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第3章
敵対
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「う、うそ……あれを止めるなんて……」
「……なっ!?」
ヴァイスは少しの間の後に驚きの顔を見せた。その顔は今気づいたような感じだ。
「ほんとになんだよ!!」
さすがに俺もキレた。
俺は剣を掴んだままヴァイスの腹に蹴りを入れた。
「ゲハッ!」
ヴァイスは剣を掴まれたことに驚きすぎてエリックの蹴りに反応できなかったのである。
エリックのステータスに任せた蹴りを耐えられるはずもなく剣を離して後ろに飛ばされ背中から木に激突した。
「こ、こいつ……っ!」
かなりの勢いで激突したはずなのにまだ立とうとする。
「お父さん!もうやめて!エリックは悪い人じゃないよ!」
「スティラ……なに、を……」
「エリックも!先にこっちから仕掛けたことは謝るからもうやめて!」
「は?何言ってんだよ」
「こっちが謝るからやめてって言ってるの!分からないの!?」
「……あ"?」
普段はやさしく?してる俺でもここまでくるとさすがに抑えられない。
俺は魔力を体に纏わせた。
普通の人がこれをやっても大したことは無いのだがエリックの魔力量は∞だ。
つまり上限なく魔力を使うことが出来る。
「っ!?……あぅ……」
スティラは声を出そうとするがなぜか口が動かない。しかし頭では今の状況がわかっていた。
強い魔力を当てられると体がこわばったり声が上手く出せなかったりする。
それでもスティラはエリックの方を見ると信じられないようなことが起こっていた。
エリックの周りの空間が歪み木々がざわめき、鳥や小動物が一斉に逃げだした。
そしてその魔力は王城でも観測されていた。
王城side
今は完全に日が上がって朝の7時ごろ。
この日は8時から政治に関わっている人達で会議をする予定である。内容はもちろんネガル帝国についてだ。
そして、会議が行われる会議室には既に数人の人影があった。1人はデルガ公爵である。
「おはよう、リック殿」
「おはようございます、デルガ公爵。相変わらず朝早いですね」
そしてもう1人はエリックの父、リックだ。
「屋敷にいても暇なんじゃ。こうして話してる方が楽しいしのう」
「ですね。それは私も同感です。会議まで1時間くらいですか?気長に待ちましょう」
「そうじゃな」
と肩の力を抜こうとした時だった。
「っ!?」
1番先にその魔力に反応したのはリックだった。リックは先代魔王を倒した5人のうちの1人、歴史的魔法使いと呼ばれているエドバンドの息子だ。そのリックが無能なはずはなく、王国内で1、2を争うほどの腕を持っている。
「どうした!リック!」
リックはしばらく何かを考えた様子で黙っていた。
数十秒後騎士3人が慌てて部屋に入ってきた。
「き、緊急事態です!北の森でとてつもない魔力波を観測しました!デルガ公爵、リック侯爵には陛下の執務室にお越し下さい!」
「分かりました!」
デルガ公爵は少し驚いていたのでリックが代わりに返事をした。
「失礼しました!」
騎士3人は敬礼をして出て行った。
「デルガ公爵、行きましょう」
「あぁ、そうじゃな」
執務室に着くと真ん中にすごく長いテーブルがあり、その上に地図や書類など色々散らばっていた。
「おぉ、リック!こっちじゃ!」
部屋に入ると椅子に座っていた陛下に呼ばれた。
「お主は感じたか?」
「はい。かなり強大な魔力でしたが……」
「どうした?なにか心当たりがあるのか?」
「……いえ、なんでもありません」
「そうか………リックよ!」
「はい!」
「今ヴァイス殿にも知らせに行ってあるが、お主にもそこに行ってほしい。前線で戦えとは言わん」
「……陛下はこの事態、重く見ていると?」
「そうじゃな」
と頷く。ヴァイスとリックはこの世界で知らない者はほぼいない。ヴァイスはこの世で最強の剣士とも言われているくらいだ。
リックもリエルタ王国の独立魔法兵団と呼ばれる世界トップクラスの軍隊のトップであり、その軍隊を鍛えている教官でもある。その2人を戦場に送り出す決定を下したのだ。
「分かりました」
リックは一礼して執務室を出る。
そして自分の屋敷に向かって走り出した。
(そろそろ覚悟を決めるか?いやでも、あの魔力は……)
エリックside
「というかお前ら誰だ?」
「ヴァイスだ……ヴァイス…レイ、モンド…」
ヴァイスは敵の力量を見誤ったと後悔しながら声を出す。
「ヴァイス・レイモンド?どっかで聞いたような……まぁ、そんなことはどうでもいいか。先に手出てきたんだ、文句は言うなよ」
「やめて、くれ……むすめ、だけ…は」
「元はそいつが先に手を出してきたんだけど、剣を抜いた時点で覚悟はあるよなぁ?」
俺は両方の剣を抜き、魔法のために魔力を高めながら近づく。すると王都の方から集団の気配がした。
「なんだ?」
こちらに敵意を持っているやつも数名いるので俺は敵の集団だと思い魔法をいくつか準備した。
数十秒後、胸にリエルタ王国の国旗のある鎧を着た人達が現れた。
「和我はリエルタ王国聖騎士団独立騎士隊である!そこのお前!武器をおき、魔力を抑えて地面に伏せろ!」
(なんかいきなり敵認定されてね?)
このいきなりの出来事に纏っていた魔力は消えた。
「聞こえなかったのか!武器を置いて地面に伏せろ!3度目はないぞ!」
そう言うと馬からお両手で持つような大きな剣を構えた。それを見て後ろにいた10数人の騎士の人も剣を構えた。
「そうか、言うことを聞かないか……ならば!」
そのリーダー格の男は魔力を高めた。これはよくある威圧のようなものだ。これが強すぎるとさっきのスティラやヴァイスのようになる。
「さすがにうまくはいかないか……総員、構え!」
ガチャっと音を立てて騎士の人達は各々強化魔法をかけていく。
「えっと……俺なんかしたか?」
「黙れ魔族!」
「また同じかよ……」
俺はちらっとスティラの方を見てため息をついた。スティラは「何よ!」と言わんばかりに睨みつけてきた。
「お、応援が来たぞ!」
騎士のひとりがそう叫ぶ。
俺はこいつらに気を取られて周りを全く見ていなかった。そして後ろから来たのは……
「リエルタ王国独立魔法兵団の隊長リックだ!」
俺は目を開いて驚いた。
「直ぐに武器を、置け……」
リックは馬で騎士団の間を通り、俺が見えると言葉を詰まらせた。
「お父さん!」
「エリックか!?それにヴァイス殿も!」
「え!?」
俺はヴァイスの方を見る。
「久しぶりだな、リック」
少し顔色を悪くしながらもほっとした感じのヴァイスだった。
「どういうこと!?」
◆❖◇◇❖◆◆❖◇◇❖◆
言い訳させてください……
俺の語彙力が無さすぎて話をまとめられなかったんすよ!
出来るだけ早く投稿するようにします!
なので応援お願いします!
「……なっ!?」
ヴァイスは少しの間の後に驚きの顔を見せた。その顔は今気づいたような感じだ。
「ほんとになんだよ!!」
さすがに俺もキレた。
俺は剣を掴んだままヴァイスの腹に蹴りを入れた。
「ゲハッ!」
ヴァイスは剣を掴まれたことに驚きすぎてエリックの蹴りに反応できなかったのである。
エリックのステータスに任せた蹴りを耐えられるはずもなく剣を離して後ろに飛ばされ背中から木に激突した。
「こ、こいつ……っ!」
かなりの勢いで激突したはずなのにまだ立とうとする。
「お父さん!もうやめて!エリックは悪い人じゃないよ!」
「スティラ……なに、を……」
「エリックも!先にこっちから仕掛けたことは謝るからもうやめて!」
「は?何言ってんだよ」
「こっちが謝るからやめてって言ってるの!分からないの!?」
「……あ"?」
普段はやさしく?してる俺でもここまでくるとさすがに抑えられない。
俺は魔力を体に纏わせた。
普通の人がこれをやっても大したことは無いのだがエリックの魔力量は∞だ。
つまり上限なく魔力を使うことが出来る。
「っ!?……あぅ……」
スティラは声を出そうとするがなぜか口が動かない。しかし頭では今の状況がわかっていた。
強い魔力を当てられると体がこわばったり声が上手く出せなかったりする。
それでもスティラはエリックの方を見ると信じられないようなことが起こっていた。
エリックの周りの空間が歪み木々がざわめき、鳥や小動物が一斉に逃げだした。
そしてその魔力は王城でも観測されていた。
王城side
今は完全に日が上がって朝の7時ごろ。
この日は8時から政治に関わっている人達で会議をする予定である。内容はもちろんネガル帝国についてだ。
そして、会議が行われる会議室には既に数人の人影があった。1人はデルガ公爵である。
「おはよう、リック殿」
「おはようございます、デルガ公爵。相変わらず朝早いですね」
そしてもう1人はエリックの父、リックだ。
「屋敷にいても暇なんじゃ。こうして話してる方が楽しいしのう」
「ですね。それは私も同感です。会議まで1時間くらいですか?気長に待ちましょう」
「そうじゃな」
と肩の力を抜こうとした時だった。
「っ!?」
1番先にその魔力に反応したのはリックだった。リックは先代魔王を倒した5人のうちの1人、歴史的魔法使いと呼ばれているエドバンドの息子だ。そのリックが無能なはずはなく、王国内で1、2を争うほどの腕を持っている。
「どうした!リック!」
リックはしばらく何かを考えた様子で黙っていた。
数十秒後騎士3人が慌てて部屋に入ってきた。
「き、緊急事態です!北の森でとてつもない魔力波を観測しました!デルガ公爵、リック侯爵には陛下の執務室にお越し下さい!」
「分かりました!」
デルガ公爵は少し驚いていたのでリックが代わりに返事をした。
「失礼しました!」
騎士3人は敬礼をして出て行った。
「デルガ公爵、行きましょう」
「あぁ、そうじゃな」
執務室に着くと真ん中にすごく長いテーブルがあり、その上に地図や書類など色々散らばっていた。
「おぉ、リック!こっちじゃ!」
部屋に入ると椅子に座っていた陛下に呼ばれた。
「お主は感じたか?」
「はい。かなり強大な魔力でしたが……」
「どうした?なにか心当たりがあるのか?」
「……いえ、なんでもありません」
「そうか………リックよ!」
「はい!」
「今ヴァイス殿にも知らせに行ってあるが、お主にもそこに行ってほしい。前線で戦えとは言わん」
「……陛下はこの事態、重く見ていると?」
「そうじゃな」
と頷く。ヴァイスとリックはこの世界で知らない者はほぼいない。ヴァイスはこの世で最強の剣士とも言われているくらいだ。
リックもリエルタ王国の独立魔法兵団と呼ばれる世界トップクラスの軍隊のトップであり、その軍隊を鍛えている教官でもある。その2人を戦場に送り出す決定を下したのだ。
「分かりました」
リックは一礼して執務室を出る。
そして自分の屋敷に向かって走り出した。
(そろそろ覚悟を決めるか?いやでも、あの魔力は……)
エリックside
「というかお前ら誰だ?」
「ヴァイスだ……ヴァイス…レイ、モンド…」
ヴァイスは敵の力量を見誤ったと後悔しながら声を出す。
「ヴァイス・レイモンド?どっかで聞いたような……まぁ、そんなことはどうでもいいか。先に手出てきたんだ、文句は言うなよ」
「やめて、くれ……むすめ、だけ…は」
「元はそいつが先に手を出してきたんだけど、剣を抜いた時点で覚悟はあるよなぁ?」
俺は両方の剣を抜き、魔法のために魔力を高めながら近づく。すると王都の方から集団の気配がした。
「なんだ?」
こちらに敵意を持っているやつも数名いるので俺は敵の集団だと思い魔法をいくつか準備した。
数十秒後、胸にリエルタ王国の国旗のある鎧を着た人達が現れた。
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「そうか、言うことを聞かないか……ならば!」
そのリーダー格の男は魔力を高めた。これはよくある威圧のようなものだ。これが強すぎるとさっきのスティラやヴァイスのようになる。
「さすがにうまくはいかないか……総員、構え!」
ガチャっと音を立てて騎士の人達は各々強化魔法をかけていく。
「えっと……俺なんかしたか?」
「黙れ魔族!」
「また同じかよ……」
俺はちらっとスティラの方を見てため息をついた。スティラは「何よ!」と言わんばかりに睨みつけてきた。
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騎士のひとりがそう叫ぶ。
俺はこいつらに気を取られて周りを全く見ていなかった。そして後ろから来たのは……
「リエルタ王国独立魔法兵団の隊長リックだ!」
俺は目を開いて驚いた。
「直ぐに武器を、置け……」
リックは馬で騎士団の間を通り、俺が見えると言葉を詰まらせた。
「お父さん!」
「エリックか!?それにヴァイス殿も!」
「え!?」
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「久しぶりだな、リック」
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