娘と二人、異世界に来たようです……頑張る母娘の異世界生活……ラブ少し!

十夜海

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第一章 マジ異世界ですね

No.10

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不機嫌に腕を組む一人目の男はハリー。二人目の男は、ハロルド。
三人目の男か、女かはっきりしない人は、誰でしょうか?初めて見る方ですよね?
私たちを見たとたん、ハロルドは笑顔で手を振る。
ハリーも腕組みをやめて、口元に笑みが浮かんだ。
それを物珍しく見てるのは誰なのかわからない人……ん?そういえば、ラナンさんが自分の相棒バディを紹介するとかなんとか言ってたのでは?
あの人がそうなのかもしれない。

「おはよう。ソカにショウ。昨日はよく眠れたか?」
「うん。大丈夫よ。ね?ショウ。」
「あい。」
「ラナン、いったい何があったの?アタシを呼び出すなんて……珍しいじゃなあい?」

女性としたら低い声だけど、喋り方は女性だ……まさかだけども、もしかしたらもしかするのか?

「ああ、ミリ。すまなかったな。だけど、伝言もなく帰らなかったら心配するだろう?仮にも相棒バディだからな。」
「まあね。そのための保険でもあるし。でも、まあそれはいいのだけど、あなたが呼び出すなんて珍しいわって思ったのよ。で、その子たちは誰なの?」
「ああ、そのために呼んだみたいなもんだな。まあ、紹介するよ。ソカとショウ。まずは、あたしのバディで通称ミリだ。ミリオンだよ。
ミリ、ハリーたちが保護した子たちでソカとショウというんだ。
二人は昨日、冒険者になったばかりなのさ。」
「え?待ってちょうだい?こんな幼いのに?冒険者になったというの!」
「はい、えっと、ソカです。15‼︎ですから!よろしくお願いします?」
「ちょうでちゅ。いもーとでちゅ。さんちゃいでちゅ。よろちく、おねがいちまーちゅ。」
「15歳⁉︎で!えっと、そう、そうなのね。……え?まって、3歳っていった?いやいや、3歳でギルド登録!って!
え?まって……待ってちょうだい。いや、本当にありえないんだけど。……保護者は?いったいなにをやってるの?ん?保護って……いったわよね。」
「ん、ほごちゃは、いにゃいよ?」

ミリさんは、思いっきり動揺している。
私は最後の疑問にさらりと答えた。だって、本来なら私が保護者だしな。

「な、まって、保護者なしなんて、あぶないわよ、危ないじゃないの!それも、二人なんて!」

「そう……だから、俺たちもついてる。」
「そうだ。危険だからな。」
「まあ、なんであたいもねって、わけさ。」
「ああ、ああ……そーゆーこと。うん、わかったわ。みんなで守るっことなのね?ふふ、ラナンが噛むなら、アタシも混ざるわ。決まってるじゃない?
ソカ、ショウ。改めてよろしくね。」
「あい。」
「はい。」

さらに、奏歌を守ってもらえるのは助かる。だって、うちらレベルはまだ低いしね。
あたしなんて、子供になっちゃったし?もう、これじゃ守りきれるか自信がないもんね。
奏歌が一人でも、もしくは任せてもいい相手ができればさあ、私の命に代えても守るけども。
今はダメだ。今はまだ一人で残すのは、危なすぎるし、心配で死んでられるか!って。
だから、命はかけらんない。

「スマホも大丈夫みたいだよ。ママ。」

奏歌が見せてくれた、ミリオンのプロフィール。

ーーミリオン
ーー冒険者
ーーギルドランク(S)
ーー善人(オネエS)
ーーバディ(有)

善人はいいが、オネエS?なにそれ。どーゆう意味なの?でも、やはりオネエであったか。

「二人とも、ミリオンには気をつけろよ?いっておくが、ラナン女らしいが、紛れもなく男だぞ?」

えっと。まあ、オネエってあったからさ。
でもさあ。どう見てもラナンより細身で?
普通のマッチョよから細マッチの間くらいのがっしりな感じだけど。
たしかに胸はない。バイーンしていない!
でも髪の毛は一本に三つ編みしてるし、綺麗な金髪で綺麗な人だよ。
でもそうだな?昨日見たシャルよりも線は太いかもしれないな。
うん、ラナンよりも身奇麗にしてる感じだし。……たしかに、ラナンよりも女性に見えると思うよ。だけど、男なんだなんて。異世界摩訶不思議だー!
というか、ラナンが女捨てすぎ?

「あらやだ。ばれちゃったわ。
うふふ。でも、よろしくね。」

と笑うミリオンは、色っぽい。
というか、この中で誰よりも女性的なんではないでしょうか……胸はないが。もう一度言う、胸はないが!
娘は15にしては……胸がある方じゃないかな?とは言っても日本基準だけどもね。普通にCカップだったからさ。
私は今はないんぺたん……寂しい……お腹のがあるよ……細いけど。いわゆるキューピーぴーちゃんじょうたいよね!
大人だった時はDカップはあったのに……悲しいですねえ。
まあ、三歳児に胸あったら怖いけどというか、あったら……合法ロリに見られてしまいそうだ!

「あのよ。別にな?保護者は……俺たち二人だけでいいんだがな?」
「あーら、ダメよ?だって、やっぱり『女宿』のように、女性しか入れない場所があったら、二人になっちゃうわ。でもラナンがいれば、安心オールオッケーでしょ?むしろ、アタシたちに任せてもらってもいいかもしれないわねえ?むさくて、おっきいのはいらないんじゃないかしら?アタシたちの方が強いし?」
「ふざけんな。」
「俺たちがいるんだ。引っ込んでてくれていい!」

って、なんでそんなに喧嘩ごしなんですかね?喧嘩はいらないんだけど。

勘弁してほしいな。
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