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12話 慰謝料未払い問題 その2
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「ま、まさか……何を言っているのだ? マリストル伯爵」
「何を言っている……というのはどういうことですかな?」
「そのままの意味だ! なぜ、国王陛下が私に会いたがっている? そしてそれをなぜ、あなたが知っているのだ?」
サンセット様は自分が知らないことを、私達が知っていることが悔しいのか、相当に怒っているように見受けられた。この勿体ぶった方法はわざとではあるけれど、やはり、サンセット様は私とゼノン国王陛下の関係を知らないのね。
「落ち着いてください、サンセット様。シルバーマン議長にも聞こえてしまいますよ?」
「もう議長ではないのだろう? シルバーマン公爵のことはどうでも良い、ゼノン国王陛下のことについて話すのだ。ウィンベル……お前も何か知っているのだろう!? 隠し事をせずにちゃんと話せ!」
言葉遣いもかなり荒れているようだ。先ほどまではギリギリで丁寧な話し方をしていたけれど、今はもう完全に余裕がなくなったというこのなのだろうか。
「はい、私は知っています。なぜ、お父様や私達がサンセット様よりも早く、国王陛下の言葉を聞けているのかも」
「その点だ……一体、どういうわけなのだ!?」
さて、誰がこの秘密を話すべきなのか……お父様ではなく、元婚約者である私の口から言った方が、サンセット様はより焦るだろう。お父様もヴィクター兄さまも無言になっているところを見ると、私に一任してくれているようだった。
私は軽く深呼吸をして、サンセット様にしっかりと視線を合わせた。彼はその眼差しに驚いたのか、少し、後ろへと下がっている。
「私は……いえ、私とヴィクター兄さまはゼノン国王陛下の子供です」
「なに……どういうことだ?」
予想通りの反応に私はガッツポーズをしたい気持ちになってしまった。まあ、場所が場所だけに自粛するけれど……。
「ま、待て……子供だと?」
「はい、その通りです。ちなみに実の子供ということですね」
「なに……? シリス、知っていたか……?」
「い、いえ……知りませんでしたわ。嘘なのでしょう? あなた達、そんな嘘を吐いたら不敬罪になりかねないわよ?」
シリス様も相当に焦っているようだった。私のことを嘘つき呼ばわりしているけれど、不敬罪にあるのはどっちかしらね。こんなすぐに分かる嘘を吐くはずがないのに……。
「嘘ではありません、メジラマ侯爵、シリス嬢。後で調べていただければすぐに分かることでしょう。私達が国王陛下の言葉を事前に知れたのは、そういう繋がりがあるからでして……」
「マリストル伯爵……こんなことが……」
「ああ、メジラマ侯爵。いい加減、会議場に入った方がよろしいと思いますよ? シルバーマン議長をあまりお待たせするのは得策とは思えませんし」
「そ、そうだな……」
お父様はそれとなく話を終わらせ、サンセット様に会議場に入るに促していた。この辺りが、とりあえずの引き際かもしれないわね。シルバーマン議長をあまにりもお待たせするのは、失礼に値してしまうし。
サンセット様の表情は強張ったままだったけれど、そのまま会議場の中へと入って行った。
「バカな……バカな……」
「信じられませんわ……!」
入っていく瞬間、二人はそんな呟きをしていたけれど、その悲壮感はなんとも形容しがたいものだった。
「何を言っている……というのはどういうことですかな?」
「そのままの意味だ! なぜ、国王陛下が私に会いたがっている? そしてそれをなぜ、あなたが知っているのだ?」
サンセット様は自分が知らないことを、私達が知っていることが悔しいのか、相当に怒っているように見受けられた。この勿体ぶった方法はわざとではあるけれど、やはり、サンセット様は私とゼノン国王陛下の関係を知らないのね。
「落ち着いてください、サンセット様。シルバーマン議長にも聞こえてしまいますよ?」
「もう議長ではないのだろう? シルバーマン公爵のことはどうでも良い、ゼノン国王陛下のことについて話すのだ。ウィンベル……お前も何か知っているのだろう!? 隠し事をせずにちゃんと話せ!」
言葉遣いもかなり荒れているようだ。先ほどまではギリギリで丁寧な話し方をしていたけれど、今はもう完全に余裕がなくなったというこのなのだろうか。
「はい、私は知っています。なぜ、お父様や私達がサンセット様よりも早く、国王陛下の言葉を聞けているのかも」
「その点だ……一体、どういうわけなのだ!?」
さて、誰がこの秘密を話すべきなのか……お父様ではなく、元婚約者である私の口から言った方が、サンセット様はより焦るだろう。お父様もヴィクター兄さまも無言になっているところを見ると、私に一任してくれているようだった。
私は軽く深呼吸をして、サンセット様にしっかりと視線を合わせた。彼はその眼差しに驚いたのか、少し、後ろへと下がっている。
「私は……いえ、私とヴィクター兄さまはゼノン国王陛下の子供です」
「なに……どういうことだ?」
予想通りの反応に私はガッツポーズをしたい気持ちになってしまった。まあ、場所が場所だけに自粛するけれど……。
「ま、待て……子供だと?」
「はい、その通りです。ちなみに実の子供ということですね」
「なに……? シリス、知っていたか……?」
「い、いえ……知りませんでしたわ。嘘なのでしょう? あなた達、そんな嘘を吐いたら不敬罪になりかねないわよ?」
シリス様も相当に焦っているようだった。私のことを嘘つき呼ばわりしているけれど、不敬罪にあるのはどっちかしらね。こんなすぐに分かる嘘を吐くはずがないのに……。
「嘘ではありません、メジラマ侯爵、シリス嬢。後で調べていただければすぐに分かることでしょう。私達が国王陛下の言葉を事前に知れたのは、そういう繋がりがあるからでして……」
「マリストル伯爵……こんなことが……」
「ああ、メジラマ侯爵。いい加減、会議場に入った方がよろしいと思いますよ? シルバーマン議長をあまりお待たせするのは得策とは思えませんし」
「そ、そうだな……」
お父様はそれとなく話を終わらせ、サンセット様に会議場に入るに促していた。この辺りが、とりあえずの引き際かもしれないわね。シルバーマン議長をあまにりもお待たせするのは、失礼に値してしまうし。
サンセット様の表情は強張ったままだったけれど、そのまま会議場の中へと入って行った。
「バカな……バカな……」
「信じられませんわ……!」
入っていく瞬間、二人はそんな呟きをしていたけれど、その悲壮感はなんとも形容しがたいものだった。
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