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四日目
人狼ゲーム記録映像 1938年②
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――あぁ、俺はこの男を、何度も目にしている。
一度目は以前見たビデオテープの中で。
二度目は彫刻を触った時に脳内に流れてきた記憶の中で。
そして、アトリエ内に飾られている数々の絵画の中で――この男が、初瀬山勇次郎に犯されている姿を何度も目にしている。
最上玄一郎は感情のない目をしていた。
そこに、以前見せた温かさは存在しない。
『私は勇次郎様の所有物でございます。そちらの女性が何をおっしゃっているのか、私には理解しかねます。』
『玄一郎さん……っ!』
『こらこら。困りますよ、そう勝手に話を進められてはね。』
勇次郎は玄一郎の顎を掴み、自分の方へ屈ませる。
『お話の通り、“これ”は私専属の執事ですのでね。もし欲しいのであれば、どうぞこれから始まる遊戯で勝利を手に入れて下さい。あぁ、そうだ。面白そうだから、“これ”も参加者の一人に付け加えよう。いいね?玄一郎。』
『旦那様の、仰せのままに。』
玄一郎の顎から手を離した勇次郎は立ち上がって手を叩いた。
『さぁさぁ!一体誰が【狼】なのか!どうぞ皆様、奮って推理なさって下さい!』
そこで映像は途切れ、真っ黒になった画面を、俺たちは呆然と見つめていた。
「一度、停止します。」
御堂がすぐにビデオテープの再生を止めた。
そして、ソファーに座り直す。
「整理しましょう。1938年にこの屋敷に軍人から医師、画家まで幅広い役職の人間が集められ、【人狼ゲーム】のような遊戯が行われました。主催者はこの屋敷の主人である初瀬山勇次郎です。ここまではいいですね?」
御堂の説明に、俺たちはそれぞれ頷いた。
「考えるべき点は最後に出てきた、最上尚子、そして最上玄一郎です。」
「最上ときたら、なぁ?」
新田が続ける。
「俺たちをこの【人狼ゲーム】に引きずり込んだ、最上雅志と無関係とはいえねぇだろ。どちらも同じく、執事だしな。」
「えぇ。父と息子の可能性が高いかと。」
可能性ではない。
あの二人は確実に親子だ。
二日目に見たビデオテープの記憶が残っている俺は、断言できる。
あのビデオに映っていた、父親を取り戻しに来た警察官の男性――あれは若い頃の最上雅志だ。
初瀬山勇次郎、この男は何なんだ?
人々の記憶も、感情も、そして肉体すらも意のままに操る。
まるで、悪魔か、魔法使いみたいだ。
「どうします。続き、見ますか?」
御堂の声に緊張の色が見える。
俺はジュースを飲み干して、「ふぅ」と息を吐きだした。
「見ましょう。1938年のゲームの結末を知ることが、もしかしたら俺たちがこの屋敷から出る何かのヒントになるかもしれません。」
「さ、さんせー……。」
学斗がおどおどと、俺の意見を援護する。
そうだよな、学斗。お前がこのビデオテープを見つけたのだから、閲覧が終われば俺たちは『特殊カード』を手に入れられるかもしれないものな。
「分かりました。続きを再生します。」
御堂が機器を操作すると、続きが流れ始めた。
しかし、目まぐるしく画面が切り替わっていく。
一度目は以前見たビデオテープの中で。
二度目は彫刻を触った時に脳内に流れてきた記憶の中で。
そして、アトリエ内に飾られている数々の絵画の中で――この男が、初瀬山勇次郎に犯されている姿を何度も目にしている。
最上玄一郎は感情のない目をしていた。
そこに、以前見せた温かさは存在しない。
『私は勇次郎様の所有物でございます。そちらの女性が何をおっしゃっているのか、私には理解しかねます。』
『玄一郎さん……っ!』
『こらこら。困りますよ、そう勝手に話を進められてはね。』
勇次郎は玄一郎の顎を掴み、自分の方へ屈ませる。
『お話の通り、“これ”は私専属の執事ですのでね。もし欲しいのであれば、どうぞこれから始まる遊戯で勝利を手に入れて下さい。あぁ、そうだ。面白そうだから、“これ”も参加者の一人に付け加えよう。いいね?玄一郎。』
『旦那様の、仰せのままに。』
玄一郎の顎から手を離した勇次郎は立ち上がって手を叩いた。
『さぁさぁ!一体誰が【狼】なのか!どうぞ皆様、奮って推理なさって下さい!』
そこで映像は途切れ、真っ黒になった画面を、俺たちは呆然と見つめていた。
「一度、停止します。」
御堂がすぐにビデオテープの再生を止めた。
そして、ソファーに座り直す。
「整理しましょう。1938年にこの屋敷に軍人から医師、画家まで幅広い役職の人間が集められ、【人狼ゲーム】のような遊戯が行われました。主催者はこの屋敷の主人である初瀬山勇次郎です。ここまではいいですね?」
御堂の説明に、俺たちはそれぞれ頷いた。
「考えるべき点は最後に出てきた、最上尚子、そして最上玄一郎です。」
「最上ときたら、なぁ?」
新田が続ける。
「俺たちをこの【人狼ゲーム】に引きずり込んだ、最上雅志と無関係とはいえねぇだろ。どちらも同じく、執事だしな。」
「えぇ。父と息子の可能性が高いかと。」
可能性ではない。
あの二人は確実に親子だ。
二日目に見たビデオテープの記憶が残っている俺は、断言できる。
あのビデオに映っていた、父親を取り戻しに来た警察官の男性――あれは若い頃の最上雅志だ。
初瀬山勇次郎、この男は何なんだ?
人々の記憶も、感情も、そして肉体すらも意のままに操る。
まるで、悪魔か、魔法使いみたいだ。
「どうします。続き、見ますか?」
御堂の声に緊張の色が見える。
俺はジュースを飲み干して、「ふぅ」と息を吐きだした。
「見ましょう。1938年のゲームの結末を知ることが、もしかしたら俺たちがこの屋敷から出る何かのヒントになるかもしれません。」
「さ、さんせー……。」
学斗がおどおどと、俺の意見を援護する。
そうだよな、学斗。お前がこのビデオテープを見つけたのだから、閲覧が終われば俺たちは『特殊カード』を手に入れられるかもしれないものな。
「分かりました。続きを再生します。」
御堂が機器を操作すると、続きが流れ始めた。
しかし、目まぐるしく画面が切り替わっていく。
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