娘と二人、異世界に来たようです……頑張る母娘の異世界生活……ラブ少し!

十夜海

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第三章 異世界を満喫する

No.22

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目がさめると、どうやら何処かの建物のベッドにいるらしい。

「知らない天井だ……。」

なーんて一度言いたかった。
実際この世界の天井は何処も同じ作りなので、知らない天井というより何処のだがわからない天井なのだけど。

「ママ!よかった。もう!心配したんだからっ!」
「……すいません。」

だって、そんなに魔力なくなるなんて思わなかったんだもん。
廃棄物を捨てるのにブラックホールがいいかな?なんて、思うもんじゃないね!

「で?あの黒い穴はなんなんだ?」
「なんなんだ?と言われても……天体学には詳しくないからなあ。ただ、なんでも飲み込む穴?的なイメージなだけなんだけど……。」
「ママ……ブラックホールってね?極めて高密度で、強い重力のために物質だけでなく光さえ脱出することができない天体なんだよ?確か……天文部の友達が言ってた。
だから、引き込まれたらウチらも危なかったかもなんだよね……、アレが天体のブラックホールならね。」

ほぉーーー!つまり私が本当のブラックホールを思い浮かべたら、やばかったわけ?
ありゃ。
私のイメージはなんでも入って捨てたら出てこない穴ってイメージしました。
私に天文学の知識がなくて良かった感じ?

「大丈夫!私がイメージしたのは、そんな恐ろしいもんじゃないからっ。」
「本当のブラックホールをイメージしてたら、この世界……なくなったんじゃない?」
「え?」
「は?そんな恐ろしいもんかよ!」

あははは。
笑ゴマしましょう!そうしましょう!

「で?ショウちゃんは、なんでここに寝てるか…わかってる?」
「えーっと?寝ちゃった?みたいな……あはははあははは……………………………………………だめ?」
「ふふふ、いいと思う?」

だって、やっちまったもんは仕方ないじゃん!
ね?
よ……し、す、スルーしよう。

「あっ、あの、黒サーベルたちはっ?」
「無事よ。」
「ママが倒れちゃったから、とりあえず『またね。』って山を降りてきた。」
「もふり足りないのに……。」

ああ、なんでもっと…もふらなかったのかな?
私のばかっ!

「ショウちゃんは、もしかして誤魔化そうとしているのかしら?」
「そ、ソンナコトナイヨ。」
「ふふふふ。」
「あはははは。」

「ごめん、なごんでるところ申し訳ないんだけど。そろそろ帰ろう?」
「なごんでないからっ!」
「……ま、冗談はここまでにして、とりあえず依頼を達成しましょう。」
「そうだな。」

冗談?本当に?帰ったらお説教まってない?
どうやら、まだ麓の村にいるらしい。
あれ?なんか忘れてる?
あっ!

「ティアは!」
「いまさら?もう、ティアはねえ……黒にゃんの王様だっけ?の毛に埋もれて寝てたみたい。ママが倒れて魔力が激薄になって焦ってたよ?今はカバンの中にいるよ。」
「そっか……。」

うん、あれは気持ちいいからねえ……わかるよ。でも、あれだけバタバタと戦っていたのに起きないなんて……危険察知能力……ないんだろうか?まだ小さいだもん。
私が守ってあげなきゃね。

『ごめんなさい。』

あは、大丈夫だよ。
だって、よく考えたらティアはまだ生まれて一か月も経ってないんだからさ。
そうだよ、まだ赤ちゃんなんだから私ももっと気にしてあげなきゃいけなかった。

「じゃ、とりあえず帰ろう。」
「うん、帰ったらあの後のこと教えてね?」

そう、あの後どうしたのか?
黒サーベルたちとは、また会いたいからね。





また、お馬さんたちに乗せてもらい街へ。

「そういえばさ、は敷地も広いじゃん?なのにお馬さんたちは、なんで預けるの?」
「ん?ああ、の敷地程度じゃ、魔馬たちには狭すぎる。」
「え?だって森も……あるじゃん。」

森じゃきがじゃまだからとかかな?

「そうか、あの魔馬育成所は広いなんてもんじゃないんだ。表からはわかりずらいかもしれないけどな。山あり谷ありでな。……本気で走られたら捕まえようがないくらいすごいんだ。だから、人を乗せないときはかなりの距離が必要なんだよ。」

ほえー、そんなに広いのか。

「多分、王都のは王都二つ分くらいあるわよ?まあ、小さい村じゃ無理だけど……主要な都市の魔馬所は基本その街より広いわ。平坦じゃなくて構わないんですもの。人の住めないような所で構わないのよ。」

そうか、広ければいいのか……すごい身体能力。
ああ、あの名作の主人公のためのヤッ●ルさんのような能力かな?
それより数倍でかくて、数倍いかついけどね!

「ねえ、なんで育成所と所?」
「ああ、魔馬を育成しているのは王都だけなのよ。優秀なテイマーがいるのは王都だけなの。」
「テイマー⁈」
「テイマー、いるの?」
「ずいぶん食いつくわね?いるわよ?ただ、スキル的には珍しいけども。だから国直属で雇われるの……ただねえ……。」
「なに?」
「は、変わったやつが多いんだよ。」
「そうなんだ。」

というか………この世界……変わった人ばっかだと思う私なのでした。

だって、まともな人いる?いないよね?




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22話を22日に更新!どんだけ、猫好き!
とはいうものの、十夜海は虫以外は大好きです。この間かわいいキバタンに会いました。超かわいかった。
そのうち鳥さんたちもだしたいなあ……。
あとは、冒険の醍醐味……ダンジョンとかもね……。では読んでいただきありがとうございます。


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