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6話 カルロスとリディアの会話
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カルロス・シングマ侯爵令息視点……。
「カルロス様、機嫌が悪いように感じられますわ。どうかなさいましたの?」
「リディア嬢……いや、なんでもないさ……」
私は現在、私室に隣国の重鎮とも言える、リディア・スー侯爵令嬢を迎え入れていた。リディア嬢自体が重鎮とううことはないだろうが、スー侯爵家は相当な家系として有名のようだ。
隣国のボーエル王国の侯爵令嬢……立場としては、私とそう変わらないように思えるが、父上もリディア嬢の機嫌を損なうのは止めるようにと念を押していた。スー侯爵家はボーエル王国内では相当な権力を持っているものと考えて間違いはないのだろう。
だからこそ、私に国益としての話が来たのだろうからな。でなければ、愛しいフローラと別れたりするものか……! リディア嬢もフローラと変わらないくらいの美貌の持ち主ではあるが……う、うむ、確かに可愛い。年齢もフローラと同じく17歳だしな。私の2歳違いというわけだ。彼女の身体を自由に出来るのかと思うと……息子の方が慌ただしくうごめいてしまいそうだ。
「カルロス様、どうかさないましたの?」
「い、いや……なんでもない。それよりも、私との婚約について承諾をしてくれたことには感謝の言葉しかないよ。リディア嬢……!」
「嫌ですわ、カルロス様。お互いの国の繁栄を考えれば当然のことでございます。国益を考えての繋がりとはなってしまいましたが……カルロス様のことも愛していけるように、努力いたしますわ」
「あ、ああ……ありがとう、リディア嬢」
ふむ……リディア嬢との仲に関しては、それほど問題なく進みそうだな。あとはフローラのことか……。
数日前の舞踏会……フローラは別の男と仲良さげに話しをしていた。その人物はおそらく、グラン・フェリオド伯爵令息だろうが。私と婚約解消をした直後だというのに……何ということだ。
あの様子を見てしまったからには、フローラは私のことなど全く愛していなかったようにも見えてしまう。それとも、浮気癖の強い女なのか……いや、フローラに限ってそんなことは……いや、しかし……。
「どうかなさいましたの、カルロス様?」
「いや……私の以前の婚約者のことが、少し気になってな……」
「どういうことですの?」
「ああ、実は……」
私はリディア嬢にフローラとの一件を話すことにした。
------------------------
「まあ……そんなことが!」
「う、うむ……私としてもどうしたら良いのか分からなくなっているのだよ……」
情けない話ではあるが、これから共に生きて行くパートナーだ。リディア嬢には全てを話しておいた方が良いと思えた。
「カルロス様……カルロス様はまだ、そのフローラ嬢のことが好きなのですわよね?」
「リディア嬢……? 何をいきなり……」
「正直に答えてくださいまし」
リディア嬢の質問は核心に迫っていた……ここで私がはぐらかしても意味はないだろうと真実を伝えることにするが、意外にも彼女の食いつきは良かった。
「そ、そうだな……簡単に忘れられる相手ではないのは確かだ」
「それならば妙案があります。愛人に迎え入れれば良いのですよ」
「あ、愛人……?」
リディア・スー侯爵令嬢からの言葉は本当に予想外のものだった。フローラを愛人として迎え入れる? 彼女はそれを良しとしているのか? しかし、もしもそれが可能であるのならば……私にとってこれ以上良いことはないと言えるだろう。フローラもこの条件を呑んでくれるはずだ。
私の中で光明が見えた瞬間であった……。リディアとフローラの両方を手に入れることが出来るのだからな!
「カルロス様、機嫌が悪いように感じられますわ。どうかなさいましたの?」
「リディア嬢……いや、なんでもないさ……」
私は現在、私室に隣国の重鎮とも言える、リディア・スー侯爵令嬢を迎え入れていた。リディア嬢自体が重鎮とううことはないだろうが、スー侯爵家は相当な家系として有名のようだ。
隣国のボーエル王国の侯爵令嬢……立場としては、私とそう変わらないように思えるが、父上もリディア嬢の機嫌を損なうのは止めるようにと念を押していた。スー侯爵家はボーエル王国内では相当な権力を持っているものと考えて間違いはないのだろう。
だからこそ、私に国益としての話が来たのだろうからな。でなければ、愛しいフローラと別れたりするものか……! リディア嬢もフローラと変わらないくらいの美貌の持ち主ではあるが……う、うむ、確かに可愛い。年齢もフローラと同じく17歳だしな。私の2歳違いというわけだ。彼女の身体を自由に出来るのかと思うと……息子の方が慌ただしくうごめいてしまいそうだ。
「カルロス様、どうかさないましたの?」
「い、いや……なんでもない。それよりも、私との婚約について承諾をしてくれたことには感謝の言葉しかないよ。リディア嬢……!」
「嫌ですわ、カルロス様。お互いの国の繁栄を考えれば当然のことでございます。国益を考えての繋がりとはなってしまいましたが……カルロス様のことも愛していけるように、努力いたしますわ」
「あ、ああ……ありがとう、リディア嬢」
ふむ……リディア嬢との仲に関しては、それほど問題なく進みそうだな。あとはフローラのことか……。
数日前の舞踏会……フローラは別の男と仲良さげに話しをしていた。その人物はおそらく、グラン・フェリオド伯爵令息だろうが。私と婚約解消をした直後だというのに……何ということだ。
あの様子を見てしまったからには、フローラは私のことなど全く愛していなかったようにも見えてしまう。それとも、浮気癖の強い女なのか……いや、フローラに限ってそんなことは……いや、しかし……。
「どうかなさいましたの、カルロス様?」
「いや……私の以前の婚約者のことが、少し気になってな……」
「どういうことですの?」
「ああ、実は……」
私はリディア嬢にフローラとの一件を話すことにした。
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「まあ……そんなことが!」
「う、うむ……私としてもどうしたら良いのか分からなくなっているのだよ……」
情けない話ではあるが、これから共に生きて行くパートナーだ。リディア嬢には全てを話しておいた方が良いと思えた。
「カルロス様……カルロス様はまだ、そのフローラ嬢のことが好きなのですわよね?」
「リディア嬢……? 何をいきなり……」
「正直に答えてくださいまし」
リディア嬢の質問は核心に迫っていた……ここで私がはぐらかしても意味はないだろうと真実を伝えることにするが、意外にも彼女の食いつきは良かった。
「そ、そうだな……簡単に忘れられる相手ではないのは確かだ」
「それならば妙案があります。愛人に迎え入れれば良いのですよ」
「あ、愛人……?」
リディア・スー侯爵令嬢からの言葉は本当に予想外のものだった。フローラを愛人として迎え入れる? 彼女はそれを良しとしているのか? しかし、もしもそれが可能であるのならば……私にとってこれ以上良いことはないと言えるだろう。フローラもこの条件を呑んでくれるはずだ。
私の中で光明が見えた瞬間であった……。リディアとフローラの両方を手に入れることが出来るのだからな!
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