処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人

文字の大きさ
9 / 21

第9話 謝罪の茶会は、古代兵器の起動スイッチでした

しおりを挟む
 公爵邸の朝は、今日も今日とて厳戒態勢だった。  庭には完全武装の騎士が巡回し、空にはグリフォンが旋回し、屋根の上には隠密部隊が張り付いている。  さらに、アレクセイが設置した最新鋭の「害意感知式自動迎撃結界」が、屋敷全体を淡い青色のドーム状に覆っていた。

 「……ねえ、アレクセイ様。少しやりすぎではありませんか?」

 私は、窓の外を見ながら溜息をついた。  結界のせいで、日光が少し青みがかって見える。  洗濯物が乾くのか心配になるレベルだ。

 「念には念を入れるべきだ。レオナルド殿下は、あの手この手でシオンを狙ってくるだろう」

 アレクセイは真剣な表情で新聞を読んでいた。  その見出しには、『第二王子、謎の体調不良で公務を欠席』とある。  シオンの幻影魔法による精神的ダメージがまだ抜けていないらしい。

 「それに、最近王都で不審な地震が頻発している。地下で何かが動いているような……嫌な予感がする」

 アレクセイの勘は鋭い。  私も昨夜、地面の底から響くような地鳴りを聞いた気がした。

 そんな折、執事が銀盆に乗せた一通の手紙を持ってきた。

 「旦那様、王宮より招待状が届いております」

 「王宮から?」

 アレクセイが手紙を手に取り、封を切る。  一読した彼の眉間に、深い渓谷のような皺が刻まれた。

 「……レオナルド殿下からだ。『先日の非礼を詫びたい。ついては、王宮の庭園にてささやかな謝罪の茶会を催したい』と」

 「謝罪の茶会……ですか」

 怪しい。  どう考えても罠だ。  「ごめんなさい」と言うために、わざわざ敵の本拠地に呼び出すなんて、毒入りのクッキーでも食わせる気満々ではないか。

 「断ろう。シオンを連れていくなど論外だ」

 アレクセイは手紙を凍らせて粉砕しようとした。  しかし、執事が申し訳なさそうに告げた。

 「それが……手紙の末尾に、国王陛下の署名と王璽(おうじ)が押されておりまして……」

 「……なんだと?」

 アレクセイの手が止まる。  国王陛下の名においての招待となれば、それは実質的な「命令」だ。  正当な理由なく断れば、公爵家といえども不敬罪に問われかねない。

 「チッ……。親父(国王)まで巻き込んだか」

 アレクセイは舌打ちをした。  彼は手紙をテーブルに叩きつけた。

 「いいだろう。受けて立つ。……ただし、ただの茶会で終わらせるつもりはないようだな」

 彼の目が、猛禽類のように鋭く光った。  私も覚悟を決めた。  逃げるわけにはいかない。  レオナルド殿下との因縁、ここで断ち切る必要がある。

 ふと見ると、足元でシオンが積み木を崩して遊んでいた。  彼は私と目が合うと、ニコリと笑って、小さな拳を握ってみせた。  『やってやろうぜ』と言っているようだった。

       ◆

 数日後。  私たちは王宮へと向かった。  今回の馬車は、アレクセイが徹夜で改造を施した特別仕様車だ。  装甲板が二重になり、対魔法結界はもちろん、緊急脱出用の転移装置まで組み込まれているらしい。  もはや戦車である。

 王宮の庭園は、百花繚乱の美しさだった。  色とりどりのバラが咲き誇り、噴水が涼しげな音を立てている。  その中央に設置された白いガゼボ(西洋風東屋)に、レオナルド殿下が待っていた。

 「やあ、よく来てくれたね! アレクセイ公爵、それにレティシア夫人!」

 殿下は満面の笑みで迎えた。  先日の怯えきった様子は微塵も見せない。  むしろ、以前よりも自信に満ち溢れているように見える。  それが逆に不気味だった。

 「……お招きいただき、光栄です」

 アレクセイは儀礼的な挨拶をしたが、その全身からは「動いたら凍らすぞ」という冷気が漏れ出している。  周囲のバラが、うっすらと霜を被り始めた。

 「まあまあ、そう警戒しないでくれ。今日は本当に、先日の無礼を詫びたくてね。……ほら、シオンくんも。怖がらせてごめんね?」

 殿下はシオンに顔を近づけた。  シオンはアレクセイの腕の中で、無表情のまま殿下を見返した。    『……目が笑ってないよ、お兄ちゃん』

 シオンの心の声が私に届く。  私も同感だった。  殿下の瞳の奥には、どす黒い欲望と、何かもっと異質な狂気が渦巻いている。

 私たちは席に着いた。  侍女たちが紅茶とケーキを運んでくる。  アレクセイは出された紅茶に口をつけようとせず、まずは魔法で毒の有無を検査した。

 「……毒反応なし、か」

 彼は小さく呟いた。

 「失敬な。僕がそんな安直な手を使うと思うかい?」

 殿下はクスクスと笑い、自ら紅茶を飲み干してみせた。

 「今日は純粋に、友好を深めたいだけさ。……ああ、そうだ。シオンくんには退屈だろう? 向こうのキッズルームに、たくさんおもちゃを用意してあるんだ。侍女に見させるから、遊ばせてあげてはどうかな?」

 殿下が指差したのは、庭園の奥にあるサンルームだった。  ガラス張りで、中には確かにぬいぐるみや木馬が見える。  ここからでも中の様子は丸見えだ。

 「……お断りします。シオンから目を離すつもりはありません」

 アレクセイが即答する。

 「まあそう言わずに。大人同士、少し込み入った話……例えば、今後の国境警備や、帝国の動きについても相談したいんだ。子供には聞かせられない話もあるだろう?」

 政治の話を持ち出されると、公爵として拒否しづらい。  アレクセイは迷ったように私を見た。  私はシオンを見た。  シオンは、サンルームの方をじっと見ていた。

 『ママ、行ってくるよ』

 意外なことに、シオンからの念話は積極的だった。

 『あのサンルームの地下から、変な振動が伝わってくるんだ。……パパたちが話してる間に、ちょっと探検してくる』

 (えっ、危険よ!)

 『大丈夫。いざとなったら、このサンルームごと爆破して脱出するから』

 やめて。  国宝級の建築物を人質に取らないで。

 『それに、敵の狙いを知るには、虎穴に入らないとね』

 シオンはニヤリと笑い、アレクセイの腕から降りようともがいた。  「あー!(あっち行くー!)」と指差して。

 「……シオンが行きたいと言っているなら、仕方ないか」

 アレクセイは渋々シオンを下ろした。

 「ただし、結界は張らせてもらう。そして私の使い魔(氷の鳥)を監視につける」

 「ああ、構わないよ。安全第一だからね」

 殿下は余裕の笑みで頷いた。  こうしてシオンは、侍女に手を引かれ、サンルームへと向かった。  私は不安で胸が張り裂けそうだったが、シオンの「サムズアップ(親指を立てる仕草)」を見て、彼を信じることにした。

       ◆

 サンルームに入ったシオンは、すぐに「お利口な赤ちゃん」モードを解除した。  侍女のお姉さんが「まあ、可愛いクマさんのぬいぐるみですよ~」とあやしてくるのを、「あーい(はいはい)」と適当にあしらう。

 『さて、と』

 シオンは周囲を見渡した。  アレクセイの使い魔である氷の小鳥が、窓辺にとまってこちらを見ている。  パパの監視の目だ。  これを誤魔化さなければならない。

 シオンはぬいぐるみの山に潜り込んだ。  そして、指先から微細な魔力を放出する。

 『幻影生成(ミラージュ・クリエイト)』

 一瞬で、自分の精巧な幻影を作り出した。  幻影のシオンは、キャッキャと笑いながら積み木で遊び始める。  侍女も、氷の鳥も、それが偽物だとは気づいていない。

 『よし、脱走成功』

 本物のシオンは、透明化魔法(インビジブル)で姿を消し、サンルームの床にある通気口へと向かった。  さっきから感じている不穏な魔力振動の源は、この真下だ。

 通気口の格子を魔法で外し、小さな身体を滑り込ませる。  暗くて狭いダクトの中を、ハイハイで進む。  普通の赤ちゃんには不可能な芸当だが、シオンは身体強化魔法で筋力をブーストしているため、ゴキブリ並みの速度で移動できた。

 しばらく進むと、広い空間に出た。  地下空間だ。  王宮の地下に、こんな場所があったとは。

 そこは、古代の遺跡のような石造りの広間だった。  壁には怪しげな魔法陣が描かれ、松明の炎が揺らめいている。  そして、広間の中央に、それはあった。

 巨大な、金属の塊。  高さは五メートルほどあるだろうか。  人型をしているが、生物的な温かみは一切ない。  黒ずんだ鋼鉄の装甲。無数のパイプと歯車。  そして胸部には、赤く明滅するコアが埋め込まれている。

 『……古代魔導兵器、オートマタか』

 シオンは息を飲んだ。  前世の記憶にある。  かつて世界を焼き尽くしたと言われる、旧文明の遺産。  まさか、王宮の地下にこんなものが隠されていたとは。

 兵器の周りには、数人の男たちがいた。  黒いローブを着た魔術師たち。  その背中には、帝国の紋章が刺繍されている。

 「調整はどうだ?」  「順調です。コアへの魔力充填率は80%。あと少しで起動可能です」  「殿下が上の連中を引き留めている間に、仕上げるぞ」

 男たちの会話が聞こえる。  レオナルド殿下は、この兵器を起動させるための時間稼ぎとして、茶会を開いたのだ。

 (バカな奴らだ……)

 シオンは冷ややかな目で彼らを見下ろした。  古代兵器は、素人が手を出していい代物ではない。  制御術式が不完全なまま起動させれば、敵味方の区別なく周囲を破壊し尽くす殺戮マシーンとなる。

 『パパとママが危ない』

 シオンの目が紫色に輝いた。  ここで破壊するのは簡単だ。  しかし、爆発させれば王宮が崩落し、上の庭園にいる両親も巻き込まれる可能性がある。

 (コアの魔力供給を断つしかないか。……地味な作業だな)

 シオンはダクトから飛び降りようとした。  その時。

 「おい、なんだあれは?」

 魔術師の一人が、シオンの方を指差した。  透明化魔法を使っていたはずだが、コアの魔力干渉で術式が乱れたのか、一瞬だけ姿が見えてしまったらしい。

 「赤ん坊……? なぜこんなところに?」

 「まて、あれはターゲットの『シオン』じゃないか!?」

 バレた。  シオンは舌打ちをした(心の中で)。

 「好都合だ! 捕まえろ! あいつの魔力をコアに食わせれば、一気に100%までいくぞ!」

 魔術師たちが一斉に呪文を唱え始めた。  火球や雷撃がシオンに向かって放たれる。

 『……やれやれ。静かに終わらせたかったのに』

 シオンは空中で身を翻し、着地した。  その小さな手には、いつの間にか拾った鉄パイプ(ガラガラ代わり)が握られている。

 『教育的指導の時間だよ、おじさんたち』

 シオンが鉄パイプを振ると、衝撃波が発生し、飛んできた魔法をすべて弾き飛ばした。  ドガァァン!  壁が崩れ、魔術師たちが吹き飛ぶ。

 「な、なんだこのガキは!?」  「魔法を弾いたぞ!?」

 「ばぶー!(往生際が悪いぞ!)」

 シオンは高速で走り出した。  身体強化魔法フルバースト。  目にも止まらぬ速さで魔術師たちの懐に入り込み、正確無比な鉄パイプの一撃を急所に叩き込んでいく。

 「ぐあッ!」  「ぎゃッ!」

 次々と無力化される帝国のエリート魔術師たち。  一歳児にボコボコにされる屈辱は、彼らのトラウマになるだろう。

 しかし、最後の魔術師が、血を吐きながら叫んだ。

 「お、遅い! 起動シークエンスはもう止まらない!」

 彼は最後の力を振り絞り、制御盤のレバーを下ろした。

 ゴゴゴゴゴゴ……!!

 地響きと共に、巨大な魔導兵器が動き出した。  赤いコアが激しく明滅し、蒸気を噴き上げる。  その目は赤く光り、機械的な咆哮を上げた。

 『グオオオオオオオ……!!』

 「……ちっ、目覚めちゃったか」

 シオンは見上げるような巨体を見据えた。  相手は鋼鉄の巨人。  こちらはオムツ一丁(服は着ているが)の幼児。  体格差は絶望的だ。

 でも、シオンは笑っていた。

 『ちょうどいい。新しいサンドバッグが欲しかったところだ』

       ◆

 一方、地上の庭園。  地面が微かに揺れ始めたことに、アレクセイは気づいていた。

 「……地震か?」

 彼は紅茶を置いた。

 「いや、違う。この揺れ方は……地下からの魔力干渉だ」

 レオナルド殿下は、顔色を変えずに微笑んでいる。

 「気のせいじゃないかな? 最近は地震が多いからね」

 「……殿下。単刀直入に聞く。地下で何をしている?」

 アレクセイの声が低くなる。  隠す気もない殺気が、殿下に突き刺さる。

 「何のことだい?」

 「とぼけるな。……シオンの様子を見てくる」

 アレクセイが立ち上がろうとした瞬間。

 ズドンッ!!

 凄まじい轟音と共に、庭園のサンルームが内側から爆発した。  ガラスの破片が飛び散り、土煙が舞い上がる。

 「シオンッ!!」

 私とアレクセイは絶叫した。  サンルームがあった場所には、巨大な穴が開いていた。  そして、その穴から、黒鉄の巨人が這い出てきたのだ。

 「な……なんだあれは!?」

 アレクセイが目を見開く。  巨人は五メートルを超える大きさで、その肩には――

 「あーうー!」

 小さな銀髪の赤ちゃんが乗っていた。  シオンだ。  彼は巨人の肩にしがみついているように見えるが、よく見ると巨人の頭をペチペチと叩いている。

 「シオン!!」

 「ははは! 成功だ!」

 レオナルド殿下が狂喜の声を上げて立ち上がった。

 「見ろ、アレクセイ! これぞ帝国から供与された古代兵器『タイタン』だ! この圧倒的な力を前に、君の氷魔法など……」

 殿下の演説は途中で途切れた。  なぜなら、巨人が殿下の方を向き、その巨大な拳を振り上げたからだ。

 「え?」

 ドガァァァァン!!

 巨人の拳が、殿下のすぐ横の地面を粉砕した。  殿下は腰を抜かして転がった。

 「な、何をす……制御はどうなっている!? 攻撃目標は公爵だぞ!」

 巨人は聞く耳を持たない。  それもそのはず。  巨人の肩に乗っているシオンが、こっそりと巨人の首元にある制御ケーブルを引き抜き、直接魔力を流し込んで操縦しているのだから。  いわば、シオン専用ロボットと化していた。

 『パパ! ママ! 逃げて! こいつ暴走してる!』

 シオンの声(念話)が響く。  彼は必死に暴れる巨人を抑えている「演技」をしながら、巧みに巨人を誘導し、王宮の衛兵や建物を破壊しないように(ただし殿下の私室がある塔だけは偶然破壊しつつ)立ち回っていた。

 「シオン! 今助けるぞ!」

 アレクセイが動いた。  彼は両手を広げ、最大級の魔力を練り上げる。

 「我が最愛の息子に触れるな、鉄屑風情がッ!!」

 『極大氷結(グランド・コキュートス)』

 世界が白く染まった。  絶対零度の嵐が吹き荒れ、巨人を包み込む。  鋼鉄の装甲がミシミシと音を立てて凍りつき、関節が動かなくなる。

 「……すご」

 シオンは肩の上で呟いた。  パパの本気は、古代兵器すら凌駕していた。  巨人は瞬く間に巨大な氷のオブジェへと変わった。

 アレクセイは跳躍し、凍りついた巨人の肩に飛び乗ると、シオンを抱き上げた。

 「シオン! 無事か!?」

 「パパ~!」

 シオンは泣き真似をしてアレクセイの首に抱きついた。

 「怖かったな、もう大丈夫だ……!」

 アレクセイはシオンを抱きしめたまま、地上へ降り立った。  そして、腰を抜かしているレオナルド殿下を氷のような目で見下ろした。

 「……殿下。これはどういうことですか?」

 「ひっ……!」

 「謝罪の茶会と聞いて来ましたが、まさか古代兵器の試運転に付き合わされるとは。……しかも、私の息子を危険に晒した」

 アレクセイの周囲の空気が、パキパキと音を立てて凍っていく。

 「これは、フロスト公爵家への宣戦布告と受け取ってよろしいですね?」

 「ち、違う! 誤作動だ! 私は知らな……」

 「問答無用」

 アレクセイが指を振ると、殿下の足元から氷が伸び、彼を拘束した。

 「このまま国王陛下の御前まで連行します。すべてを洗いざらい吐いてもらいましょう」

       ◆

 その日の夕方。  王宮は大騒ぎとなっていたが、私たちは一足先に公爵邸に戻っていた。  シオンは「ショックで熱が出た」ということにして、ベッドで休ませている(実際はロボット操縦で魔力を使いすぎて疲れただけ)。

 寝室で、アレクセイは眠るシオンの手を握りしめていた。

 「……守れなかった」

 彼は悔しそうに呟いた。

 「俺がついていながら、あんな危険な目に……。俺は、父親失格だ」

 「そんなことありません」

 私は彼の方に手を置いた。

 「アレクセイ様が助けてくれたから、シオンは無事だったんです。あの氷魔法、本当にかっこよかったですよ」

 「……そうか?」

 「はい。シオンも『パパすごかった』って言ってました」

 アレクセイは少しだけ表情を緩めた。

 「……帝国め。許さんぞ。シオンを狙う者は、地の果てまで追い詰めて氷漬けにしてやる」

 彼の目は、今まで以上に燃えていた。  今回の事件で、彼の「親バカ」と「過保護」は、完全にリミッターが外れてしまったようだ。  これからの帝国の運命に、少しだけ同情してしまう。

 ベッドの中、狸寝入りをしていたシオンは、こっそりとため息をついた。

 (パパが張り切りすぎると、僕の出番がなくなるんだよなぁ……。ま、平和ならいいか)

 彼はそっと寝返りを打ち、夢の世界へと旅立った。  夢の中では、今日乗り回したロボットよりも、もっとかっこいい魔導アーマーを設計していることだろう。

 謝罪の茶会は、古代兵器の破壊と、第二王子の失脚という結末で幕を閉じた。  しかし、これで終わりではない。  帝国の「本隊」が動き出すのは、これからなのだから。
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』

放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。 「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」 身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。 冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。 「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」 得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。 これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。

婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。

黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」 豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。 しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。

【完結】転生したら悪役継母でした

入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。 その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。 しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。 絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。 記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。 夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。 ◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆ *旧題:転生したら悪妻でした

公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。 お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。 ただ、愛されたいと願った。 そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。 ◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。

桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。 戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。 『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。 ※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。 時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。 一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。 番外編の方が本編よりも長いです。 気がついたら10万文字を超えていました。 随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

処理中です...