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3話
しおりを挟む「あんな奴、絶対に許さないわ……なにが女は男の道具よ……ふざけないで」
屋敷に帰って来た私だけれど、怒りが収まらなかった。クーザーに会うことはもうしたくないけれど、そうもおかないだろうし、一体どうするればいいのか。
「ミリア。気持ちはわかるがここは冷静にだな」
「ですがお父様。あの男は貴族失格の行動をしていると思うんです。タルタロス伯爵と寝ろだなんて……私をなんだと思っているのか」
「タルタロス伯爵と寝るのが嫌なのか?」
「クーザーに命令されて寝るなんて絶対にゴメンです!」
「そうか……なら一度、タルタロス殿に会ってみればどうだ? 少し考えが変わるかもしれないぞ?」
お父様はとんでもないことを言いだした。クーザーが紹介していたタルタロスに会えだなんて……大丈夫なのかな?
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