10回目の婚約破棄。もう飽きたので、今回は断罪される前に自分で自分を追放します。二度と探さないでください(フリではありません)

放浪人

文字の大きさ
13 / 20

第十三話 正体バレ。聖女ミナが全ての元凶(王子)に気づく時

しおりを挟む
ガレリア帝国、首都ルーンガルド。 魔導技術によって発展したこの街は、夜になっても魔法の街灯が煌々と輝き、空には小型の飛空艇が行き交う、まさに未来都市のような様相を呈していた。

その首都の一等地、貴族たちが住まう『薔薇の区画』にある一際大きな屋敷。 ここが、あの胡散臭い密偵貴族、ジークフリートの別邸だった。

「……天国?」

通された客室の中央で、私は呆然と呟いた。

目の前にあるのは、キングサイズの天蓋付きベッド。 シルクのシーツに、雲のようにふわふわの羽毛布団。 床には毛足の長い絨毯が敷かれ、部屋の隅には猫足のバスタブから湯気が立ち上っている。 テーブルには、湯気を立てる温かいコンソメスープと、焼きたてのパン、そしてローストビーフの山。

「天国ですぅぅぅ!」

隣でミナが泣き崩れた。 彼女はそのままカーペットの上をゴロゴロと転がり回り、全身で「文明」の素晴らしさを享受している。

「よかったわね、ミナ。これが週休5日の福利厚生よ」

私も感動に打ち震えながら、まずはスープを一口啜った。 温かい。 野菜の旨味が凝縮されたスープが、凍えた内臓に染み渡る。 雪山での逃避行、S級ダンジョンでのサバイバル、そしてドラゴンによる超音速飛行。 ボロボロになった心と体が、急速に修復されていくのを感じる。

「さて、と」

食事を終え、久しぶりのお風呂(アロマオイル入り)で泥と汗を洗い流した私は、ドレッサーの前に座った。 鏡に映るのは、まだ「村娘アリス」の変装をした自分だ。 茶色の髪、そばかす、地味な顔立ち。 帝国の首都に潜伏する以上、この姿を維持するのも手だが、ここはジークフリートの結界守護下にある屋敷。 それに、もうミナには正体(名前)はバレている。 これ以上、変装魔法を維持し続けるのも魔力の無駄だ。

「解除(リリース)」

私は指を鳴らした。 魔法の光が弾け、偽りの姿が霧散する。

茶色の髪が、月明かりを吸い込んだようなプラチナブロンドへと変わり、背中まで流れ落ちる。 そばかすが消え、陶器のような白磁の肌が現れる。 瞳の色は、深淵を覗くような鮮烈なアメジストへ。 そして、地味だった顔立ちが、国一番と謳われた『公爵令嬢リーゼロッテ』のそれへと戻った。

「ふぅ。やっぱり本来の姿の方が肩が凝らないわね」

私は首をコキコキと鳴らした。 変装魔法は、常に顔の筋肉を魔力で固定しているようなものだから、地味に疲れるのだ。

「……お、お姉さま?」

背後から、おずおずとした声が聞こえた。 振り返ると、バスローブ姿のミナが、タオルを落として固まっていた。

「あら、ごめんね。驚かせちゃった?」

「き、綺麗……」

ミナは夢遊病のように近づいてきて、私の顔をまじまじと見つめた。

「すごい……肖像画よりも、手配書の美化された絵よりも、本物の方がずっと美しいです……。これぞ悪役令嬢……いや、女神……」

「褒めても何も出ないわよ。あ、いや、ポーションなら出るけど」

「いえ、そういうことじゃなくて!」

ミナはハッとして、居住まいを正した。 そして、なぜかその場に正座をした。

「改めまして、ご挨拶申し上げます。私、ミナ・フォン・アスターと申します。今まで『アリスお姉さま』と呼んでいましたが、あなたはやはり、噂のリーゼロッテ公爵令嬢様だったのですね?」

「ええ、そうよ。まあ、今はただの家出少女だけど」

私は苦笑しながら、髪をタオルで拭いた。 ミナの目は、尊敬と憧憬、そして少しの困惑で揺れている。

「でも、不思議です。どうしてリゼ様ほどの完璧な方が、あんな必死に逃げているんですか? 王子様は、あんなにリゼ様を……その、求めているのに」

ここだ。 ここが一番の認識のズレだ。

私はドレッサーの椅子を回転させ、ミナと向き合った。 これは、しっかりと教育(誤解を解く)しておく必要がある。

「ミナ、あんたにはアレクセイ殿下がどう見えた?」

「えっと……ちょっと、いえ、かなり情熱的で、リゼ様のことしか見えてなくて、周りが見えなくなってる、猪突猛進な方……でしょうか?」

「オブラートに包みすぎよ。正解は『人の話を聞かない独善的なストーカー』よ」

私は断言した。

「いい? 彼はね、私のことを愛しているんじゃないの。自分の所有物だと思っているのよ。『完璧な王太子』である自分の隣には、『完璧な飾り物』が必要だと思っているだけ。だから、私が自分の意思を持って逃げ出したのが許せないのよ。『俺のコレクションが勝手に動いた! 連れ戻してショーケースに閉じ込めなきゃ!』っていう心理ね」

「そ、そうですか……?」

ミナは首を傾げた。

「でも、私にはそうは見えませんでした。ダンジョンの入り口で、殿下は泣きそうな顔をしていましたし、雪山での戦いでも、リゼ様が怪我をしないように、攻撃の余波を全部自分で受け止めてましたよ?」

「は?」

「あと、ジークフリートさんがリゼ様に近づいた時、本気で嫉妬してました。『リゼは俺の心臓だ』って言ってましたし……。あれは、所有欲というよりは、もっとこう、依存というか、崇拝に近いような……」

ミナの言葉に、私は鼻で笑った。

「甘いわね、ミナ。あれは演技よ。王族特有の『悲劇のヒーロー』ごっこよ。9回も人生をやり直せばわかるわ。あいつは毎回、私のことなんて見ていなかった。冷たい目で『君には失望した』って言って断罪してきたのよ」

過去9回の記憶。 冷たい牢獄。 断頭台の露と消えた痛み。 毒杯の味。 それらがフラッシュバックする。 あの冷酷なアレクセイが、今さら私を愛しているはずがない。 今の彼の行動は、単に「逃げられた」という事実がプライドを傷つけ、意地になっているだけだ。

「これは『殺意』よ。間違いなく」

私は力を込めて言った。

「『愛してる』という言葉は、『殺してやる』の隠語だと思った方がいいわ。王族の言葉には裏があるものなのよ」

「は、はぁ……(それはさすがに深読みしすぎでは?)」

ミナは引きつった笑みを浮かべたが、私の迫力に押されて反論できなかった。 よし、これで洗脳(教育)完了だ。 彼女が「王子様かわいそう」などとほだされて、裏切るリスクは減っただろう。

   ◇

翌朝。 私は最高の目覚めを迎えた。

「……ふあぁ。よく寝た」

カーテンの隙間から差し込む朝日。 小鳥のさえずり。 そして何より、誰も「リゼェェェ!」と叫んでいない静寂。 幸せだ。 これこそが、私が求めていた朝だ。

ベッドから這い出し、伸びをする。 今日は週休5日の初日(休日)だ。 一日中ゴロゴロしていても誰にも文句は言われない。

コンコン。 控えめなノックの音がした。

「どうぞ」

ドアが開くと、執事服を着た男性が入ってきた。 ……いや、よく見ると、執事服を着たジークフリートだった。

「やあ、おはよう。眠り姫。昨夜はよく眠れたかい?」

彼はワゴンを押して入ってきた。 ワゴンには、焼きたてのクロワッサンと、香り高い紅茶、そしてフルーツが並んでいる。

「……なんで家主自らルームサービスなの?」

「君をもてなすのは私の特権だからね。それに、君の素顔(ノーメイク)を一番に見られるのは役得だ」

ジークフリートは片眼鏡を光らせて、私の顔をじろじろと見た。 プラチナブロンドに戻った私を見て、彼は感嘆のため息をついた。

「素晴らしい。やはり君は『宝石』だ。このまま額縁に入れて飾りたいくらいだね」

「飾り物扱いなら、お断りよ」

私はクロワッサンを手に取った。 サクサクで美味しい。 さすが貴族の食事だ。

「さて、本題に入ろうか」

ジークフリートは優雅に椅子に座り、紅茶を一口飲んだ。

「君たちをここに匿う件について、皇帝陛下から許可が下りたよ。ただし、条件付きだ」

「条件?」

「ああ。君の薬学知識と、そこのお嬢さん(ミナ)の聖女の力を、帝国の医療発展のために貸してほしい。具体的には、軍の病院での技術指導と、新型ポーションの開発だ」

「……週休5日なら、やるわ」

「交渉成立だね。もちろん、給料は弾むよ。王国の公務員給与の3倍は出そう」

「3倍!?」

隣で寝ぼけ眼をこすっていたミナが、ガバッと起き上がった。

「やります! 私、何でもします! 残業だって……いや、残業は嫌ですけど、定時内なら全力で働きます!」

ミナはお金に弱くなっていた。 王城でのタダ働きがトラウマになっているらしい。

「ふふ、頼もしいね。……ところで、もう一つ報告があるんだ」

ジークフリートの表情が、少し曇った。

「王国の動きについてだ」

私はクロワッサンを食べる手を止めた。 来たか。

「アレクセイ王子の軍勢は、国境付近に駐留したままだ。表向きは『行方不明者の捜索』だが、実際はいつでも攻め込める陣形を敷いている」

「……あいつ、まだ諦めてないのね」

「それだけじゃない。昨夜、王国の密使が帝国政府に接触してきた。『逃亡した犯罪者を引き渡せ』とな」

「犯罪者?」

「君のことさ。『国宝窃盗』および『王族誘拐(王子の心を奪った罪)』だそうだ」

「後半、言いがかりにも程があるわよ!」

私は机を叩いた。 心を奪った? 勝手に落としていっただけでしょうが。

「帝国としては、もちろん拒否したよ。『そのような人物は入国していない』とね。だが、王子は納得していないようだ。噂によると、彼は今、単身で『ある場所』に向かっているらしい」

「ある場所?」

「……『古の契約の祭壇』だ」

ジークフリートの声が低くなった。

「祭壇?」

「王家の始祖が、精霊王と契約を交わしたとされる場所だ。そこで王族が血を捧げれば、失せ物を探す『千里眼』の力を借りることができるという伝説がある」

私の背筋に冷たいものが走った。 千里眼。 もしそんなものが発動したら、私の居場所はおろか、今日履いているパンツの色までバレてしまう(あいつなら見ようとする)。 そして、ジークフリートの屋敷の結界など、紙切れ同然に突破されるだろう。

「……まずいわね」

「ああ。もし彼がその力を手に入れたら、帝国全土が彼の監視下になる。私の隠蔽工作も無意味だ」

ジークフリートは真剣な眼差しで私を見た。

「リゼ。君に提案がある。彼が千里眼を発動させる前に、こちらから手を打つべきだ」

「手を打つって?」

「『偽装』さ。君が死んだと思わせる、あるいは、君が遠く離れた別の場所にいると思わせる工作を行う。彼の執着を断ち切るには、それしかない」

死んだと思わせる。 ロミオとジュリエット作戦か。 悪くない。 彼が「リゼは死んだ」と絶望してくれれば、捜索は打ち切られる。 ……いや、待てよ。 あのアレクセイ殿下だぞ? 「死んだ? ならば冥界まで迎えに行こう!」とか言い出して、集団自決とかネクロマンシーとか始めかねない。

「死んだと思わせるのはリスクが高いわ。あいつは死の概念すら愛で超越しかねない」

「……確かに。君の元婚約者ならあり得るな」

ジークフリートも苦笑した。

「なら、どうする? このままここに引きこもって、彼が諦めるのを待つかい? ……おそらく、数百年かかっても諦めないと思うが」

「……」

私は黙り込んだ。 逃げることには慣れた。 でも、逃げ続けることには疲れた。 せっかく手に入れたふかふかのベッド。 美味しい食事。 週休5日の生活。 これを守るためには、もっと根本的な解決が必要なのかもしれない。

「……とりあえず、今は保留にするわ。殿下が千里眼を手に入れるまで、まだ時間はあるでしょう?」

「数日はかかるだろうね。祭壇の封印を解くには、複雑な儀式が必要だから」

「なら、その間に考える。今は、久しぶりの休日を堪能させて」

私は現実逃避を選んだ。 これぞスローライフ志望者の正しい姿だ。 面倒なことは先送り。 明日の自分に期待する。

「わかった。では、今日はゆっくり休むといい。夜には歓迎の晩餐会を用意してあるからね」

ジークフリートは恭しく一礼して部屋を出て行った。

残された私とミナは、顔を見合わせた。

「お姉さま……本当に大丈夫でしょうか?」

「大丈夫よ。いざとなったら、ポチに乗って地球の裏側まで逃げればいいんだから」

私は強がって言ったが、内心では不安が渦巻いていた。 千里眼。 もし私の居場所が完全に特定されたら。 そして、殿下が『転移魔法』なんて奥の手を使ってきたら。

(……いや、考えない! 今は寝るの!)

私は再びベッドにダイブした。 フカフカの感触。 これが正義だ。 これが真理だ。 王子なんて知ったことか。

   ◇

一方その頃。 王国領内、とある古代遺跡の最深部。

カツーン、カツーン……。 冷たい石床を叩く足音が響く。

薄暗い祭壇の前。 一人の男が立っていた。 ボロボロになった黄金の甲冑。 無精髭を生やし、目の下には隈ができているが、その瞳だけは異様なほど爛々と輝いている。 アレクセイ・ド・グランツ。

「ここか……『契約の祭壇』は」

彼の目の前には、巨大な水晶の塊が鎮座していた。 その内部には、太古の精霊の力が封じられている。

「伝説によれば、王族の血と引き換えに、あらゆる願いを叶える叡智を授けるという……」

アレクセイは剣を抜き、躊躇いもなく自分の掌を切り裂いた。 鮮血が滴り落ちる。 それを水晶に押し当てる。

「我が血を捧げる! 精霊王よ、我に力を貸せ!」

ジュワァァァ……! 水晶が血を吸い込み、赤く発光し始めた。

『……汝、何を望む?』

脳内に直接響く、荘厳な声。 精霊王だ。 通常なら、「国の繁栄」や「強大な力」を望むところだ。

だが、アレクセイは叫んだ。

「リゼだ! リーゼロッテの居場所を教えろ! 今すぐだ!」

『……は?』

精霊王が困惑した気配がした。

『一人の女子(おなご)の居場所だと? そのような些事のために、王族の血を捧げたというのか?』

「些事ではない! 宇宙の真理だ! 彼女がどこで何をして、どんなパンツを履いて、誰と笑っているか、その全てを知りたいんだ!」

『……欲望が重い。汝、狂っているのか?』

「愛に狂うことは正常だ! さあ、教えろ! さもなくば、この祭壇ごと貴様を叩き割るぞ!」

アレクセイは光の魔力を全開にし、精霊王を脅迫した。 前代未聞だ。 精霊王をカツアゲする王太子など、歴史上存在しない。

『……わ、わかった。落ち着け。見せてやろう』

精霊王が折れた。 この男に関わるとろくなことがない、と悟ったのだ。

カッ! 水晶が眩い光を放ち、空中にホログラムのような映像を投影した。

そこに映し出されたのは――。

優雅な屋敷のベッドの上で、バスローブ姿でくつろぐリーゼロッテの姿。 そして、その隣で楽しそうに笑うミナ。 さらに、窓の外には、庭でくつろぐドラゴン(ポチ)と、それを餌付けしている銀髪の男(ジークフリート)。

「……見つけた」

アレクセイの声が震えた。

「帝国……やはり帝国か……! しかも、あの男の屋敷……!」

映像の中のジークフリートが、リゼに向かって何か(朝食のクロワッサン)を差し出し、リゼがそれを笑顔で受け取るシーンが映る。

ブチッ。

アレクセイの中で、何かが切れる音がした。

「あいつ……私のリゼに……私のリゼに餌付けをしているだとォォォッ!?」

それは、彼が最もやりたかったこと(リゼにご飯を食べさせること)だった。 それを、どこの馬の骨とも知れぬ男に先越された。 屈辱。 嫉妬。 そして殺意。

「許さん……。絶対に許さんぞ、帝国!」

ドォォォォォン!!

祭壇が爆発した。 アレクセイの魔力が暴走し、遺跡そのものを半壊させたのだ。 精霊王が「あーあ……」と呆れる気配が消えていく。

「待っていろ、リゼ。今すぐ迎えに行く。そして、その男を八つ裂きにして、君には一生分のクロワッサンを焼いてやるからな!」

アレクセイは瓦礫の中から立ち上がった。 その背中には、黒いオーラ(闇落ち寸前)が立ち昇っていた。

「転移(テレポート)! ……は、距離が遠すぎて無理か。チッ、ならば走る!」

彼は遺跡を飛び出し、帝国の方角へと疾走を始めた。 その速度は、馬よりも、風よりも速かった。 愛の力で身体能力がバグっている。

帝国の平和な朝は、もうすぐ終わりを告げようとしていた。 史上最悪の「愛の災害」が、国境を越えて迫りつつあった。

   ◇

「……くしゅんっ!」

私はベッドの上でくしゃみをした。

「お姉さま、風邪ですか?」

「うーん……なんか、すごい寒気が……。誰かが私の噂をしてるような……」

私は窓の外を見た。 快晴の空。 しかし、その向こうから、どす黒い雲が近づいてくるような、嫌な予感がした。

「……ま、気のせいよね」

私は布団を頭から被った。 見なかったことにする。 今は週休5日。 トラブルは定休日だ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

「君は完璧だから、放っておいても大丈夫」と笑った夫。~王宮から私が去ったあと「愛していた」と泣きついても、もう手遅れです~

水上
恋愛
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫だ」 夫である王太子はそう笑い、泣き真似が得意な見習い令嬢ばかりを優先した。 王太子妃セシリアは、怒り狂うこともなく、静かに心を閉ざす。 「左様でございますか」 彼女は夫への期待というノイズを遮断し、離縁の準備を始めた。

お認めください、あなたは彼に選ばれなかったのです

・めぐめぐ・
恋愛
騎士である夫アルバートは、幼馴染みであり上官であるレナータにいつも呼び出され、妻であるナディアはあまり夫婦の時間がとれていなかった。 さらにレナータは、王命で結婚したナディアとアルバートを可哀想だと言い、自分と夫がどれだけ一緒にいたか、ナディアの知らない小さい頃の彼を知っているかなどを自慢げに話してくる。 しかしナディアは全く気にしていなかった。 何故なら、どれだけアルバートがレナータに呼び出されても、必ず彼はナディアの元に戻ってくるのだから―― 偽物サバサバ女が、ちょっと天然な本物のサバサバ女にやられる話。 ※頭からっぽで ※思いつきで書き始めたので、つたない設定等はご容赦ください。 ※夫婦仲は良いです ※私がイメージするサバ女子です(笑) ※第18回恋愛小説大賞で奨励賞頂きました! 応援いただいた皆さま、お読みいただいた皆さま、ありがとうございました♪

地味顔令嬢の私を「嘘の告白」で笑いものにするつもりですか? 結構です、なら本気で惚れさせてから逆にこっちが盛大に振ってあげます!

日々埋没。
恋愛
「お前が好きだ。この俺と付き合ってくれないか?」    学園のアイドル、マルスからの突然の告白。  憧れの人からの言葉に喜んだのも束の間、伯爵令嬢リーンベイルは偶然知ってしまう。それが退屈しのぎの「嘘の告白(ウソコク)」だったことを。 「あの地味顔令嬢が俺に釣り合うわけないだろ。ドッキリのプラカードでも用意しとくわ」  親友のミネルバと共に怒りに震える彼女は、復讐を決意する。まずは父の言いつけで隠していた「絶世の美貌」を解禁! 嘘の恋を「真実の恋(マジコク)」に変えさせ、最高のタイミングで彼を地獄へ突き落とす――。 「……今さら本気になった? 冗談はやめてください、これドッキリですよ?」

【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない

くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、 軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。 言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。 ――そして初めて、夫は気づく。 自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。 一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、 「必要とされる存在」として歩き始めていた。 去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。 これは、失ってから愛に気づいた男と、 二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。 ――今さら、遅いのです。

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

出て行けと言ったものの、本当に出て行かれるとは思っていなかった旦那様

睡蓮
恋愛
ジーク伯爵は、溺愛する自身の妹レイアと共謀する形で、婚約者であるユフィーナの事を追放することを決めた。ただその理由は、ユフィーナが婚約破棄を素直に受け入れることはないであろうと油断していたためだった。しかしユフィーナは二人の予想を裏切り、婚約破棄を受け入れるそぶりを見せる。予想外の行動をとられたことで焦りの色を隠せない二人は、ユフィーナを呼び戻すべく様々な手段を講じるのであったが…。

皆様覚悟してくださいませ。偽聖女の義妹から全て取り戻します。今まで受けた仕打ちは倍にしてお返し致します。

くろねこ
恋愛
「殴られても、奪われても、祈れば治るから大丈夫」 ――そう思い込まされて育った公爵令嬢オリビア。 しかし、偽聖女を名乗る義妹に階段から突き落とされた瞬間、 彼女の中で“何か”が完全に目覚める。 奪われた聖女の立場。 踏みにじられた尊厳。 見て見ぬふりをした家族と神殿。 ――もう、我慢はしない。 大地そのものに影響を与える本物の加護を持つオリビアは、知略と魔法で屋敷を制圧し、偽りを一つずつ洗い流していく。 敵意を向けた者は近づけず、逆らった義母は“環境”に叱られ、王太子は腹を抱えて大笑い。 「奪われたなら、取り戻すだけです。倍……いえ、一万倍で」 これは、偽りの聖女からすべてを奪い返し、本物が“正しい場所”に立つ物語。 ざまぁ好き必読。 静かに、確実に、格の違いを見せつけます。 ♦︎タイトル変えました。

『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』

放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」 王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。 しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!? 「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!) 怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。

処理中です...