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連載
エイクラーの魔物料理!
しおりを挟む「・・・うん!固い!」
千春はドラゴトルムの肉を塩焼きにして口に入れ、感想を言うと、頼子達も食べてみる事にした。
「・・・んー、まぁ固いっちゃ固いけど、言う程じゃなくない?」
頼子はモグモグと口を動かしながら答える、美桜も頷き答える。
「ほら、地鶏とかの炭火焼あんじゃん、あんな感じ?」
「地鶏と言うか、鶏の親鳥ってあるじゃん、アレくらいじゃない?」
麗奈も同じくモグモグと味見をしながら言う。
「唐揚げにしてもイケそうだね。」
「臭味も無いし、淡泊な感じだよね。」
「真っ赤だけど、火を通したら白っぽくなるんだね~。」
「他に調理法無いの?」
皆はそれぞれの感想を言いながら、真っ赤な肉を見つめる、すると智美達が戻って厨房へ顔をだした。
「あら、解体終わったの?」
「まだですけど、肉だけ貰って来ました♪」
「そのお肉?真っ赤ね、何の肉?」
「あのでっかい亀です。」
「へぇ~、それは味見用?」
「はい。」
智美は千春に聞くと、焼いた肉を口に入れる。
「・・・ん~、筋じゃなく肉質が固めなのね。」
「お母さん、この固い肉食べやすく出来る?」
「そうねー、これはこれで色々作れそうだけれど、柔らかくするならお酒に漬け込むか、ヨーグルトとか酢、塩麴とか舞茸かしら。」
智美が説明をしていると、美咲と茜、真冬、そして春恵も厨房へやって来た。
「おかぁさんお話おわり?」
「ええ、何作ってるの?」
「解体してもらったお肉の味見。」
千春は菜箸で肉を摘まみ、春恵の口に入れる。
「・・・歯ごたえ有るわね。」
「うん、亀の肉、ちょっと固いんだよね。」
「そうねぇ。」
春恵はそう言うと真っ赤な肉を見る。
「あら、千春、この肉こっち向きで切ったの?」
「うん。」
「肉の筋が縦よ?」
「え?こっちじゃないの?」
「ほら、この断面。」
「あー・・・。」
千春は真っ赤な肉をペチペチと叩くと、薄くスライスする。
「ヨリ、これで焼いてみて。」
「ほいほい、塩コショウ?」
「ういっ。」
千春は数枚スライスすると頼子に焼いてもらう、薄くスライスした肉はすぐに焼け、皆はそれを口に入れる。
「おー、さっきより柔らかい・・・気がする!」
「確かに柔らかくなってるけど、それでも固いね。」
「牛肉と比べるからじゃん?」
千春、麗奈、美桜はモグモグと試食しながら感想を言い合う、それを見ていた美咲が美桜に話しかける。
「他の魔物は?」
「あのでっかい魚も解体してもらったよ。」
「赤い牛は?」
「それもあるよ。」
美桜が言うと千春はアイテムボックスからレッドホーンブルの肉を取り出す。
「これがレッドホーンブル、略してレッブル肉です。」
千春は楽しそうに言う。
「赤身が凄いわね。」
美咲が言うと、智美も頷く。
「それで?今日は魔物料理でご飯作るのかしら。」
千春は智美に頷く。
「その予定です、久しぶりに蟻もゲットしたから、しゃぶしゃぶはやりたいなって思ってます。」
「あら良いわね~♪それじゃレッブルも薄く切っちゃう?」
「はい、あと、デカ魚の刺身も美味しかったですよ。」
「そうなの?あれだけ大きいと大味で美味しくないと思ってたわ。」
「それがですねぇ~。」
千春はニヤニヤと笑いながらメガロヴォイドのサクを取り出すと、刺身で切りさらに盛り付ける。
「はい、醤油はこれで。」
ワサビ醤油を横に置くと、ママさんズは刺身に手を付ける。
「あら!美味しい♪」
「へぇ~こんな味なのね。」
智美と美咲が言うと、茜と真冬も頷く。
「おいしいわ。」
「ええ、でもそれ以上に驚いたわ、チハルちゃん料理上手なのね。」
真冬は手際よく刺身を作った千春を見る、千春はニパッと微笑み春恵を見る。
「ほめられた♪」
嬉しそうに千春は春恵に言うと、春恵も微笑む。
「よかったわね♪それじゃ料理するなら私も手伝っちゃおうかしら♪」
ウキウキな春恵に千春も頷く。
「それじゃ予定通り亀は唐揚げにしまーす。」
「千春、唐揚げは良いけど固いまま料理すんの?」
千春に頼子が問いかける。
「んー、塩麴ないからなぁ、ヨーグルトも無いんだよなー。」
「あら、それじゃ玉ねぎはどう?」
春恵は千春に言うと、アイテムボックスから玉ねぎを取り出す。
「玉ねぎでも柔らかくなるんだっけ?」
「なるわよ、すりおろした玉ねぎに浸け込めば柔らかくなるわ。」
「そっか、玉ねぎすりおろすんだ・・・。」
千春は玉ねぎを受け取るとポツリと呟く。
「玉ねぎのすりおろし・・・。」
調理場に置いてある調理器具から、すりおろし器を手にする、そしてチラッと侍女を見ると、モリアンと目が合う。
「モリーちゃーん。」
「はーい!」
「もうしわけないんだけれどもぉ!」
「・・・すりおろしですかぁ。」
「うん。」
「がんばりますぅぅぅ!!!」
「よろしく!」
千春は玉ねぎをモリアンに押し付けると、次の作業に取り掛かる。
「レッブルのスライスはミオママがやってくれるから、他の料理作るかな。」
レッドホーンブルの肉を見ていると、頼子が話しかけてきた。
「ローストビーフ?」
「んー、ローストビーフは結構作ってるし、新しい料理作りたいなーって思ってさ。」
「牛肉の赤身って他に何があるの?」
「ビーフシチューとかあとはワイン煮込みとか?」
「ワイン煮込み良いじゃん、作った事ないよね?」
「無いね。」
「作ったらいいじゃん。」
「塊じゃなければ時短も出来るか、よし!ワイン煮作ろう。」
千春が言うと、頼子も手伝い準備を始める。
「私も手伝っていいかしら?」
茜が言うと、ママさんズは頷く、真冬も一緒に手伝いを始める、美桜は美咲の手伝いを、麗奈も茜たちの手伝いを始め、料理が次々と作られて行く。
「チハルちゃん、クラーケンある?」
「ありまーす。」
智美に言われ千春が言うと、サフィーナがブロック状態のタコを取り出す。
「これ何?」
「タコの足の一部です。」
「大きいわね!」
思わず突っ込む智美。
「思った形じゃ無かったけど、これだけ大きいならブツ切りで唐揚げも良いわね、チハルちゃん、亀の唐揚げと一緒にやっちゃうわね。」
「はーい!お願いしまーす!」
唐揚げと言われ千春はモリアンを見る。
「・・・モリー。」
「はあああああいぃぃぃぃぃ!」
ボロボロと涙を流しながらボウルいっぱいに玉ねぎをすりおろしたモリアンが返事を返す。
「おつかれ。」
「がんばりばぢだぁぁぁ。」
「うん、今日のMVPだよ。」
千春はすりおろし玉ねぎを受け取ると、一口サイズにされたドラゴトルムの肉を浸けこむ。
「これどれくらい漬け込んだらいいのかな。」
千春が言うと、春恵が答える。
「牛肉なら冷蔵庫で2~3時間って所だけど、これだとどれくらいかしらね。」
「うーん・・・あ、そうだ。」
ピコーンと笑みを浮かべる千春は名前を呼ぶ。
「アイトネさま~♪」
『はーい!時短魔法ね!』
「あ、そう言う名前にしたんだ。」
『わかりやすいでしょ♪』
アイトネは軽く答え、玉ねぎに浸けこまれた真っ赤な肉に指を鳴らす。
「おわり?」
『ええ♪もう調理しても良いわよ♪若鳥くらいの柔らかさにしておいたわ♪』
「便利すぎる、一家に一柱、アイトネ調理器。」
千春の言葉に文句を言う訳でもなく、アイトネは楽し気に皆の料理を見て回る。
「千春、圧力鍋あるけど使う?」
ワインの準備をしていた頼子が千春に言う。
「うん、塊だと時間掛かるから少し小さくするわ。」
『あら、それも漬け込むの?』
千春が手にしたレッブルの塊を見てアイトネが問いかける。
「うん、このままだとワインに1~2時間漬け込まないとだから。」
『あら♪それじゃまた時短魔法ね♪』
「その手が有ったあ!!!」
千春は肉の塊を鍋に入れ、赤ワインをドボドボと流し込みアイトネの前に出す。
「お願いします!」
『えいっ!』
パチンと指を鳴らすアイトネ、千春は赤身を指で押さえる。
「・・・おおぅ、柔らかくなった気がする。」
そう言うと千春は圧力鍋に肉を移し、刻んだ野菜や調味料を入れて行く。
「おっけい!」
「ほんと便利だねアイトネ様。」
「自分が食べたいだけだと思うけどね。」
千春はそう言うとアイトネを見る、アイトネは勿論とでも言うように微笑む。
「千春、魚出してちょうだい。」
「はーいおかぁさん♪」
楽し気に料理をするママさんズと千春達、そしていい香りが応接室に流れ、ルプ達も今晩の晩酌は楽しみだとワクワクしながら微笑んでいた。
千春はドラゴトルムの肉を塩焼きにして口に入れ、感想を言うと、頼子達も食べてみる事にした。
「・・・んー、まぁ固いっちゃ固いけど、言う程じゃなくない?」
頼子はモグモグと口を動かしながら答える、美桜も頷き答える。
「ほら、地鶏とかの炭火焼あんじゃん、あんな感じ?」
「地鶏と言うか、鶏の親鳥ってあるじゃん、アレくらいじゃない?」
麗奈も同じくモグモグと味見をしながら言う。
「唐揚げにしてもイケそうだね。」
「臭味も無いし、淡泊な感じだよね。」
「真っ赤だけど、火を通したら白っぽくなるんだね~。」
「他に調理法無いの?」
皆はそれぞれの感想を言いながら、真っ赤な肉を見つめる、すると智美達が戻って厨房へ顔をだした。
「あら、解体終わったの?」
「まだですけど、肉だけ貰って来ました♪」
「そのお肉?真っ赤ね、何の肉?」
「あのでっかい亀です。」
「へぇ~、それは味見用?」
「はい。」
智美は千春に聞くと、焼いた肉を口に入れる。
「・・・ん~、筋じゃなく肉質が固めなのね。」
「お母さん、この固い肉食べやすく出来る?」
「そうねー、これはこれで色々作れそうだけれど、柔らかくするならお酒に漬け込むか、ヨーグルトとか酢、塩麴とか舞茸かしら。」
智美が説明をしていると、美咲と茜、真冬、そして春恵も厨房へやって来た。
「おかぁさんお話おわり?」
「ええ、何作ってるの?」
「解体してもらったお肉の味見。」
千春は菜箸で肉を摘まみ、春恵の口に入れる。
「・・・歯ごたえ有るわね。」
「うん、亀の肉、ちょっと固いんだよね。」
「そうねぇ。」
春恵はそう言うと真っ赤な肉を見る。
「あら、千春、この肉こっち向きで切ったの?」
「うん。」
「肉の筋が縦よ?」
「え?こっちじゃないの?」
「ほら、この断面。」
「あー・・・。」
千春は真っ赤な肉をペチペチと叩くと、薄くスライスする。
「ヨリ、これで焼いてみて。」
「ほいほい、塩コショウ?」
「ういっ。」
千春は数枚スライスすると頼子に焼いてもらう、薄くスライスした肉はすぐに焼け、皆はそれを口に入れる。
「おー、さっきより柔らかい・・・気がする!」
「確かに柔らかくなってるけど、それでも固いね。」
「牛肉と比べるからじゃん?」
千春、麗奈、美桜はモグモグと試食しながら感想を言い合う、それを見ていた美咲が美桜に話しかける。
「他の魔物は?」
「あのでっかい魚も解体してもらったよ。」
「赤い牛は?」
「それもあるよ。」
美桜が言うと千春はアイテムボックスからレッドホーンブルの肉を取り出す。
「これがレッドホーンブル、略してレッブル肉です。」
千春は楽しそうに言う。
「赤身が凄いわね。」
美咲が言うと、智美も頷く。
「それで?今日は魔物料理でご飯作るのかしら。」
千春は智美に頷く。
「その予定です、久しぶりに蟻もゲットしたから、しゃぶしゃぶはやりたいなって思ってます。」
「あら良いわね~♪それじゃレッブルも薄く切っちゃう?」
「はい、あと、デカ魚の刺身も美味しかったですよ。」
「そうなの?あれだけ大きいと大味で美味しくないと思ってたわ。」
「それがですねぇ~。」
千春はニヤニヤと笑いながらメガロヴォイドのサクを取り出すと、刺身で切りさらに盛り付ける。
「はい、醤油はこれで。」
ワサビ醤油を横に置くと、ママさんズは刺身に手を付ける。
「あら!美味しい♪」
「へぇ~こんな味なのね。」
智美と美咲が言うと、茜と真冬も頷く。
「おいしいわ。」
「ええ、でもそれ以上に驚いたわ、チハルちゃん料理上手なのね。」
真冬は手際よく刺身を作った千春を見る、千春はニパッと微笑み春恵を見る。
「ほめられた♪」
嬉しそうに千春は春恵に言うと、春恵も微笑む。
「よかったわね♪それじゃ料理するなら私も手伝っちゃおうかしら♪」
ウキウキな春恵に千春も頷く。
「それじゃ予定通り亀は唐揚げにしまーす。」
「千春、唐揚げは良いけど固いまま料理すんの?」
千春に頼子が問いかける。
「んー、塩麴ないからなぁ、ヨーグルトも無いんだよなー。」
「あら、それじゃ玉ねぎはどう?」
春恵は千春に言うと、アイテムボックスから玉ねぎを取り出す。
「玉ねぎでも柔らかくなるんだっけ?」
「なるわよ、すりおろした玉ねぎに浸け込めば柔らかくなるわ。」
「そっか、玉ねぎすりおろすんだ・・・。」
千春は玉ねぎを受け取るとポツリと呟く。
「玉ねぎのすりおろし・・・。」
調理場に置いてある調理器具から、すりおろし器を手にする、そしてチラッと侍女を見ると、モリアンと目が合う。
「モリーちゃーん。」
「はーい!」
「もうしわけないんだけれどもぉ!」
「・・・すりおろしですかぁ。」
「うん。」
「がんばりますぅぅぅ!!!」
「よろしく!」
千春は玉ねぎをモリアンに押し付けると、次の作業に取り掛かる。
「レッブルのスライスはミオママがやってくれるから、他の料理作るかな。」
レッドホーンブルの肉を見ていると、頼子が話しかけてきた。
「ローストビーフ?」
「んー、ローストビーフは結構作ってるし、新しい料理作りたいなーって思ってさ。」
「牛肉の赤身って他に何があるの?」
「ビーフシチューとかあとはワイン煮込みとか?」
「ワイン煮込み良いじゃん、作った事ないよね?」
「無いね。」
「作ったらいいじゃん。」
「塊じゃなければ時短も出来るか、よし!ワイン煮作ろう。」
千春が言うと、頼子も手伝い準備を始める。
「私も手伝っていいかしら?」
茜が言うと、ママさんズは頷く、真冬も一緒に手伝いを始める、美桜は美咲の手伝いを、麗奈も茜たちの手伝いを始め、料理が次々と作られて行く。
「チハルちゃん、クラーケンある?」
「ありまーす。」
智美に言われ千春が言うと、サフィーナがブロック状態のタコを取り出す。
「これ何?」
「タコの足の一部です。」
「大きいわね!」
思わず突っ込む智美。
「思った形じゃ無かったけど、これだけ大きいならブツ切りで唐揚げも良いわね、チハルちゃん、亀の唐揚げと一緒にやっちゃうわね。」
「はーい!お願いしまーす!」
唐揚げと言われ千春はモリアンを見る。
「・・・モリー。」
「はあああああいぃぃぃぃぃ!」
ボロボロと涙を流しながらボウルいっぱいに玉ねぎをすりおろしたモリアンが返事を返す。
「おつかれ。」
「がんばりばぢだぁぁぁ。」
「うん、今日のMVPだよ。」
千春はすりおろし玉ねぎを受け取ると、一口サイズにされたドラゴトルムの肉を浸けこむ。
「これどれくらい漬け込んだらいいのかな。」
千春が言うと、春恵が答える。
「牛肉なら冷蔵庫で2~3時間って所だけど、これだとどれくらいかしらね。」
「うーん・・・あ、そうだ。」
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「アイトネさま~♪」
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「あ、そう言う名前にしたんだ。」
『わかりやすいでしょ♪』
アイトネは軽く答え、玉ねぎに浸けこまれた真っ赤な肉に指を鳴らす。
「おわり?」
『ええ♪もう調理しても良いわよ♪若鳥くらいの柔らかさにしておいたわ♪』
「便利すぎる、一家に一柱、アイトネ調理器。」
千春の言葉に文句を言う訳でもなく、アイトネは楽し気に皆の料理を見て回る。
「千春、圧力鍋あるけど使う?」
ワインの準備をしていた頼子が千春に言う。
「うん、塊だと時間掛かるから少し小さくするわ。」
『あら、それも漬け込むの?』
千春が手にしたレッブルの塊を見てアイトネが問いかける。
「うん、このままだとワインに1~2時間漬け込まないとだから。」
『あら♪それじゃまた時短魔法ね♪』
「その手が有ったあ!!!」
千春は肉の塊を鍋に入れ、赤ワインをドボドボと流し込みアイトネの前に出す。
「お願いします!」
『えいっ!』
パチンと指を鳴らすアイトネ、千春は赤身を指で押さえる。
「・・・おおぅ、柔らかくなった気がする。」
そう言うと千春は圧力鍋に肉を移し、刻んだ野菜や調味料を入れて行く。
「おっけい!」
「ほんと便利だねアイトネ様。」
「自分が食べたいだけだと思うけどね。」
千春はそう言うとアイトネを見る、アイトネは勿論とでも言うように微笑む。
「千春、魚出してちょうだい。」
「はーいおかぁさん♪」
楽し気に料理をするママさんズと千春達、そしていい香りが応接室に流れ、ルプ達も今晩の晩酌は楽しみだとワクワクしながら微笑んでいた。
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