異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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ロラカリアにしゅっぱーつ!

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「おはようございます!チハル様!」
 膝を突き礼をするグロート。

「おはようございますグロートさん・・・どうしたの?」
 頭を下げたまま挨拶をするグロートに千春が問いかける。

「昨夜!ジブラロール国王陛下ならびにブルーワグ国王陛下にチハル様の事を聞きいたしまして!これまでの御無礼ご容赦頂ければとっ!」
「・・・何聞いたんだろ。」
 千春はソファーに座ったまま前に居る頼子を見る。

「王女で聖女で次期王妃で女神のお友達で女神の娘?」
 当たり前の様に答える頼子にグロートは頷く。

「全部後付けだからなぁ、普通の女子高生なのに。」
「普通?でも、あと2か月くらいだけどね。」
「ねぇ~、高校生活あっという間だったなー。」
「そう?私はこっちの事知ってからすっごい濃い1年だったよ。」
「それは私もだけどさ。」
 千春と頼子はグロートを放置したまま話す。

「チハル様のこれまでの功績もお聞きしております。」
「・・・なんだろ。」
「千春色々やらかしてっからなぁ。」
「ヨリぃ~言い方ぁ~、まぁ・・・やらかしてるけどぉ。」
 ぷくっとホッペタを膨らませながら言う千春を見て頼子はケラケラ笑う。

「でも実際色々やったよね。」
 横目で笑いながら言う頼子に千春は項垂れながら答える。

「・・・はい、やりましたー。」
 2人が話をしていると美桜達が異世界の門がある部屋から戻って来る。

「たっだいまぁい!」
「おっかえりぃ!」
「チハル、お菓子は全部ビェリー君が持ってるよ。」
「さんきゅー。」
 何故か美桜の手を繋いだ子供姿のビェリーとコン。

「こっちは準備出来てるから。」
「ドラゴン軍団は?」
「護衛のヒスイとフローラだけだよ、ドラゴン軍団出すのはデサッバ行くときだもん。」
「あ、そっか。」
 美桜はヒョイっとソファーに座る。

「男性陣は?」
「ハルトとハチェットさんは打ち合わせ中、エーデルさんとホーキンさんはお着換え中。」
「ステルさんとトラディさんとバジェスさんは?」
「おるすばーん、私らに付き合わせるのも悪いじゃん。」
「そうかなぁ、ソラ達寂しがるじゃん?」
 青空を見ながら美桜が言うと青空は笑いながら答える。

「ハルトさん達は女王様とお話するんでしょ?」
「ハチェットさんもいっしょだし~。」
「そういえばエーデルさんも護衛で付いて行くって言ってたなー。」
「今回は男性陣別行動だし、しゃーない。」
 お茶を飲みながら答える千春、すると扉が開きエンハルトが入って来る。

「チハル、こっちの準備は出来た。」
「はーい、それじゃ行きますかー。」
 腰を上げる千春。

「レナー。」
「ほ~いほいほい、リリー、ドライアドさん呼んでくれる?」
 麗奈が言うとリリは庭に飛び出しクルクルと回る、フェアリーリングがふわりと光ると美しい女性が現れる。

「おはようございますチハル様。」
 優雅に礼をするドライアド。

「ロラカリア国までなんですけど大丈夫です?」
「えぇ、近くの森になりますがよろしいですか?」
「えっと、良いのかな?ハルト。」
「それで良いぞ、今回は通常の入国をするからな。」
「通常?」
「いつも王城の前とかだろう?」
「そだね。」
「ちゃんと正面から入国して王城へ向かうからな。」
 エンハルトが説明していると庭に馬車が走って来る。

「走竜馬車も?」
「あぁ。」
 走竜のアン、ドゥ、トロワ、カトルはブフゥと鼻息を鳴らすと千春の前で止まる。

「王族の馬車だ。」
「王族として入国するからな。」
「仰々しくない?」
「女王陛下に会うんだぞ?」
「・・・そうだったわ。」
 アハハと笑い千春は自分を見つめるグロートと目が合う。

「どうしたの?グロートさん。」
「ドドドドドドドライアド様がががが!」
「うん?言ってましたよね?ドライアドさんに送ってもらうって。」
「いえ!あ!はい!それは!聞いてますがっ!チハル様をチハル様と!?」
「ん?」
 千春は良く分からず聞き返すとハチェットが答える。

「チハル様、ドライアド様は森の上位精霊です、人間に「様」を付けて呼ぶ事は無いのですよ。」
「え?そうなの?」
 千春はドライアドを見ると、ドライアドは優しく微笑む。

「うちらも様付けられてるけど。」
「聖女だから?」
「かなぁ。」
 大愛、青空、美桜が呟くとドライアドは微笑みながら答える。

「女神の愛し子の皆様を呼び捨てには出来ませんわ。」
「でたよ!女神の愛し子!」
「これ聞いてもいっつもはぐらかされるんだよねぇ。」
 頼子と千春が突っ込む。

「まぁ良いじゃないか、女神が愛おしいと思っている聖女達だ、悪い事じゃないんだろう?」
「そう言ってたけどね。」
 エンハルトが言うと千春はドライアドに話す。

「馬車も一緒に送れます?」
「えぇ、ココ一帯をエリア転送しますから。」
「凄いなドライアドさん。」
 微笑むドライアドは千春に問いかける。

「準備はよろしいですか?」
「えーっと。」
 千春はエンハルトを見る、エンハルトは頷き周りを見渡す、連れて行く千春達の侍女、そしてエンハルトの護衛執事スチュアとスタン、グロート、ペット達、エーデルとホーキン、そしてハチェットを見る。

「大丈夫だ。」
「オッケーです!お願いしまーす♪」
「では、お送りいたしますね♪」
 ドライアドは手を広げる、すると地面から光が沸き上がる、そして光が弾けた瞬間森の中にある広場に現れた。

「この先を真っすぐ行くと街道に繋がります、そこまで行けばロラカリアの街が見えますので。」
 ドライアドはそう言うと森を指差す。

「道無いけど・・・馬車通れないよねぇぇえええええ!?」
 千春が話していると木が動き馬車が通れる道が現れる。

「すげぇ~流石ドライアドさん。」
「森が割れたよ。」
「え?木って歩けるの?」
「わかんない、でも動いたよね。」
 JK達は不思議そうに動いた木を見つめる。

「チハル楽しそうだな。」
「えへへ~なんか異世界だなーって久しぶりに思ったから、ハルトは驚かないじゃん?」
「いや、物凄く驚いた、人の魔法でこんな事は出来ないからな。」
「あ、驚いてたんだ。」
 千春とエンハルトが話をしていると馬車の扉を開く執事達に促される。

「エンハルト殿下、チハル王女殿下、どうぞ。」
「はーい!ドライアドさんありがとー!今度お礼するからー!」
 千春の言葉にドライアドは微笑み手を振る。

「アン!よろしくっ!」
「ドゥ!頼んだ!」
「えっと、こっちトロワ?」
「ブルゥゥウル!」
「あ、カトルだごめんごめん。」
「トロワよろしくねー♪」
「クルルルルル♪」
 JK達は走竜をひと撫でしながら馬車に乗り込む。

「それじゃロラカリアにシュッパーツ!」
「「「「「「しゅっぱーつ!」」」」」」
「「「「ブルルルルゥゥ!」」」」
 JK達の声に答える様に走竜達が嘶く、御者をするワークスと、エンハルトの執事スチュアは御者席に座り手綱を握る、そして馬車は森の中を進んで行った。





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