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閑話:あの人は今!④
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とある大陸の町、港町から来た商人は休息をとり、王都から来た冒険者は旅の準備を整える、王都に戻る旅人は港町の話を笑いながらしている、そして一際人の集まる宿があった。
「おかみさん!くらむちゃうだーおかわり!」
「あいよー!」
厨房から元気な声が聞こえる、そして次々と注文が入るが、皆クラムチャウダーを頼んでいた。
「大賑わいだねー、おかみさん。」
「サンセ、お疲れ様、依頼は終わったのかい?」
「ああ、少し離れた所に出た魔物を退治しただけだからなぁ、で、腹減ったんだが。」
「はいはい、今日は何にする?」
「クラムチャウダー♪」
「毎日よく飽きないねぇ。」
「うめえからなぁ。」
楽し気に会話をしていると、外が騒がしくなる、何事かと宿のおかみラハラと冒険者サンセは外にでる、皆は空を見上げ指を指していた。
「・・・ああ・・・あれが・・・ジブラロールの大型飛行艇か。」
「すごいねえ、あんなのが空を飛ぶなんて。」
ゆっくり飛んでいるように見えるが、あっという間に町を通り過ぎる飛行艇、2人は騒がしい店の前を見て笑う、そして店に戻ると、ラハラはクラムチャウダーと柔らかいパン、そして新しく入って来た調味料、そして聖女からの手紙と一緒に入っていたレシピで作った海鮮フライを出す。
「はいよ。」
「きたきたー!」
「あんた今日も泊るのかい?」
「もちろん!」
「この町から出ないのかい?」
「依頼が有ればいくけどな~。」
モグモグとフライを食べ、パンを口にし、スープを流し込み幸せそうにかみしめるサンセ。
「ま、定住してくれる冒険者は有難いけどね♪」
クスッと笑うラハラ、歳もあまり変わらない冒険者サンセ、ラハラはサービスと言い、一杯のラム酒をテーブルに置く。
「お?良いのかい?」
「今日はもう終わりでしょ?」
「ああ、頂くよ。」
ニカッと笑うサンセ、ラハラはフフッと笑みを返し厨房に戻る、その後ろ姿を見つめるサンセは厨房に消えるラハラの姿を微笑みながら見送った。
------------------------------------
プロステルの王都が騒めく、皆は空を見上げながら口を開ける、ドラゴンが先導し、大きな船が王都の上を通る、大きな影は日を隠し、注目を浴びる、そしてドラゴンの後ろをゆっくりと飛行艇は飛び、王城の近くに作られた大きな空港と言われる敷地に向かった。
「陛下、ジブラロール大型飛行艇が到着致しました。」
「・・・ああ。」
王の執務室に報告する執事セレスは、シグリップ・アム・プロステルに言うと、シグリップ王はベランダから王都の上を飛ぶ飛行艇を見ながら答える。
「しっかりドラゴンの護衛までつけてやがる・・・どうなってんだジブラロールは。」
呟くシグリップ王、だが心をくすぐられるのか、楽し気に笑みをこぼす。
「迎えに行こう。」
「はっ。」
シグリップ王はそう言うと歩き出す、初めて見る飛行艇、そして冒険が好きだった頃を思い出す、ワクワクする心を抑えるが、好奇心には勝てなかったシグリップ王は早足で歩く、胸の奥が熱くなる、忘れていた旅の鼓動が、再び脈打つ、まるで、あの空を泳ぐクジラに乗った日のように。
------------------------------------
「おかーちゃん!おかーちゃま!どうぞー!」
動きやすそうなドレスでカートを押す少女、2人の母に声を掛けると、お盆に乗せた皿をテーブルに置く。
「あら美味しそう♪」
そう答えたのはラティス・アム・プロステル王妃だ、プロング族という鹿獣人の耳をピコピコ動かしながら嬉しそうに答えると、前に座る女性も微笑む。
「フリプ上手になったわね。」
優しく話しかける女性、元冒険者であり、シグリップを師と仰ぐフリプの母フリームだ、ドレス姿ではあるが、しっかりとした体、日焼けした顔、だがフリプを見つめる目には優しさが溢れていた。
「うん!しゃりーさんにたくさんおしえてもらったから!」
フリプはニッコニコで答えると、皿を並べる、するとパタパタと妖精2人がお菓子を取り分ける。
「キュキュ、そっちはコレ!」
「えーミャミャ、それがこっちよー?」
「キュキュ、ミャミャ、どっちもだよー?」
楽し気に話すフリプと妖精2人、その姿を優しく見守る母2人。
「これがアップルパイでー、こっちはプリン、あとはキュキュとミャミャのくっきー!」
「フリプはこれでしょー?」
キュキュは侍女達が運ぶカートを見て言う。
「うん!ほっとけーき!」
千春達、そしてユラ達と一緒に朝マックで食べたホットケーキを気に入り、綺麗に焼けるよう、シャリーから特訓し、上手に焼けるようになったフリプの自信作だ。
「おかーちゃんとおかーちゃまの分もあるの!」
「あら、いいの?」
「ありがとうフリプ、おとーちゃんには持って行かないの?」
「おとーちゃんの分はあとでやくのー、おしごと中っていってたから。」
フリプが話していると、妖精2人は急に空を見つめる、その姿を見て3人もつられて空を見る。
「・・・あれが・・・飛行艇!?」
「ドラゴンです!ドラゴンも来てます!」
フリームとラティスは驚きながら言うと、フリプは楽しそうに飛び跳ねる。
「すごーい!!!」
フリプはそう言うと窓にへばり付く、同じ様に窓にくっつき外を見る妖精2人、そして城から出て来るシグリップ王を見つける。
「おとーちゃんだ!」
「飛行艇を見に行くのかしら?」
「シグリップ様の事ですから、見るだけでは済まないかもしれません・・・」
「あー、あの人の事だもの、絶対に乗るわね。」
「ひこうていにのれるの!?」
「フリプも乗りたいの?」
「のりたい!」
キラキラとした目で言うフリプ、2人の母は見つめ合い笑う。
「それじゃお菓子は後で食べましょうか。」
「そうね、ティーお願い出来る?」
「ええ♪」
そう言うとラティスはフリプの作ったお菓子をアイテムボックスに入れる。
「使いこなせるようになったわね。」
「ええ、チハル様直伝ですから♪」
「おかーちゃん!おかーちゃま!」
「はいはい、それじゃ行きましょうか♪」
「あら、フリームも楽しそうじゃない?」
「・・・ま、元冒険者だからね♪」
そう言うとフリームとラティスはフリプの手を取る。
小さな手が、ふたつの大きな手に包まれる、フリプは笑って、ふたりの母を見上げた。
「いこー♪」
「おかみさん!くらむちゃうだーおかわり!」
「あいよー!」
厨房から元気な声が聞こえる、そして次々と注文が入るが、皆クラムチャウダーを頼んでいた。
「大賑わいだねー、おかみさん。」
「サンセ、お疲れ様、依頼は終わったのかい?」
「ああ、少し離れた所に出た魔物を退治しただけだからなぁ、で、腹減ったんだが。」
「はいはい、今日は何にする?」
「クラムチャウダー♪」
「毎日よく飽きないねぇ。」
「うめえからなぁ。」
楽し気に会話をしていると、外が騒がしくなる、何事かと宿のおかみラハラと冒険者サンセは外にでる、皆は空を見上げ指を指していた。
「・・・ああ・・・あれが・・・ジブラロールの大型飛行艇か。」
「すごいねえ、あんなのが空を飛ぶなんて。」
ゆっくり飛んでいるように見えるが、あっという間に町を通り過ぎる飛行艇、2人は騒がしい店の前を見て笑う、そして店に戻ると、ラハラはクラムチャウダーと柔らかいパン、そして新しく入って来た調味料、そして聖女からの手紙と一緒に入っていたレシピで作った海鮮フライを出す。
「はいよ。」
「きたきたー!」
「あんた今日も泊るのかい?」
「もちろん!」
「この町から出ないのかい?」
「依頼が有ればいくけどな~。」
モグモグとフライを食べ、パンを口にし、スープを流し込み幸せそうにかみしめるサンセ。
「ま、定住してくれる冒険者は有難いけどね♪」
クスッと笑うラハラ、歳もあまり変わらない冒険者サンセ、ラハラはサービスと言い、一杯のラム酒をテーブルに置く。
「お?良いのかい?」
「今日はもう終わりでしょ?」
「ああ、頂くよ。」
ニカッと笑うサンセ、ラハラはフフッと笑みを返し厨房に戻る、その後ろ姿を見つめるサンセは厨房に消えるラハラの姿を微笑みながら見送った。
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プロステルの王都が騒めく、皆は空を見上げながら口を開ける、ドラゴンが先導し、大きな船が王都の上を通る、大きな影は日を隠し、注目を浴びる、そしてドラゴンの後ろをゆっくりと飛行艇は飛び、王城の近くに作られた大きな空港と言われる敷地に向かった。
「陛下、ジブラロール大型飛行艇が到着致しました。」
「・・・ああ。」
王の執務室に報告する執事セレスは、シグリップ・アム・プロステルに言うと、シグリップ王はベランダから王都の上を飛ぶ飛行艇を見ながら答える。
「しっかりドラゴンの護衛までつけてやがる・・・どうなってんだジブラロールは。」
呟くシグリップ王、だが心をくすぐられるのか、楽し気に笑みをこぼす。
「迎えに行こう。」
「はっ。」
シグリップ王はそう言うと歩き出す、初めて見る飛行艇、そして冒険が好きだった頃を思い出す、ワクワクする心を抑えるが、好奇心には勝てなかったシグリップ王は早足で歩く、胸の奥が熱くなる、忘れていた旅の鼓動が、再び脈打つ、まるで、あの空を泳ぐクジラに乗った日のように。
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「おかーちゃん!おかーちゃま!どうぞー!」
動きやすそうなドレスでカートを押す少女、2人の母に声を掛けると、お盆に乗せた皿をテーブルに置く。
「あら美味しそう♪」
そう答えたのはラティス・アム・プロステル王妃だ、プロング族という鹿獣人の耳をピコピコ動かしながら嬉しそうに答えると、前に座る女性も微笑む。
「フリプ上手になったわね。」
優しく話しかける女性、元冒険者であり、シグリップを師と仰ぐフリプの母フリームだ、ドレス姿ではあるが、しっかりとした体、日焼けした顔、だがフリプを見つめる目には優しさが溢れていた。
「うん!しゃりーさんにたくさんおしえてもらったから!」
フリプはニッコニコで答えると、皿を並べる、するとパタパタと妖精2人がお菓子を取り分ける。
「キュキュ、そっちはコレ!」
「えーミャミャ、それがこっちよー?」
「キュキュ、ミャミャ、どっちもだよー?」
楽し気に話すフリプと妖精2人、その姿を優しく見守る母2人。
「これがアップルパイでー、こっちはプリン、あとはキュキュとミャミャのくっきー!」
「フリプはこれでしょー?」
キュキュは侍女達が運ぶカートを見て言う。
「うん!ほっとけーき!」
千春達、そしてユラ達と一緒に朝マックで食べたホットケーキを気に入り、綺麗に焼けるよう、シャリーから特訓し、上手に焼けるようになったフリプの自信作だ。
「おかーちゃんとおかーちゃまの分もあるの!」
「あら、いいの?」
「ありがとうフリプ、おとーちゃんには持って行かないの?」
「おとーちゃんの分はあとでやくのー、おしごと中っていってたから。」
フリプが話していると、妖精2人は急に空を見つめる、その姿を見て3人もつられて空を見る。
「・・・あれが・・・飛行艇!?」
「ドラゴンです!ドラゴンも来てます!」
フリームとラティスは驚きながら言うと、フリプは楽しそうに飛び跳ねる。
「すごーい!!!」
フリプはそう言うと窓にへばり付く、同じ様に窓にくっつき外を見る妖精2人、そして城から出て来るシグリップ王を見つける。
「おとーちゃんだ!」
「飛行艇を見に行くのかしら?」
「シグリップ様の事ですから、見るだけでは済まないかもしれません・・・」
「あー、あの人の事だもの、絶対に乗るわね。」
「ひこうていにのれるの!?」
「フリプも乗りたいの?」
「のりたい!」
キラキラとした目で言うフリプ、2人の母は見つめ合い笑う。
「それじゃお菓子は後で食べましょうか。」
「そうね、ティーお願い出来る?」
「ええ♪」
そう言うとラティスはフリプの作ったお菓子をアイテムボックスに入れる。
「使いこなせるようになったわね。」
「ええ、チハル様直伝ですから♪」
「おかーちゃん!おかーちゃま!」
「はいはい、それじゃ行きましょうか♪」
「あら、フリームも楽しそうじゃない?」
「・・・ま、元冒険者だからね♪」
そう言うとフリームとラティスはフリプの手を取る。
小さな手が、ふたつの大きな手に包まれる、フリプは笑って、ふたりの母を見上げた。
「いこー♪」
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