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3話 王子殿下からの呼び出し その2
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「き、緊張するわ……」
私はあの手紙が来た数日後、首都にあるマルコシア宮殿を訪れていた。
私がこれから会おうとしている人物は、フラック・ルザーリオ第三王子殿下。幼馴染と言えば聞こえは良いけれど、流石に私からそれを言うのはおそれ多い。
その昔、交流のあったお兄さま的な存在と言えるだろうか。私が17歳でフラック王子殿下は19歳だから、年齢的にはピタリだ。テムザ兄さまとはまた別の安心感をお持ちの人だった気がする。
「エメリ様、準備が完了いたしました。フラック王子殿下が応接室でお会いになられます」
「はい! か、畏まりました……!」
そうこうしている間に、フラック王子殿下の準備が終わったみたいだ。護衛らしき人に促されて、私は応接室の扉をくぐった。
----------------------------
「フラック・ルザーリオ第三王子殿下、エメリ・ハーグリーブス参りました」
「エメリ嬢、久しぶりだな」
「はい、フラック王子殿下。お久しぶりです」
フラック王子殿下は私の顔を見るなり、満面の笑顔で迎えてくれた。数年振りの再会にはなるけれど、第一印象としては大きく変わっていないようで安心した。
変わったところと言えば、外見がより大人びたところだろうか? まあ、その辺りは普通だろうけどね。
「数年振りの再会か」
「左様でございますね」
「よし。堅苦しい挨拶もこのくらいにしておこうか。まあ、座ってくれ。本当に良く来てくれたな」
「とんでもないですわ、フラック王子殿下」
私は促されるままに、目の前のソファに座った。最初に感じていた緊張感は大分薄れている。自然な態度で王子殿下と向き合えていると思うわ。
「あの……フラック王子殿下。本日のご用件は、どういったものでしょうか?」
「ああ、手紙には詳細の記載をしていなかったな。エメリを呼んだ用件としては、君とルドルフ・コーブルの件にある」
「えっ? あ、そ、それは……」
私は急に気分が落ち込んでしまった。第三王子殿下という身分なのだから、フラック王子殿下が知っていても不思議はないのだけれど。
呼ばれたタイミングを考えれば、自然と婚約破棄の話になるわよね……はあ、私は何を期待していたのだろう。
フラック王子殿下が個人的に私と話す為に呼び出しなんてするわけないのに。
私はあの手紙が来た数日後、首都にあるマルコシア宮殿を訪れていた。
私がこれから会おうとしている人物は、フラック・ルザーリオ第三王子殿下。幼馴染と言えば聞こえは良いけれど、流石に私からそれを言うのはおそれ多い。
その昔、交流のあったお兄さま的な存在と言えるだろうか。私が17歳でフラック王子殿下は19歳だから、年齢的にはピタリだ。テムザ兄さまとはまた別の安心感をお持ちの人だった気がする。
「エメリ様、準備が完了いたしました。フラック王子殿下が応接室でお会いになられます」
「はい! か、畏まりました……!」
そうこうしている間に、フラック王子殿下の準備が終わったみたいだ。護衛らしき人に促されて、私は応接室の扉をくぐった。
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「フラック・ルザーリオ第三王子殿下、エメリ・ハーグリーブス参りました」
「エメリ嬢、久しぶりだな」
「はい、フラック王子殿下。お久しぶりです」
フラック王子殿下は私の顔を見るなり、満面の笑顔で迎えてくれた。数年振りの再会にはなるけれど、第一印象としては大きく変わっていないようで安心した。
変わったところと言えば、外見がより大人びたところだろうか? まあ、その辺りは普通だろうけどね。
「数年振りの再会か」
「左様でございますね」
「よし。堅苦しい挨拶もこのくらいにしておこうか。まあ、座ってくれ。本当に良く来てくれたな」
「とんでもないですわ、フラック王子殿下」
私は促されるままに、目の前のソファに座った。最初に感じていた緊張感は大分薄れている。自然な態度で王子殿下と向き合えていると思うわ。
「あの……フラック王子殿下。本日のご用件は、どういったものでしょうか?」
「ああ、手紙には詳細の記載をしていなかったな。エメリを呼んだ用件としては、君とルドルフ・コーブルの件にある」
「えっ? あ、そ、それは……」
私は急に気分が落ち込んでしまった。第三王子殿下という身分なのだから、フラック王子殿下が知っていても不思議はないのだけれど。
呼ばれたタイミングを考えれば、自然と婚約破棄の話になるわよね……はあ、私は何を期待していたのだろう。
フラック王子殿下が個人的に私と話す為に呼び出しなんてするわけないのに。
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