異世界転生はもう飽きた。100回転生した結果、レベル10兆になった俺が神を殺す話

閃幽零

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これから

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 さらなる超次の存在へと達する、三名の至天帝。

 これまでは『限定条件下でのみ、神よりも強かった』三名。

 しかし、今後、三名は、

 真に、

 ――神を超えた存在となる――







「……ぁっ」

「っ」

「……」







 流石に、三名は、この状況に驚きを隠せず、質問したそうな顔でセンを見つめる。




 そんな彼らにセンは言う。




「なぜ、神に『成る』のを『許した』か、その詳細も、あとでアダムから聞け。一応、簡単に言っておこうか。お前らには、これから、至天帝としてではなく、『神』として、力を磨いてもらう。――これも、別に隠すつもりはないから、今、言っておこうか。実は、壁を超えた。俺は、次のステージに至った。一言で言おう。




 ――『俺の限界は、なくなった』――」
















 主の言葉に、三名の至天帝は目を見開く。

 主が『これ以上ない領域』に『達してしまった』という事は知っていた。

 そして、それを『嘆いていた』ことも知っていた。







 三名の心の中が、主への賛辞で溢れかえる。




 ――ついに、絶対の領域すら、超えてしまわれたのですね。

 ――分かっておりましたよ。

 ――あなた様であれば、いつか、神の根源的限界すらも超えてしまわれるだろうと。







 ちなみに、後ろで聞いている六名は、

 『何がなんだかわからない』という顔はしているものの、

 『何か、とんでもない場面に出くわしている』という、

 妙な高揚感と痺れるようなワクワクの中にいた。




 ここにバカは一人もいない。

 ゆえに、理解できる。







 ――とてつもなく『大きな何か』が、はじまろうとしている――






















「これより、俺は無限に強くなる。そして、お前らの『親』である俺は、お前らが強くなった分だけ強くなれる。その意味がわかるな?」
















 魂の系譜。

 その上に立つ者は、下の者に対する責任を背負う代わりに、

 下の者が有する『力の一部』を己のものにできる。




 下の者が強くなればなるほど、上に立つ者も強くなる。




 その強化値パーセンテージは、ハッキリ言ってクソ低いのだが、

 それでも、やらないよりはやった方がいい。










――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




 例




 親「攻撃力5000」

 で、

 子「攻撃力500」

 子「攻撃力500」







 この場合、系譜の頂点にたつ親の力は「5002」となる。

 ※ きっちり500分の1がプラスされるという訳ではない。

   あくまでも例。




 さらに、




 孫「存在値500」




 となれば、「子501」頂点に立つ親は「5003」となったりもする。







 ただ、この『上昇』は、『魂の系譜に連なる』というだけではダメで、いくつか条件があり、魂魄が『親の支配領域(ダンジョンでも城でもなんでもいい)』に帰属している事だったり、コスモゾーンの了承を得る必要があったりと、色々めんどうくさい。







――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
















「これより先、全力で『神の力』を磨け。心配せずとも、集まってもらった『この世界』には、神の力を自由に使える場所がある。そこにゼノリカの神層をリンクさせた。神層から出ない限り、お前ら三名は、自由に神の力が使える」







「「「……」」」







 黙って聞きながら、『なるほど』と頷く三名。

 これまで、平・ミシャ・ゾメガの三名には『至天帝』としての役割があった。

 主が常におられれば何の問題もないのだが、主は、およそ百年ほどの周期で御姿を隠されてしまう。







 ゼノリカの支配体系を完全な状態で維持させるためには、

 頂点に立つ、絶対なる『現世の神』が必要不可欠だった。







 ゆえに、三名の『神種』は、センによって、芽吹かぬよう抑えつけられていた。







 なんだかんだ、センは、『完全平和を体現している第2~第9アルファが好きだった』。

 事実、常々面倒くさいとは思っていたが、
















 ――『愛している対象』に『面倒臭さ』を感じない方が、おかしいんだ――




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