私の味方は王子殿下とそのご家族だけでした。

マルローネ

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16話 ミストマとの会話 その3

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 ミストマ・ストライド公爵視点……。


「まあ、コーデリアが私の婚約者になる件と王家との関係について言ったわけだが」

「は、はい……」


 先ほどから冷や汗が止まらない……別にそれほど焦る必要はないはずなのだが。シムルグ様がおっしゃった報告は確かに驚くべきことではあるが、婚約破棄が完了している私には特に重要なものではなかった。

 しかし、ユーナやデネブがとても焦っている……もちろん私もだ。その理由は……。


「シムルグ様……本題というのは、コーデリアとの関係性の報告なのでしょうか?」

「そんなわけはない。これはあくまでも脇の話だよ」

「で、ですよね……」


 マズイ……非常にマズい……! まさか、コーデリアから直接王家の方々に繋がるとは思っていなかったからだ。


「ミストマ様……これは」

「ユーナは少し黙っていろ」


 私はユーナに余計なことを言わないように制止した。場が悪くなると困るからな……。


「私が何を言いたいのか……ミストマ殿はもう分かっているのだろう?」

「そのようね……この面子で来た時点で分かっているとは思うけど」


 シムルグ様とアーシャ様によるダブルパンチだ……しらばっくれることは出来ないか。


「私が王家に報告した内容と、コーデリアとの間で起きた事実の相違でございますね?」

「そういうことだ。確か、父上も含めてミストマ様は合意の元での婚約解消をしたと聞いている。しかし、コーデリアからは一方的な婚約破棄だと聞いている。この相違がどうして生まれたのか、話て貰いたいものだな」

「そ、それは……」

「それは?」


 なんと答えれば良いのか……本気でマズイ。しかし、真実を話すのは更にマズイ気がしてしまう。どうする? 考えるんだ、この最悪の状況を打開できる策を!


「伝え漏れでございます……誠に申し訳ありませんでした」

「伝え漏れ……? どういうことだ?」

「ええ、報告書を作成する際に私が伝えたことを部下が勘違いしてしまったようで……私も今になって気付いたことでございました。至急、修正した物をお出ししたいと思います」

 これだ! これ以外にこの状況を打開できる策はない! ははは、私の頭は非常に冴えているぞ!
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