3回目の人生は、悪役令嬢を辞めて引きこもります~一歩も出ずに国を救ったら、なぜか「聖女」として崇められ最強の男たちが部屋を包囲してくる件~

放浪人

文字の大きさ
7 / 21

第7話 隣国のスパイ(ノア)と秘密のティータイム

しおりを挟む
 ふわり、と甘い香りが鼻をくすぐった。  意識がゆっくりと浮上してくる。  まぶたの裏で、パチパチという暖炉の薪が爆ぜる音が聞こえる。

「……ん」

 私は目を開けた。  視界に入ってきたのは、見慣れた天井と、穏やかな午後の日差し。  そして、私のベッドの横にあるサイドテーブルで、優雅に紅茶を淹れている一人の少年の姿だった。

 サラサラとした亜麻色の髪。  人懐っこいようでいて、どこか底知れない光を宿したヘーゼルナッツ色の瞳。  年齢は私と同じ17歳だが、その童顔のせいで3つは若く見える。  隣国アークライドの第3王子にして、私の『2回目の人生』からの腐れ縁、ノア・ヴァン・アークライド。

「やあ、リズ。おはよう。それとも、こんにちはかな?」

 彼はポットからカップへ、黄金色の液体を注ぎながら微笑んだ。  その動作の一つ一つが洗練されており、絵画のように美しい。

 私は、自分が置かれている状況を確認するために、のっそりと上半身を起こした。  記憶にある最後の光景は、私の部屋のドアが倒れ、王太子と騎士団長とその他大勢の男たちが、雪崩のように押し寄せてきた地獄絵図だ。  私は彼らの熱気と圧に押しつぶされ、意識を手放したはずだ。

「……生きてる?」

「うん、ピンピンしてるよ。ただ、君が気絶した瞬間、あの場はパニック映画みたいだったけどね」

 ノアはクスクスと笑いながら、紅茶のカップを私に差し出した。

「『リズが死んだ!』『聖女様が崩御された!』って、大の男たちが泣き叫んで。そこへ僕が通りがかった医者(という設定)として介入して、全員を廊下へ叩き出したってわけ」

「……ありがとう。助かったわ」

「礼には及ばないよ。君の寝顔を特等席で見られたしね。それに、壊れたドアと結界も直しておいたよ。僕の国(アークライド)の最新技術を使った『認識阻害結界・改』だ。これでしばらくは、物理的にも視覚的にも、外からは干渉できないはずさ」

 私は周囲を見渡した。  確かに、ドアは元通りになっており、部屋の中は完全なる静寂に包まれている。  あの騒がしい男たちの気配も、マリアの声も聞こえない。

「優秀ね、ノア。貴方を執事に雇いたいくらいよ」

「はは、光栄だね。でも僕の時給は高いよ? 国家予算くらいかかるけど」

 ノアは肩をすくめると、自分用のカップを持って椅子に座った。  彼とは1周目の人生で知り合い、2周目では互いの利益のために情報を交換し合う『共犯者』のような関係だった。  彼は表向きは隣国の親善大使として滞在しているが、その実体は『スパイ』だ。  自国の利益のためにこの国の内情を探り、時には混乱を招き、時には救う。  すべては彼の気まぐれと、計算の上にある。

 そして、私が『3回目の人生』を生きていること、そして私の本性が『極度の怠け者』であることを知る、唯一の人物でもある。  (なぜ知っているかといえば、彼もまた特殊な能力を持っていて、私の魔力波長の変化から『巻き戻り』を見抜いたからだ。本当に厄介な男だ)

「で? どうだった? 僕が送った魔法石を使った『異空間逃亡』の感想は」

 ノアが楽しそうに聞いてきた。  私は不機嫌にマカロン(フレデリックの差し入れの残り)を齧った。

「最悪よ。貴方の石、出力不足じゃないの? あいつらの執念に負けて弾け飛んだわよ」

「いやいや、君の使い方が荒っぽいんだよ。空間魔法っていうのはもっと繊細に……まあいいや。結果として、君の『聖女伝説』に『天界からの帰還』という箔がついたわけだし」

「嬉しくないわよ。おかげで信者が増えたじゃない」

 私はため息をついた。  ふと、部屋の隅に積まれた『武器の山』がなくなっていることに気づく。  アレクセイが持ち込んだ、あの呪われた鎧や生首だ。

「あれも片付けてくれたの?」

「ああ、あれね。廊下の騎士たちにあげたよ。『リズ様からの授かりものだ!』って泣いて喜んでた。今頃、彼らは君を守るために、城の周りを黒い壁になって取り囲んでいるよ」

 ……また変な組織を強化してしまったか。  まあ、部屋の中に入ってこないならそれでいい。

 私は紅茶を一口飲んだ。  ダージリンの芳醇な香りが広がる。  ノアが淹れる紅茶は、悔しいけれど絶品だ。

「……ねえ、ノア」

「ん?」

「私、この国を出ようかしら」

 ぽつりと、本音が漏れた。  冗談ではない。本気だ。  ここ数日の騒動で、この屋敷に留まることの限界を感じ始めていた。

「へえ。亡命?」

「そう。貴方の国でも、もっと遠くの無人島でもいいわ。とにかく、フレデリックやアレクセイの手が届かない場所へ行きたいの。名前を変えて、平民として、一日中ハンモックで揺られて暮らすの」

 ノアは瞳を細め、カップの縁を指でなぞった。

「君らしい夢だね。でも、無理だと思うよ」

「なぜ?」

「だって君、この国にとって『心臓』になっちゃってるから。君がいなくなったら、この国の農業は崩壊し(君の豆知識がないと維持できない)、騎士団は暴走し(君という主を失った狂犬になる)、王太子は廃人になる(君を探して世界中を放浪する)。結果、ルミナステラ王国は滅びる」

「滅びればいいじゃない」

 私は即答した。

「知ったことではないわ。1回目は殺され、2回目は過労死させられたのよ? この国に義理なんてこれっぽっちもないわ。むしろ、滅んで更地になった方が、静かでよく眠れそう」

 言い放つと、ノアが「ぷっ」と吹き出した。

「あはは! 最高だね、リズ。君のその、清々しいまでの利己主義(エゴイズム)。聖女の皮を被った悪魔だ」

「悪魔で結構よ。悪魔の方が労働環境がホワイトなら、喜んで契約書にサインするわ」

「いいねえ。そういう君だから、僕は飽きないんだ」

 ノアは楽しそうにクッキーをつまんだ。

「でも、残念ながら君は逃げられない。なぜなら、君のその『無欲さ』こそが、彼らを惹きつけてやまない最強の引力だからさ。君が逃げれば逃げるほど、彼らは『自分たちが試されている!』と勘違いして、追いかけてくる。地獄の果てまでね」

 ぞっとする未来予想図だ。  ストーカー国家か、ここは。

「じゃあ、どうすればいいのよ。一生この部屋で籠城戦を続けろって言うの?」

「うーん、そうだね。一つだけ方法があるとしたら……」

 ノアは意味深に言葉を切り、ニヤリと笑った。

「彼らに『君を諦めさせる』のではなく、『君に満足させる』ことかな」

「満足?」

「そう。彼らは今、君に『理想の聖女』を重ねて見ている。だから、君が何をしても『聖女の深慮遠謀』だと解釈する。なら、いっそのこと、彼らを完全に支配下に置いて、君の都合のいいように動く『駒』にしてしまえばいい」

 支配。  面倒くさい単語だ。

「王太子には『私が寝ている間に国を富ませろ、さもなくば口を利かない』と命じる。騎士団長には『私の安眠を妨げる者を排除しろ、お前自身も含めて』と命じる。そうやって、君を中心とした『最強の独裁国家』を作ってしまえば、君は玉座(ベッド)の上で寝ているだけで、世界が回るようになる」

 ……なるほど。  一理ある。  逃げるから追われる。  ならば、頂点に立ってしまえば、誰も私に意見できなくなる。

「悪くないわね。……でも、やっぱり面倒くさいわ。指示を出すのも、報告を聞くのも嫌」

「ははは、ぶれないねえ」

 私とノアは顔を見合わせて笑った。  唯一、仮面を被らずに話せる相手との時間は、思いのほか心地よかった。  毒のある会話と、甘いお菓子。  これが私の求めていた『休息』の形かもしれない。

 ――さて。  ここで一つ、重大な事実を明かさなければならない。

 ノアは先ほど、「認識阻害結界・改」を張ったと言った。  外からは中の様子は見えないし、物理的な干渉もできないと。

 だが、彼は一つだけ、意図的な『穴』を開けていた。

 音だ。  音声だけは、一方的に外へ漏れるように設定されていたのだ。  しかも、ノアが持参した『拡声魔道具(極小サイズ)』によって、私たちの会話は、ドアの外に張り付いている(であろう)者たちの耳に、クリアに、かつドラマチックに届いていたのである。

 もちろん、私はそのことを知らない。  ノアだけが知っている。  この悪趣味なスパイは、私の本音が外でどう『翻訳』されるかを楽しみながら、会話を誘導していたのだ。

 ◇ ◇ ◇

 廊下。  そこには、王太子フレデリック、騎士団長アレクセイ、そしてマリアと数名の側近たちが、ドアに耳を押し当てるようにして固まっていた。

「しっ! 静かに! リズの声が聞こえるぞ!」 「隣国の王子と話しているようだ……」

 彼らは固唾を呑んで、漏れ聞こえてくる会話に聞き耳を立てていた。

 『私、この国を出ようかしら』

 リズの声が響く。  フレデリックが息を呑んだ。

「ぼ、亡命だと……!? 彼女はそこまで追い詰められていたのか!?」

 『名前を変えて、平民として……』

「なんてことだ……。公爵令嬢としての地位も、次期王妃の座も、彼女にとっては重荷でしかなかったというのか!」

 フレデリックは自分の胸を強く掴んだ。  彼女の苦悩に気づけなかった己の不明を恥じるように。

 そして、会話は続く。

 『君がいなくなったら、この国は滅びるよ』(ノアの声)

 『滅びればいいじゃない』(リズの声)

 衝撃が走る。  側近たちが「なっ……!」と顔を見合わせる。  国母となるべき女性が、自国の滅亡を望む発言。  これは反逆罪に問われてもおかしくない。

 しかし。  ここにいるのは、リズ信者(ガチ勢)たちである。  彼らの脳内変換回路は、常人のそれを遥かに凌駕していた。

「……聞いたか」

 アレクセイが、震える声で呟いた。  その瞳には、感動の涙が溜まっている。

「『滅びればいい』……。これは、単なる破壊願望ではない。既存の腐敗した体制への、痛烈な批判だ!」

「ど、どういうことですか、団長?」

「彼女は言っているのだ。『今のままのルミナステラ王国ではダメだ』と。『一度ゼロに戻し、新たな理念のもとに再生しなければ、民は救われない』と!」

 フレデリックも激しく頷いた。

「そうだ……! 彼女は以前、私に農業改革を説いた。あれも、古い慣習(根性論)を捨て、新しい技術(石灰と豆)を取り入れろというメッセージだった! 彼女は、この国の膿を出し切りたいのだ!」

 『1回目は殺され、2回目は過労死させられたのよ?』

 リズの謎めいた発言。  これを彼らはどう解釈したか。

「1回目は……おそらく、社交界でのいじめや、私の冷たい態度のことだろう。彼女の心は一度殺されたも同然だった……」 「2回目は、聖女としての激務のことだ。彼女は我々の見えないところで、死ぬほどの努力を重ねていたのだ!」

 マリアがハンカチで目頭を押さえる。

「お姉様……。そんなに傷ついていらしたなんて……。なのに、わたくしたちはのんきに『お菓子だ』『鎧だ』と騒いで……!」

 廊下に、重苦しい懺悔の空気が流れる。  そして、会話はクライマックスへ。

 『いっそのこと、彼らを完全に支配下に置いて……』  『王太子には「国を富ませろ」と命じる』  『騎士団長には「排除しろ」と命じる』  『最強の独裁国家を作ってしまえば……』

 ノアの提案に対する、リズの答え。

 『悪くないわね』

 これを聞いた瞬間。  フレデリックとアレクセイの表情が、カッと輝いた。

「聞いたか、アレクセイ!」

「ええ、聞きましたとも、殿下!」

 二人はガシッと固い握手を交わした。

「リズは、覚悟を決めたのだ! この国を背負い、我々を導く『絶対君主』となる覚悟を!」

「『独裁』……なんと甘美な響きだ! 彼女がすべてを決定し、我々はただその手足となって動く。それこそが、最も効率的で、最も幸福な国家の形ではないか!」

 完全に洗脳されている。  民主主義などクソ食らえだ。  彼らは今、リズによる『聖女独裁帝国』の樹立を夢見て、トランス状態に陥っていた。

「よし! すぐに準備だ!」  フレデリックが叫ぶ。 「リズがいつ『命令』を下してもいいように、国政の全権限を彼女に委譲する書類を作成する! 議会が反対したら解散させる!」

「私は騎士団を再編する! リズ様の敵となる不穏分子をリストアップし、いつでも『排除』できるように暗部を組織する!」

 暴走が止まらない。  リズが中で「面倒くさい」と言って話を終わらせたことなど、彼らの耳には届いていない。  彼らが聞き取ったのは、「私が王になる(意訳)」という部分だけだ。

「行くぞ! 新しい時代の幕開けだ!」

 ドタドタドタッ!  男たちは、新たな使命感に燃えて走り去っていった。  革命前夜のような熱気が、廊下に残された。

 残されたマリアは、呆然とドアを見つめていた。

「お姉様……。貴女は、一体どこまで先を見通していらっしゃるのですか……?」

 彼女もまた、深い畏敬の念を抱きつつ、静かに頭を下げた。  そして、「わたくしも、お姉様の覇道を支えるために、もっと勉強しなくては!」と、図書室へと走っていった。

 ◇ ◇ ◇

 部屋の中。  そんな外の大騒動などつゆ知らず。

「……ん、なんだか外が静かになった気がする」

 私は最後のクッキーを口に入れ、不思議そうに首を傾げた。

「おや、そうかい? 嵐の前の静けさかもしれないよ」

 ノアがにっこりと笑う。  その笑顔に、ほんの少しだけ悪魔の尻尾が見えた気がしたが、気のせいだろう。

「まあいいわ。ノア、今日はありがとう。久しぶりにまともな会話ができて楽しかったわ」

「僕もだよ、リズ。君の『国滅亡論』、参考にさせてもらうよ」

 ノアは立ち上がり、優雅にお辞儀をした。

「さて、そろそろお暇するよ。長居すると、外の番犬たちが嫉妬でドアを破りかねないからね」

「そうね。また来てちょうだい。今度はもっと美味しいお菓子を持って」

「了解。君の好みの激辛スナックも探しておくよ」

 ノアは窓を開け、そこから軽やかに飛び降りていった。  (彼は魔法使いでもあるから、2階からの落下など造作もない)

 一人になった部屋。  私は大きく伸びをした。

「ふぁぁ……。食べたし、喋ったし、眠くなってきた」

 満腹感と適度な疲労感が、心地よい睡魔を誘う。  私はベッドに潜り込んだ。  ふかふかの布団が私を包み込む。

 外の連中が、今まさに私の発言を元に『国家転覆レベルの改革』を進めていることなど、知るよしもない。  私はただ、今日が平和に終わった(と思っている)ことに感謝し、深い眠りへと落ちていった。

 ――だが。  翌日、私が目覚めたとき。  私の部屋の前に、とんでもないものが置かれているのを見て、絶叫することになる。

 それは、金箔で彩られた豪華な台座に乗せられた、『王国の全権委任状』と『国璽(ハンコ)』のセットだった。  添えられた手紙には、フレデリックの達筆な文字でこう書かれていた。

『親愛なるリズへ。  君の覚悟、受け取った。  この国は今日から君のものだ。  好きなように煮るなり焼くなりにするなりしてくれ。  我々は君の手足となり、剣となり、盾となることを誓う。  追伸:反対派の貴族は、アレクセイが昨晩のうちに「説得(物理)」して回ったから安心してくれ』

 ……は?

 私はパジャマのまま、廊下で硬直した。

 煮るなり焼くなりって。  私は料理がしたいわけじゃない。  寝たいだけだ。  あと、「説得(物理)」って何だ。粛清か?

「……どうしてこうなったぁぁぁぁぁ!!!」

 私の悲鳴が、朝の公爵邸に響き渡った。  引きこもり生活7日目。  私は、望まぬままに、この国の『影の女帝』として即位してしまったようである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

処理中です...