抜く健気で優しいせりな……。そんなせりなにより一層の懸想する男子陣……。
それを繰り返すわけです……で、婚約者を奪われてなるものかとご令嬢たちはかんがえます。
聖女とはいえ平民なのです(わたくしは平民だからと蔑みも何もありませんわ、ただ生まれついた先の役割をこなしていただけですわ)つまり、貴族の矜恃や義務……身分からしたら……最悪不敬で命を奪われてもおかしくないのですわ。

そして令嬢たちは男たちを雇い聖女せりなを襲わせます。ですが、それは王子殿下達に阻まれてしまうのです。
で、やったのは公爵令嬢リーゼロッテの取り巻きで、王子殿下の護衛騎士候補のレーベンス侯爵ご子息サリュート様のご婚約者であるアナベル伯爵令嬢ですの。
なのにそれもリーゼロッテのしくんだことにされてしまいますのよ。
卒業記念の夜会でリーゼロッテたちは、断罪されますの……公爵家や伯爵家で自体の計りごととして……アニメは中盤の盛り上がりをみせはするものの、リーゼロッテたちのその後は「アルムハルム公爵家とスイデン伯爵家はこの件で、一族郎党断頭台のつゆに消えたのだった」の文が流れて終わりですのよ???
その後は聖女御一行で、各地をまわり聖なる力で浄化し……汚染されたマナに蝕まれた世界樹を浄化するために魔物退治や愛の力(聖なる力がつよくなるそうですわ)を高めるミッションをクリアしていく。
もちろん最後は世界樹を正常に戻し、聖女せりなはシャルル殿下と結婚して幸せに暮らしましたで終わりますのよ。

と言いましたが、そう彼女は神に別世界から召喚された少女だったのですわ。これは国王と宰相のみが知りうる情報でしたの。
召喚元がこの世界の日本ってことには私もびっくりでしたけれども。

けれども悪役令嬢ってだけでこの扱いはないんじゃないかしら?と思うのはわたくしだけなのかしら?
まあ、アニメだから仕方ないのかもしれませんが……性格が全く違うのですわ。わたくし、あんなにわがままじゃなくってよ?
それにいじめなんてしてる暇なんてかいむでしたわよ??

それに殿下たちも、お諌めいたしましたわ。「うるさ」「お前には関係ない」「性格の悪い」「可愛げのない」とのお言葉しか戻っては来ませんでしたけども。
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