【完結】淫獄の人狼ゲームへようこそ

荒巻一青/もふモフ子

文字の大きさ
85 / 154
四日目

ただ一人の見届人

しおりを挟む
【side:八城アキラ】

 途中、映像が途切れたり、目まぐるしく場面が転換したり――気がついたらビデオテープの再生は終わっていた。

 静寂の中、俺は周りを見渡す。

「あっ……♡いけま……せん、だんな、さまぁ……んっ♡……ふっ、んぉ゛っ♡」
「おおかみ、さまの……おちんぽでぇ♡めすに、なりまひゅ……♡」
「だんなひゃまに……さからおうと、して……んぁっ♡もうしわけ、ありま、せん……っ♡おしおきを……くらさはいぃ……っ♡」

 虚ろな目で天井を見上げながら、学斗も、御堂も、新田も、体をびくびくと痙攣させている。
 おそらく何度も射精を繰り返しているのだろう。股間の辺りがじんわりと濡れそぼっていた。

 初瀬山勇次郎のコレクションに触れると当時の記憶と同調して、一種の催眠状態に陥ってしまうのは、今回のビデオテープも同様らしい。
 最後まで見れたのは、俺一人か。

 スマホには、新たに『特殊カード』を入手したというお知らせが届いていた。最後まで正気を保ったまま映像を見終えた者が手に入れられる仕組みみたいだ。
 俺はスマホをポケットの中に入れて、ふぅと大きく息を吐く。

 この映像は、〈初瀬山邸〉で行われた初めての【人狼ゲーム】。
 わざわざこうして映像を撮っていたのは、単に記録として残すためだけではない。

 これは、初瀬山勇次郎が幼馴染である尚子への復讐を遂げたことを讃える記念映像なのだ。

 そして、おそらくこれが最後ではなく、こうした遊戯はずっとこの屋敷で行われていたのだろう。
 初瀬山勇次郎は、男たちを屋敷に集めて、支配し、酒池肉林を繰り広げていたわけだ。
 
 ま、今の俺も似たようなことしているけどね!
 
 さて、こいつらの目を醒ましてやるか。

「こっちを見て。」

 パチン、パチンと彼らの目の前で何度も指を鳴らし、意識をこちらに向けさせる。
 皆、虚空を見てはいるものの、顔は俺の方を向いている。
 指を鳴らしながら、指示を出す。

「俺たちはこの屋敷で初めて行われた【人狼ゲーム】の記録映像を見たが、特に気になることはなかった。俺が手を叩いたら、皆、元の自分に戻るよ。そうしたら、お手洗いに行って、下半身の処理をしよう。あとは各自、自由に行動していい。いいね?」

 俺は手を一回、大きく叩いた。

 すると、学斗たちはよろよろと立ち上がり、視聴覚室から出ていった。
 トイレに向かったのを見送り、俺は機器からビデオテープを外す。

 そういえば、前回のビデオテープや、アトリエで見つけた彫刻の時は、俺も初瀬山勇次郎の記憶にのまれてしまっていた。

 ――それなのに、何で、今回俺だけは正気を保っていられたのだろう?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...