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連載
やっぱりドワーフは!
「こんにちはー!」
細工鍛冶工房へ来た千春は扉を開けると挨拶を交わす、店の者が礼をし千春に声を掛ける。
「聖女チハル様!いらっしゃいませ!」
「こんにちは♪パロッドさんはいらっしゃいますか?」
「はい♪こちらにどうぞ♪」
嬉しそうに答える女性店員、千春達は案内され応接間に通される、暫くすると扉が開きパロッドが入って来た。
「・・・またせたか。」
「いえ~♪こんにちはパロッドさん♪」
千春はウキウキで答える、テーブルには既にオリハルコンと精霊の涙が置かれていた、パロッドはそれを見て微笑む。
「また作るのか。」
「はい、聖女がまた増えたので。」
「ジブラロールにはどれだけの聖女がいるんだ・・・」
呆れるように呟くパロッド、だが顔には笑みがある、そしてソファーに座るとオリハルコンと精霊の涙を受け取った。
「それで?デザインは前と同じか?」
「はい、えっと・・・デザインの紙どうしたっけ。」
千春が言うと、頼子は首を振る、するとパロッドは頷く。
「問題無い、一度作った物だ、俺の頭にある。」
パロッドは自信満々に答えると、志乃が問いかける。
「デザインって?」
「みんなで考えたデザインで、ミオがイラスト描いたんだよ、それがコレ♪」
千春の髪飾り、そして頼子も髪飾りを見せる。
「うわぁ綺麗!」
千春はアイテムボックスから取り出した髪飾りをパチンと髪につけると、頼子も影収納から取り出した髪飾りを付ける。
「みんなお揃いなんだよ。」
頼子は嬉しそうに教えると、志乃は嬉しそうに頷く、そして千春はアイテムボックスから巾着袋を取り出すと、テーブルに置く。
ドスッ
「パロッドさん、それじゃこれが加工料で♪」
「・・・たしかに。」
苦笑いのパロッド、志乃は不思議そうに小声で頼子に問いかけた。
「ねぇ、なんでパロッドさん苦笑いしてるの?金額少ないとか?」
「逆だよ、めっちゃ多いよ、金貨50枚だもん。」
「へー・・・金貨50枚って何円?」
「500万円くらい。」
「・・・へ、へぇ・・・えええええ!?」
驚き声をあげる志乃、それを見てパロッドも頷く。
「聖女チハル、その娘が?」
「はい、新しい聖女ですよ。」
「ほう、その聖女は常識を知っているようだな。」
「・・・その聖女『は』?」
千春は微笑み問いかけると、パロッドは咳払いをしながら誤魔化す。
「うぉっほん!!!その、なんだ、そうだ!聖女チハル!」
「はい?」
「その、なんだ、ザイフォンの所にも行くのか?」
「はい、杖を作ってもらおうと思いまして。」
「そうか、その、いつもザイフォンに渡している物を、俺にも都合つけれないか?」
パロッドが言うと、千春はピコーンと音が鳴る様な顔で笑う、そしてアイテムボックスからボトルを取り出す、いつもの4リットル入りのウイスキーだ。
「はい!これですね♪」
「おお!これだ!いくらだ!?金貨を返すか?」
「いやいや、あげますよ、今度来た時も持って来ますから、精霊の祝福お願いしますね♪」
「まかせろ!!!」
嬉しそうにウイスキーを受け取るパロッド、千春達は礼を言い部屋を出る、そして馬車に乗り込むと、千春と頼子は志乃を見る。
「シノ、どうしたの?」
志乃は真面目な顔で千春達を見つめていた。
「その・・・500万の髪飾りとか・・・いいの?」
心配そうに呟く志乃に千春がゲラゲラ笑う。
「あははははは!いいのいいの!もうお金使い道ないくらいあって困ってんだから♪」
「私も怖くて、もう商業ギルドに照会してないわ。」
「ヨリも色々出したもんねー。」
「千春ほどじゃないよ。」
2人の会話に呆気にとられる志乃、馬車はコトコトと動き始める。
「みんなお金稼ぎしてるんだ。」
「そんな稼ぐつもり無かったんだけどね。」
「私は稼ぐつもりでやったけどね。」
千春と頼子が答える、それを聞いて志乃が考え始めた。
「なにか知識チート使った方が良いのか・・・」
「シノは別に考えなくてもいいよ、一生私が養ってあげる♪」
千春が言うと、志乃は首を振る。
「私も何かしたいな。」
志乃の言葉に頼子が呟く。
「もう・・・みんなが出してるからなぁ、特にパパさんズとママさんズ。」
「たしかにー、色々開発してるもんなぁ。」
志乃はそれを聞き少し残念そうにするが、顔はまだ諦めて無い様だ、だがそれを聞いてたドワーフ王夫妻は笑いながら答える。
「さっきの話では後ろにいる男と結婚するのだろう?」
ゲルダムが問いかけると、志乃は顔を真っ赤にして首を振る。
「まだそういう話では無いですから!?」
「あら、そうですの?」
「はい!」
食い気味に答える志乃だが、千春と頼子が追い打ちをかける。
「ミシェールさん公爵家の嫡子だよね?」
「たしかそう。」
「別に稼がなくても食っていけるよね?」
「そりゃ公爵夫人だもん。」
「サフィー、そこんとこどんな感じ?」
千春がサフィーナに問いかける。
「間違いないですね、トレヴァー公爵領は先王エイヒム様が住まわれておられた場所です、ジブラロール王国領都の中でも上位の領ですから。」
「だってさ♪」
千春が言うと、なぜか不満げな志乃。
「・・・違うのよ、ほら、異世界に来たらこう・・・ね?わかるでしょ?」
「「わかる。」」
「ね!だからなにかさ、こう・・・私もやりたいなって!」
「「わかるー。」」
2人は頷くと、志乃が問いかける。
「みんなは何したの?何作って何売ってるの!?」
志乃の問いかけに千春と頼子は今までやって来た事を話始めた。
-------------------------
馬車の扉が開くと、ミシェール声を掛ける。
「到着しました・・・どうされました?シノさん。」
ミシェールは項垂れる志乃を見て心配そうに声を掛ける。
「・・・だ、大丈夫です。」
「馬車に酔いましたか?」
「いや、そう言う事じゃないんで・・・ちょっと、ショック受けてるだけなんで。」
「え?」
ミシェールは千春と頼子を見る、2人は苦笑いだ。
「チハルなにがあったんだ?」
エンハルトが話しかけると、千春は馬車を降りながら答えた。
「いや、私達の貯金額とか、どうやって稼いだか話してたらこうなったんだよ。」
「・・・それはそうだろうな。」
千春の貯金を知っているエンハルトも苦笑いする、そして頼子がポンと手を打つ。
「そうだ!」
「どうしました?ヨリさん。」
アリンハンドが頼子の手を取り、馬車から下ろすと問いかける。
「シノ、一番手っ取り早い稼ぎあるわ。」
「・・・え?なに?」
「ドラゴンの厩舎いって鱗拾い。」
頼子が言うと、千春もポンと手を打つ。
「そう言えばだれもやって無いね、めっちゃ儲かるわソレ。」
「ねぇアリンさん、ドラゴンの鱗ってどうなってるの?魔導師団も貰ってるよね?」
「ええ、たまに頂きますね、魔法陣を書く為のインクに使うので、でも1枚あれば数か月もちますから。」
「他の鱗はどうなってるの?」
「さぁ?ドラゴン達が集めているのは知っていますが、処分はしてないはずですよ。」
話をしながら皆は扉を開ける、そして千春が声を掛ける。
「こんにちはー!」
千春の声にドワーフの少女が嬉しそうに駆け寄って来た。
「チハルさーん!」
「フラワちゃーん!」
両手を合わせキャッキャする千春、そして中からザイフォンが出てきた。
「騒がしいと思ったら、チハルか、ゲルダム王、カラーシャ王妃まで、どうしたんだ?」
ザイフォンは来店した面子を見て呟く。
「チハルが頼みたいらしくてな。」
ゲルダムは笑いながら話すと、ザイフォンが問いかける。
「なんだ?またオリハルコンソードでも作るのか?」
「・・・材料あるし作っとこうかな。」
「ん?剣ではないのか?」
「はい、今日は魔法の杖をお願いしに来ましたー♪」
「ほう、で?剣も作るのか?」
「そうですね、ミシェールさん、その剣は普段使いで、人前ではオリハルコンにします?」
千春が問いかけると、ミシェールはキョトンとした顔でエンハルトを見る。
「そうしておけ、聖女の騎士としてはオリハルコンの方が良いだろ。」
「何が良いんだ?オリハルコンの時点で国宝だろ、ハルト、お前も色々おかしいぞ?」
「そうか?気のせいだろ、なぁアリン。」
「キノセイデスヨ。」
話を合わせるように呟くアリンハンド、だがアリンハンドが持つ杖もオリハルコンだ。
「んじゃ、オリハルコンソードと、魔法の杖をお願いしまーす!」
千春はオリハルコンインゴットと、いつものお酒、そして金貨を出す。
「おう、酒があるなら金はいらないぞ。」
「いやいや、パロッドさんにもお酒と金貨出しましたから。」
「なに!?あいつにも酒を渡したのか!?」
「はい、渡しましたよ?なんで知ってたんだろ。」
「・・・俺が見せびらかしたからな。」
「あー、だからあんなに欲しがってたのかー。」
千春は笑いながら答える、すると孫娘のフラワは呆れたように答える。
「お爺ちゃん、もう自慢出来ないね。」
「ふん!充分楽しませてもらったからな。」
ニヤリと笑うザイフォン、それを聞き千春はもう一本ウイスキーを取り出す。
「はい!ザイフォンさん、パロッドさんと仲良く呑んでね。」
「良いのか?」
「良いですよ♪だから喧嘩しないで下さいね?」
千春はニコニコしながら言うと、ザイフォンは頷き、オリハルコンインゴットと酒を受け取る。
「さぁ!用事は終わり!帰ろう!」
千春が言うと、カラーシャが千春を見る。
「本当にこれだけだったのですね?」
「うん♪」
「・・・」
残念そうに見つめるカラーシャに千春は微笑み答えた。
「ヨリ、シノ、お昼にする?」
「お?作る?」
「作るの?」
「うん、フラウちゃん厨房借りて良い?」
「もちろんです♪」
千春は頷きカラーシャを見ると、嬉しそうな顔で千春を見ていた。
細工鍛冶工房へ来た千春は扉を開けると挨拶を交わす、店の者が礼をし千春に声を掛ける。
「聖女チハル様!いらっしゃいませ!」
「こんにちは♪パロッドさんはいらっしゃいますか?」
「はい♪こちらにどうぞ♪」
嬉しそうに答える女性店員、千春達は案内され応接間に通される、暫くすると扉が開きパロッドが入って来た。
「・・・またせたか。」
「いえ~♪こんにちはパロッドさん♪」
千春はウキウキで答える、テーブルには既にオリハルコンと精霊の涙が置かれていた、パロッドはそれを見て微笑む。
「また作るのか。」
「はい、聖女がまた増えたので。」
「ジブラロールにはどれだけの聖女がいるんだ・・・」
呆れるように呟くパロッド、だが顔には笑みがある、そしてソファーに座るとオリハルコンと精霊の涙を受け取った。
「それで?デザインは前と同じか?」
「はい、えっと・・・デザインの紙どうしたっけ。」
千春が言うと、頼子は首を振る、するとパロッドは頷く。
「問題無い、一度作った物だ、俺の頭にある。」
パロッドは自信満々に答えると、志乃が問いかける。
「デザインって?」
「みんなで考えたデザインで、ミオがイラスト描いたんだよ、それがコレ♪」
千春の髪飾り、そして頼子も髪飾りを見せる。
「うわぁ綺麗!」
千春はアイテムボックスから取り出した髪飾りをパチンと髪につけると、頼子も影収納から取り出した髪飾りを付ける。
「みんなお揃いなんだよ。」
頼子は嬉しそうに教えると、志乃は嬉しそうに頷く、そして千春はアイテムボックスから巾着袋を取り出すと、テーブルに置く。
ドスッ
「パロッドさん、それじゃこれが加工料で♪」
「・・・たしかに。」
苦笑いのパロッド、志乃は不思議そうに小声で頼子に問いかけた。
「ねぇ、なんでパロッドさん苦笑いしてるの?金額少ないとか?」
「逆だよ、めっちゃ多いよ、金貨50枚だもん。」
「へー・・・金貨50枚って何円?」
「500万円くらい。」
「・・・へ、へぇ・・・えええええ!?」
驚き声をあげる志乃、それを見てパロッドも頷く。
「聖女チハル、その娘が?」
「はい、新しい聖女ですよ。」
「ほう、その聖女は常識を知っているようだな。」
「・・・その聖女『は』?」
千春は微笑み問いかけると、パロッドは咳払いをしながら誤魔化す。
「うぉっほん!!!その、なんだ、そうだ!聖女チハル!」
「はい?」
「その、なんだ、ザイフォンの所にも行くのか?」
「はい、杖を作ってもらおうと思いまして。」
「そうか、その、いつもザイフォンに渡している物を、俺にも都合つけれないか?」
パロッドが言うと、千春はピコーンと音が鳴る様な顔で笑う、そしてアイテムボックスからボトルを取り出す、いつもの4リットル入りのウイスキーだ。
「はい!これですね♪」
「おお!これだ!いくらだ!?金貨を返すか?」
「いやいや、あげますよ、今度来た時も持って来ますから、精霊の祝福お願いしますね♪」
「まかせろ!!!」
嬉しそうにウイスキーを受け取るパロッド、千春達は礼を言い部屋を出る、そして馬車に乗り込むと、千春と頼子は志乃を見る。
「シノ、どうしたの?」
志乃は真面目な顔で千春達を見つめていた。
「その・・・500万の髪飾りとか・・・いいの?」
心配そうに呟く志乃に千春がゲラゲラ笑う。
「あははははは!いいのいいの!もうお金使い道ないくらいあって困ってんだから♪」
「私も怖くて、もう商業ギルドに照会してないわ。」
「ヨリも色々出したもんねー。」
「千春ほどじゃないよ。」
2人の会話に呆気にとられる志乃、馬車はコトコトと動き始める。
「みんなお金稼ぎしてるんだ。」
「そんな稼ぐつもり無かったんだけどね。」
「私は稼ぐつもりでやったけどね。」
千春と頼子が答える、それを聞いて志乃が考え始めた。
「なにか知識チート使った方が良いのか・・・」
「シノは別に考えなくてもいいよ、一生私が養ってあげる♪」
千春が言うと、志乃は首を振る。
「私も何かしたいな。」
志乃の言葉に頼子が呟く。
「もう・・・みんなが出してるからなぁ、特にパパさんズとママさんズ。」
「たしかにー、色々開発してるもんなぁ。」
志乃はそれを聞き少し残念そうにするが、顔はまだ諦めて無い様だ、だがそれを聞いてたドワーフ王夫妻は笑いながら答える。
「さっきの話では後ろにいる男と結婚するのだろう?」
ゲルダムが問いかけると、志乃は顔を真っ赤にして首を振る。
「まだそういう話では無いですから!?」
「あら、そうですの?」
「はい!」
食い気味に答える志乃だが、千春と頼子が追い打ちをかける。
「ミシェールさん公爵家の嫡子だよね?」
「たしかそう。」
「別に稼がなくても食っていけるよね?」
「そりゃ公爵夫人だもん。」
「サフィー、そこんとこどんな感じ?」
千春がサフィーナに問いかける。
「間違いないですね、トレヴァー公爵領は先王エイヒム様が住まわれておられた場所です、ジブラロール王国領都の中でも上位の領ですから。」
「だってさ♪」
千春が言うと、なぜか不満げな志乃。
「・・・違うのよ、ほら、異世界に来たらこう・・・ね?わかるでしょ?」
「「わかる。」」
「ね!だからなにかさ、こう・・・私もやりたいなって!」
「「わかるー。」」
2人は頷くと、志乃が問いかける。
「みんなは何したの?何作って何売ってるの!?」
志乃の問いかけに千春と頼子は今までやって来た事を話始めた。
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馬車の扉が開くと、ミシェール声を掛ける。
「到着しました・・・どうされました?シノさん。」
ミシェールは項垂れる志乃を見て心配そうに声を掛ける。
「・・・だ、大丈夫です。」
「馬車に酔いましたか?」
「いや、そう言う事じゃないんで・・・ちょっと、ショック受けてるだけなんで。」
「え?」
ミシェールは千春と頼子を見る、2人は苦笑いだ。
「チハルなにがあったんだ?」
エンハルトが話しかけると、千春は馬車を降りながら答えた。
「いや、私達の貯金額とか、どうやって稼いだか話してたらこうなったんだよ。」
「・・・それはそうだろうな。」
千春の貯金を知っているエンハルトも苦笑いする、そして頼子がポンと手を打つ。
「そうだ!」
「どうしました?ヨリさん。」
アリンハンドが頼子の手を取り、馬車から下ろすと問いかける。
「シノ、一番手っ取り早い稼ぎあるわ。」
「・・・え?なに?」
「ドラゴンの厩舎いって鱗拾い。」
頼子が言うと、千春もポンと手を打つ。
「そう言えばだれもやって無いね、めっちゃ儲かるわソレ。」
「ねぇアリンさん、ドラゴンの鱗ってどうなってるの?魔導師団も貰ってるよね?」
「ええ、たまに頂きますね、魔法陣を書く為のインクに使うので、でも1枚あれば数か月もちますから。」
「他の鱗はどうなってるの?」
「さぁ?ドラゴン達が集めているのは知っていますが、処分はしてないはずですよ。」
話をしながら皆は扉を開ける、そして千春が声を掛ける。
「こんにちはー!」
千春の声にドワーフの少女が嬉しそうに駆け寄って来た。
「チハルさーん!」
「フラワちゃーん!」
両手を合わせキャッキャする千春、そして中からザイフォンが出てきた。
「騒がしいと思ったら、チハルか、ゲルダム王、カラーシャ王妃まで、どうしたんだ?」
ザイフォンは来店した面子を見て呟く。
「チハルが頼みたいらしくてな。」
ゲルダムは笑いながら話すと、ザイフォンが問いかける。
「なんだ?またオリハルコンソードでも作るのか?」
「・・・材料あるし作っとこうかな。」
「ん?剣ではないのか?」
「はい、今日は魔法の杖をお願いしに来ましたー♪」
「ほう、で?剣も作るのか?」
「そうですね、ミシェールさん、その剣は普段使いで、人前ではオリハルコンにします?」
千春が問いかけると、ミシェールはキョトンとした顔でエンハルトを見る。
「そうしておけ、聖女の騎士としてはオリハルコンの方が良いだろ。」
「何が良いんだ?オリハルコンの時点で国宝だろ、ハルト、お前も色々おかしいぞ?」
「そうか?気のせいだろ、なぁアリン。」
「キノセイデスヨ。」
話を合わせるように呟くアリンハンド、だがアリンハンドが持つ杖もオリハルコンだ。
「んじゃ、オリハルコンソードと、魔法の杖をお願いしまーす!」
千春はオリハルコンインゴットと、いつものお酒、そして金貨を出す。
「おう、酒があるなら金はいらないぞ。」
「いやいや、パロッドさんにもお酒と金貨出しましたから。」
「なに!?あいつにも酒を渡したのか!?」
「はい、渡しましたよ?なんで知ってたんだろ。」
「・・・俺が見せびらかしたからな。」
「あー、だからあんなに欲しがってたのかー。」
千春は笑いながら答える、すると孫娘のフラワは呆れたように答える。
「お爺ちゃん、もう自慢出来ないね。」
「ふん!充分楽しませてもらったからな。」
ニヤリと笑うザイフォン、それを聞き千春はもう一本ウイスキーを取り出す。
「はい!ザイフォンさん、パロッドさんと仲良く呑んでね。」
「良いのか?」
「良いですよ♪だから喧嘩しないで下さいね?」
千春はニコニコしながら言うと、ザイフォンは頷き、オリハルコンインゴットと酒を受け取る。
「さぁ!用事は終わり!帰ろう!」
千春が言うと、カラーシャが千春を見る。
「本当にこれだけだったのですね?」
「うん♪」
「・・・」
残念そうに見つめるカラーシャに千春は微笑み答えた。
「ヨリ、シノ、お昼にする?」
「お?作る?」
「作るの?」
「うん、フラウちゃん厨房借りて良い?」
「もちろんです♪」
千春は頷きカラーシャを見ると、嬉しそうな顔で千春を見ていた。
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※「小説家になろう」にも投稿しています。