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閑話:畑と聖女とケーキ!
「まさかの・・・」
ユラは思わず声が漏れる、そしてイーレンも頷きながら広い畑を見つめる。
「市場じゃなくもぎたてフルーツとは思わなかったわ。」
「新鮮なのですっ!」
「それはそうだろうけどねぇ。」
ユラ、イーレン、イーナは大きく広がる畑を見つめる、目の前には日本で見たことのある果物が実っていた。
「ここはパイナップル畑だね、あっちに見えるのは何だろう。」
「んー遠くてわからないわね。」
「あれはメロンなのですっ!」
目の良いイーナが言うと、ユラとイーレンは笑みを浮かべる。
「これは沢山食べれそうだね。」
ユラは嬉しそうに言うが、イーレンは苦笑いで答えた。
「いや、ケーキのぶんだけで良いんだけどね?」
「沢山食べられるのですよ?」
「多くていいじゃん、他にも作れば♪」
ユラは既に沢山採る気満々だ。
「聖女様、お待たせしました、今食べごろの物を採ってまいりました。」
パイナップル畑を管理している男がユラに話しかける。
「ありがとうございます、イーナおねがい♪」
「任せるのです。」
イーナは山積みになった籠をアイテムボックスに入れる。
「大きいですね。」
イーレンがたわわに実ったパイナップルを見ながら呟く。
「はい、この付近の畑はジブラロール王国の農家から教えて頂いた堆肥を使っておりますので。」
「おー、多分タイキおとーさんの開発したやつだー♪」
ユラは嬉しそうに言うと、イーレンとイーナも頷く、すると農家の男は不思議そうに呟く。
「この畑では、このフェニクシスをずっと育てておりました、ですが、ジブラロールの堆肥を使い出し、大きく、そして強く、甘く育つようになったのです。」
不思議そうに言う男にユラはウンウンと頷く。
「小学校でそう言えば習ったね。」
イーレンが言うと、イーナもウンウンと嬉しそうに頷き答える。
「芋ほりと家庭菜園のお爺ちゃんにおしえてもらったのです!」
イーナは知っている知識の為か、物凄く嬉しそうだ。
「聖女様は何故このように育つのかお知りになっておりますのですか?」
「はい♪」
ユラは頷き返事を返す、男が知りたそうな目でユラを見つめる、ユラは習った事を思い出しながら答える。
「えっと、畑のことを少しお話ししますね、人や家畜のフンを畑に撒くと、作物がとっても元気に育つんです。これは窒素肥料と呼ばれるものなんですけど・・・でも、窒素だけだと、実は小さくて、大きく育たないんです。そこで、昔の人が気づいたのが、骨なんです、 土に埋まった骨には、果物や作物を大きくする栄養がたっぷりあるんですよ。だから、骨を細かく砕いて土に混ぜると、実の質が良くなって、収穫量もぐんと増えるんです、これが、リン酸肥料の始まりなんですよ。」
ユラは思い出しながら話す、すると、イーレンも続きを話始めた。
「でも、それだけだと、味がちょっと物足りなかったり、病気や虫に弱かったりするんです。そこで、草や枝を燃やしてできた灰を撒くと、作物の味がとっても美味しくなって、病気にも強くなるんです、これはカリ肥料って言うんですよ、ただ、これらを全部一緒に畑に撒くと、発酵の熱で根っこが傷んでしまうこともあるんです・・・だから、材料を山のように積み上げて、ゆっくりじっくり発酵させて、熱を下げてから畑に使うんです、そうすると、悪い菌や虫の卵も死んで、栄養がちゃんと整うんです。それが、堆肥と呼ばれるものなんです。」
2人の言葉に男はフムフムと真剣な目で2人の言葉を聞く。
「堆肥は理にかなった畑の栄養なのですっ!」
ドヤっ!と言わんばかりに無い胸を張るイーナ。
「イーナ覚えてたわけ?」
「もちろんなのです!」
「ほんとにぃ?」
「もちろんなのです!記憶力は良いのですよ?」
「「そういえばそうだったわ。」」
ユラとイーレンは、イーナの記憶力の良さを思い出しながら笑う。
「ありがとうございます聖女様。」
「いえいえ。」
「では次の畑にご案内致します。」
男はそう言うと、聖女達をメロン畑に連れて行った。
-------------------------
「イーナ、どれくらい入ってる?」
「沢山なのですよ。」
イーレンが問いかけると、呆れる様に答えるイーナ。
「えっと、お支払いの方なんですけどぉ。」
ユラが言うと、首を横に振る農家の女性。
「聖女様から頂けませんわ。」
「・・・えーっと、後日ジブラロールからお支払いさせていただきますのでっ!」
「いえ、大丈夫でございます♪」
「・・・ありがとうございます。」
ユラはお礼を言うと、イーレンとイーナも礼を言い馬車に乗り込む。
「やっぱり貰ってくれないね。」
「チハルおねーちゃんの言った通りだね。」
「あとで支払うのです?」
「多分そうなるんだと思う、おねーちゃんにお任せしよう!そうしよう!」
深く考えるのを止めたユラは笑いながら2人に言う、そして馬車はトコトコと走り王城へ到着する、そして国王と王妃に見送られフェアリーリングでジブラロールへ戻ると・・・
「ただいま!チハルおねーちゃん!」
「おかえりー、沢山貰えた?」
「うん、やっぱりお金貰ってもらえなかった。」
「だろうねー、あとでお礼しておくから気にしなくて良いよ、あと、シャリーちゃん呼んでるからケーキの作り方教えてもらえばいいよ。」
「シャリーおねーちゃんくるの?」
「来ると言うか・・・拉致?」
千春はシレっと目の前に座るアイトネを見る。
『今、お店のお仕事終わったわ、呼ぶ?』
「うん。」
「チハルおねーちゃん・・・拉致って。」
「あ、さっき呼んで良いか確認してるから大丈夫だよ。」
千春が説明をしていると、アイトネは指をパチンと鳴らす、そして目の前にシャリーが現れる。
「・・・こんにちは。」
「いらっしゃい!」
「アイトネ様、試作品です。」
『♪』
シャリーは新しいスイーツを綺麗な箱に入れアイトネに渡す。
「何作ったの?」
「リンゴのコンポートを使った紅茶マドレーヌです、アイトネ様が食べたいと・・・先程言われていたので。」
「・・・アイトネ、シャリーちゃん来れるか確認してって言ったとき、おねだりしたの?」
『おいしそうーって言っただけよ?』
「あ、そう。」
「チハルさん、ハルミアちゃんにプリンも持ってきてますよ♪」
「ありがとー!ハルミも喜ぶよ♪」
嬉しそうにする千春を見てシャリーは微笑む、そして。
「で、用事は何ですか?」
素に戻るシャリーは問いかける。
「あ、ユラたちがクリスマスケーキ作るんだけど、教えてもらって良い?」
「いいですよ♪」
シャリーはそう言うと、エプロン姿のユラたちを見る。
「どんなケーキが良いのかな?」
「「「フルーツケーキ!」」」
「おっけー♪それじゃ作りますかぁ♪」
シャリーは腕捲りをすると、ユラたちを連れ、千春の厨房へ入って行った。
ユラは思わず声が漏れる、そしてイーレンも頷きながら広い畑を見つめる。
「市場じゃなくもぎたてフルーツとは思わなかったわ。」
「新鮮なのですっ!」
「それはそうだろうけどねぇ。」
ユラ、イーレン、イーナは大きく広がる畑を見つめる、目の前には日本で見たことのある果物が実っていた。
「ここはパイナップル畑だね、あっちに見えるのは何だろう。」
「んー遠くてわからないわね。」
「あれはメロンなのですっ!」
目の良いイーナが言うと、ユラとイーレンは笑みを浮かべる。
「これは沢山食べれそうだね。」
ユラは嬉しそうに言うが、イーレンは苦笑いで答えた。
「いや、ケーキのぶんだけで良いんだけどね?」
「沢山食べられるのですよ?」
「多くていいじゃん、他にも作れば♪」
ユラは既に沢山採る気満々だ。
「聖女様、お待たせしました、今食べごろの物を採ってまいりました。」
パイナップル畑を管理している男がユラに話しかける。
「ありがとうございます、イーナおねがい♪」
「任せるのです。」
イーナは山積みになった籠をアイテムボックスに入れる。
「大きいですね。」
イーレンがたわわに実ったパイナップルを見ながら呟く。
「はい、この付近の畑はジブラロール王国の農家から教えて頂いた堆肥を使っておりますので。」
「おー、多分タイキおとーさんの開発したやつだー♪」
ユラは嬉しそうに言うと、イーレンとイーナも頷く、すると農家の男は不思議そうに呟く。
「この畑では、このフェニクシスをずっと育てておりました、ですが、ジブラロールの堆肥を使い出し、大きく、そして強く、甘く育つようになったのです。」
不思議そうに言う男にユラはウンウンと頷く。
「小学校でそう言えば習ったね。」
イーレンが言うと、イーナもウンウンと嬉しそうに頷き答える。
「芋ほりと家庭菜園のお爺ちゃんにおしえてもらったのです!」
イーナは知っている知識の為か、物凄く嬉しそうだ。
「聖女様は何故このように育つのかお知りになっておりますのですか?」
「はい♪」
ユラは頷き返事を返す、男が知りたそうな目でユラを見つめる、ユラは習った事を思い出しながら答える。
「えっと、畑のことを少しお話ししますね、人や家畜のフンを畑に撒くと、作物がとっても元気に育つんです。これは窒素肥料と呼ばれるものなんですけど・・・でも、窒素だけだと、実は小さくて、大きく育たないんです。そこで、昔の人が気づいたのが、骨なんです、 土に埋まった骨には、果物や作物を大きくする栄養がたっぷりあるんですよ。だから、骨を細かく砕いて土に混ぜると、実の質が良くなって、収穫量もぐんと増えるんです、これが、リン酸肥料の始まりなんですよ。」
ユラは思い出しながら話す、すると、イーレンも続きを話始めた。
「でも、それだけだと、味がちょっと物足りなかったり、病気や虫に弱かったりするんです。そこで、草や枝を燃やしてできた灰を撒くと、作物の味がとっても美味しくなって、病気にも強くなるんです、これはカリ肥料って言うんですよ、ただ、これらを全部一緒に畑に撒くと、発酵の熱で根っこが傷んでしまうこともあるんです・・・だから、材料を山のように積み上げて、ゆっくりじっくり発酵させて、熱を下げてから畑に使うんです、そうすると、悪い菌や虫の卵も死んで、栄養がちゃんと整うんです。それが、堆肥と呼ばれるものなんです。」
2人の言葉に男はフムフムと真剣な目で2人の言葉を聞く。
「堆肥は理にかなった畑の栄養なのですっ!」
ドヤっ!と言わんばかりに無い胸を張るイーナ。
「イーナ覚えてたわけ?」
「もちろんなのです!」
「ほんとにぃ?」
「もちろんなのです!記憶力は良いのですよ?」
「「そういえばそうだったわ。」」
ユラとイーレンは、イーナの記憶力の良さを思い出しながら笑う。
「ありがとうございます聖女様。」
「いえいえ。」
「では次の畑にご案内致します。」
男はそう言うと、聖女達をメロン畑に連れて行った。
-------------------------
「イーナ、どれくらい入ってる?」
「沢山なのですよ。」
イーレンが問いかけると、呆れる様に答えるイーナ。
「えっと、お支払いの方なんですけどぉ。」
ユラが言うと、首を横に振る農家の女性。
「聖女様から頂けませんわ。」
「・・・えーっと、後日ジブラロールからお支払いさせていただきますのでっ!」
「いえ、大丈夫でございます♪」
「・・・ありがとうございます。」
ユラはお礼を言うと、イーレンとイーナも礼を言い馬車に乗り込む。
「やっぱり貰ってくれないね。」
「チハルおねーちゃんの言った通りだね。」
「あとで支払うのです?」
「多分そうなるんだと思う、おねーちゃんにお任せしよう!そうしよう!」
深く考えるのを止めたユラは笑いながら2人に言う、そして馬車はトコトコと走り王城へ到着する、そして国王と王妃に見送られフェアリーリングでジブラロールへ戻ると・・・
「ただいま!チハルおねーちゃん!」
「おかえりー、沢山貰えた?」
「うん、やっぱりお金貰ってもらえなかった。」
「だろうねー、あとでお礼しておくから気にしなくて良いよ、あと、シャリーちゃん呼んでるからケーキの作り方教えてもらえばいいよ。」
「シャリーおねーちゃんくるの?」
「来ると言うか・・・拉致?」
千春はシレっと目の前に座るアイトネを見る。
『今、お店のお仕事終わったわ、呼ぶ?』
「うん。」
「チハルおねーちゃん・・・拉致って。」
「あ、さっき呼んで良いか確認してるから大丈夫だよ。」
千春が説明をしていると、アイトネは指をパチンと鳴らす、そして目の前にシャリーが現れる。
「・・・こんにちは。」
「いらっしゃい!」
「アイトネ様、試作品です。」
『♪』
シャリーは新しいスイーツを綺麗な箱に入れアイトネに渡す。
「何作ったの?」
「リンゴのコンポートを使った紅茶マドレーヌです、アイトネ様が食べたいと・・・先程言われていたので。」
「・・・アイトネ、シャリーちゃん来れるか確認してって言ったとき、おねだりしたの?」
『おいしそうーって言っただけよ?』
「あ、そう。」
「チハルさん、ハルミアちゃんにプリンも持ってきてますよ♪」
「ありがとー!ハルミも喜ぶよ♪」
嬉しそうにする千春を見てシャリーは微笑む、そして。
「で、用事は何ですか?」
素に戻るシャリーは問いかける。
「あ、ユラたちがクリスマスケーキ作るんだけど、教えてもらって良い?」
「いいですよ♪」
シャリーはそう言うと、エプロン姿のユラたちを見る。
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