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二
決戦の残響 ── 捨てられた人体
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戦場ヶ原の伝説の舞台。
照明。
男体 「てこずらせおって!たかが神が大神に勝とうなど千年早いわ!おい、縛り上げろ。こいつの望んだ二荒の湖に沈めてやれ。」
舞台中央平場にて男体の家来に縛りあげられる赤城。
赤城(魔人)「いいのか男体。お前は俺の毒で死ぬぞ。」
男体 「毒?ぶわははは、お前の毒など効いておらんわ。ああ、命乞いか?かわいそうに命乞いの仕方も知らんらしい、遺言ならきいてやるぞ、ん?」
赤城(魔人)「遺言。ふふっ、お前の代わりに詠んでやろうか?」
男体 「棒を貸せ。」
男体は棒でひとしきり赤城を打ち据えるが固い赤城の百足の鎧に阻まれる。ガギン、バギンと金属音が鳴り響く。
男体 「くそ、固い奴だ。もういい、沈めろ。」
赤城(魔人)「良く聞け男体。俺はけっして死なん。死ぬのは貴様だ!うわぁー!」
上手2階より二荒の家来に湖に沈められる赤城。見届ける男体山の神。
男体 「ふん、遠吠えはあの世の友達に聞いてもらうん…ぐえお、うう…。」
倒れこむ男体。
家来1 「男体様!どうなされました!」
下手2階より赤城山の神が現れる。
赤城山の神 「この鈍感野郎め。やっと毒が効きだしたか。」
家来2 「な、なんだと!今確かに湖に沈めたはず?」
赤城山の神 「俺は赤城山の神体だ。人の体は捨てたよ。」
大真名子(オオマナゴ)「人の体を捨てた?できるのかそんなことが?」
赤城山の神 「だが、人の体を失ってしまった以上、貴様らに干渉する力はないがな…。言ったろう男体山の神よ、俺は死なんと。」
男体 「貴様…。」
赤城山の神 「じっくり毒に侵され苦しみながら死ぬがいい。お前がいなくなった後、ゆっくりこの二荒を頂いてやる。さらばだ。」
男体 「お前ら、何をぼうっとしておる。奴を…逃がすな…。」
再び倒れこむ男体。家来一人を残し、赤城山の神を追う。
家来達 「男体様!男体様」
下手花道の子供たちに照明切り替え。
愛 「どうなってんのよ勇気?」
勇気 「だから僕に聞かないでよ~。」
美森 「こことは違う風景が見られたわ…。」
龍之介 「あ~あ、やっぱり男体山の神が勝ったんだ。」
愛 「そんなことより、今の私たちの状況のほうが問題でしょう!」
美森 「私たちのいる場所だけ明るいってどういう事なのかしら?」
勇気 「わかった!これは、夢なんだ。」
愛 「夢?夢ねえ。頬っぺたつねってみたら?」
勇気 「わかった。」
頬っぺたをつねる勇気。
勇気 「いたぁ~い!夢じゃないかも~。」
龍之介 「だめだ、いって、(頬をつねっても)全然覚めないぞ。」
勇気のポケットのなかで拾った石があやしく点滅する。
美森 「あ!あそこ!。みんな見て!」
舞台を指さす美森。
花道と舞台の照明切り替え。
この時、まだ誰も知らなかった。湖の女神が、赤城の人体を湖から救い上げることを──。
照明。
男体 「てこずらせおって!たかが神が大神に勝とうなど千年早いわ!おい、縛り上げろ。こいつの望んだ二荒の湖に沈めてやれ。」
舞台中央平場にて男体の家来に縛りあげられる赤城。
赤城(魔人)「いいのか男体。お前は俺の毒で死ぬぞ。」
男体 「毒?ぶわははは、お前の毒など効いておらんわ。ああ、命乞いか?かわいそうに命乞いの仕方も知らんらしい、遺言ならきいてやるぞ、ん?」
赤城(魔人)「遺言。ふふっ、お前の代わりに詠んでやろうか?」
男体 「棒を貸せ。」
男体は棒でひとしきり赤城を打ち据えるが固い赤城の百足の鎧に阻まれる。ガギン、バギンと金属音が鳴り響く。
男体 「くそ、固い奴だ。もういい、沈めろ。」
赤城(魔人)「良く聞け男体。俺はけっして死なん。死ぬのは貴様だ!うわぁー!」
上手2階より二荒の家来に湖に沈められる赤城。見届ける男体山の神。
男体 「ふん、遠吠えはあの世の友達に聞いてもらうん…ぐえお、うう…。」
倒れこむ男体。
家来1 「男体様!どうなされました!」
下手2階より赤城山の神が現れる。
赤城山の神 「この鈍感野郎め。やっと毒が効きだしたか。」
家来2 「な、なんだと!今確かに湖に沈めたはず?」
赤城山の神 「俺は赤城山の神体だ。人の体は捨てたよ。」
大真名子(オオマナゴ)「人の体を捨てた?できるのかそんなことが?」
赤城山の神 「だが、人の体を失ってしまった以上、貴様らに干渉する力はないがな…。言ったろう男体山の神よ、俺は死なんと。」
男体 「貴様…。」
赤城山の神 「じっくり毒に侵され苦しみながら死ぬがいい。お前がいなくなった後、ゆっくりこの二荒を頂いてやる。さらばだ。」
男体 「お前ら、何をぼうっとしておる。奴を…逃がすな…。」
再び倒れこむ男体。家来一人を残し、赤城山の神を追う。
家来達 「男体様!男体様」
下手花道の子供たちに照明切り替え。
愛 「どうなってんのよ勇気?」
勇気 「だから僕に聞かないでよ~。」
美森 「こことは違う風景が見られたわ…。」
龍之介 「あ~あ、やっぱり男体山の神が勝ったんだ。」
愛 「そんなことより、今の私たちの状況のほうが問題でしょう!」
美森 「私たちのいる場所だけ明るいってどういう事なのかしら?」
勇気 「わかった!これは、夢なんだ。」
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勇気 「わかった。」
頬っぺたをつねる勇気。
勇気 「いたぁ~い!夢じゃないかも~。」
龍之介 「だめだ、いって、(頬をつねっても)全然覚めないぞ。」
勇気のポケットのなかで拾った石があやしく点滅する。
美森 「あ!あそこ!。みんな見て!」
舞台を指さす美森。
花道と舞台の照明切り替え。
この時、まだ誰も知らなかった。湖の女神が、赤城の人体を湖から救い上げることを──。
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