娘と二人、異世界に来たようです……頑張る母娘の異世界生活……ラブ少し!

十夜海

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第二章 異世界というものは

No.10

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外に出ると待ち構えていたのは、意外にもロドリヌスとラナンだけでした。
ハリーたちは、もう宿にいるらしい。

「さて、飯宿なら飯も食えるし、立て込んだ話は部屋でできるしな。あとな、渡したいものもあるんだ。だから、飯宿でいいか?」
「ん、いいよ。」
 「じゃあ、行くよ。」

ラナンが言って歩き出そうとしたが、いきなりロドリヌスに抱き上げられた。
いやいや、まてまて。
何を当たり前に抱き上げられてんだ?私は。

「あにょ?あるけるよー。」
「だが、少し遠いし……それとも飛ぶか?体力は温存した方がいい。」
「じゃにゃく、あたちも歩かにゃいと体力ちゅかないよ。」

ちらりと見てから、ため息混じりに聞かれた。

「で?……体力はいくつだって?」
「うえ?……なんで?」
「今後のためにも、知っておきたい。」
「まあ、ショウ。体力は知っておいてもらった方がいいよ。……そしたら、疲れたよって、サッサと帰れるかもじゃん?」

まあ、それもそうか?

「そうだね。たしかに帰る理由にはなるねえ。あとだ、知らなかったら、二人にあった練習法とか、ギルドでクエストもあてがえないかもしれないよ?」

ラナンは、どっちの味方なのさ。
もー。

「うー、360だったにょ。」
「今現在がか?」
「ちがくて、げんじゃいの最高値?」
「……上がってはいるみたいだね、でも低いなあ。で。ソカは?」
「……1000。」
「そうか、上がったなあ!」
「うん。」
「……だが、低い。低すぎないか?」
「だから!歩くにょ!」
「いや、……体力を温存できるときはする。それが冒険者の基本だぞ?」
「う。」

一理ある。でもさ、体力作りは必要じゃない?まして、今は危険がないじゃんか!
でも、減らさないに越したことないのかなあ。逃げる体力は残しておきますか!
ああ、もう。
戦略的なゲームは苦手なんだよね……キャラ育てもさ。

「まあまあ、ショウ。とりあえずは訓練で体力作りしてさ、こーゆーときは温存でいいじゃん?」

奏歌に諭された。うぅ、母の威厳全くなし……。

「……わかった。」

ダメになりそうなんだよね。
抱っこは、たしかに楽だし。
少し肌寒い夕方はあったかいし?
まあ、この服は薄いわりに暖かいんだけどさ。
恥ずかしいってのを我慢すると、抱っこっていいんだなあ。
抱っこされたこと、あんまりなかったからさ。なんかちょっと嬉しいな。って、いかんいかん。私は大人…なのですよ!


「さて、ついたよ。」

カランカランとベルの音がして、扉をあける。
開けたのがロドリヌスだからなのか、開けた途端に視線が突き刺さる。
うう、見てるー。

「お?誰かと思ったら元勇者様じゃないですか?」
「本当だ。」
「おや、ラナンと所帯を?お子さんが二人もできたんですか?」
「やめとくれ!こんな奴の妻だなんて、気色悪いじゃないか!」
「ラナン、そこまでいうか?」

ははは。ラナンはロドリヌスはタイプじゃないんだもんね。

「趣味じゃないからな!それより、ソカ。何か食うかい?」

奏歌は、食べるものには答えず、ロドリヌスに抱っこの私を見て。

「んー、まあ、これ見たらそうも見えるよね?ロドさんがショウを抱っこしてたら親子にしか見えないもん。」

と言った。何気に奏歌さん、ロドリヌスに小さな爆弾ですか?あ、肩を落としたのがわかったぞ?でもさ、そんくらいの年の差だよ?マジで。
そして、奏歌はラナンに向き直り。

「あ、マイマイの実がいいけど、あるかな?」

とマイマイプリーズって感じで笑っている。
私は非常に気まづいんだがね!娘よ。

「おやじ、マイマイはあるか?」
「ん?おー、ラナンか。あるぞ。」
「魚は?」
「フラグ魚のバタル焼きだな。」
「じゃ、それとマイマイを二人分少なめで。あとは、いつものと。
でロドリヌス様は?」

とっとと、注文するラナン。

「ああ、ラナンと同じでいい。」
「あいよ!ちーと、まってな。」
「ああ、すまんがミリの部屋に持ってきてくれるか?」
「ミリオンのか?」
「おう。」
「めんどくせいが、仕方ねーな。」
「よろしくな。」

と、そそくさと階段に向かう。
階段に向かう間も不躾な視線を感じたが、まあ仕方がないとスルーした。……やっぱ、ロドリヌスがいるのは珍しいんだろうなあ。
階段を上がり三階に着くと、奥に歩を進めていく。
ミリオンの部屋がわかっているらしい。
ノックをすると、中から声がして直ぐに鍵があく。
かちゃりとドアが開くと中から、ミリが顔を出した。

「あら、思ったより早かったじゃない?」
「まあな。」
「ぐずられなくてよかったわ。」

ぐずるって……それこそ赤ちゃんや子供じゃあるまいし!
まったく、たしかに見た目は……ちがうもん!赤ちゃんじゃないやい!
まあ、カッときて帰っちゃったしな。
う……冷静に考えると子供か……情けない。どーやら、体にやや感情も引きづられているのかなあ。やっぱり。
なんか、堪え性がない気がする。

「さあさ、入って。」

と入った部屋は……やっぱ異世界仕様ででっかいし。
うう、窓が開いてるよ。

「窓をちめていい?」
「窓?寒いか?」
「ちょれもある。でも……。」
「ショウは、虫が苦手だから入ってこないか心配なんだよね?」
「うう。」
「虫か……森じゃないから入ってこないし、普通は宿屋に虫は入れないぞ?」
「え?」

今なんとおっしゃいました?

「虫……入れない?」
「ああ。」
「窓、全開でも?」
「ああ。」
「ぱらだいちゅ!」

パラダイス!やった!なんといい世界に!きたの。
虫が入ってこれない!たしかに、部屋で虫を見たことないが。

「ショウは、虫ダメなのか?」
「う……。」
「だから、あの時は泣いたのか?」
「う……虫もだけじょ。怖い声はもっちょいや。」
「そうか。すまなかったな。で?ロドリヌス様はいつまで、ショウを抱っこしてる気だ?」
「いつまででも?」
「そこ!喧嘩するなら、ショウと私は帰るけど?いい?」

奏歌が腰に手を当てて、呆れたように言った。

「ソカ、強くなって。」
「当たり前、私だってショウを守るんだからね。で?話をするの?しないの?」
「ソカ、わかった。おちちゅけ。ロドしゃんたちもバカじゃにゃいはず。でちゅよね?」

「「うっ。」」

ソカと私に睨まれて、大の男二人が押し黙り、ミリには口笛を吹かれた。

「ふふふ、この二人にかかったら、さすがの二人も形無しねえ。
あら?食事も来たみたいだし。まずは腹ごしらえしましょう?でないと、腹も立ちやすいじゃない?」
「だな!」

ずっと静かに傍観していたハロルドが同意と同時に、扉をあけて食事を受け取る。

「さて、まあとりあえずは、カンパイね?」
「何にさ。」
「んー、そうねえ。ソカとショウを見守る会の発足?記念かしら?」

あ?なんじゃそりゃ。
そもそもなんでカンパイするわけ?
私は飲めないのに!ちくしょう!ビールが飲みたいよー!

「はい、ジュースよ。」
「ジュース?あ、美味しい。でも、ぬるいね。」
「搾りたてだから。……ぬるい?」
「冷たければもっと美味しいのに。」
「こーちゅれば?えっと、『氷』」

カランカランとジュースに氷が浮かんだ。

「あ、そっか。自分で冷やせばいいのか。」
「うん。」
「まって、まって。そんな使い方見たことないし、氷を出す?」
「だって、アイシクルは氷……つらら出したの見たよね?」
「……あれ、氷魔法なの?」
「そうだよ?なんの魔法だと思ったの?」
「水魔法よ?」
「うーん。まあ、一瞬で壊れたからなあ。」
「……ちょーっと、待とうか。『壁を囲え、結界!』これで、いいぞ。」
「そうね、誰に聞かれるかわからないし。王子様と王様はかなり気になってたみたいだし?」
「そうだな。おい、お前の父と弟だろ?」
「あらやだ。そーねー。残念だけど。」
「で、俺と同じ力があるってだけで、稀な力らしいからな。そもそもだ。現在ならショウと俺しか総色はいないからな!」

まあ、何処の世界の奴も『力』を欲するからな。取り込めない『力』は排除するしね。だから、気になるんだろうね、国のトップとしてはさ。
でも、アタシらは近寄りたくない!

「さて、あんまり話し合う時間が少ないから、さっさと話を進めましょう!
……魔法が使えるし、魔力が高いってことはわかってるのだけど……なんだか色々規格外みたいね。色んな意味でほっておくのは危険だとおもうわ。
いいわ、師匠。私も話に乗るわ。」

ミリオンがニヤリと言うと。

「あたしは、最初から離れる気はないからね。もちろん乗るさ。」

今度はラナンが。

「二人がソカの側にいるんじゃな、俺も乗るに決まってる!」

ハロルドまで、わけのわからないことを言い出した。

「俺もショウをロドリヌス様だけの側に置く気はないので、貸しは作りたくはないが、背に腹はかえられん、のる。」

最後はハリーまで?
一体こいつらは何を言っているんだ?

「よし、決まりだ。」
「って、まてまてまて?にゃんのはなち?」
「ん?下宿屋をやる。で、ソカとショウはそこに住むって話だったろ?」

いやいや、白紙だよね?白紙にしたよね?

「白紙とかいうなよ?
でだ、お前ら二人だけじゃなくて、こいつらも住まわせることにした。
かなり、大きめの家になるけど、その方が気兼ねがないだろう?
少し時間はかかるが、それまでは女宿で泊まっていたらいい。」
「ちょれは、ロドしゃんがげちゅく屋をちて、みんにゃがげちゅく人ににゃるの?」
「そうだ。なら、いいだろ?もちろんギルドのクエストをこなすのでもいいし。
ラナンに聞いたがショウは、飯を作れるんだよな?
だったら、飯を俺に作るなら給料出すぞ?どうだ?」
「あんただけ食わせるわけにはいかない。俺も払うから、ショウの飯が食いたい。」

うーん。
まあ、クエストだけでどれだけ稼げるかわからないけど、たしかにご飯を作って下宿代を安くして欲しいと思っていたから、給料がもらえるならなお嬉しい。
『二人のカフェ』への近道にもなるだろう。

「なら、下宿屋の飯を作ってくれたら相応の給金は、出す。でどうだ?」

ただ、朝昼晩作っていては奏歌とクエストには行けない。
朝だけか、夜だけならいいんだけどな。

「まって、朝昼晩とショウが作ったら私とクエストに行けなくなるじゃない?
そうだ!
朝と体力が残っていたら夜もでどおかな?
朝食代ってことで。」
「構わないぞ。」
「なら、それいいよね?ショウ?」
「うん、あたちはその方がたちゅかる。」
「で、ロドさん。ショウの給金はどのくらい?」
「30万クルー渡す。それで作れ。残りが給金だ。それでどうだ?」

30万クルー?

「高すぎない?」
「いや?材料費込みだぞ?みな……食うしな。
実際、多分だがみんなそれくらい払ってんじゃねーか?」
「バカ言わないでよ。そこまでいかないわ。でも、15万クルーくらいは食費にかかってるわねえ。」

いやいや、みんな食い過ぎじゃね?ハロルドが言葉を挟む。

「俺たちは流石にそこまでかからないよ?って言うか、稼ぐの大変だろーよ。まあ、でもだいたいは10万クルー前後かかるのが普通かな?そりゃ、ソカくらいしか食わなきゃいいが。ソカなら一食500クルーとかてもすむだろうが……。俺たちの量見ていただろ?」

うん、納得。
はいはい。そうでしたねー。皆さん、馬のように食ってましたねー。あれ?学校の給食並みになるのかな?一クラス分でも足りないかも!
今現在もソカと私が魚を二人で一つ(でっかかったんだもん)をご飯に乗っけて、食べてる間に……ステーキ(5センチ以上厚いんですが!)もどきを何枚食べてるんですかねえ……。
切ってもいませんよー。
歯で食いちぎりですよ?肉食獣さながらです。固いパンもワシワシ食ってます。すごい顎力だよね。マジで!顎強い!
顎関節症、何それ美味しいの?
的な世界ですよ!
あ、ちなみに残りのお魚はロドが食べてくれました。
残すの嫌なんですが!残念ながら……私は半分でギブでした。

「ショウ、もういいのか?」
「も、むり。おにゃかパンパン。」
「そうか。じゃ、食っちまうぞ。」

と私の残り全てをロドが食べてしまった。

「でどうだ?」
「んー、私はいいと思うな。」

奏歌が賛成なら、それでいいや。

「わかった。それにゃら。でも部屋代は?」
「お前たちは続き部屋にはしてやるが、別々の部屋を用意する。
……将来、別々に行動してもいいようにな。で、ギルドの宿と同じ金額でいいぞ。
ちなみに、クエストにはついていくからな。」
「は?」
「ついていくだけだ。クエスト自体には手を貸さない。それ以外の虫を追っ払うだけだ。」

虫を追っ払う役をやってくれるのか!あ、森にはいるんだもんな。
あれ?なんで虫が入らないの?街にいない?
いや、ハエみたいな虫は見たぞ。

「ねえ、にゃんで虫がはいらにゃい?」
「宿屋や家には結界があるからな。ただ、侵入を防ぐ程度の奴だから、話は聞こえてしまうし、風とかは入るわけだ。
だから話を聞かれないように、さっき、俺が結界を張ったわけだ。
……お前たちは本当にどんな生い立ちなんだ?どう、育てばそうなるんだ?
当たり前すぎることを知らず、だからといって無知ではない。」
「そうね、ニホーだっけ?聞いたことはないし。
まあ、世界の果てには知らない国もあるとはいえ……そこから、ここに来るまでどうしていたかとか?……あなたたちのステイタスとかにも、すこーし興味あるのよね?」

ロドリヌスとミリオンが首をかしげる。
でも、まだ全てを話したくない。
信じられるとはおもいけど、まだ、無理だ。

「いまはまだ、はにゃちたくにゃい。だって、まだ会ったばっかだち。」
「あ、そうねえ。なんかずっと一緒にいた気がするわ。」
「まあ、そのうち話してくれたらいいな。」
「じゃ、このメンバーで下宿屋だ?」
「「「「「了解!」」」」」

まあ、それもいいんじゃないかな?

「まて、我のことも忘れるな!」
「え?」
「だれ?」
「あ、忘れてた。ほら、お前の剣だ。」

え?あ、魔神の短剣?
石の色は変わってないが濃い色合いになってない?
それに、誰?

「シャルだぞ?」
「「えーーーーーーーー!」」
「我は、ショウの守護剣シャルぞ?」

は?なんで?
なんで美少女に変わってるの?

「我はショウとロドリヌスを主とする魔神。」
「ん?」

えーと?どーゆーこと?です?
WHY?

「え?つまり、何。もしかして、ショウとロドさん二人が魔神さんの主人になったってことなの?え?じゃ、ロドさん、もしかしてシャルとキスしたの!」

「「するか!」」

娘よ……ツッコミ場所が違うと思う。
そして、ロドリヌスもシャルも何故、吐きそうな顔なのさ。
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