妹に婚約者を奪われました。後悔してももう遅い。

マルローネ

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18話

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「はあ……はあ……!」

「大丈夫、レイナ?」


 シーザー様の命令で、レイナを拘束していた布製のロープは外され彼女は自由になった。普段のロープを使わないのは、シーザー様なりの優しさだったのかもしれない。でも解放されたレイナはかなり疲労しているようだった。体力的にはともかくとして、精神的な疲労は大きそうね。


「自分で歩けるかしら?」

「大丈夫よ、お姉ちゃん……それにしても……」

「大変な目に遭ったわね、レイナ。ある意味ではとても予想外だったわ」

 とても予想外だったと思ったのは事実だ。私的にはもっとこう……残酷なことをさせられていると思っていたから。口での表現は難しいけれど……もっと本格的な調教を想像してしまっていた。

 そういう意味ではまだ、可愛らしい調教だったと言えるのかもしれない。

「はあ……別の世界への入り口に片足を踏み入れそうになっていたわ……! ちょっと、あなた達! どういうつもりよ!」

「ひいっ! レイナ様、申し訳ありません……! 私達も当主のシーザー様の命令に背くことが出来ませんでしたので……!」

「そんなことは関係ないわ。私を縛ってくすぐってくれた連中は全員、クビだからね?」

「そ、そんな……どうか、お許しください!」


 普通に考えれば、彼ら使用人たちのクビは免れないと思う。でも流石にそれは可哀そうだったので、ジェームスと私でレイナを説得することにした。かなり骨が折れることになってしまったけれどね……。



-------------------------------



「シーザー様! どういうつもりですか!? 私を監禁状態にするなんて……信じられません!」


 その後、なんとか使用人達の処罰を、穏便に済ませるということで合意したレイナは、監禁した張本人であるシーザー様を強く責めていた。しかし、シーザー様自身は悪びれている様子がない。

「私の性癖や性格については、アリスから聞いていなかったのか? 高圧的な態度を取ったり、こういう監禁などを行う人物という情報は彼女から出てきそうなものだが……」

「お姉ちゃん……どういうこと?」

「そ、それは……」


 しまった。シーザー様は勘付いていたか。まさかこういう風に持ってくるとは思いもしなかった。となると、レイナとシーザー様の婚約を促したことも話さないといけなくなるわね……。
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