33 / 124
第二章 異世界というものは
No.10
しおりを挟む外に出ると待ち構えていたのは、意外にもロドリヌスとラナンだけでした。
ハリーたちは、もう宿にいるらしい。
「さて、飯宿なら飯も食えるし、立て込んだ話は部屋でできるしな。あとな、渡したいものもあるんだ。だから、飯宿でいいか?」
「ん、いいよ。」
「じゃあ、行くよ。」
ラナンが言って歩き出そうとしたが、いきなりロドリヌスに抱き上げられた。
いやいや、まてまて。
何を当たり前に抱き上げられてんだ?私は。
「あにょ?あるけるよー。」
「だが、少し遠いし……それとも飛ぶか?体力は温存した方がいい。」
「じゃにゃく、あたちも歩かにゃいと体力ちゅかないよ。」
ちらりと見てから、ため息混じりに聞かれた。
「で?……体力はいくつだって?」
「うえ?……なんで?」
「今後のためにも、知っておきたい。」
「まあ、ショウ。体力は知っておいてもらった方がいいよ。……そしたら、疲れたよって、サッサと帰れるかもじゃん?」
まあ、それもそうか?
「そうだね。たしかに帰る理由にはなるねえ。あとだ、知らなかったら、二人にあった練習法とか、ギルドでクエストもあてがえないかもしれないよ?」
ラナンは、どっちの味方なのさ。
もー。
「うー、360だったにょ。」
「今現在がか?」
「ちがくて、げんじゃいの最高値?」
「……上がってはいるみたいだね、でも低いなあ。で。ソカは?」
「……1000。」
「そうか、上がったなあ!」
「うん。」
「……だが、低い。低すぎないか?」
「だから!歩くにょ!」
「いや、……体力を温存できるときはする。それが冒険者の基本だぞ?」
「う。」
一理ある。でもさ、体力作りは必要じゃない?まして、今は危険がないじゃんか!
でも、減らさないに越したことないのかなあ。逃げる体力は残しておきますか!
ああ、もう。
戦略的なゲームは苦手なんだよね……キャラ育てもさ。
「まあまあ、ショウ。とりあえずは訓練で体力作りしてさ、こーゆーときは温存でいいじゃん?」
奏歌に諭された。うぅ、母の威厳全くなし……。
「……わかった。」
ダメになりそうなんだよね。
抱っこは、たしかに楽だし。
少し肌寒い夕方はあったかいし?
まあ、この服は薄いわりに暖かいんだけどさ。
恥ずかしいってのを我慢すると、抱っこっていいんだなあ。
抱っこされたこと、あんまりなかったからさ。なんかちょっと嬉しいな。って、いかんいかん。私は大人…なのですよ!
「さて、ついたよ。」
カランカランとベルの音がして、扉をあける。
開けたのがロドリヌスだからなのか、開けた途端に視線が突き刺さる。
うう、見てるー。
「お?誰かと思ったら元勇者様じゃないですか?」
「本当だ。」
「おや、ラナンと所帯を?お子さんが二人もできたんですか?」
「やめとくれ!こんな奴の妻だなんて、気色悪いじゃないか!」
「ラナン、そこまでいうか?」
ははは。ラナンはロドリヌスはタイプじゃないんだもんね。
「趣味じゃないからな!それより、ソカ。何か食うかい?」
奏歌は、食べるものには答えず、ロドリヌスに抱っこの私を見て。
「んー、まあ、これ見たらそうも見えるよね?ロドさんがショウを抱っこしてたら親子にしか見えないもん。」
と言った。何気に奏歌さん、ロドリヌスに小さな爆弾ですか?あ、肩を落としたのがわかったぞ?でもさ、そんくらいの年の差だよ?マジで。
そして、奏歌はラナンに向き直り。
「あ、マイマイの実がいいけど、あるかな?」
とマイマイプリーズって感じで笑っている。
私は非常に気まづいんだがね!娘よ。
「おやじ、マイマイはあるか?」
「ん?おー、ラナンか。あるぞ。」
「魚は?」
「フラグ魚のバタル焼きだな。」
「じゃ、それとマイマイを二人分少なめで。あとは、いつものと。
でロドリヌス様は?」
とっとと、注文するラナン。
「ああ、ラナンと同じでいい。」
「あいよ!ちーと、まってな。」
「ああ、すまんがミリの部屋に持ってきてくれるか?」
「ミリオンのか?」
「おう。」
「めんどくせいが、仕方ねーな。」
「よろしくな。」
と、そそくさと階段に向かう。
階段に向かう間も不躾な視線を感じたが、まあ仕方がないとスルーした。……やっぱ、ロドリヌスがいるのは珍しいんだろうなあ。
階段を上がり三階に着くと、奥に歩を進めていく。
ミリオンの部屋がわかっているらしい。
ノックをすると、中から声がして直ぐに鍵があく。
かちゃりとドアが開くと中から、ミリが顔を出した。
「あら、思ったより早かったじゃない?」
「まあな。」
「ぐずられなくてよかったわ。」
ぐずるって……それこそ赤ちゃんや子供じゃあるまいし!
まったく、たしかに見た目は……ちがうもん!赤ちゃんじゃないやい!
まあ、カッときて帰っちゃったしな。
う……冷静に考えると子供か……情けない。どーやら、体にやや感情も引きづられているのかなあ。やっぱり。
なんか、堪え性がない気がする。
「さあさ、入って。」
と入った部屋は……やっぱ異世界仕様ででっかいし。
うう、窓が開いてるよ。
「窓をちめていい?」
「窓?寒いか?」
「ちょれもある。でも……。」
「ショウは、虫が苦手だから入ってこないか心配なんだよね?」
「うう。」
「虫か……森じゃないから入ってこないし、普通は宿屋に虫は入れないぞ?」
「え?」
今なんとおっしゃいました?
「虫……入れない?」
「ああ。」
「窓、全開でも?」
「ああ。」
「ぱらだいちゅ!」
パラダイス!やった!なんといい世界に!きたの。
虫が入ってこれない!たしかに、部屋で虫を見たことないが。
「ショウは、虫ダメなのか?」
「う……。」
「だから、あの時は泣いたのか?」
「う……虫もだけじょ。怖い声はもっちょいや。」
「そうか。すまなかったな。で?ロドリヌス様はいつまで、ショウを抱っこしてる気だ?」
「いつまででも?」
「そこ!喧嘩するなら、ショウと私は帰るけど?いい?」
奏歌が腰に手を当てて、呆れたように言った。
「ソカ、強くなって。」
「当たり前、私だってショウを守るんだからね。で?話をするの?しないの?」
「ソカ、わかった。おちちゅけ。ロドしゃんたちもバカじゃにゃいはず。でちゅよね?」
「「うっ。」」
ソカと私に睨まれて、大の男二人が押し黙り、ミリには口笛を吹かれた。
「ふふふ、この二人にかかったら、さすがの二人も形無しねえ。
あら?食事も来たみたいだし。まずは腹ごしらえしましょう?でないと、腹も立ちやすいじゃない?」
「だな!」
ずっと静かに傍観していたハロルドが同意と同時に、扉をあけて食事を受け取る。
「さて、まあとりあえずは、カンパイね?」
「何にさ。」
「んー、そうねえ。ソカとショウを見守る会の発足?記念かしら?」
あ?なんじゃそりゃ。
そもそもなんでカンパイするわけ?
私は飲めないのに!ちくしょう!ビールが飲みたいよー!
「はい、ジュースよ。」
「ジュース?あ、美味しい。でも、ぬるいね。」
「搾りたてだから。……ぬるい?」
「冷たければもっと美味しいのに。」
「こーちゅれば?えっと、『氷』」
カランカランとジュースに氷が浮かんだ。
「あ、そっか。自分で冷やせばいいのか。」
「うん。」
「まって、まって。そんな使い方見たことないし、氷を出す?」
「だって、アイシクルは氷……つらら出したの見たよね?」
「……あれ、氷魔法なの?」
「そうだよ?なんの魔法だと思ったの?」
「水魔法よ?」
「うーん。まあ、一瞬で壊れたからなあ。」
「……ちょーっと、待とうか。『壁を囲え、結界!』これで、いいぞ。」
「そうね、誰に聞かれるかわからないし。王子様と王様はかなり気になってたみたいだし?」
「そうだな。おい、お前の父と弟だろ?」
「あらやだ。そーねー。残念だけど。」
「で、俺と同じ力があるってだけで、稀な力らしいからな。そもそもだ。現在ならショウと俺しか総色はいないからな!」
まあ、何処の世界の奴も『力』を欲するからな。取り込めない『力』は排除するしね。だから、気になるんだろうね、国のトップとしてはさ。
でも、アタシらは近寄りたくない!
「さて、あんまり話し合う時間が少ないから、さっさと話を進めましょう!
……魔法が使えるし、魔力が高いってことはわかってるのだけど……なんだか色々規格外みたいね。色んな意味でほっておくのは危険だとおもうわ。
いいわ、師匠。私も話に乗るわ。」
ミリオンがニヤリと言うと。
「あたしは、最初から離れる気はないからね。もちろん乗るさ。」
今度はラナンが。
「二人がソカの側にいるんじゃな、俺も乗るに決まってる!」
ハロルドまで、わけのわからないことを言い出した。
「俺もショウをロドリヌス様だけの側に置く気はないので、貸しは作りたくはないが、背に腹はかえられん、のる。」
最後はハリーまで?
一体こいつらは何を言っているんだ?
「よし、決まりだ。」
「って、まてまてまて?にゃんのはなち?」
「ん?下宿屋をやる。で、ソカとショウはそこに住むって話だったろ?」
いやいや、白紙だよね?白紙にしたよね?
「白紙とかいうなよ?
でだ、お前ら二人だけじゃなくて、こいつらも住まわせることにした。
かなり、大きめの家になるけど、その方が気兼ねがないだろう?
少し時間はかかるが、それまでは女宿で泊まっていたらいい。」
「ちょれは、ロドしゃんがげちゅく屋をちて、みんにゃがげちゅく人ににゃるの?」
「そうだ。なら、いいだろ?もちろんギルドのクエストをこなすのでもいいし。
ラナンに聞いたがショウは、飯を作れるんだよな?
だったら、飯を俺に作るなら給料出すぞ?どうだ?」
「あんただけ食わせるわけにはいかない。俺も払うから、ショウの飯が食いたい。」
うーん。
まあ、クエストだけでどれだけ稼げるかわからないけど、たしかにご飯を作って下宿代を安くして欲しいと思っていたから、給料がもらえるならなお嬉しい。
『二人のカフェ』への近道にもなるだろう。
「なら、下宿屋の飯を作ってくれたら相応の給金は、出す。でどうだ?」
ただ、朝昼晩作っていては奏歌とクエストには行けない。
朝だけか、夜だけならいいんだけどな。
「まって、朝昼晩とショウが作ったら私とクエストに行けなくなるじゃない?
そうだ!
朝と体力が残っていたら夜もでどおかな?
朝食代ってことで。」
「構わないぞ。」
「なら、それいいよね?ショウ?」
「うん、あたちはその方がたちゅかる。」
「で、ロドさん。ショウの給金はどのくらい?」
「30万クルー渡す。それで作れ。残りが給金だ。それでどうだ?」
30万クルー?
「高すぎない?」
「いや?材料費込みだぞ?みな……食うしな。
実際、多分だがみんなそれくらい払ってんじゃねーか?」
「バカ言わないでよ。そこまでいかないわ。でも、15万クルーくらいは食費にかかってるわねえ。」
いやいや、みんな食い過ぎじゃね?ハロルドが言葉を挟む。
「俺たちは流石にそこまでかからないよ?って言うか、稼ぐの大変だろーよ。まあ、でもだいたいは10万クルー前後かかるのが普通かな?そりゃ、ソカくらいしか食わなきゃいいが。ソカなら一食500クルーとかてもすむだろうが……。俺たちの量見ていただろ?」
うん、納得。
はいはい。そうでしたねー。皆さん、馬のように食ってましたねー。あれ?学校の給食並みになるのかな?一クラス分でも足りないかも!
今現在もソカと私が魚を二人で一つ(でっかかったんだもん)をご飯に乗っけて、食べてる間に……ステーキ(5センチ以上厚いんですが!)もどきを何枚食べてるんですかねえ……。
切ってもいませんよー。
歯で食いちぎりですよ?肉食獣さながらです。固いパンもワシワシ食ってます。すごい顎力だよね。マジで!顎強い!
顎関節症、何それ美味しいの?
的な世界ですよ!
あ、ちなみに残りのお魚はロドが食べてくれました。
残すの嫌なんですが!残念ながら……私は半分でギブでした。
「ショウ、もういいのか?」
「も、むり。おにゃかパンパン。」
「そうか。じゃ、食っちまうぞ。」
と私の残り全てをロドが食べてしまった。
「でどうだ?」
「んー、私はいいと思うな。」
奏歌が賛成なら、それでいいや。
「わかった。それにゃら。でも部屋代は?」
「お前たちは続き部屋にはしてやるが、別々の部屋を用意する。
……将来、別々に行動してもいいようにな。で、ギルドの宿と同じ金額でいいぞ。
ちなみに、クエストにはついていくからな。」
「は?」
「ついていくだけだ。クエスト自体には手を貸さない。それ以外の虫を追っ払うだけだ。」
虫を追っ払う役をやってくれるのか!あ、森にはいるんだもんな。
あれ?なんで虫が入らないの?街にいない?
いや、ハエみたいな虫は見たぞ。
「ねえ、にゃんで虫がはいらにゃい?」
「宿屋や家には結界があるからな。ただ、侵入を防ぐ程度の奴だから、話は聞こえてしまうし、風とかは入るわけだ。
だから話を聞かれないように、さっき、俺が結界を張ったわけだ。
……お前たちは本当にどんな生い立ちなんだ?どう、育てばそうなるんだ?
当たり前すぎることを知らず、だからといって無知ではない。」
「そうね、ニホーだっけ?聞いたことはないし。
まあ、世界の果てには知らない国もあるとはいえ……そこから、ここに来るまでどうしていたかとか?……あなたたちのステイタスとかにも、すこーし興味あるのよね?」
ロドリヌスとミリオンが首をかしげる。
でも、まだ全てを話したくない。
信じられるとはおもいけど、まだ、無理だ。
「いまはまだ、はにゃちたくにゃい。だって、まだ会ったばっかだち。」
「あ、そうねえ。なんかずっと一緒にいた気がするわ。」
「まあ、そのうち話してくれたらいいな。」
「じゃ、このメンバーで下宿屋だ?」
「「「「「了解!」」」」」
まあ、それもいいんじゃないかな?
「まて、我のことも忘れるな!」
「え?」
「だれ?」
「あ、忘れてた。ほら、お前の剣だ。」
え?あ、魔神の短剣?
石の色は変わってないが濃い色合いになってない?
それに、誰?
「シャルだぞ?」
「「えーーーーーーーー!」」
「我は、ショウの守護剣シャルぞ?」
は?なんで?
なんで美少女に変わってるの?
「我はショウとロドリヌスを主とする魔神。」
「ん?」
えーと?どーゆーこと?です?
WHY?
「え?つまり、何。もしかして、ショウとロドさん二人が魔神さんの主人になったってことなの?え?じゃ、ロドさん、もしかしてシャルとキスしたの!」
「「するか!」」
娘よ……ツッコミ場所が違うと思う。
そして、ロドリヌスもシャルも何故、吐きそうな顔なのさ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる