Storm princess -白き救世主と竜の姫君-

かぴゅす

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第1章:死神が笑うことなんてない

第1章:死神が笑うことなんてない(3)

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 スカーブ山はウィンディア地方の辺境にある小さな山である。戦略的に重要性ある地点とは言い難いが、大陸でも最大の魔族の拠点である腐海に比較的近い。その為、そこから時々やってくる魔族の群れに対処するために、守備兵団の他に機動性に長ける飛兵小隊が常時配備されている。

 「お帰りなさいませ、姫。 アイラさんもお疲れ様でした」

  スカーブ山の中腹に設置された砦の門の前でアイラ達を迎えたのは未だその面影にあどけなさを残す少年であった。
  彼の名はエリオット。この地方を治めるウィンディア家の長男であり、この砦に駐留する飛兵小隊の隊長である。
  顔立ちはまるで少女のようにも見える線の細い美少年であるが、赤い軍帽から覗く短く刈り上げた赤毛が男であることを主張している。(男装の麗人にとれなくもないが)
  昨年士官学校を卒業し、軍人になったばかりである。身に纏う赤い軍服と腰に履いた純銀のサーベルは学校を主席の成績で卒業した、エリート士官の証である。事情を知らない人間ならば、家の七光りによる人事にしか思えないだろうが、アイラはエリオットには飛兵小隊を率いるのに十分な実力があることを知っていた。

 「出迎えご苦労です、エリオット小尉」

  アイラの隣でエリオットに労いの言葉をかけたのは、この国―ランスロット朝アヴァロン帝国―の第3皇女、そしてアイラの主人であるリミアエル・オクタビア・ランスロットである。
  姫カットに切りそろえられたアヴァロンでは珍しい、最上質の絹糸のようなプラチナブロンドの髪、その瞳は最上質の紫水晶よりも深いスミレ色である。若干14歳の顔立ちにはまだまだ幼さが残るが、その容姿の可憐さは筆舌には尽くし難い。アイラを女神とするならば、彼女は天使に例えられるだろう。

 「お久し振りです、エリオット小尉」

  アイラは恭しく礼をする。彼女は社会的には平民であり、貴族であるエリオットには礼を尽くさねばならないのだ。
  そんなアイラの態度にエリオットは少しくすぐったそうな表情で言う。

 「とりあえず、ブリーフィングルームの方へ行きましょう。詳しい話が聞きたいですし」

  そう言って、エリオットはリミアに手を差し出す。貴人の女性をエスコートする紳士としては真っ当な作法だ。
  リミアもそれに応じて手を差し出す。だが、エリオットがその手を取ろうとした時にリミアは咄嗟に手を引いた。

 「…まだ慣れませんか、やはり」

  エリオットはリミアの非礼を気にした風もなく、痛ましい表情で手を引っ込める。
  リミアは幼少期に実の兄から強姦されそうになった。それ以来男性に触れる事に恐怖を感じるようになってしまったのだ。

 「では、姫の御手は私が」

  そう言ってアイラはリミアの手を取る。リミアは自然に手を委ねていた。

 「では、エリオット小尉、お願いします」

  そして、アイラはエリオットに空いている手を差し出す。悪戯っぽい表情を浮かべて。

 「やれやれ。また兵達に文句を言われそうですよ」

  苦笑しながらエリオットは言う。アイラはエリオット貴下の兵達のみならず、アヴァロン全軍の下士官以下の軍人に非常に高い人気を誇る。圧倒的な美しさもさることながら、気さくな態度と何よりも絶大な強さを持つことだ。戦女神はいつの時代も人気がある。彼女に憧れる兵達の羨む声が今にも聞こえてきそうだ。
  もちろん、エリオット自身も彼女には強く惹きつけられている。彼女は今日一体どのような戦いをして、どのような話を聞かせてくれるのか。エリオットにはそれが楽しみでならない。たとえそれがただの依頼の報告であったとしても。彼女の戦いの全ては今世界に生きている最も新しい伝説なのだから。

 -----
 「…マンティコアですか、それはまたなんとも」

 「ええ。下手に兵を出さなくてよかったわ」

  無骨な木製の飾り気のないテーブル越しに話を聞いているエリオットに、アイラは頷く。
  大した調度品もない正方形の大きなテーブルと椅子だけが置かれた無骨なブリーフィングルームにアイラ達3人はいる。アイラはすっかりエリオットに対する態度を変えている。まるで弟に接する姉のようだ。姫と幼馴染であるエリオットはアイラにとってはそのように見えるのだろう。エリオットにはそうした態度でいてくれるほうが気楽でもある。第一、世界を救った実績すらあるアイラにかしずかれても困ってしまうというものだ。

 「しかも異界へのゲートまで開いていたなんて。アイラさんと姫に任せて正解でした」

  エリオットは砦の戦力を鑑みて、正直な感想を言う。この砦には大した軍勢はいないし、エリオットの子飼いである飛兵団以外の連中の練度は低い。これでは異界の魔物の群れはおろか、マンティコア単独相手でさえ大きな損害を受けることになったであろう。実際、アヴァロンの戦術準則におけるマンティコアの脅威度は歩兵一個大隊に匹敵する。この砦の歩兵とほぼ同等の戦力なのだ。

 「しかし、マンティコアを一人で撃破してのけるなんて、さすがはアイラさんです。吟遊詩人の語る英雄にだってそんな人はほとんどいませんよ」

  エリオットは掛け値なしの賞賛をアイラに送る。実際、この世界でマンティコアと単独でまともにやりあえるのはアヴァロンの現皇帝にして最大の武人皇帝である『獅子心王』レファンス3世と、その実力において大陸最強の騎士と称えられるリゲル帝国の第一皇女である『神竜姫』パオラだけであろう。それらと比較しても、アイラの力は頭一つ抜けている。そんな英雄は御伽噺にすら登場しない。

 「当たり前だよ。アイラは世界最強なんだから」

  アイラの隣に座るリミアは我が事のように彼女を誇る。リミア自身もまた彼女に匹敵する、世界を救うという功立てた片割れであるにも拘らずである。
  2年前、突如始まった魔族の大規模な侵攻に人々は成すすべもなかった。魔王ヴァーディリスは不死身の肉体と無限の魔力を持つ化け物で、それに対抗する手段を人々は持ち得なかった。魔王の対抗馬として当てられたのが、魔法の申し子とでも言うべきリミアであったことはエリオットの記憶にも新しい。だが、それは生贄とでもいうべき役割であり、実際その際にアイラの助けがなければリミアの命はなかったであろう。だが、リミアの力なしにアイラがヴァーディリスに勝つことはできなかったであろう。何せ、彼女は魔法が全く使えないからだ。
  要は彼女たち二人はつい最近世界を救った英雄達なのだ。だが、その出自故リミアは死神という不当な称号とともに貶められ、アイラもその働きに見合うような報酬を受け取っていない。
  でも、それでもリミアにとっては、彼女は唯一の戦友であり、自身が一番信頼する人間である。そんな彼女に対する賞賛はもしかすると自身に対するそれよりも誇らしいのかもしれない。

 「姫がそうおっしゃるのなら、私は世界最強ですよ」

  アイラは微笑んでリミアに言う。生まれて始めての敗北を経験したあの日。姫に救われなければ、今の自分はなかった。自分の命の恩人であり、自分の主人でもある姫が自身をそう規定するのであれば、自分は最強であり続けられるだろうと、アイラは信じている。

 「全く、色々羨ましいですよ、二人とも」

  エリオットは半ば呆れながらも、それでも楽しそうに笑う。自身の幼馴染であり、元許婚の少女と今の自分が一番憧れる女性。彼女たちの笑顔はエリオットにとってはどのような宝石よりも眩く、価値のあるものだと思えた。

 故に、

 「全く、この砦にいらっしゃるのであれば、私にも一言声をかけていただかないと困りますぞ」

  このような不調法で彼女らの笑顔がシャボン玉のように消えることをこの場の誰もが望んでいなかった。

 「この砦の責任者は私なのですからな」

  唐突にブリーフィングルームの扉を開けて現れたのは、禿頭のでっぷりと太った男である。恐らく最大サイズであろう軍服は最高級のものであるが、それがここまで似合わない男も珍しい。彼の名はガンド。この砦の守備隊の長であり、騎士の称号を持っている。最も、その称号は没落貴族の娘を金に物を言わせて手に入れた結果得た代物であり、素性は高利貸しである。側に引き連れている多数の取り巻きは、チンピラを金で雇っただけの私兵である。エリオットの部下たちの10分の1の気品も志もない連中である。

 「しかし、流石ですな。あの砦に立てこもる連中を二人で制圧してしまうとは」

  皮肉めいた口調で言う。ガンドにアイラは表情は変えず、されど内心で舌打ちをする。彼は姫を害そうとする勢力の旗頭であるペシュタール将軍の息のかかったものである。それゆえ、姫やアイラを快くは思っていない。

 「やはり、化け物の相手は化け物がいい。白い死神と呼ばれる貴女様にはお誂え向けの相手でしたな」

  ガンドの言葉にリミアはビクリ、と身を震わせる。白い死神。それはリミアが最も忌む異名である。

 「将軍、姫に対しなんという口を利くのですか!?」

  エリオットはガンドに食って掛かる。本来エリオットの階級はガンドより遥かに下だが、これは妥当な諫言である。皇族に対する侮辱は不敬罪として裁かれる。いかに地位の高い将軍でも法律上では、拘束されるのが普通である。
  しかし、ガンドはそれを気にした風もない。周囲の取り巻きどももさも馬鹿にしたようにエリオットに侮蔑的な笑みを投げかけているだけだ。ペシュタール将軍とアヴァロンを実質的に動かしているライザナーザ家の後ろ盾を持つ自分が脅かされるはずがない。そう思っての態度だ。
  故に、

  パシーン!!

  自分に危害を加えてくるものがいるとは思わなかったし、ましてや逆らうものなどこの場にいるとは思わなかったのだ。
  ガンドの頬に平手打ちをぶち込んだのはアイラであった。ガンドにとって彼女は弱小皇族の私兵に過ぎない。

 「貴様、どういうつもりだ!!」

  怒りの炎を目に宿し、威圧的にアイラにガンドは言う。周囲のチンピラどもは楽しげに腰の剣を抜く。彼らにとってガンドに逆らうものは容赦する必要にない相手であり、遠慮なくいたぶれる玩具だ。それが美しい女であれば申し分はないだろう。
  だが、それは相手が無力な子羊のような娘の場合だ。

 「失礼しました、将軍」

  アイラは感情が全く感じられない機械的な表情でガンドに言う。今、彼の頬を叩いた掌を見せつけながら。

 「頬に蚊が止まっておりました。この地方の蚊は病を持っていますが故止むを得ない処置でした。お許しくださいまし」

  アイラの手には潰れた小さな虫の残骸があった。アイラの言うようにこの地方の蚊は病を持っている。だが、それはアヴァロンのほぼ全ての人間が幼少期に克服するものだ。大した脅威ではない。

 「もしも、許せないというのであれば存分に我が身を裁いてくださいまし」

  アイラがそう言った瞬間、部屋の温度が数度下がったように、リミアには感じられた。異界の魔物達が放つそれとはまた質の違った殺気。アイラの放つそれがこの部屋の中を圧しているのだ。それはまさに研ぎ澄まされた刃を首筋に当てられている感触である。それ以上、私を不愉快にさせれば殺す。そう脅迫しているようなものだ。

 「一応念のために言っておきますが、将軍」

  怯えて縮こまるガンドとその取り巻き共に、絶対零度の視線を向け、氷山から吹き降ろす風のような冷たい声でアイラは言う。

 「私は姫を守るためであれば、この世界の全てを滅ぼす覚悟さえあります。どのような罰も恐れはしませんよ?」

  ガンドは冷や汗をたらしながら、アイラの目を見る。本気だ。ガンドはそう感じた。彼女にとっては、この姫の受けた屈辱は世界を滅ぼしても雪ぐべきだと感じているのだ。ましてや、アヴァロン一国などどうでもいいと言っているのだ。大陸最強の国家であるアヴァロンでさえ眼中にない。罰せられるものならやってみるがいい。彼女はそう言っているのだ。

 「た、確かに仕方のないことだ。大目に見ることにしよう」

  震える膝を隠しきれず、ガンドは言う。周囲の兵達も同じような状態だ。この女はまさしく化け物だ。人の触れていいものではない。

 「将軍の寛大さに感謝いたします」

  アイラはそう言って微笑み、優雅に一礼をする。その瞬間に、アイラの発していた殺気も消えうせた。
  その瞬間、ガンドと取り巻き共は逃げるように部屋から出て行った。姫に礼の一つもなく部屋から出る無礼は許してやることにした。正直、あの醜い面を1秒たりとも長く見ていたくはない。

 「ペシュタールとか言う奴はいずれ鞭を前提に躾けてやる必要がありそうね」

  ガンドが部屋から出た後、アイラはそう言い捨てる。マナーのなっていない飼い豚の非は飼い主を咎めるべきだろう。第一、ペシュタールは姫を害そうとする者の筆頭だ。いずれ地獄を見せてやらねばならない。

 「…僕が帝都にいないときにお願いしますね、それ」

  エリオットは肩を竦めて苦笑して言う。彼女が本当にそれをやれば、帝都は戦場と化すだろう。最も、彼女が本気でやる気になれば、帝都アヴァロンは瞬く間に地図の上から消えてなくなると言うからそれでもまだ優しい方なのだが。

 「さて、そろそろお暇するわ。私たちの馬車を用意させておいて」

 「言いつけておきますよ。今度はうちの連中を連れてそちらの町に行きますので、その時ゆっくり話しましょう」

  軽い調子でエリオットに別れの挨拶を告げて、アイラは姫の方に向き直る。

 「さて、帰りましょう姫。ローザが晩御飯の支度をしているはずですから」

  屋敷で待機している同僚のローザには晩には帰るといっておいた。今からこの砦を出て馬車で帰れば、いい時間であろう。

 「うん…そうだね」

  リミアは微笑んでアイラに頷く。だが、アイラはその表情に翳りがあることを見逃さなかった。
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