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第肆拾弐話 ヒューイットさんのランク
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ギルマスの部屋を退室し、ヒューイットさんとギルドの一階のフロアに来た私はアイラが居るのに気づき、ヒューイットさんを置いて、アイラに駆け寄った。
「お~い。アイラ、調子はどう?」
「依頼の失敗もないし、順調よ。」
「アオイは、二階から降りてきたみたいやったけど、何かあったん?」
魔力量とかが騒ぎになるくらいに問題がありそうだからとは説明できないので、そこは伝えずに説明することにした。
「えっと、本登録とEランク昇格の手続きをしてたんだよ。」
「おお、おめでとう。これで同じEランクやね。また一緒に依頼受けたりしようよ。」
私が、Eランクに昇格したというのが嬉しくって、受付でなく、二階にある部屋で手続きしたという、ちょっと普通と違うことは、気にしてないみたいだ。
まあ、そこをつっこまれたら説明に困るのでありがたい。
「おい。アオイ、知り合いが居たからって、俺を置いていくなよ。」
「……」
ヒューイットさんが、文句を言いながら私たちの所に向かってくる。
あれ?アイラがなぜか固まっているけど、どうしたんだろう?
「アオイ、ヒューイットさんと知り合いなん?」
「うん。前に助けてくれた冒険者がいるって話したじゃん、それがヒューイットさんなんだよ。アイラもヒューイットさんのことやっぱり知っていたんだね。」
「当たり前やないか。」
「!!」
アイラが急に大声を出したので、周りにいる冒険者たちや受付のギルド職員たちが私たちに注目する。
「急に大きな声だして、ビックリするじゃんよ。」
「そりゃあ、すまんかった。でもヒューイットさんと知り合いって聞いたら、大声も出したなるわ。」
「どうしたんだ? その娘は友達か?」
「私がヒューイットさんの知り合いって知って、驚いたみたい。」
「うん。そうだよ。」
ヒューイットさんが私たちのとこに来て、何があったかとアイラが友達と聞いてきたので説明した。
また、アイラが固まっちゃったな。なんでだろう?
「ううう うちはアイラ言います。アオイとおお 同じEランクで、アオイの友達や やらせてもらってます。」
「アイラ、なんかしゃべり方が変だよ。緊張しているの?何で?」
「それは、俺のランク知っているからじゃないか。きっと。」
「ヒューイットさんのランク?」
ヒューイットさんのランク知っていると緊張するの?
そういえば、周りにいる冒険者もコソコソ話したりして、少し騒がしいし、アイラもそうだけど、女性冒険者が顔を赤くしているな。何でだ?
「前に本登録したら、俺のランク教えてやるって言ったし、教えてやるよ。俺のランク」
そういえば、ランク聞いたときに本登録できたら教えてくれるって言ってたな。
ランク教えてもらうために本登録を目標にしていたのに、ほとんど毎日、忙しくって、すっかり忘れていた。
「俺のランクはな。SSSランクだ。現在、世界に五人しかいないんだぞ。凄いだろう。」
「そうなんですか。」
私の頭をグリグリと撫でながら言われたのと内心では少し驚きはしたものの高ランクだろうとは薄々感じていたし、家族だからなのかもしれないけど、カトリーナさんやマーガレットさんからの扱いを見ているので、返答が素っ気なくなってしまった。
「何、その薄い反応。前に教えて欲しいって、言ってたからちゃんと本登録できたし教えたのに。そこは、ほら、スゴいとかもっと驚くところじゃないのか。」
「わースゴい。驚いたー」
棒読みで言ってみた。
「うわ。ひでぇな、その反応。」
「そや、SSSランクのヒューイットさんやでぇ。冒険者の憧れやでぇ。ヒーローやぁ。初めて知ったんならもっとちゃんと驚くところやでぇ。信じられへん。」
「それからヒューイットさん、握手してもろてええですか?」
「おお、いいぞ。」
ヒューイットさんからだけでなく、正気に戻ったアイラからも反応の薄さを怒られてしまった。
そして、アイラはヒューイットさんと握手をしている。
SSSランクは、凄いと思うけど握手とかするほどなのかな……
よくわかってない私はそんな反応しかできなかった。
「まあ、いいじゃん。それで、これからどうするの?」
話題を変えて、誤魔化してみた。
「そうだな。他の奴らに話をしなきゃいけないし、顔合わせは、明日にして、今日は三人で飯食いに行くか。」
「うう うちもい いいですか。」
「勿論だよ。アオイの友達なんだろう。それならOKだよ。」
「アオイとアイラは何処に行きたい?」
「「レガールで」」
ご飯を食べに何処に行きたいか聞かれたので、二人で一緒にそう答えた。
アイラは空いている時に手伝いの事後依頼を受けたりもしているが、プリンをかなり気に入ったらしくお客さんとしても以前から行ってはいたが、今では、ほぼ毎日と言っていいくらいレガールに通っているらしい。
「俺も忙しくって、行けてないし、レガールでいいぞ。」
そして、すぐに店も決まったので、ギルドを後にして三人でレガールに向かった。
「お~い。アイラ、調子はどう?」
「依頼の失敗もないし、順調よ。」
「アオイは、二階から降りてきたみたいやったけど、何かあったん?」
魔力量とかが騒ぎになるくらいに問題がありそうだからとは説明できないので、そこは伝えずに説明することにした。
「えっと、本登録とEランク昇格の手続きをしてたんだよ。」
「おお、おめでとう。これで同じEランクやね。また一緒に依頼受けたりしようよ。」
私が、Eランクに昇格したというのが嬉しくって、受付でなく、二階にある部屋で手続きしたという、ちょっと普通と違うことは、気にしてないみたいだ。
まあ、そこをつっこまれたら説明に困るのでありがたい。
「おい。アオイ、知り合いが居たからって、俺を置いていくなよ。」
「……」
ヒューイットさんが、文句を言いながら私たちの所に向かってくる。
あれ?アイラがなぜか固まっているけど、どうしたんだろう?
「アオイ、ヒューイットさんと知り合いなん?」
「うん。前に助けてくれた冒険者がいるって話したじゃん、それがヒューイットさんなんだよ。アイラもヒューイットさんのことやっぱり知っていたんだね。」
「当たり前やないか。」
「!!」
アイラが急に大声を出したので、周りにいる冒険者たちや受付のギルド職員たちが私たちに注目する。
「急に大きな声だして、ビックリするじゃんよ。」
「そりゃあ、すまんかった。でもヒューイットさんと知り合いって聞いたら、大声も出したなるわ。」
「どうしたんだ? その娘は友達か?」
「私がヒューイットさんの知り合いって知って、驚いたみたい。」
「うん。そうだよ。」
ヒューイットさんが私たちのとこに来て、何があったかとアイラが友達と聞いてきたので説明した。
また、アイラが固まっちゃったな。なんでだろう?
「ううう うちはアイラ言います。アオイとおお 同じEランクで、アオイの友達や やらせてもらってます。」
「アイラ、なんかしゃべり方が変だよ。緊張しているの?何で?」
「それは、俺のランク知っているからじゃないか。きっと。」
「ヒューイットさんのランク?」
ヒューイットさんのランク知っていると緊張するの?
そういえば、周りにいる冒険者もコソコソ話したりして、少し騒がしいし、アイラもそうだけど、女性冒険者が顔を赤くしているな。何でだ?
「前に本登録したら、俺のランク教えてやるって言ったし、教えてやるよ。俺のランク」
そういえば、ランク聞いたときに本登録できたら教えてくれるって言ってたな。
ランク教えてもらうために本登録を目標にしていたのに、ほとんど毎日、忙しくって、すっかり忘れていた。
「俺のランクはな。SSSランクだ。現在、世界に五人しかいないんだぞ。凄いだろう。」
「そうなんですか。」
私の頭をグリグリと撫でながら言われたのと内心では少し驚きはしたものの高ランクだろうとは薄々感じていたし、家族だからなのかもしれないけど、カトリーナさんやマーガレットさんからの扱いを見ているので、返答が素っ気なくなってしまった。
「何、その薄い反応。前に教えて欲しいって、言ってたからちゃんと本登録できたし教えたのに。そこは、ほら、スゴいとかもっと驚くところじゃないのか。」
「わースゴい。驚いたー」
棒読みで言ってみた。
「うわ。ひでぇな、その反応。」
「そや、SSSランクのヒューイットさんやでぇ。冒険者の憧れやでぇ。ヒーローやぁ。初めて知ったんならもっとちゃんと驚くところやでぇ。信じられへん。」
「それからヒューイットさん、握手してもろてええですか?」
「おお、いいぞ。」
ヒューイットさんからだけでなく、正気に戻ったアイラからも反応の薄さを怒られてしまった。
そして、アイラはヒューイットさんと握手をしている。
SSSランクは、凄いと思うけど握手とかするほどなのかな……
よくわかってない私はそんな反応しかできなかった。
「まあ、いいじゃん。それで、これからどうするの?」
話題を変えて、誤魔化してみた。
「そうだな。他の奴らに話をしなきゃいけないし、顔合わせは、明日にして、今日は三人で飯食いに行くか。」
「うう うちもい いいですか。」
「勿論だよ。アオイの友達なんだろう。それならOKだよ。」
「アオイとアイラは何処に行きたい?」
「「レガールで」」
ご飯を食べに何処に行きたいか聞かれたので、二人で一緒にそう答えた。
アイラは空いている時に手伝いの事後依頼を受けたりもしているが、プリンをかなり気に入ったらしくお客さんとしても以前から行ってはいたが、今では、ほぼ毎日と言っていいくらいレガールに通っているらしい。
「俺も忙しくって、行けてないし、レガールでいいぞ。」
そして、すぐに店も決まったので、ギルドを後にして三人でレガールに向かった。
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