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神々も集う海鮮晩餐!
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「凄い量だねぇ。」
文恵は千春の厨房で山盛りになった魚を見て呟く。
「この前フリエンツに行ってもらって来たんだよね~。」
「それは聞いたけれど・・・限度ってものを知らないのかい?」
呆れたように呟く文恵、千春はケラケラと笑いながら大きな魚を手に取る。
「これ鰤っぽい♪」
「鰤じゃないのかい?」
「わかんない、同じかもしれないし似たような魚かもしんない。」
「釣ったのかい?」
「んにゃ、人魚さんが獲って来たの。」
「鰤を捕まえるなんてすごいね。」
大きなまな板に大きな魚を置く文恵、そして赤みを帯びながらも金色に光る磨かれた包丁を手にする。
「包丁変えたの?」
「もらったんだよ。」
「へー・・・誰に?お爺ちゃん?」
「・・・内緒だよ?」
「うん。」
「天照大御神様だよ。」
「・・・うそぉん。」
「これで美味しい料理を作って奉納してくれって言われてね。」
そう言うと文恵は魚に包丁を入れる、包丁は滑るように魚を切り裂く。
「・・・オリハルコンの包丁より切れ味良くない?」
「そうなのかい?」
「うん、これ鉄なのかな。」
「爺さんがヒヒイロカネって言う金属じゃないかって言ってたねぇ。」
「へー、珍しいのかな。」
「さぁ?」
千春は隣で貝に包丁を入れ、パカパカと開けて行く。
「その包丁も大概だね。」
「めっちゃよく切れるからねー、普通の包丁だと貝の隙間に入れるだけで一苦労だもん。」
祖母と孫娘は会話をしながら食材を捌く。
「千春、まだ食材必要?」
春恵が厨房に顔を出す。
「もういいよ、これ以上出されたら料理出来ないし。」
「ヨリちゃん達は?」
「後で来るよ~♪」
千春は答える、そして春恵は文恵を見て問いかける。
「お母さん、何作るの?」
文恵は魚を捌きながら答えた。
「チーちゃんが“あっさり”した物が良いって言うからねぇ、煮付けと南蛮漬け、シンプルに塩焼きかね。」
「もう天ぷら食べ過ぎて一日中胸焼けしたんだもん。」
「そういう千春は油物じゃない。」
「これはルプ達の酒のツマミ、こっちはおじぃちゃん達用。」
千春はそう言うと、アヒージョやフライの材料を見せる。
「それじゃ私は汁物作ろうかしら♪」
春恵は青魚を手に取り、包丁を取り出す。
「・・・おかぁさん、その包丁何。」
「これ?マイ包丁♪」
「どうしたのそれ。」
「作ったのよ?」
「どうやって?」
「えいっ♪って。」
「・・・でたよ女神チート、おかぁさんもそんな事出来たんだ。」
「アイトネ様に教えてもらったのよ。」
春恵は宝石の様な透明掛かった包丁を見せる、文恵は少し思い出す様に考えると、ポンと手を打つ。
「臼と同じ石かい?」
文恵が言うと、千春が頷き答える。
「この世界で一番固い鉱石らしいよ、ルムフート鉱石だっけ?」
「へぇ、すごいねぇ。」
「おばぁちゃんの包丁の方が凄いんじゃない?」
「どうなんだろうねぇ。」
「ルムフート鉱石の包丁は宿屋のレウピィーちゃんも持ってるから唯一無二じゃないし。」
千春は笑いながら話す、そして祖母、母、娘の3人は料理を始めた。
-------------------------
コンコンと扉の叩く音が鳴る、マルグリットが頷くと、付き人のエリーナが扉を開けると、千春の侍女、ナッテリーが礼をし話す。
「マルグリット王妃殿下、チハル王女殿下より伝言で御座います。」
「あら、もうそんな時間?」
「はい、もう少しで食事の準備が終わると言う事でございます。」
「わかったわ、ありがとう。」
マルグリットが答えると、ナッテリーは退室する。
「アル~。」
マルグリットは天井を見上げ、蝙蝠に声を掛ける、するとアルデアが現れた。
「なにかしら?」
「旅行中悪いわね、チハルがフリエンツ王国から持って帰って来た海鮮料理を振舞ってくれるの、食べない?」
「そうなの?でもリシェードを置いて来ちゃってるのよね。」
「今何処にいるの?」
「もうすぐ魔導列車がロラカリアに着くわ。」
「あら、それじゃ妖精に迎えに行かせましょうか?」
「・・・風情って知ってる?」
「別に無理しなくても良いけれど、フミエお婆様が料理してるのよね。」
「食べるわ。」
「リシェードはどうするの?」
「分身置いて来るわ、後でチハルの部屋に直接いくから。」
「旅行楽しい?」
「ええ、リシェードったら子供みたいにはしゃぐのよ・・・。」
アルデアは困ったように言うが、笑みが零れている、それを見てマルグリットは微笑む。
「はいはい、それは後でゆっくり聞くわ。」
マルグリットはパタパタと手を振ると、アルデアは姿を消した。
「メグ様、チェラシー様もお連れしますか?」
「ええ、最近は固形の物も喜んで食べるから、連れて行くわ。」
マルグリットは座って静かにしているチェラシーに声を掛ける。
「フミエお婆様のおいしいごはん食べにいきましょうね~♪」
「あば~。」
「美味しいわよ~♪」
チェラシーを抱きかかえるマルグリット、そして侍女を連れ千春の部屋に向かった。
-------------------------
「国王陛下!失礼致しますっ!」
モリアンは兵士が開けた扉から声を掛ける。
「ん、モリアン、どうした。」
「チハル王女殿下より伝言で御座いますっ!」
「ん?もうそんな時間か?」
「はい!そろそろ出来るから呼んできてー!と言う事でございます!」
「ふむ、モリアン。」
「はい!」
「そう言う時は、もっとこう・・・『チハル王女殿下より、ただいま夕餉の支度が整いましたゆえ、国王陛下におかれましてはご足労賜りたく存じます』・・・くらいに言えんのか?」
「チハルオウジョデンカヨリ、タダイマユウゲノシタクガトトノイマシタユエ、コクオウヘイカニオカレマシテハゴソクロウタマワリタクゾンジマス。」
「なんか違うのぅ。」
「そうですか?」
「まぁ今更じゃな。」
笑いながらエイダンは立ち上がる。
「イマサラデゴザイマス♪」
モリアンはニコッと微笑み答えると、横から宰相ルーカスが丸めた紙でポコンとモリアンを叩く。
「モリアンはもう一度教育致しましょうか。」
「え゛?」
「チハルはこういうモリアンが好きじゃからな、構わんよ、ほれモリアン、お前も食べるんじゃろ?」
「はいっ!痛い!!!」
元気よく返事を返すモリアンにルーカスはグーで叩く。
「チハル王女殿下は侍女と一緒に食べるのが好きなのはわかりますが、他の耳も有るのです、大きな声で言わない、陛下もですよ。」
「「・・・はい。」」
2人は返事を返すと、ルーカスを置いて部屋を出る、そしてエイダンはモリアンを見ながらペロっと舌を出す、それを見たモリアンもペロっと舌をだし、笑いながら千春の部屋へ向かった。
-------------------------
「ハルト殿下、準備が整いましたよ。」
「ああ、サフィー、もう終わる。」
サフィーナは仕事をしていたエンハルト、そして横でサポートしていたミシェールに声を掛ける。
「テンプラか?」
嬉しそうに言うミシェールにサフィーナが首を振る。
「チハルが『胸焼けするから天ぷらはしばらくイヤ!』と言ってました。」
「えぇぇ、美味いのに。」
残念そうに呟くミシェール、だがエンハルトは笑いながら答えた。
「ミシェール、今日はチハルのお婆様、フミエ様が来ている、期待して良いぞ。」
「おいおい、チハル王女殿下の料理と言うだけで期待するのに・・・そんなに期待させて大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ、間違いなく美味い。」
「それは楽しみだ。」
嬉しそうに答えるミシェール、だがエンハルトはサフィーナに視線を移し問いかける。
「フミエ様が来ているという事は・・・あの方々も来られているのか?」
「ええ、今、ゲンジ様と楽しくお話してますわ。」
2人の話を聞き、ミシェールが問いかける。
「あの方々?国王陛下や王族か?」
「父上も母上も、弟たちも来るが・・・それ以上の存在だ。」
「・・・女神様か。」
「まぁ女神様方だな。」
「そうか、アイトネ様、ハル様が居るもんな。」
「・・・そうだな。」
「・・・そうですね。」
2人は何も知らぬミシェールを見て頷いた。
だがミシェールはまだ知らない、この夕餉が、ユラに呼ばれた神モート、そして日本の神々までもが集う“神々の食卓”となることを。
文恵は千春の厨房で山盛りになった魚を見て呟く。
「この前フリエンツに行ってもらって来たんだよね~。」
「それは聞いたけれど・・・限度ってものを知らないのかい?」
呆れたように呟く文恵、千春はケラケラと笑いながら大きな魚を手に取る。
「これ鰤っぽい♪」
「鰤じゃないのかい?」
「わかんない、同じかもしれないし似たような魚かもしんない。」
「釣ったのかい?」
「んにゃ、人魚さんが獲って来たの。」
「鰤を捕まえるなんてすごいね。」
大きなまな板に大きな魚を置く文恵、そして赤みを帯びながらも金色に光る磨かれた包丁を手にする。
「包丁変えたの?」
「もらったんだよ。」
「へー・・・誰に?お爺ちゃん?」
「・・・内緒だよ?」
「うん。」
「天照大御神様だよ。」
「・・・うそぉん。」
「これで美味しい料理を作って奉納してくれって言われてね。」
そう言うと文恵は魚に包丁を入れる、包丁は滑るように魚を切り裂く。
「・・・オリハルコンの包丁より切れ味良くない?」
「そうなのかい?」
「うん、これ鉄なのかな。」
「爺さんがヒヒイロカネって言う金属じゃないかって言ってたねぇ。」
「へー、珍しいのかな。」
「さぁ?」
千春は隣で貝に包丁を入れ、パカパカと開けて行く。
「その包丁も大概だね。」
「めっちゃよく切れるからねー、普通の包丁だと貝の隙間に入れるだけで一苦労だもん。」
祖母と孫娘は会話をしながら食材を捌く。
「千春、まだ食材必要?」
春恵が厨房に顔を出す。
「もういいよ、これ以上出されたら料理出来ないし。」
「ヨリちゃん達は?」
「後で来るよ~♪」
千春は答える、そして春恵は文恵を見て問いかける。
「お母さん、何作るの?」
文恵は魚を捌きながら答えた。
「チーちゃんが“あっさり”した物が良いって言うからねぇ、煮付けと南蛮漬け、シンプルに塩焼きかね。」
「もう天ぷら食べ過ぎて一日中胸焼けしたんだもん。」
「そういう千春は油物じゃない。」
「これはルプ達の酒のツマミ、こっちはおじぃちゃん達用。」
千春はそう言うと、アヒージョやフライの材料を見せる。
「それじゃ私は汁物作ろうかしら♪」
春恵は青魚を手に取り、包丁を取り出す。
「・・・おかぁさん、その包丁何。」
「これ?マイ包丁♪」
「どうしたのそれ。」
「作ったのよ?」
「どうやって?」
「えいっ♪って。」
「・・・でたよ女神チート、おかぁさんもそんな事出来たんだ。」
「アイトネ様に教えてもらったのよ。」
春恵は宝石の様な透明掛かった包丁を見せる、文恵は少し思い出す様に考えると、ポンと手を打つ。
「臼と同じ石かい?」
文恵が言うと、千春が頷き答える。
「この世界で一番固い鉱石らしいよ、ルムフート鉱石だっけ?」
「へぇ、すごいねぇ。」
「おばぁちゃんの包丁の方が凄いんじゃない?」
「どうなんだろうねぇ。」
「ルムフート鉱石の包丁は宿屋のレウピィーちゃんも持ってるから唯一無二じゃないし。」
千春は笑いながら話す、そして祖母、母、娘の3人は料理を始めた。
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コンコンと扉の叩く音が鳴る、マルグリットが頷くと、付き人のエリーナが扉を開けると、千春の侍女、ナッテリーが礼をし話す。
「マルグリット王妃殿下、チハル王女殿下より伝言で御座います。」
「あら、もうそんな時間?」
「はい、もう少しで食事の準備が終わると言う事でございます。」
「わかったわ、ありがとう。」
マルグリットが答えると、ナッテリーは退室する。
「アル~。」
マルグリットは天井を見上げ、蝙蝠に声を掛ける、するとアルデアが現れた。
「なにかしら?」
「旅行中悪いわね、チハルがフリエンツ王国から持って帰って来た海鮮料理を振舞ってくれるの、食べない?」
「そうなの?でもリシェードを置いて来ちゃってるのよね。」
「今何処にいるの?」
「もうすぐ魔導列車がロラカリアに着くわ。」
「あら、それじゃ妖精に迎えに行かせましょうか?」
「・・・風情って知ってる?」
「別に無理しなくても良いけれど、フミエお婆様が料理してるのよね。」
「食べるわ。」
「リシェードはどうするの?」
「分身置いて来るわ、後でチハルの部屋に直接いくから。」
「旅行楽しい?」
「ええ、リシェードったら子供みたいにはしゃぐのよ・・・。」
アルデアは困ったように言うが、笑みが零れている、それを見てマルグリットは微笑む。
「はいはい、それは後でゆっくり聞くわ。」
マルグリットはパタパタと手を振ると、アルデアは姿を消した。
「メグ様、チェラシー様もお連れしますか?」
「ええ、最近は固形の物も喜んで食べるから、連れて行くわ。」
マルグリットは座って静かにしているチェラシーに声を掛ける。
「フミエお婆様のおいしいごはん食べにいきましょうね~♪」
「あば~。」
「美味しいわよ~♪」
チェラシーを抱きかかえるマルグリット、そして侍女を連れ千春の部屋に向かった。
-------------------------
「国王陛下!失礼致しますっ!」
モリアンは兵士が開けた扉から声を掛ける。
「ん、モリアン、どうした。」
「チハル王女殿下より伝言で御座いますっ!」
「ん?もうそんな時間か?」
「はい!そろそろ出来るから呼んできてー!と言う事でございます!」
「ふむ、モリアン。」
「はい!」
「そう言う時は、もっとこう・・・『チハル王女殿下より、ただいま夕餉の支度が整いましたゆえ、国王陛下におかれましてはご足労賜りたく存じます』・・・くらいに言えんのか?」
「チハルオウジョデンカヨリ、タダイマユウゲノシタクガトトノイマシタユエ、コクオウヘイカニオカレマシテハゴソクロウタマワリタクゾンジマス。」
「なんか違うのぅ。」
「そうですか?」
「まぁ今更じゃな。」
笑いながらエイダンは立ち上がる。
「イマサラデゴザイマス♪」
モリアンはニコッと微笑み答えると、横から宰相ルーカスが丸めた紙でポコンとモリアンを叩く。
「モリアンはもう一度教育致しましょうか。」
「え゛?」
「チハルはこういうモリアンが好きじゃからな、構わんよ、ほれモリアン、お前も食べるんじゃろ?」
「はいっ!痛い!!!」
元気よく返事を返すモリアンにルーカスはグーで叩く。
「チハル王女殿下は侍女と一緒に食べるのが好きなのはわかりますが、他の耳も有るのです、大きな声で言わない、陛下もですよ。」
「「・・・はい。」」
2人は返事を返すと、ルーカスを置いて部屋を出る、そしてエイダンはモリアンを見ながらペロっと舌を出す、それを見たモリアンもペロっと舌をだし、笑いながら千春の部屋へ向かった。
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「ハルト殿下、準備が整いましたよ。」
「ああ、サフィー、もう終わる。」
サフィーナは仕事をしていたエンハルト、そして横でサポートしていたミシェールに声を掛ける。
「テンプラか?」
嬉しそうに言うミシェールにサフィーナが首を振る。
「チハルが『胸焼けするから天ぷらはしばらくイヤ!』と言ってました。」
「えぇぇ、美味いのに。」
残念そうに呟くミシェール、だがエンハルトは笑いながら答えた。
「ミシェール、今日はチハルのお婆様、フミエ様が来ている、期待して良いぞ。」
「おいおい、チハル王女殿下の料理と言うだけで期待するのに・・・そんなに期待させて大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ、間違いなく美味い。」
「それは楽しみだ。」
嬉しそうに答えるミシェール、だがエンハルトはサフィーナに視線を移し問いかける。
「フミエ様が来ているという事は・・・あの方々も来られているのか?」
「ええ、今、ゲンジ様と楽しくお話してますわ。」
2人の話を聞き、ミシェールが問いかける。
「あの方々?国王陛下や王族か?」
「父上も母上も、弟たちも来るが・・・それ以上の存在だ。」
「・・・女神様か。」
「まぁ女神様方だな。」
「そうか、アイトネ様、ハル様が居るもんな。」
「・・・そうだな。」
「・・・そうですね。」
2人は何も知らぬミシェールを見て頷いた。
だがミシェールはまだ知らない、この夕餉が、ユラに呼ばれた神モート、そして日本の神々までもが集う“神々の食卓”となることを。
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