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第3章
寝たけど寝ていない
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あれから5時間が経過した。
昨日は11時頃に眠りについたため、現実ではまだ朝の4時頃だ。
「───────ということがあって────────」
まだかすみの授業は続いている。
「────だからネガル帝国は各国を攻めるようになったのです。……マスター!聞いていますか!?」
「ううっ………きいて……る……くぅーくぅー」
「ちょっと!まーすーたーぁー!」
「はっ!」
「ちゃんと聞いてください!」
「うぅっ。……この世界に来てまでみっちり勉強させられるとは思ってなかったー!」
「マスターが学園に行くって言い出すからですよ。まぁ、称号の『転生者』でこの世界の言語は全て読めるし、前世の記憶が残っているおかげでこの世界の人達よりはかなり数字に強いんですけどね」
「そのふたつが出来てほんとに良かったと思うよ」
「ほんとですよ!…………っと、もう5時間経ってたんですね。少し休憩しましょう」
「ふぅー」
俺は大きなため息を一つ吐く。
「ではお茶にしましょうか。お菓子も少し持ってきますね」
「ぁーい」
俺は力のない返事で返す。
数分後、かすみがお盆にお茶の入ったカップ2つとお菓子を載せた皿を乗せて戻ってきた。
「どうぞマスター。それと、このクッキーは私の手作りです!食べてください!」
「おう、じゃあいただきまーす!」
サクッ
「んんー!おいしい!」
噛んだ瞬間ほんのりバターの香りがしてすごく美味しい。
「マスターのお口にあって良かったです!それと地球の時の癖が出てますよ。まぁ、この世界は私とマスターの2人しか居ないので大丈夫ですけど、向こうでポロッと言わないように気をつけてくださいね?」
「分かってるって!……んんー!うめぇー!」
「ふふっ」
そこから20分ほど休憩をした後、またかすみ授業が始まった。
朝。俺は珍しく1人で起きた。
「…………んんっ……ふわぁー」
まぁ夢の中でもかすみと勉強してたから寝ていたという実感はあまり無い。
「っと、そういえばお父さんの家に泊まってたんだったな。というか今何時だ?」
俺は部屋の窓を開けて空を見る。
この世界には時計はない。しかし、朝の6時、昼の12時、夕方の6時、夜の12時と一日に4回鐘が鳴る。原理は知らないが……それ以外は太陽の位置を見て時間を把握する。
「うぅーん……今は10時くらいか?どっちにしろみんなはもう起きてるだろうから行ってみるか」
俺は着替えないでスリッパのを履いて廊下に出た。
そして1つ隣にある部屋のドアをノックした。
「おーい、誰かいるかー?」
「ご、ご主人様!?しょ、少々お待ちくださいっ!」
中からはマリの声が聞こえてきた。
「えぇっとー、服はどこだっけ?…………痛ぁ!ううっ」
マリが慌てて用意しているのがわかる。最後のはどっかの角にぶつけたのだろう。
「朝から慌ただしいなぁ」
数分後。
ガチャ
「す、すいません。お待たせしてしまいましたぁ」
「えっと、まずは大丈夫か?」
「はわっ!もしかして、声聞こえちゃってましたか?」
「結構な」
「ううっ。実はベッドの角に足の小指をぶつけてしまいまして……」
「あー。俺もたまにやるな、あれ。結構痛いよな」
「はぃ。……そ、それより!なにか御用ですか?」
「用って訳では無いんだけど……早く起きたから誰かいるかなと思って隣の部屋に来ただけだ。そういえばルルは?」
「ルーちゃんはお義父さまに呼ばれて一緒に行きましたよ?」
「なるほどお父さんに…………ん?お義父さま?」
「はい!お義父さまです!」
「どうしてその呼び方?」
「マリとご主人様はその、恋人……ですし、この呼び方がいいかなぁーなんて。えへへ」
「まぁ別に呼び方なんでもいいだろうけどさ。それより部屋に入っていいか?」
「わっ!そ、そうでしたね。どうぞどうぞ!」
「ありがとな」
俺はマリの頭を撫でる。
「はうぅー……えへへー」
「やっぱりこっちも同じような部屋なんだな」
「そうなんですか?」
「うん、ほとんど同じだよ。っと、座っていいか?」
「あ、はい!どうぞ」
ベッドに腰掛ける。
「マリも座ったらどうだ?」
「で、では……隣失礼しますね」
マリは俺の横に座る。
「そういえばマリって勉強できるのか?」
「うーんと、大体はできますよ?精霊界で勉強することはこちらの世界とあまり変わらないので。それにあっちの学園では主席だったんですよ!」
「そうなのか?すごいな!」
「そ、それほどでもないですよ!」
「ということはマリは勉強の面で気にすることは無いし、魔法もかなりできるから……あんまり気にすることなくないか?」
「ですね。でも、ルーちゃんとお勉強はしたいので参加します」
「じゃぁさ、ルルの代わりに俺に教えてくれよ!ユイに黒龍が居るから3人を同時に教えるのはルルもしんどいと思うし、だったら勉強ができるマリがルル側に立てば少しは楽になると思うしさ!」
(本心はマリに教えてもらったほうが楽かもとか思ってるけど言ったら怒られるからなぁ)
「マリの方が楽とか思ってますよね!」
「そそそ、そんなことはないぞー!」
(おいおいなぜばれた!?)
「むぅー!いいですよ!ご主人様はマリが教えてあげます!き、厳しくしますからね!」
「ど、どんとこい……」
(なんか悪い方向に行ってないか?)
朝の時間はマリと雑談をしながら過ぎてゆく。
昨日は11時頃に眠りについたため、現実ではまだ朝の4時頃だ。
「───────ということがあって────────」
まだかすみの授業は続いている。
「────だからネガル帝国は各国を攻めるようになったのです。……マスター!聞いていますか!?」
「ううっ………きいて……る……くぅーくぅー」
「ちょっと!まーすーたーぁー!」
「はっ!」
「ちゃんと聞いてください!」
「うぅっ。……この世界に来てまでみっちり勉強させられるとは思ってなかったー!」
「マスターが学園に行くって言い出すからですよ。まぁ、称号の『転生者』でこの世界の言語は全て読めるし、前世の記憶が残っているおかげでこの世界の人達よりはかなり数字に強いんですけどね」
「そのふたつが出来てほんとに良かったと思うよ」
「ほんとですよ!…………っと、もう5時間経ってたんですね。少し休憩しましょう」
「ふぅー」
俺は大きなため息を一つ吐く。
「ではお茶にしましょうか。お菓子も少し持ってきますね」
「ぁーい」
俺は力のない返事で返す。
数分後、かすみがお盆にお茶の入ったカップ2つとお菓子を載せた皿を乗せて戻ってきた。
「どうぞマスター。それと、このクッキーは私の手作りです!食べてください!」
「おう、じゃあいただきまーす!」
サクッ
「んんー!おいしい!」
噛んだ瞬間ほんのりバターの香りがしてすごく美味しい。
「マスターのお口にあって良かったです!それと地球の時の癖が出てますよ。まぁ、この世界は私とマスターの2人しか居ないので大丈夫ですけど、向こうでポロッと言わないように気をつけてくださいね?」
「分かってるって!……んんー!うめぇー!」
「ふふっ」
そこから20分ほど休憩をした後、またかすみ授業が始まった。
朝。俺は珍しく1人で起きた。
「…………んんっ……ふわぁー」
まぁ夢の中でもかすみと勉強してたから寝ていたという実感はあまり無い。
「っと、そういえばお父さんの家に泊まってたんだったな。というか今何時だ?」
俺は部屋の窓を開けて空を見る。
この世界には時計はない。しかし、朝の6時、昼の12時、夕方の6時、夜の12時と一日に4回鐘が鳴る。原理は知らないが……それ以外は太陽の位置を見て時間を把握する。
「うぅーん……今は10時くらいか?どっちにしろみんなはもう起きてるだろうから行ってみるか」
俺は着替えないでスリッパのを履いて廊下に出た。
そして1つ隣にある部屋のドアをノックした。
「おーい、誰かいるかー?」
「ご、ご主人様!?しょ、少々お待ちくださいっ!」
中からはマリの声が聞こえてきた。
「えぇっとー、服はどこだっけ?…………痛ぁ!ううっ」
マリが慌てて用意しているのがわかる。最後のはどっかの角にぶつけたのだろう。
「朝から慌ただしいなぁ」
数分後。
ガチャ
「す、すいません。お待たせしてしまいましたぁ」
「えっと、まずは大丈夫か?」
「はわっ!もしかして、声聞こえちゃってましたか?」
「結構な」
「ううっ。実はベッドの角に足の小指をぶつけてしまいまして……」
「あー。俺もたまにやるな、あれ。結構痛いよな」
「はぃ。……そ、それより!なにか御用ですか?」
「用って訳では無いんだけど……早く起きたから誰かいるかなと思って隣の部屋に来ただけだ。そういえばルルは?」
「ルーちゃんはお義父さまに呼ばれて一緒に行きましたよ?」
「なるほどお父さんに…………ん?お義父さま?」
「はい!お義父さまです!」
「どうしてその呼び方?」
「マリとご主人様はその、恋人……ですし、この呼び方がいいかなぁーなんて。えへへ」
「まぁ別に呼び方なんでもいいだろうけどさ。それより部屋に入っていいか?」
「わっ!そ、そうでしたね。どうぞどうぞ!」
「ありがとな」
俺はマリの頭を撫でる。
「はうぅー……えへへー」
「やっぱりこっちも同じような部屋なんだな」
「そうなんですか?」
「うん、ほとんど同じだよ。っと、座っていいか?」
「あ、はい!どうぞ」
ベッドに腰掛ける。
「マリも座ったらどうだ?」
「で、では……隣失礼しますね」
マリは俺の横に座る。
「そういえばマリって勉強できるのか?」
「うーんと、大体はできますよ?精霊界で勉強することはこちらの世界とあまり変わらないので。それにあっちの学園では主席だったんですよ!」
「そうなのか?すごいな!」
「そ、それほどでもないですよ!」
「ということはマリは勉強の面で気にすることは無いし、魔法もかなりできるから……あんまり気にすることなくないか?」
「ですね。でも、ルーちゃんとお勉強はしたいので参加します」
「じゃぁさ、ルルの代わりに俺に教えてくれよ!ユイに黒龍が居るから3人を同時に教えるのはルルもしんどいと思うし、だったら勉強ができるマリがルル側に立てば少しは楽になると思うしさ!」
(本心はマリに教えてもらったほうが楽かもとか思ってるけど言ったら怒られるからなぁ)
「マリの方が楽とか思ってますよね!」
「そそそ、そんなことはないぞー!」
(おいおいなぜばれた!?)
「むぅー!いいですよ!ご主人様はマリが教えてあげます!き、厳しくしますからね!」
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(なんか悪い方向に行ってないか?)
朝の時間はマリと雑談をしながら過ぎてゆく。
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