【完結】淫獄の人狼ゲームへようこそ

荒巻一青/もふモフ子

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三日目(後)

2枚目の『特殊カード』

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【side:八城アキラ】
 疲れて気絶した学斗を部屋に残し、俺は柳生教授の部屋へ向かった。
 教授は俺の姿を見るやいなや、ため息をついた。

「探しに行くんですね。」

 話が早くて大いに助かる。

「昨日は一室しか調べられませんでしたからね。今日もできれば『特殊カード』を手に入れておきたいところですし、協力してくれますよね?教授♡」

 まぁ、もちろん【人狼】の駒である教授に拒否権なんてないけど♡

「……一応、渡辺君たちにも声をかけましょう。」

 そうして拓兄と清水先輩にも探索に出ることを話すと、始めは「部屋に安静にしてなきゃだめだろ!」と怒られたが、最終的には「分かったよ。僕も行く。でも、無理しないんだよ。」と許された。
 本当に拓兄は俺に甘い。
 そして、今回は清水先輩も同行することになった。一人でいるのは心細いのだろう。

 とりあえず、柳生教授が適当に選んだ扉を開け、四人で恐る恐る入ってみた。
 部屋の電気を灯すと、そこはまるで図書館のように、本棚が立ち並んでいた。
 試しに柳生教授が何冊か手に取ってペラペラとめくってみると、目を見開いた。
 
「どれも絶版になって、今は入手困難な本ばかりですよ!」
「それって、かなり価値があるってことですか?」
「えぇ。中には博物館に並ぶようなものまであります!」

 柳生教授は嬉々として、本棚の間をうろうろし出した。本当に根っからの研究者気質なんだな。
 拓兄と清水先輩も教授にくっついて、本の中身を確認している。

 残念ながら専門知識のない俺は力になれないため、部屋の奥を探索してみることにした。

 『特殊カード』を手に入れるために探すよう指定されているのは、初瀬山勇次郎の絵画、彫刻、映像コレクションだ。
 昨日見つけた映像コレクションを見る限り、おそらくどれも初瀬山勇次郎自身の性生活を記録した卑猥な作品ばかりだと考えられる。
 
「はい、ビンゴ。」

 部屋の奥、本棚に囲まれた壁に一枚の大きな絵画が飾られていた。
 
 タイトルは『淫らな宴の後始末』。

 中央にいるのが、おそらく初瀬山勇次郎だろう。
 勇次郎の周囲には、男たちが様々な体位でまぐわっていたり、倒れたりしている。皆一様に裸で、アナルから白い液体が漏れ出ていた。
 しかし、今にも男たちの甘い吐息が聞こえてきそうなほどその恍惚とした表情はリアルだ。あまりの快感に白目を剥いている者、顔や股間が精液まみれになっている者もいる。
 いかに激しい性行為がその場で行われていたのかが見て取れる。

 俺はその卑猥な巨作に近づいた。
 
「『淫らな宴の後始末』って、誰がこの惨状を片づけていたのだろうなぁ……。」

 俺は【人狼ゲーム】のアプリを起動し、『特殊カード』のボタンをタップした。
 それから絵画の前でスマホをかざすと、画面に『【特殊カード】を手に入れました』と表示された。

「おぉー、結構簡単じゃん。」

 俺はニヤリと笑って、スマホをポケットにしまった。
 
「あぁ、ここにいたんですね。」
「教授。」

 教授が本棚の間を、本を抱えながら歩いてきた。どうやら俺を探しに来たらしい。
 
「渡辺くんと清水さんは向こうで本のリストを作成中です。まだ時間がかかりそうで……何ですか、この絵画は!?」
「『淫らな宴の後始末』。」
「た、タイトルを聞いているのではなくて……っ!」
「これ、初瀬山勇次郎のコレクションの一つですよ。あの人、自分の行為を屋敷に連れ込んだ画家たちに描かせていたんですかねぇ。とんでもない変態さんだ。」
「これは……。なんと、卑猥な……。」

 教授は顔を赤らめ、顔を背けた。
 そんな反応をされると、俺のいたずら心が刺激されてしまう。
 
「でも、教授?この絵の中の男の人たち、皆気持ちよさそうですよ?まるで、昨晩の教授みたいに♡」
「な……っ、何を言っているんですか!」

 教授は頬を紅潮させ、俺を睨みつけた。
 可愛いなぁ、もう♡
 
「それで?拓兄たちはまだ忙しいって話でしたっけ?」
「え?えぇ、はい。」

 突然絵画から話題を変えられ、教授は困惑しつつ、答えた。
 
「なるほど、なるほど……。」
「あっ、ちょっと……!?」

 俺はそんな教授の腰を抱き、絵画とは反対の本棚と本棚の間へ連れ込んだ。
 
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