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最終話 死んでも解けない永遠の愛
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ガチャリとドアを開けて部屋に入る。
「……ただいま」
俺の声に続いて、元気のええ声が部屋ん中に響いた。
「……ただいま!」
「…おう……おかえり」
「…えへへー」
「ふっ……ご機嫌さんやな……可愛ええわ……ちゅっ……」
今日からここが、俺たちの「帰る場所」や。
「ほんなら荷物運んでどこ置くか決めなな……よし……行くで……」
「ん!」
「ははっ……ええ返事や……ほな行こか……」
◇
数分後。
「よっしゃ……これで全部運べたわ……ほら…どこに置くんや?……お前のもんや……好きにせぇ」
「んー画材はー…あそこ!」
ひなが指差したんは、ほぼ何も使っとらん日当たりのいい空き部屋やった。
「あーあのほぼ使っとらん部屋か……あそこやったら好きに広げられるしな…」
「…他はどうすんねんや?エロゲとかな」
俺がニヤリと笑うと、ひなが俺を指差して叫んだ。
「あー!今ニヤニヤしたー!京のすけべー!」
「ははっ…!お前が言うなや……ほんまおもろいやっちゃ……」
不満げに頬を膨らませとるひなの頭をワシャワシャ撫でる。
「ほら……機嫌直せ……悪かったな……すけべで……ちゅっ…」
「でもお前もすけべなことは否定せんで」
「もー!京のばかー!」
「はははっ…!」
◇
一方その頃、アパートの一室。薄暗い部屋のベッドの上で、項垂れている男の姿があった。
「ぐすっ……ぅ……日向……ぅ……」
……ヒック……ズズッ……
「……俺の……せいで……ぅ……」
……ズズッ……ズビッ……
「……は……いつまでウジウジしてんだ……俺は……」
……ガサガサッ……ズズーッ!!
…プシュッ! 勢いよく鼻をかむと、男は缶ビールを乱暴に開けた。
「くそぉっ……こうなったらやけ酒だ!!うぉおおおおおっ!!!」
「うるせぇよ!!!」
ドンッ! 隣の部屋から壁を殴る音が響く。
「うおぉおおおおおっ!!!!!」
*.·.。゜
⋆゜.
⋆。゜
.*。 ゜
.·. ゜
⟡.·
ーーーー数週間後
カーテンの隙間から、柔らかい朝日が差し込んでいる。
「……ひな……朝やで……今日から新しい学校やで……起きぃ…………起きんのやったらその可愛ええ口…塞ぐで……」
「……ん………………すぅ……」
今口もごもご動いたで。またキス待ちかいな。
「くくっ……相変わらず芝居が下手やな………ほんま……可愛すぎてどうにかなってまいそうやわ……ん……ちゅ……ちゅる……ん……んん……」
「ん……は………おはようさん」
ひながゆっくりと瞼を開け、とろんとした瞳で、俺を見上げる。
「……おはよ……ちゅっ…」
「ふっ……ちゅ……ん……ちゅ……」
俺は、ひなの首筋に顔を埋めた。そして自然と、思たことが口から漏れた。
「………ひな……ほんま………愛しとうで…」
「………うん……僕も………愛してる……京…」
ひなの口から紡がれた言葉が、俺の胸を満たしていく。
「ん……分かっとるで………ずっとずっと……死んでも一緒や………ちゅっ……」
俺たちは、朝の光の中、永遠の契約を結ぶように、何度も、口づけを交わした。
「……ただいま」
俺の声に続いて、元気のええ声が部屋ん中に響いた。
「……ただいま!」
「…おう……おかえり」
「…えへへー」
「ふっ……ご機嫌さんやな……可愛ええわ……ちゅっ……」
今日からここが、俺たちの「帰る場所」や。
「ほんなら荷物運んでどこ置くか決めなな……よし……行くで……」
「ん!」
「ははっ……ええ返事や……ほな行こか……」
◇
数分後。
「よっしゃ……これで全部運べたわ……ほら…どこに置くんや?……お前のもんや……好きにせぇ」
「んー画材はー…あそこ!」
ひなが指差したんは、ほぼ何も使っとらん日当たりのいい空き部屋やった。
「あーあのほぼ使っとらん部屋か……あそこやったら好きに広げられるしな…」
「…他はどうすんねんや?エロゲとかな」
俺がニヤリと笑うと、ひなが俺を指差して叫んだ。
「あー!今ニヤニヤしたー!京のすけべー!」
「ははっ…!お前が言うなや……ほんまおもろいやっちゃ……」
不満げに頬を膨らませとるひなの頭をワシャワシャ撫でる。
「ほら……機嫌直せ……悪かったな……すけべで……ちゅっ…」
「でもお前もすけべなことは否定せんで」
「もー!京のばかー!」
「はははっ…!」
◇
一方その頃、アパートの一室。薄暗い部屋のベッドの上で、項垂れている男の姿があった。
「ぐすっ……ぅ……日向……ぅ……」
……ヒック……ズズッ……
「……俺の……せいで……ぅ……」
……ズズッ……ズビッ……
「……は……いつまでウジウジしてんだ……俺は……」
……ガサガサッ……ズズーッ!!
…プシュッ! 勢いよく鼻をかむと、男は缶ビールを乱暴に開けた。
「くそぉっ……こうなったらやけ酒だ!!うぉおおおおおっ!!!」
「うるせぇよ!!!」
ドンッ! 隣の部屋から壁を殴る音が響く。
「うおぉおおおおおっ!!!!!」
*.·.。゜
⋆゜.
⋆。゜
.*。 ゜
.·. ゜
⟡.·
ーーーー数週間後
カーテンの隙間から、柔らかい朝日が差し込んでいる。
「……ひな……朝やで……今日から新しい学校やで……起きぃ…………起きんのやったらその可愛ええ口…塞ぐで……」
「……ん………………すぅ……」
今口もごもご動いたで。またキス待ちかいな。
「くくっ……相変わらず芝居が下手やな………ほんま……可愛すぎてどうにかなってまいそうやわ……ん……ちゅ……ちゅる……ん……んん……」
「ん……は………おはようさん」
ひながゆっくりと瞼を開け、とろんとした瞳で、俺を見上げる。
「……おはよ……ちゅっ…」
「ふっ……ちゅ……ん……ちゅ……」
俺は、ひなの首筋に顔を埋めた。そして自然と、思たことが口から漏れた。
「………ひな……ほんま………愛しとうで…」
「………うん……僕も………愛してる……京…」
ひなの口から紡がれた言葉が、俺の胸を満たしていく。
「ん……分かっとるで………ずっとずっと……死んでも一緒や………ちゅっ……」
俺たちは、朝の光の中、永遠の契約を結ぶように、何度も、口づけを交わした。
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