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本編
第108話 プレゼントを買いに行こう
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国王陛下との取引が終わり、私たちはファミーユに戻った。
私は、空腹で覚めた。
外が明るいので、ファミーユに戻り、お風呂に入った私は、夕食も取らずにそのまま寝てしまったようだ。
そんなこと考えながら着替えを済ませ、ダイニングルームに向かう。
「おはようございます。カイル兄様、マーガレット義姉様」
「おそようだね。アイリス。もうお昼だよ」
「お寝坊さんですわね」
何ですと!もうお昼なのですか。昨日の昼食に焼肉パーティーでたらふく食べて以降、夕食も朝食も食べていないのだからお腹が空いていて当たり前だ。
「もうお昼だったのですね。昼食は何ですか?お腹が空き過ぎて、お腹と背中がくっつきそうです」
「面白いことを言うね。そんなことはあり得ないからね。
昼食は、ベーコンと香草のパスタだと言っていたよ」
カイル兄様からツッコミをいただきましたが、お腹が空いていることの比喩ですから本当にお腹と背中がくっつくわけがないのは私もわかっています。
ああ、この前作らなかったけどレシピだけゾイルさんに教えたベーコンと春菊のパスタか。追加で生のままの春菊を乗せるやつ。
前世では、通年通して店で売っているけど、旬は冬の春菊だけど、この世界で前世の春菊にあたる香草は春菜と言って、春が旬らしい。
お腹が空いていた私は、いつもよりたくさん食べて満足して、食後休憩をリビングでしているとアリスさんが私に客が来たと連れてきた。
「アイリスさん。どうしたの?」
やってきたのはマロンさんの妹の私と同じ名で、偽物騒ぎとなったアイリスさんだった。
今は、ファミーユにある私がオーナーをしている食堂で働いている。
「明後日、お姉ちゃんの誕生日で今日休みだから誕生日プレゼント買いに行こうと思ったんだけど、何をプレゼントしたらいいのか思いつかなくてアイリス様に相談しに来ました」
五歳児が三歳児に誕生日プレゼントの相談しに来るのは、おかしな光景ではあるけど私には、前世があるからね。
アイリスさんには前世のことは話してはいないけど、ちゃんと相談に乗るよ。
誕プレって困るよね。
お祝いしたいって気持ちがこもっていれば、何でも嬉しいとか言うのもあるけど、あんなのは迷信だ。
必要ない物や嗜好に合わない物を貰っても迷惑でしかない。
手っ取り早いのは、本人に何が欲しいか聞いちゃえばいいんだけどね。
「マロンさんは、冒険者だからそれ関係の物をプレゼントしたらいいんじゃないかな」
「うん。それも考えたんだけど……武器とか防具は、好みやサイズ、本人にとって使いやすいかとかがあるから一緒に買いに行くならともかく、今回は無しかなと思ったんだよね」
なるほどなるほど、確かにね。
「じゃあ、無事に帰ってくるようにお守りにしたらいいんじゃない」
健康や安全、幸せなど祈願するお守りはこの世界にもある。
日本にあったような神社で売っているお守りではなく、魔石や宝石などを施したペンダントや指輪、ブレスレットとかだけどね。
「何ならアイリスさんの手作りのお守りをプレゼントしたらいいんじゃないかな。
私も手伝うよ。例えば魔石や宝石とかお守りの材料をアイリスさんが選んで、私が加工するとかね」
手作りなら材料費はかかるけど、加工は私がやるのでお店で買うより安く済むしね。
「それいい。お守りにする」
「じゃあ、一緒に材料を買いに行こうか」
「うん」
そして私は、アイリスさんと一緒に材料を買うために出掛けることになった。
私は、空腹で覚めた。
外が明るいので、ファミーユに戻り、お風呂に入った私は、夕食も取らずにそのまま寝てしまったようだ。
そんなこと考えながら着替えを済ませ、ダイニングルームに向かう。
「おはようございます。カイル兄様、マーガレット義姉様」
「おそようだね。アイリス。もうお昼だよ」
「お寝坊さんですわね」
何ですと!もうお昼なのですか。昨日の昼食に焼肉パーティーでたらふく食べて以降、夕食も朝食も食べていないのだからお腹が空いていて当たり前だ。
「もうお昼だったのですね。昼食は何ですか?お腹が空き過ぎて、お腹と背中がくっつきそうです」
「面白いことを言うね。そんなことはあり得ないからね。
昼食は、ベーコンと香草のパスタだと言っていたよ」
カイル兄様からツッコミをいただきましたが、お腹が空いていることの比喩ですから本当にお腹と背中がくっつくわけがないのは私もわかっています。
ああ、この前作らなかったけどレシピだけゾイルさんに教えたベーコンと春菊のパスタか。追加で生のままの春菊を乗せるやつ。
前世では、通年通して店で売っているけど、旬は冬の春菊だけど、この世界で前世の春菊にあたる香草は春菜と言って、春が旬らしい。
お腹が空いていた私は、いつもよりたくさん食べて満足して、食後休憩をリビングでしているとアリスさんが私に客が来たと連れてきた。
「アイリスさん。どうしたの?」
やってきたのはマロンさんの妹の私と同じ名で、偽物騒ぎとなったアイリスさんだった。
今は、ファミーユにある私がオーナーをしている食堂で働いている。
「明後日、お姉ちゃんの誕生日で今日休みだから誕生日プレゼント買いに行こうと思ったんだけど、何をプレゼントしたらいいのか思いつかなくてアイリス様に相談しに来ました」
五歳児が三歳児に誕生日プレゼントの相談しに来るのは、おかしな光景ではあるけど私には、前世があるからね。
アイリスさんには前世のことは話してはいないけど、ちゃんと相談に乗るよ。
誕プレって困るよね。
お祝いしたいって気持ちがこもっていれば、何でも嬉しいとか言うのもあるけど、あんなのは迷信だ。
必要ない物や嗜好に合わない物を貰っても迷惑でしかない。
手っ取り早いのは、本人に何が欲しいか聞いちゃえばいいんだけどね。
「マロンさんは、冒険者だからそれ関係の物をプレゼントしたらいいんじゃないかな」
「うん。それも考えたんだけど……武器とか防具は、好みやサイズ、本人にとって使いやすいかとかがあるから一緒に買いに行くならともかく、今回は無しかなと思ったんだよね」
なるほどなるほど、確かにね。
「じゃあ、無事に帰ってくるようにお守りにしたらいいんじゃない」
健康や安全、幸せなど祈願するお守りはこの世界にもある。
日本にあったような神社で売っているお守りではなく、魔石や宝石などを施したペンダントや指輪、ブレスレットとかだけどね。
「何ならアイリスさんの手作りのお守りをプレゼントしたらいいんじゃないかな。
私も手伝うよ。例えば魔石や宝石とかお守りの材料をアイリスさんが選んで、私が加工するとかね」
手作りなら材料費はかかるけど、加工は私がやるのでお店で買うより安く済むしね。
「それいい。お守りにする」
「じゃあ、一緒に材料を買いに行こうか」
「うん」
そして私は、アイリスさんと一緒に材料を買うために出掛けることになった。
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