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6話 国王陛下に会う その2
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「ヴィクター様、ウィンベル様、それではこちらでお待ちいただけますでしょうか? 国王陛下がお越しになられます」
「はい、分かりました」
ダグラス王国のジオール宮殿内。その応接室に私達は招かれていた。宮殿内で働く侍従は慌ただしく動いているように思える。
「私達がここに来るは久しぶりか」
「そうですね、ヴィクター兄さま。マリストル家の養子になってからは、基本的には王族とは無関係の存在になりましたし」
「そういうことになるな」
私とヴィクター兄さまの本当の父親はゼノン・ダグラス国王陛下になる。ダグラス王国の最高権力者であり、人望に満ちたお方だ。ヴィクター兄さまの提案もあり、私達は国王陛下に今回の件の相談にやって来たのだった。
「私の婚約破棄の件に関して、国王陛下に相談というは……なんというか、かなり大事のような気がいたします」
「確かに普通はそうかもしれないな。まあ、私達の場合は事情が違うし、内容を伝えたところ、ゼノン国王陛下も会ってくれるとのことだったのだ。変に遠慮するのはかえって失礼になるかもしれないぞ?」
「そ、それはそうですね……申し訳ありませんでした……」
「いや、謝罪をする必要はないさ。ウィンベル」
私とヴィクター兄さまは陛下の妾の子供になる。本当のお母様は私達を産んでしばらくして亡くなっていた。残された私達は王女、王子という肩書きを得ることも可能だったけれど、ゼノン国王陛下の計らいでマリストル伯爵家と養子縁組を交わしたということになる。
ゼノン国王陛下いわく、そちらの方が幸せに暮らせるだろうとのことらしい。そんな事情もあるので今回、国王陛下との謁見が可能になったわけで。しかも謁見の間ではなく、応接室での対応という何とも軽い感じで。これも、国王陛下なりの気遣いなのかもしれない。
私達は現在は王族ではない。その為に、会いに来るということに関して変に遠慮してしまう。久しぶりの出会いの場に謁見の間を指定されると、より緊張してしまうからね。ゼノン国王陛下はその辺りの緊張を解す為に、応接室で会うことを指定してくださったように思う。
「お待たせいたしました……ゼノン・ダグラス国王陛下、入られます」
応接室の中に入って来たのは護衛の人々と大臣だった。ゼノン国王陛下が来たことを告げたのは大臣である。それ以外に複数人の侍従の姿もあった。応接室に入って来るだけなのに、かなりの大所帯だ。まあ、相手が相手だけに当然なのかもしれないけれど。
「久しぶりだな……二人とも。元気にしていたか?」
「はい! ゼノン国王陛下……私達の我が儘にお付き合いいただき、誠にありがとうございます……!」
私達は入って来たゼノン国王陛下に頭を下げる。国王陛下とこうして話すのは久しぶりだけれど、以前とまったく変わらない対応をしてくれている。私はそれがとても嬉しかった。
「はい、分かりました」
ダグラス王国のジオール宮殿内。その応接室に私達は招かれていた。宮殿内で働く侍従は慌ただしく動いているように思える。
「私達がここに来るは久しぶりか」
「そうですね、ヴィクター兄さま。マリストル家の養子になってからは、基本的には王族とは無関係の存在になりましたし」
「そういうことになるな」
私とヴィクター兄さまの本当の父親はゼノン・ダグラス国王陛下になる。ダグラス王国の最高権力者であり、人望に満ちたお方だ。ヴィクター兄さまの提案もあり、私達は国王陛下に今回の件の相談にやって来たのだった。
「私の婚約破棄の件に関して、国王陛下に相談というは……なんというか、かなり大事のような気がいたします」
「確かに普通はそうかもしれないな。まあ、私達の場合は事情が違うし、内容を伝えたところ、ゼノン国王陛下も会ってくれるとのことだったのだ。変に遠慮するのはかえって失礼になるかもしれないぞ?」
「そ、それはそうですね……申し訳ありませんでした……」
「いや、謝罪をする必要はないさ。ウィンベル」
私とヴィクター兄さまは陛下の妾の子供になる。本当のお母様は私達を産んでしばらくして亡くなっていた。残された私達は王女、王子という肩書きを得ることも可能だったけれど、ゼノン国王陛下の計らいでマリストル伯爵家と養子縁組を交わしたということになる。
ゼノン国王陛下いわく、そちらの方が幸せに暮らせるだろうとのことらしい。そんな事情もあるので今回、国王陛下との謁見が可能になったわけで。しかも謁見の間ではなく、応接室での対応という何とも軽い感じで。これも、国王陛下なりの気遣いなのかもしれない。
私達は現在は王族ではない。その為に、会いに来るということに関して変に遠慮してしまう。久しぶりの出会いの場に謁見の間を指定されると、より緊張してしまうからね。ゼノン国王陛下はその辺りの緊張を解す為に、応接室で会うことを指定してくださったように思う。
「お待たせいたしました……ゼノン・ダグラス国王陛下、入られます」
応接室の中に入って来たのは護衛の人々と大臣だった。ゼノン国王陛下が来たことを告げたのは大臣である。それ以外に複数人の侍従の姿もあった。応接室に入って来るだけなのに、かなりの大所帯だ。まあ、相手が相手だけに当然なのかもしれないけれど。
「久しぶりだな……二人とも。元気にしていたか?」
「はい! ゼノン国王陛下……私達の我が儘にお付き合いいただき、誠にありがとうございます……!」
私達は入って来たゼノン国王陛下に頭を下げる。国王陛下とこうして話すのは久しぶりだけれど、以前とまったく変わらない対応をしてくれている。私はそれがとても嬉しかった。
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