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閑話 三人の先輩達
3話・平凡で三下っぽい風格だから
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「よ~し!ザック君も名乗った事だし、今度は私が名前を名乗る番だねぇ♪
...と言っても、私の名前はサーシュちゃんが言ったからもう知っているとは
思うけど、でももう一度、私の口からちゃんと名乗っておくね。コホン......
私の名前はアンネ。エクトス学園の二年生だよ♪私の名前、ちゃんと忘れずに
覚えておくんだぞ、ザック君♪アンネだからね!ア・ン・ネ・ッ♪」
「あはは。了解です、アンネ先輩♪」
後輩男子はアンネにそう言うと、ニコッとした笑顔を向ける。
あ、あれ?
あのアンネの花が咲いたような笑顔。
あれはいつもと変わらぬ、優しさ全開のアンネの笑顔ですわね?
この表情を見るに、先程落ち込んだように見えた表情は、わたくしの
勘違いだったのでしょうか?
わたくしがアンネの事で首を傾げていると、
「さて......この勢いで、次はあの地味っ子先輩を誘ってみようかな!」
後輩男子が気合いをいれた表情で、次の交渉相手なのか、少し離れた
場所にいる、かなり地味な顔立ちをしている女子生徒へと目線を向けた。
「え?ザック君、ミカリちゃんと交渉するんですか?」
「ん?アンネ先輩、あの地味っ...ミカリ先輩とお知り合いですか?」
「ああうん。知り合いっていうか、私とミカリちゃんは同じクラス
なんだよ♪」
「おお!だったら交渉しやすいですねぇ!それじゃ早速行きましょう、
アンネ先輩!」
「―――へ!?」
後輩男子がわたくしだけを置いてきぼりにして、アンネと一緒にその地味な
顔立ちの女子生徒のいる場所に行こうとする。
なので、わたくしが苛立ち全開の表情で、
「ちょっとお待ちなさいな、平凡三下!」
置いていかれようとしたせいか、これを後輩と呼ぶのも、ザックと
呼ぶのも何か癪だったので、見た目の印象通りの平凡で三下っぽい風格を
表したニックネームで後輩男子こと、平凡三下を呼び止めた。
「え、えっと...その平凡三下っていうのは、ひょっとして、お、俺の事で
しょうか、サーシュ先輩?」
「ひょっとしても何も、貴方以外のどこにそんな輩がいるというのですか?」
あらあら「うぐぅ。なんという言いぐさ!」...って、顔をしていますね。
ですが、わたくしを置いて行こうとした貴方には、その呼び方がお似合いです!
ふんっですわっ!
「そ、それでサーシュ先輩、俺に一体何のご用でしょうか?」
わたくしが鋭い目線で未だに睨みつけるので、平凡三下呼びを追求する事を
諦めた平凡三下は、おそるおそるわたくしに顔を向け、どうして自分を
呼び止めたのか、その理由を聞いてくる。
ですので、
「ふふふ......それはですね!貴方がどうしてもというのでしたら、パーティを
組んであげるのも吝かではありませんわよっ!」
わたくしは仕方がないという表情で、あなたのお仲間になってあげると、
平凡三下に告げる。
くふふふ。
自分で言うのもなんですが、難攻不落なわたくしがここまで譲歩したんです。
さぁ、平凡三下!うんと言いなさいなっ!
「あ。それは結構です。平凡三下の俺如きが、先輩とパーティを組むなんて
恐れ多くて多くて。なにぶん平凡三下ですから、サーシュ先輩を煩わらせる
可能性が十二分にあります。ですからそのお誘い、大変申し訳ございませんが
お断りさせていただきます!」
―――――なぁぁぁあっ!?
だがしかし平凡三下は、嫌味を込めた矢継ぎ早の口調にて、わたくしの
申し出を丁重にお断りしてきた。
そして、
「ではそう言う事なので、失礼させていただきますね、サーシュ先輩!
それでは、アンネ先輩。改めてミカリ先輩の所に交渉しに参りましょうか!」
「え?ああ、うん……」
平凡三下は悪びれのない顔をしてわたくしに軽く会釈をすると、アンネと
一緒にあの地味な顔立ちの女子生徒のいる場所に移動をするべく、
その足を動かす。
...と言っても、私の名前はサーシュちゃんが言ったからもう知っているとは
思うけど、でももう一度、私の口からちゃんと名乗っておくね。コホン......
私の名前はアンネ。エクトス学園の二年生だよ♪私の名前、ちゃんと忘れずに
覚えておくんだぞ、ザック君♪アンネだからね!ア・ン・ネ・ッ♪」
「あはは。了解です、アンネ先輩♪」
後輩男子はアンネにそう言うと、ニコッとした笑顔を向ける。
あ、あれ?
あのアンネの花が咲いたような笑顔。
あれはいつもと変わらぬ、優しさ全開のアンネの笑顔ですわね?
この表情を見るに、先程落ち込んだように見えた表情は、わたくしの
勘違いだったのでしょうか?
わたくしがアンネの事で首を傾げていると、
「さて......この勢いで、次はあの地味っ子先輩を誘ってみようかな!」
後輩男子が気合いをいれた表情で、次の交渉相手なのか、少し離れた
場所にいる、かなり地味な顔立ちをしている女子生徒へと目線を向けた。
「え?ザック君、ミカリちゃんと交渉するんですか?」
「ん?アンネ先輩、あの地味っ...ミカリ先輩とお知り合いですか?」
「ああうん。知り合いっていうか、私とミカリちゃんは同じクラス
なんだよ♪」
「おお!だったら交渉しやすいですねぇ!それじゃ早速行きましょう、
アンネ先輩!」
「―――へ!?」
後輩男子がわたくしだけを置いてきぼりにして、アンネと一緒にその地味な
顔立ちの女子生徒のいる場所に行こうとする。
なので、わたくしが苛立ち全開の表情で、
「ちょっとお待ちなさいな、平凡三下!」
置いていかれようとしたせいか、これを後輩と呼ぶのも、ザックと
呼ぶのも何か癪だったので、見た目の印象通りの平凡で三下っぽい風格を
表したニックネームで後輩男子こと、平凡三下を呼び止めた。
「え、えっと...その平凡三下っていうのは、ひょっとして、お、俺の事で
しょうか、サーシュ先輩?」
「ひょっとしても何も、貴方以外のどこにそんな輩がいるというのですか?」
あらあら「うぐぅ。なんという言いぐさ!」...って、顔をしていますね。
ですが、わたくしを置いて行こうとした貴方には、その呼び方がお似合いです!
ふんっですわっ!
「そ、それでサーシュ先輩、俺に一体何のご用でしょうか?」
わたくしが鋭い目線で未だに睨みつけるので、平凡三下呼びを追求する事を
諦めた平凡三下は、おそるおそるわたくしに顔を向け、どうして自分を
呼び止めたのか、その理由を聞いてくる。
ですので、
「ふふふ......それはですね!貴方がどうしてもというのでしたら、パーティを
組んであげるのも吝かではありませんわよっ!」
わたくしは仕方がないという表情で、あなたのお仲間になってあげると、
平凡三下に告げる。
くふふふ。
自分で言うのもなんですが、難攻不落なわたくしがここまで譲歩したんです。
さぁ、平凡三下!うんと言いなさいなっ!
「あ。それは結構です。平凡三下の俺如きが、先輩とパーティを組むなんて
恐れ多くて多くて。なにぶん平凡三下ですから、サーシュ先輩を煩わらせる
可能性が十二分にあります。ですからそのお誘い、大変申し訳ございませんが
お断りさせていただきます!」
―――――なぁぁぁあっ!?
だがしかし平凡三下は、嫌味を込めた矢継ぎ早の口調にて、わたくしの
申し出を丁重にお断りしてきた。
そして、
「ではそう言う事なので、失礼させていただきますね、サーシュ先輩!
それでは、アンネ先輩。改めてミカリ先輩の所に交渉しに参りましょうか!」
「え?ああ、うん……」
平凡三下は悪びれのない顔をしてわたくしに軽く会釈をすると、アンネと
一緒にあの地味な顔立ちの女子生徒のいる場所に移動をするべく、
その足を動かす。
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