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本編
第38話 カイル兄様はこれを狙っていたのか
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「カイル、アイリス、ご苦労だったな」
「いえいえ。我が家のことでもありましたから、片付いてよかったです」
「それは、我が妹も関わっていたのだから、私も片付いてよかったと思っておる。
膿も出しきれたからな」
本当だよ。
公爵家で、公爵夫人が国王陛下の実妹だとはいえ、普通なら連座で処刑で家はお取り潰しものだからね。
連座にならずに爵位剥奪ぐらいだったとしたら前世では、この世界でいう平民だった私は、やっていけるだろう。
スキルとかもあるから冒険者登録しているし、冒険者として生きていくってのありだね。
カイル兄様は、ずっと貴族だけど、私がやることに馴染んできているから、それなりにやっていけちゃうだろうな。
カイル兄様は、適応能力が高そうだしね。
妄想に浸っていると話を振られた。
「アイリス、聖獣様たちは、どうしているのだ?」
「ええ……えっと、スノーとグレンは、町で子供たちと遊んでいるか、狩りをしていると思いますよ。
危険もありませんし、万が一何かあった時のためにルシフェルもいますから、町で留守番してもらってますからね」
「護る対象が護る側より強いのに我がいる意味があるのかは、わからんがな」
ルシフェルがボソッと呟いた。
「そうなのか。従魔は、常に側にいるものなんだかな」
「そうですけど、スノーにもグレンにも自由にしてもらいたいですからね」
私に縛られてほしくないんだよね。
「スノーもグレンも、かなり自由に行動しているね。
従魔は主に似るってやつだよね。
アイリスもかなり好き勝手やっているからね」
カイル兄様、何のことです……
私は、住民やみんなのことを考えて色々やっているだけですよ。
「ルシフェル殿、魔国の方はどうするつもりなのか聞かせてもらってもよいかの?」
「過激派の魔王と側近がああなったからな。
まだ過激派の魔族はいるが、残りは大したことない下っ端連中だけだな」
「そうであるか。魔国に戻るつもりなのかの?」
「近いうちに一度行くつもりだ。
そこでアイリス、相談なんだがもし奴らがこちらに来ると言ったら、連れてきてもいいか?」
過激派を説得などして、ファミーユの町に連れてくるってことだよね。
「別に私は、構わないよ。
でも人族に敵意があると結界に弾かれちゃうよ」
「ああ、それは問題ない。もし弾かれるようなやつがいたら、あの結界の中に入れてしまえばいい。
我が進める人族との友好関係を築く邪魔にしかならんからな」
確かに友好関係を築くのに、邪魔になるならアリステラ公爵本邸の結界の中に入れちゃった方がいいよね。
スクラルド王国の悪質な貴族は、処分しきったみたいだけど、魔族は魔王と側近だけだもんね。
「あぁ!!そうだ。国王陛下、アリステラ公爵本邸ですが、ふざけたり、誤って人が入ってしまう可能性があるので、囲いを設置したりとか対策が必要だと思います」
子供達が遊び半分で、入ったりしたら大変なことになるもん。
「そうだな。貴族の屋敷だから気安く領民などが侵入することはないと思うが、盗賊などが盗みに入ってくれたりすると捕まえる手間が省けてありがたいがな」
確かに。あのままにしておくとデメリットもあるけど、そういうメリットもあるか。
「そういうメリットもありますね。
では、どうなさるかは国王陛下にお任せします」
「あと国全体を結界で被いましたけど、他国の者が入国する際はどうされるのですか。
特に王族や貴族に関して」
国王陛下たちに任せようと思っていたけど、一応聞いてみた。
「ああ、それは他国には、結界を張ったことと、どんな結界なのか通達済みだから、大きなトラブルにはならんだろう
何かあったら相談するかもしれんが、大体はこちらで対処する」
「そうですか。じゃあ、そちらもお任せします」
ある程度は、既にやっていたのか。当たり前か。
国家間のトラブルになると面倒だし、そうなったら国民に不安が広がるもんね。
「ところでカイル、奴らを閉じ込めるのをアリステラ公爵本邸にしたのは何故だ?
奴らが集まるから丁度いいって以外に理由があるのだろう?」
確かに。旧アリステラ公爵邸があるけど、あの屋敷は、生まれ育ったとこだし、カイル兄様が当主になったら住むはずだった屋敷だもんね。
「その事でしたら、当主になれば私は、あの屋敷に移ることになりますが、アイリスは、あの屋敷にいい思い出がないですから旧アリステラ公爵邸に残るでしょう」
うん。そのつもりだよ。いい思い出がないのもあるけど、旧公爵邸は、私が魔法で建て替えたから綺麗だし、快適な暮らしができるからね。
スノーやグレンも近くに森があった方が狩りに行きやすいだろうしね。
「アイリスのやらかしを身近で見てきて、一人にしたら好き勝手にもっとやらかすでしょうから、近くで見ていた方がいいと思ったので、あの屋敷を提案しました」
何ですかそれ!!カイル兄様は、私のやることに慣れてきていたと思っていたのに……
カイル兄様がそんなことを狙ってあの屋敷を提案していたなんて、カイル兄様の私に対する信用が全くない(泣)シクシク
「いえいえ。我が家のことでもありましたから、片付いてよかったです」
「それは、我が妹も関わっていたのだから、私も片付いてよかったと思っておる。
膿も出しきれたからな」
本当だよ。
公爵家で、公爵夫人が国王陛下の実妹だとはいえ、普通なら連座で処刑で家はお取り潰しものだからね。
連座にならずに爵位剥奪ぐらいだったとしたら前世では、この世界でいう平民だった私は、やっていけるだろう。
スキルとかもあるから冒険者登録しているし、冒険者として生きていくってのありだね。
カイル兄様は、ずっと貴族だけど、私がやることに馴染んできているから、それなりにやっていけちゃうだろうな。
カイル兄様は、適応能力が高そうだしね。
妄想に浸っていると話を振られた。
「アイリス、聖獣様たちは、どうしているのだ?」
「ええ……えっと、スノーとグレンは、町で子供たちと遊んでいるか、狩りをしていると思いますよ。
危険もありませんし、万が一何かあった時のためにルシフェルもいますから、町で留守番してもらってますからね」
「護る対象が護る側より強いのに我がいる意味があるのかは、わからんがな」
ルシフェルがボソッと呟いた。
「そうなのか。従魔は、常に側にいるものなんだかな」
「そうですけど、スノーにもグレンにも自由にしてもらいたいですからね」
私に縛られてほしくないんだよね。
「スノーもグレンも、かなり自由に行動しているね。
従魔は主に似るってやつだよね。
アイリスもかなり好き勝手やっているからね」
カイル兄様、何のことです……
私は、住民やみんなのことを考えて色々やっているだけですよ。
「ルシフェル殿、魔国の方はどうするつもりなのか聞かせてもらってもよいかの?」
「過激派の魔王と側近がああなったからな。
まだ過激派の魔族はいるが、残りは大したことない下っ端連中だけだな」
「そうであるか。魔国に戻るつもりなのかの?」
「近いうちに一度行くつもりだ。
そこでアイリス、相談なんだがもし奴らがこちらに来ると言ったら、連れてきてもいいか?」
過激派を説得などして、ファミーユの町に連れてくるってことだよね。
「別に私は、構わないよ。
でも人族に敵意があると結界に弾かれちゃうよ」
「ああ、それは問題ない。もし弾かれるようなやつがいたら、あの結界の中に入れてしまえばいい。
我が進める人族との友好関係を築く邪魔にしかならんからな」
確かに友好関係を築くのに、邪魔になるならアリステラ公爵本邸の結界の中に入れちゃった方がいいよね。
スクラルド王国の悪質な貴族は、処分しきったみたいだけど、魔族は魔王と側近だけだもんね。
「あぁ!!そうだ。国王陛下、アリステラ公爵本邸ですが、ふざけたり、誤って人が入ってしまう可能性があるので、囲いを設置したりとか対策が必要だと思います」
子供達が遊び半分で、入ったりしたら大変なことになるもん。
「そうだな。貴族の屋敷だから気安く領民などが侵入することはないと思うが、盗賊などが盗みに入ってくれたりすると捕まえる手間が省けてありがたいがな」
確かに。あのままにしておくとデメリットもあるけど、そういうメリットもあるか。
「そういうメリットもありますね。
では、どうなさるかは国王陛下にお任せします」
「あと国全体を結界で被いましたけど、他国の者が入国する際はどうされるのですか。
特に王族や貴族に関して」
国王陛下たちに任せようと思っていたけど、一応聞いてみた。
「ああ、それは他国には、結界を張ったことと、どんな結界なのか通達済みだから、大きなトラブルにはならんだろう
何かあったら相談するかもしれんが、大体はこちらで対処する」
「そうですか。じゃあ、そちらもお任せします」
ある程度は、既にやっていたのか。当たり前か。
国家間のトラブルになると面倒だし、そうなったら国民に不安が広がるもんね。
「ところでカイル、奴らを閉じ込めるのをアリステラ公爵本邸にしたのは何故だ?
奴らが集まるから丁度いいって以外に理由があるのだろう?」
確かに。旧アリステラ公爵邸があるけど、あの屋敷は、生まれ育ったとこだし、カイル兄様が当主になったら住むはずだった屋敷だもんね。
「その事でしたら、当主になれば私は、あの屋敷に移ることになりますが、アイリスは、あの屋敷にいい思い出がないですから旧アリステラ公爵邸に残るでしょう」
うん。そのつもりだよ。いい思い出がないのもあるけど、旧公爵邸は、私が魔法で建て替えたから綺麗だし、快適な暮らしができるからね。
スノーやグレンも近くに森があった方が狩りに行きやすいだろうしね。
「アイリスのやらかしを身近で見てきて、一人にしたら好き勝手にもっとやらかすでしょうから、近くで見ていた方がいいと思ったので、あの屋敷を提案しました」
何ですかそれ!!カイル兄様は、私のやることに慣れてきていたと思っていたのに……
カイル兄様がそんなことを狙ってあの屋敷を提案していたなんて、カイル兄様の私に対する信用が全くない(泣)シクシク
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