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第3章:愛があれば何も怖くない
第3章:愛があれば何も怖くない(2)
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昼下がりの中庭。少年は緊張の面持ちで剣を構える。まるで今から初陣に臨む新兵のように。
構える剣は刃渡り1mと少々の反身の剣。アヴァロンの士官の正規軍装の中に含まれるサーベルだ。官給品とほとんど変わらぬ意匠のそれは、神銀鋼ミスリルの刀身を持ち彼の姉によって魔法による強化を施された逸品であり、鋼鉄の鎖帷子をも易々と切り裂く切れ味を持つ。
対峙する相手は白いベレー帽を被り、黒いブレザーに身を包んだ女性-アイラである。本来自身が守らねばならない存在である貴婦人である彼女は訓練用の木剣を片手に持ち静かに佇んでいる。恐ろしいほど静かなその様子は、まるで実体のない陽炎のようだ。
少年はかつてないほどの戦慄を覚える。彼は経験は浅いが実戦を経験したこともある実力者である。だが、目の前の女性は今まで彼が挑んできた全てを遥かに上回る恐るべき存在だ。彼女と真剣勝負をして勝利することを望むぐらいであれば、夜空の星を棒切れで叩き落とそうと努力する方がまだしも望みがある。
だが、そんな彼女が胸を貸してくれるというのである。全力を出し切らねば礼に反する。そうそれが例え多少戦士としての道を外れるとしてもだ。
そう考えた少年、エリオットはすぐさま意識下の遅延魔術式を展開する。準2級攻性魔法『風切乃刃(ウィンド・カッター)』だ。
魔術式の展開とともに放たれた真空の刃は狙いを過たず女性に直進する。いかに彼女でも数百Km/hで迫る空気の刃に対処する手段は少ないはずだ。せいぜい横に飛びのいてかわすぐらいだろう。そうすればそこに隙が出来る。恥ずかしながら純然たる剣の腕で遠く及ばないエリオットが考えた勝つための戦術だ。
だが、エリオットの予想と状況は大きく食い違った。アイラは刃を避けようとしない。エリオットは少し動揺する。風乃刃は最大出力で放たれている。その威力は旧式の大砲を上回り、簡素な城壁ならば数発で破壊することさえ出来る。まともに食らえば彼女でも無傷ではすまない、そう考えた。
だが、事態はエリオットの予想を遥かに上回った。風の刃は彼女の直前で静止したかと思うと唐突に魔素に還元されてアイラに吸収された。
(どれだけ隠し玉を持っているんだ、あの人は)
エリオットは相手のあまりの途方もなさに内心で感心しそして呆れる。アイラは魔法が使えない。故に魔法への対処は困難であろうと思われていたが、たった今それは否定された。彼女には魔法など物ともしない防御能力があったのである。
魔法が通用しない以上、距離を置いていることはかえって危険であると判断したエリオットは剣をひるがえし、剣の間合いまで接近しようとする。
その瞬間、アイラの手が閃き、木剣で鋭いジャブのような突きを繰り出した。放たれる突きは鋭く、速い。しかも、リーチはアイラの方がわずかに上である。
エリオットは何とか突きを剣で受け流してしのぐが、突進は止められ微妙に自身の剣の間合いから外れた位置に置かれた。なんとか、アイラの剣をかいくぐって自身の間合いに持ち込もうとするが、身長の高さと剣のリーチの僅かな差をずるいぐらいに活かしてエリオットをまったく寄せ付けない。剣では勝ち目はないと思っていたが、ここまで力量に差があると笑えて来る。
やはり魔法に頼るよりほかにない。エリオットは即席で魔術式を組む。そして、僅か2言ほどの呪文とともに指を弾いた。
すると、風がアイラの足元に絡みつき、彼女の足を払おうとする。三級攻性魔法『風乃足枷(ウインド・ボーラ)』だ。魔術式が非常に簡単で素早く展開できるこの魔法は魔術師の即席の近接防御に使われることが多い。エリオットのような剣と魔法を併用する者にとっては敵の姿勢を崩すのにうってつけの魔法だ。
風に足元をすくわれ、アイラは姿勢を崩し、転倒する。その機を逃さずエリオットは間合いを詰めようとする。いかにアイラでも転倒直後に満足に動けるとは思えない。うまくいけば勝てるかも、
そんな事を思いついた次の瞬間、エリオットの天地が逆転した。身体を襲う痛みが自分が転倒した事実をエリオットに教える。彼は悟る。アイラは転倒すると同時に、身体を地面で回転させて強烈な足払いを見舞ったのだと。
すぐに起きようとするが、エリオットの鼻先にすでに起き上がっていたアイラの剣が突きつけられる。勝負ありであった。
「やれやれ、まだまだ敵いませんね」
エリオットは倒れたままため息を吐き、剣から手を離して軽く手を上げる。降参の作法だ。
「まあ、よくやったほうよ」
アイラはそう言って剣を引っ込める。そして、エリオットの手をとり助け起こしてやる。
「実戦ならもう少し上手くやれるんじゃないの? 剣同士の勝負にこだわる必要もないのだし」
エリオットは剣の腕も悪くはないが、それよりも銃剣や投擲ナイフで戦うことが多いことをアイラは知っている。特に風の魔法と投擲ナイフのコンビネーションは非常に強力であり、それが彼の主戦法であるとアイラは考えている。そうすればもう少しは善戦できたかもしれないのにと思うのだ。
「作法通りの剣での戦いをやってみたかったんですよ」
そう言ってエリオットは軽く笑う。
「しかし、せっかくの休暇なのになんでウィンディアに帰らずにこんなところに来ているの?」
アイラは不思議そうに尋ねる。確かにこの町なら姫の屋敷に泊めて貰えるので住居の心配はない。だが、こんな田舎町に来たところで何も楽しくはないだろう。それならば領都ウィンディアの実家に帰ったほうが楽しめるのではないかと思うのだ。
「ウィンディアは遠いですし。それにこの町に来ればアイラさんに会えますしね」
「やってることが武芸の稽古というのは色気がないけどね」
アイラはエリオットと視線を合わせ笑い合う。
「それはさておき、」
エリオットはそう言って別の場所に視線を向ける。それは、中庭の傍らに立っている木の陰。
「姫はどうしてあんなところで様子を伺っているんです?」
アイラはエリオットの視線を追ってついため息を吐く。木の陰からリミアがこそこそとアイラの方を見ているのだ。
「ちょっと叱ったんだけど」
「なるほど」
エリオットは苦笑してリミアの方を見る。つまるところリミアはアイラに嫌われてしまったのではないのか、と心配しているのだ。何とかごめんなさいと言いたいのだろうが、許してもらえない時のことを考えて萎縮しているのだろう。
「姫、もう怒ってないですからこちらにいらしてください」
アイラはリミアの方に呼びかける。それに対しリミアはアイラとエリオットをしばらく見比べて、やがておずおずと木の陰から出てきた。
「反省しているのならそれで結構ですから、そんなにしょげないでください」
アイラはリミアに近づいていき、軽く頭をなでる。だが、リミアはまだ身体を硬くしたままだ。薬が効きすぎたのか、とアイラは軽くため息をつく。彼女は幼い頃の経験からか叱られたりすると必要以上にしょげる。改めて姫の扱いの難しさを認識するアイラであった。
おやつを食べさせれば明るくなるかもしれないが、おやつ抜きを言い渡している以上何の理由もなくそれを撤回するのはアイラ的によろしくないと思う。どうしたものか。少し悩むアイラの脳裏に閃くものがあった。
生体センサーに反応がある。超上空から迫ってくる何かが。場所は恐らくこの中庭だ。
「姫、エリオットのところにお下がりください!」
アイラは鋭くリミアに言う。状況がさっぱり飲み込めていないリミアはそれでもアイラの言葉に従い、エリオットの元に走る。
「エリオット、姫の護衛をお願い!」
「了解です」
アイラの様子にただならぬ気配を感じたエリオットは表情を引き締めて言う。恐らく、この屋敷に脅威が迫っているのだろう。そうなれば、姫を守るために戦わなくてはならない。エリオットはすぐに魔法式を展開できるよう、詠唱準備に入った。
アイラは上空を見上げ、センサーの感覚に集中する。あの高度でこの速度では衝撃波による被害が出る。なんとしてもそれらを緩和しなければならない。
汗腺からナノマシンを急速展開。ワンサード力学格子を形成。パワーウォール及びイナーシャルキャンセラー起動。これで空から迫る物体の慣性を消去し、力学格子で衝撃を緩和させることができる。
だが、高度1000mほどのところでその物体は唐突に速度を減少させた。速度は見る見るうちに減速していく。不可解だ。減速自体は恐らく魔法によるものだろうが、何の理由で減速したかわからない。まさか、宇宙人が小型の宇宙船に乗ってやってきたというわけではないだろうが。
アイラの他エリオットやリミアが視認できる距離にまで降りてきた物体は既に落下速度のほとんどを失っており、やがてゆっくりと地面に降り立った。
「…たまご?」
その物体を見て、リミアが言う。そう。それはまさしく、巨大な卵としかいえないものであった。
構える剣は刃渡り1mと少々の反身の剣。アヴァロンの士官の正規軍装の中に含まれるサーベルだ。官給品とほとんど変わらぬ意匠のそれは、神銀鋼ミスリルの刀身を持ち彼の姉によって魔法による強化を施された逸品であり、鋼鉄の鎖帷子をも易々と切り裂く切れ味を持つ。
対峙する相手は白いベレー帽を被り、黒いブレザーに身を包んだ女性-アイラである。本来自身が守らねばならない存在である貴婦人である彼女は訓練用の木剣を片手に持ち静かに佇んでいる。恐ろしいほど静かなその様子は、まるで実体のない陽炎のようだ。
少年はかつてないほどの戦慄を覚える。彼は経験は浅いが実戦を経験したこともある実力者である。だが、目の前の女性は今まで彼が挑んできた全てを遥かに上回る恐るべき存在だ。彼女と真剣勝負をして勝利することを望むぐらいであれば、夜空の星を棒切れで叩き落とそうと努力する方がまだしも望みがある。
だが、そんな彼女が胸を貸してくれるというのである。全力を出し切らねば礼に反する。そうそれが例え多少戦士としての道を外れるとしてもだ。
そう考えた少年、エリオットはすぐさま意識下の遅延魔術式を展開する。準2級攻性魔法『風切乃刃(ウィンド・カッター)』だ。
魔術式の展開とともに放たれた真空の刃は狙いを過たず女性に直進する。いかに彼女でも数百Km/hで迫る空気の刃に対処する手段は少ないはずだ。せいぜい横に飛びのいてかわすぐらいだろう。そうすればそこに隙が出来る。恥ずかしながら純然たる剣の腕で遠く及ばないエリオットが考えた勝つための戦術だ。
だが、エリオットの予想と状況は大きく食い違った。アイラは刃を避けようとしない。エリオットは少し動揺する。風乃刃は最大出力で放たれている。その威力は旧式の大砲を上回り、簡素な城壁ならば数発で破壊することさえ出来る。まともに食らえば彼女でも無傷ではすまない、そう考えた。
だが、事態はエリオットの予想を遥かに上回った。風の刃は彼女の直前で静止したかと思うと唐突に魔素に還元されてアイラに吸収された。
(どれだけ隠し玉を持っているんだ、あの人は)
エリオットは相手のあまりの途方もなさに内心で感心しそして呆れる。アイラは魔法が使えない。故に魔法への対処は困難であろうと思われていたが、たった今それは否定された。彼女には魔法など物ともしない防御能力があったのである。
魔法が通用しない以上、距離を置いていることはかえって危険であると判断したエリオットは剣をひるがえし、剣の間合いまで接近しようとする。
その瞬間、アイラの手が閃き、木剣で鋭いジャブのような突きを繰り出した。放たれる突きは鋭く、速い。しかも、リーチはアイラの方がわずかに上である。
エリオットは何とか突きを剣で受け流してしのぐが、突進は止められ微妙に自身の剣の間合いから外れた位置に置かれた。なんとか、アイラの剣をかいくぐって自身の間合いに持ち込もうとするが、身長の高さと剣のリーチの僅かな差をずるいぐらいに活かしてエリオットをまったく寄せ付けない。剣では勝ち目はないと思っていたが、ここまで力量に差があると笑えて来る。
やはり魔法に頼るよりほかにない。エリオットは即席で魔術式を組む。そして、僅か2言ほどの呪文とともに指を弾いた。
すると、風がアイラの足元に絡みつき、彼女の足を払おうとする。三級攻性魔法『風乃足枷(ウインド・ボーラ)』だ。魔術式が非常に簡単で素早く展開できるこの魔法は魔術師の即席の近接防御に使われることが多い。エリオットのような剣と魔法を併用する者にとっては敵の姿勢を崩すのにうってつけの魔法だ。
風に足元をすくわれ、アイラは姿勢を崩し、転倒する。その機を逃さずエリオットは間合いを詰めようとする。いかにアイラでも転倒直後に満足に動けるとは思えない。うまくいけば勝てるかも、
そんな事を思いついた次の瞬間、エリオットの天地が逆転した。身体を襲う痛みが自分が転倒した事実をエリオットに教える。彼は悟る。アイラは転倒すると同時に、身体を地面で回転させて強烈な足払いを見舞ったのだと。
すぐに起きようとするが、エリオットの鼻先にすでに起き上がっていたアイラの剣が突きつけられる。勝負ありであった。
「やれやれ、まだまだ敵いませんね」
エリオットは倒れたままため息を吐き、剣から手を離して軽く手を上げる。降参の作法だ。
「まあ、よくやったほうよ」
アイラはそう言って剣を引っ込める。そして、エリオットの手をとり助け起こしてやる。
「実戦ならもう少し上手くやれるんじゃないの? 剣同士の勝負にこだわる必要もないのだし」
エリオットは剣の腕も悪くはないが、それよりも銃剣や投擲ナイフで戦うことが多いことをアイラは知っている。特に風の魔法と投擲ナイフのコンビネーションは非常に強力であり、それが彼の主戦法であるとアイラは考えている。そうすればもう少しは善戦できたかもしれないのにと思うのだ。
「作法通りの剣での戦いをやってみたかったんですよ」
そう言ってエリオットは軽く笑う。
「しかし、せっかくの休暇なのになんでウィンディアに帰らずにこんなところに来ているの?」
アイラは不思議そうに尋ねる。確かにこの町なら姫の屋敷に泊めて貰えるので住居の心配はない。だが、こんな田舎町に来たところで何も楽しくはないだろう。それならば領都ウィンディアの実家に帰ったほうが楽しめるのではないかと思うのだ。
「ウィンディアは遠いですし。それにこの町に来ればアイラさんに会えますしね」
「やってることが武芸の稽古というのは色気がないけどね」
アイラはエリオットと視線を合わせ笑い合う。
「それはさておき、」
エリオットはそう言って別の場所に視線を向ける。それは、中庭の傍らに立っている木の陰。
「姫はどうしてあんなところで様子を伺っているんです?」
アイラはエリオットの視線を追ってついため息を吐く。木の陰からリミアがこそこそとアイラの方を見ているのだ。
「ちょっと叱ったんだけど」
「なるほど」
エリオットは苦笑してリミアの方を見る。つまるところリミアはアイラに嫌われてしまったのではないのか、と心配しているのだ。何とかごめんなさいと言いたいのだろうが、許してもらえない時のことを考えて萎縮しているのだろう。
「姫、もう怒ってないですからこちらにいらしてください」
アイラはリミアの方に呼びかける。それに対しリミアはアイラとエリオットをしばらく見比べて、やがておずおずと木の陰から出てきた。
「反省しているのならそれで結構ですから、そんなにしょげないでください」
アイラはリミアに近づいていき、軽く頭をなでる。だが、リミアはまだ身体を硬くしたままだ。薬が効きすぎたのか、とアイラは軽くため息をつく。彼女は幼い頃の経験からか叱られたりすると必要以上にしょげる。改めて姫の扱いの難しさを認識するアイラであった。
おやつを食べさせれば明るくなるかもしれないが、おやつ抜きを言い渡している以上何の理由もなくそれを撤回するのはアイラ的によろしくないと思う。どうしたものか。少し悩むアイラの脳裏に閃くものがあった。
生体センサーに反応がある。超上空から迫ってくる何かが。場所は恐らくこの中庭だ。
「姫、エリオットのところにお下がりください!」
アイラは鋭くリミアに言う。状況がさっぱり飲み込めていないリミアはそれでもアイラの言葉に従い、エリオットの元に走る。
「エリオット、姫の護衛をお願い!」
「了解です」
アイラの様子にただならぬ気配を感じたエリオットは表情を引き締めて言う。恐らく、この屋敷に脅威が迫っているのだろう。そうなれば、姫を守るために戦わなくてはならない。エリオットはすぐに魔法式を展開できるよう、詠唱準備に入った。
アイラは上空を見上げ、センサーの感覚に集中する。あの高度でこの速度では衝撃波による被害が出る。なんとしてもそれらを緩和しなければならない。
汗腺からナノマシンを急速展開。ワンサード力学格子を形成。パワーウォール及びイナーシャルキャンセラー起動。これで空から迫る物体の慣性を消去し、力学格子で衝撃を緩和させることができる。
だが、高度1000mほどのところでその物体は唐突に速度を減少させた。速度は見る見るうちに減速していく。不可解だ。減速自体は恐らく魔法によるものだろうが、何の理由で減速したかわからない。まさか、宇宙人が小型の宇宙船に乗ってやってきたというわけではないだろうが。
アイラの他エリオットやリミアが視認できる距離にまで降りてきた物体は既に落下速度のほとんどを失っており、やがてゆっくりと地面に降り立った。
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