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本編 第一部
39. 山のような贈り物と、小さな植木鉢
しおりを挟む発情期が終わると、理性を取り戻した僕は、布団から出まいと丸まった。
優しいと思ったが、やっぱりネルヴィスは意地悪だった。
いろいろととんでもないことを言わされた気がする。
(思い出したら恥ずかしくて死にたくなりそう)
それに、体のあちこちが痛い。あらぬところとか。
(まあ、確かに。王太子殿下と比べたら、優しかったし、気持ち良かったけど……)
突っ込んで、満足するまでしたら、そこでやめて眠るというセックスとは全然違っていた。
(ディルレクシア、ほんっとーーに、あれがへたくそなの!? 大丈夫!?)
もしディルレクシアが目の前にいたら、僕は彼に詰め寄って、大声でなじっていただろう。
思い返すと、窓から飛び降りようとしたりして、僕もとんでもない行動をしてしまった。
抑制剤がないのだから、タルボの判断は正しかったと思う。後で謝ろう。
「ディル様、まだすねてらっしゃるんですか? 一週間の急な休みをとったので、今日はもう帰らねばならないんですけど。お見送りもしてくださらないんですか」
ネルヴィスが寂しそうに声をかけるので、僕はそろりと布団から顔を出す。すると、思いのほか、近くにネルヴィスの顔があった。僕の傍に腰かけ、こちらを見下ろしていたのだ。
僕は恥ずかしさで目に涙を浮かべていたが、びっくりして固まった。ネルヴィスは僕の左目のふちにキスをして、にやりと悪い笑みを浮かべる。
「やっぱり、ディル様は泣き顔が素敵ですね」
「悪魔――――っ」
「あははは、ひどい人だな」
僕は再び布団のダンゴムシに戻る。ネルヴィスは愉快そうに、声を上げて笑う。
「楽しい一週間でしたよ、ディル様。お礼申し上げます。それでは失礼します」
ネルヴィスは丁寧なあいさつをして、僕の寝室を出て行った。
扉が閉まる音が聞こえたので、僕は恐る恐る布団から出る。天蓋のカーテンを開け、ネルヴィスが立ち去ったことを確認すると、安心する一方で、ちょっとした寂しさを感じた。
寝屋を共にしたことで、情が湧いたのだろうか。
僕はガウンのよれをなおしてから、寝室の扉を開ける。
「タルボ……?」
「はい! ディル様! 申し訳ございませんでした!」
すぐに駆け付けたタルボは、廊下でスライディング土下座を決めた。そのあまりの見事さに、僕はビクッとする。
「いえ、僕が自殺に走るから止めたんでしょう? しかたないことでしたから、責めませんよ」
「左様ですか……? フェルナンド卿とは大丈夫でした?」
「ええ。優しくしてくださいました」
僕が顔を赤くして、照れ交じりに返すと、タルボはほっと胸をなでおろす。
「良かった。トラウマを刺激しないかと心配しておりました。統括には、副作用の無い抑制剤の開発について、上申しました。時間はかかるかと思いますが、いずれ良いものができるのではないかと」
発情期に耐えかねてオメガが自殺に走るなんて、神殿にとっても避けたいことだろう。
「期待しておきます。朝食をとっても……?」
空腹を訴えると、タルボはすぐに持ってくると身をひるがえした。
発情期明けでだるいので、僕はベッドに戻る。
数分後、タルボは盆にのせた食事を運んできた。ベッドの上に小さなテーブルを置き、手早く用意を整える。
ゆで卵とマヨネーズであえたサンドイッチに、卵スープ。鴨肉のソテーだ。僕の好物だと目を輝かせ、さっそく朝食に手をつけると、しばらくしてタルボが問う。
「ところで、ディル様。結婚相手をフェルナンド卿にお決めになられたといったことは……?」
ちょうど飲み込んだところだった僕は、軽くせきこむ。
「ゴホッ。え? 決めてませんよ」
「そうなんですか? ディル様って、体の関係を持ったら、結婚相手にしそうじゃないですか」
「旅で二人の様子をしっかり見極めてからにします。二の舞はごめんですから」
ネルヴィスは番契約をしなくてもいいと言ってくれたが、あんなにきつい発情期が続くなら、結婚相手とはちゃんと番契約をして落ち着きたい。だが、即断はできない。
「慎重になられるのはよいことです。スープ、お代わりしますか?」
お腹がぺこぺこな僕は、珍しくお代わりをした。
室内着に着替えて、居間に移動したものの、何もする気になれなくて、僕は長椅子にもたれかかっている。
すでに午後を過ぎた。
直近の予定は全て断ったので、のんびりしていても大丈夫だ。
すると、タルボが神官とともに顔を出した。神官達は色とりどりの箱を山のように運ぶと、すぐに退室する。
広々とした部屋が、一気に狭くなった。
「なんですか、それ」
「フェルナンド卿からの贈り物です」
「え?」
「帰り際に、下町のブティックで注文されていったようです」
「下町……?」
なんのことだろうか。
「〈楽園〉は大神殿の奥にありますが、その反対側には都市が築かれているのです。元々は、〈楽園〉と神殿の建設作業に携わった人々の町だったのですが、今では観光地になっております。商店や宿泊所があり、信者が泊まれるようになっているんですよ」
例えば、〈楽園〉御用達の仕立て屋・エイプリルのブティックは、この都市の一等地にあるんだそうだ。
「寝屋を共にして、手紙一つよこさないのはマナー違反ですからね。これだけの贈り物をしていくとは、さすがはそつがない対応です」
「つまりこれを着て、宣伝をということ……?」
「〈楽園〉のデザイナーを宣伝してどうするんですか」
僕のうがった見方に、タルボは呆れ顔をした。
「こんなにいただけませんよ。少し、お返ししては……?」
「いけません! 贈り物を返しては、『この程度かよ。甲斐性なし』の意味になります」
「ひっ。そんな意味に!?」
過ぎた量だと言いたいだけなのに、そんな恐ろしい意味に変換されるのか。
「では、どうすれば?」
「『良いものをいただいて、感動しました』で充分かと」
「なるほど」
とりあえず、僕は一筆書いて、ネルヴィスに届けてもらうように手配した。
それから三日ほど、毎日のように山ほどプレゼントが届くので、片付けても箱で埋め尽くされる事態になり、僕は困り果てた。
「これが本当の物量攻め……?」
「贈り物で圧死させる意図はないかと」
タルボがぼそりと返す。
つまらない冗談を聞かれた僕は、ばつが悪くなった。
「一週間の休みをとったので、フェルナンド卿はしばらくいらっしゃらないそうですよ」
「文官として、お忙しく働かれていらっしゃいますもんね」
僕はまた手紙を書く。
毎日、こんなにたくさん贈られても困ると書いたら、翌日に届いたのは、一品で高価なものだった。
「たくさんだと困るなら、一つなら良いだろうって考えられたんでしょうかね?」
「ネルヴィス……」
これはどういう意味があるのか。
(単にとぼけただけ? それとも頑固なだけですか?)
僕は衣装部屋に運ぶようにお願いして、シンプルな装いのまま、椅子に腰かける。
やっと体調が戻ったが、もう少しゆっくり過ごしたい。でも、そろそろ何もしないのに飽きたので、シオンに来て欲しいと手紙を出した。
「ご機嫌いかがですか、ディル様」
夕方、シオンは木箱入りの植木鉢を抱えてやって来た。
「お久しぶりです。今日は稽古をしないで、お茶をしながら雑談しませんか」
「ディル様のお心のままに」
シオンは丁寧にお辞儀をする。
僕が示すテーブルに来ようとして、足を止めた。その目はまだ片付け終えていない紙箱をとらえている。
「あちらはフェルナンド卿からですか?」
「え? ええ」
僕はそれを見て、心の中でため息をつく。
衣装部屋に入りきらないから、もう少し加減してほしい。
何かお返しをするべきかとか、こんなにいただいては悪いとか、僕の頭を悩ませるので、この量には負担を感じている。
(結婚が決まったならまだしも、婚約者候補の段階で、こんなことをされるとなあ)
貴族の贈り物には、たいてい意図がある。僕はあれこれと考えすぎて、素直に喜べないでいる。
(ディルレクシアなら、自分だから贈られて当然とか言いそうだけど)
会ったことがないのに、彼が何を言うか想像がつくようになった。
「そうですか……」
なぜだかシオンの声が暗く沈み、くるりと身をひるがえす。
「こんなつまらないものをお見せするなんて、恥ずかしいことでした。廊下に置いてまいります」
「ちょっと待ってください」
シオンが耳と尾が垂れてしょんぼりした犬のように見え、僕は思わず呼びとめた。
「何かお持ちくださったんですか?」
シオンは気まずそうに、植木鉢を見せる。草が植わっていた。
「こちらがハーブのディルです。ご覧になったことがないかと思いまして」
「この草がそうなんですか? ソースに入っている、切り刻まれたものしか見たことがありませんでした」
近づいてみると、良い香りがする。
「魚料理によく合うハーブで、薬草としても優秀なんですよ。ハーブティーにすれば気持ちを落ち着かせますし、薬草としては、胃腸の働きを助けるんです。サラダにも使えますし、リラックス効果があるのでポプリにも……。すみません、ついしゃべりすぎました」
シオンは慌てて口を閉じた。いかにも説明したことを後悔しているようだった。
「シオンは物知りなんですね! 初めて知りました」
「さようですか」
「僕に持ってきてくださったんでしょう? いただいても?」
僕は植木鉢を受け取ろうと手を出すが、シオンは首を振る。
「きっと花のほうが良かったんでしょう。気が利かなくて申し訳ありません」
「以前、僕が落ち込んでいたから、ディルを持ってきてくれたのでは? ハーブよりも、そのお心づかいがうれしいです」
僕が微笑んで手を出すと、シオンは観念した。
「分かりました。どちらに置きましょうか」
「良い香りなので、寝室に置こうかと。育て方の注意などありますか?」
「ええ、庭師に聞いてまとめてまいりました」
シオンがメモを取り出したので、僕はさっと目を通す。
「日当たりが良いほうがいいのですね。寝室だと暗いので、この部屋にしましょうか。タルボ、どう思います?」
「私もこちらが良いかと思います」
「では、このテーブルにしましょう。お茶をする時に見えますし」
自分の名前がもとになった植物を前に、僕は分かりやすく機嫌が良くなった。軽い鼻歌まで歌っているのを見て、シオンはほっと息をつく。
「ありがとうございます、ディル様」
「いえ、こちらこそ。シオンの苦境は分かっています。できる範囲でがんばって喜ばせようと考えてくださるので、僕の気持ちは和みますよ」
「しかし……」
シオンはちらっと紙箱を見やる。
「本音を申し上げますと、まだお呼びいただけると思っておりませんでした。発情期を、フェルナンド卿と過ごされたのでしょう? あの方は本気になられたようですね」
そうなの?
僕は壁際に控えるタルボのほうを見る。タルボは口を開いた。
「以前、寝屋を共にされた時は、贈り物はもっと少なかったですよ」
そうだったのか。以前からこうなのかと思っていた。
「結論を出すのは、旅を終えてからにするつもりです。それは分かっていてください」
あんまり発情期期間のことを持ち出されると、かなり気まずい。二股をかけて、一方とベッドインしてしまった状況なんて、泥沼ではないか。
シオンを呼び出したのは僕だが、実はシオンの反応が怖かった。
「とりあえずお茶を……」
僕はシオンをうながし、テーブルにつきなおす。タルボがすぐにお茶とお菓子を出してくれた。
「そういえば、アカシアと王子ってどうなったんですか? 王子を地下牢送りにした件で、シオンが王家に八つ当たりされていないといいんですが」
「ご存じありませんでしたか。アカシア様のたってのご要望で、王子は地下牢から出されて、王家に戻っておいでです。私には特に何も。下手な真似をしては、神殿を怒らせると思われているのでは?」
「そうですね。僕の婚約者候補ですからね……」
そもそも、アルフレッドがタルボを殴らなければ済んだ話だ。あちらが悪いのだから、王家もかばいようがない。
「何事もなくて良かった。そうだ、シオンはこの数日、どんなふうにお過ごしだったんですか。良かったら、お話を聞かせてください」
僕が話を振ると、シオンは第五騎士団や屋敷のことなどを話してくれた。
だが、そうしてしゃべりながらも、僕がシオンを見ると、彼はどこか物思いにふけっているようだった。心ここにあらずと言えばいいのだろうか。
(そうだよね。僕がネルヴィスと発情期を過ごしたんだから、あきらめて他の恋人を見つけた可能性もあるよね……)
こんなに良い男なのだから、窮状でも嫁ぎたい女性はいるのではないだろうか。この国が無理でも、他国の貴族とか……。
僕がそんなことを考えて、ちょっと落ち込んでティーカップを見ていると、シオンは急に僕の名を呼んだ。
「ディル様」
「……はい?」
強い調子の声だったので、僕は困惑気味に顔を上げる。シオンは何かを決意した表情をしていた。
――え? もしかして、振られる?
僕の右手をつかみ、シオンは切り出す。
「無礼ながら申し上げます。ディル様、私にも慈悲をくださいませんか」
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