娘と二人、異世界に来たようです……頑張る母娘の異世界生活……ラブ少し!

十夜海

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第二章 異世界というものは

閑話

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番外編

「ソカソカ!みてみて!」
「なあに?マ、ショウ。慌てて。」
「いや、さ、新機能があったのさ。」
「えっ?新機能?スマホに?」
「うん!ほら。」

私が奏歌にスマホを見せる。

「何?これ。変身アプリ?」
「そう、なんか変身できるみたい!」
「へー。あ、私のにもある。
……なんのため?」
「うーん、説明は、大人にもなれちゃう?子供にもなれちゃう?
んー?メル◯ちゃんかよ!あ、でも大人になったら、お料理楽々?」
「そだねー。でも、呪文が書いてあるみたいだよ?」
「本当だ!ねえ、ねえ、してみる?」
「あ、いいかも。」

というわけで二人で大人になってみよう!

「……キンキラキラキラ、キンキラキキラキラ、ベラルルマヤコン、ヒヤヒヤドキッチョのショウ~ターン!」
「!……キンキラキラキラ、キンキラキキラキラ、ベラルルマヤコン、ヒヤヒヤドキッチョのソカ~ターン!恥ずい!」

たしかに!
で、私たちは変身した!
私は、大人に。
奏歌は、子供なのにさらに子供に!

「うーん、私は20歳くらいかなあ?この感じだと?」
「……ね、なんであたしは、こんなにちっちゃいの?」
「まあまあ、ほら変身だからなのか、言葉は普通だからいいじゃないか。」
「そーゆー問題じゃ、ないと思うんだけど……。」
「そう?」
「でも、ママ、えっちぃよ?」
「え?」

うぎゃ、魔法の服だから切れたりはしていないけど、上は胸しか隠れてない。
ズボンは臍した……の黒のショートパンツ……。
たしかにえっちぃ。

「ママ、服が脱げるー。」

奏歌はもっと大変なことになっていた。

「私の服着る?」
「だねぇ。」

というわけで、奏歌にウサギファッションをお貸しした。

「ママ、これ可愛すぎませんか?」
「ん、可愛いよ!かわいいかわいいうさぎさん。」

私は何故か、ソカ用の服が入らなかった。
おもに胸とか尻とか!なぜ?

「ママは、20歳時はメリハリボディなのですな!」
「ま、ね。」
「ねえ、ねえ、皆んなをびっくりさせよーよ!」
「うーん。」

この格好で?

「ママ、やばい。説明続きあった!」
「なになに?ーーなお、これで変身すると24時間そのままです?」

マジですか!
……どーしよう!

「ま、いっか。」
「よくなーい!こんな格好だよ?」
「大丈夫!えっちぃが、今のママには似合ってるからっ!」
「いやいや!」

似合ってる似合ってないじゃなくて!
モロ出しの格好が恥ずかしいんだって!やばかろう!

「まあまあ、さっ行こう!」

ガチャっと扉をあけて、奏歌はそのよく通る声で、皆んなを呼んでしまった!

「みーんなー!きてー!」

すぐに集まるメンバー。
なんだよ、皆んな暇なのかよ!

「え?ショウ?ち、違うわよね?髪色が逆?」
「は?ショウ?えっ!!」
「はーいはい!私がソカちゃんだよー!」

と奏歌が手を挙げて、くるりと回って見せる。
これだから、舞台慣れしてる(コンクールやら発表会やらでね!)やつわ!
私は舞台慣れしてないのだよ!
それに、奏歌はかわいい格好なのだけど、あたしは!
勘弁してよー。

「し、ショウか?」
「ショウ……。」

ロドリヌスとハリーの目が……ちょっと怖いのですが。

「ソカっ!かわいいわ!ね、ラナン!」
「ああ、可愛いな!」
「もー、いいじゃない!」
「いいな!」

と三人はソカを連れて行ってしまった。

「えー!ちょっとー!」
「まあまあ、で、ショウはいつまでその姿なんだ?」
「うぇ?24時間?」

あ、この世界30時間なのに、なんで24時間なんだろう?

「そうか。」
「じゃ、まあ。」
「ああ、行こうか?」
「は?どこに?」
「まあ、これで大人なんだろ?心身ともに。」
「そ、だけど……。」
「服、買ってやるから。大人のデートをしよう!」
「はあ?ハリーさんも何を頷いてんの!」
「いや、ロドリヌス様も良いこと言うなと思ってな?」

さあ行こうと、二人に腕を取られて引きづられるように、服屋にきた。

ん?ソカ?

服屋ではすでにいろんな可愛い服を取っ替え引っ替え着せられている奏歌がいた。
あ、ラナンの変態にいちゃんもいる。

「えー!ショウちゃんなの?大人になっても……イー。」

はあはあ、言ってるにいちゃんが怖い。

「いやあ、魔法の服だからさ、着たままの体の変化には耐えられるんだよ。残念だけど長さは変わらないけどね。
で、ロド様。ドレスでいいのかい?」
「ああ、そうだな?」
「じゃ、これなんかどう?」
「いいな。ついでにハリーと俺の服も頼む。じゃ、ショウ、これ着てくれ。」
「え?」
「それとも、いろいろ見えそうなその服のままがいいか?」
「……いや、どっちもどーよ……。」

でも、仕方ない。腹みせは、恥ずいし。
と、ドレスを受け取りチラリと奏歌をみると……あれは、可愛いな。

「もーつかれたよー。」
「まだ、まって。これ着てちょうだい!」
「あ、この桃色も!」

などと、面倒なことになっていた。小さな子だからラナンがどうやら着替えさせているみたいだ。

はあ、なんで変身しちゃったかな?

仕方なく服を脱いで、ドレスを手に取り気づいた。あ、下着ないじゃん。胸……ブラがない。で。ドレスってやばくね?
仕方ない、元の服……ない!
なんで?
もしかして、ドレスやめさせない為?うぇー。
……しかたない。
呼んで、ざっとカーテン開けられるほうがいやだ。
ショーツしか履いてない。
ドレスを着ると、胸が……ちょっとまって、これすごく露出多いよ!
長袖なんだけど、レース使いが!
ねえ、腿から下が透けてるし、胸とショーツ部しか隠れてなくない?胸もピチってして……形がはっきりしちゃうんだけど!
えっ、胸……やばくない?
なのに!

「用意できたか?」
「ま、まって!」
「10数える間に出て来なければ、開けるぞ?」

は?何言ってんの?ハリー、ロドリヌスに性格似てきてない?

仕方なく、出てくると。

「ほー!いいじゃないか。」

胸は腕を組んで隠しているが、やっぱ、透けてる部分多いじゃん!

「はあ、ショウは綺麗ねえ。」

とミリオンまで見にきた。

「ほら、ソカ可愛いでしょ?」

とソカをみるとうさぎを追いかけて行く少女のようでした。
たしかに可愛い。

「でも、ショウのドレス、エロくね?」

バコンッ!とハリーとロドリヌスにハロルドは思いっきり叩かれていた。

「さあ、行こう!」

と、ドレスアップしたロドリヌスとハリーにまだ引きずられるように、連れて行かれました。

連れて来られたのは、高そーなレストランで。
どう見ても『お貴族様』御用達感がバッチリです!

二人だけじゃなく、チラチラといろんな視線を感じて……食事の味は分からなかった。

最後は……ぎゃー!ふ、二人に部屋に連れ込まれて……。

………いたされてしまった(泣)
ちょっと、まってよ!
なんで、いきなり2Pよ!
まさか、ソカは?

「いやーーーーーーーーー!」

「えっ!ど、どうしたの!ママ!」

「えっ?」
「大丈夫?ママ。魘された?」

……夢?

「大丈夫?」
「う、うん。」
「汗が、すごいね。怖い夢?」

怖い?

「うん、怖い夢!夢でよかった。」

本当に夢でよかった。
はあ……。

「あっ、ママ!スマホに新機能が!」
「えっ!」




……という夢をみたのさ。






____________________________________

やばいです。
とうとう、追いつきました。
ちなみに、番外編はムーンとは全く違います。
R18と全年齢のために。
それぞれ、似たようで全く違うお話にしてみました。
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