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51話
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罠に掛かり逆さ吊りになった最後のレッドジャイアントの首を右手のミスリルの剣で掻き切る。それと同時に蔓が切れてレッドジャイアントの巨体が地に落ちた。
「すんなりといったね」
ミューがニッコリと声を掛けてきた。
「まあね。匂いが残っていた感じだったのにはちょっと面倒くさい感じしたけど、罠がうまい事働いてくれたから楽にいけたね」
そして周囲を見回して
「素材として全部持っていくのは1体が限度だけど、討伐証明部位は持っていこうか」
「そだね、牙だっけ」
「そのはず。じゃあ僕は穴を掘るからミューは牙を回収しておいて」
いつものように近くの木を切って一番大型のレッドジャイアントを縛り付けて運ぶ。
そして、依頼受注から4日目ギルドの受け付けで僕たちはキャスリーンさんと向かい合っていた。
「これで依頼完了で良いですよね」
「本当に狩ってきたんだな」
ぽつりとつぶやくように言葉を紡ぐキャスリーンさんに
「いや、そういう依頼ですよね」
「まあ、そうなんだが。実際レッドジャイアント1体なら1級冒険者が1パーティーでどうにかならんこともないだろうが、レッドジャイアントが1体でいることって少ないからな」
「まあ、そうですね。実際、今回も5体の群れでしたし」
「そこだ。なんでお前らは、5体の群れを普通にケガもなく討伐して平気な顔してるんだ。それもたった2人で」
「なんでって、慣れかな」
多分慣れだと思う。余計な恐怖で身体が動かないなんてことになれば実力は10分の1も出せない。慣れればその余計な部分がなくなり実力を十分に発揮できるのだから。
「つまり、お前たちは今まで慣れるほどに上位魔獣を狩ってきたと」
僕たちは黙ってそっぽを向いた。キャスリーンさんは、そんな僕たちをじっと見ていたが
「まあいい。犯罪者でさえなければ、過去の事情は問わないのが冒険者だ」
僕たちはホッと胸をなでおろした。
「して、どうする。本当に流れの冒険者が依頼をこなしたことにして良いのか。今ならまだ、お前たちの手柄としてきちんと取り扱えるぞ」
僕はミューと顔を見合わせ、そして頷き首を振った。
「今回の依頼の理由次第ですかね」
「理由だと」
「まあ、言ってしまえば、金持ちの道楽とか見栄みたいなものなのか、何か特別な理由でもあるのかって事ですね」
「なんでも他の貴族へのコレクション自慢らしいんだが」
「やはり僕たちの名前は出さないでください」
単に目立つだけでメリットがなさすぎる。
「そうか、報酬は受け取ってくれるのだろうな」
「あはは、さすがにそこまで無欲ではありません。もらうものはきちんともらいます」
「それでは、すぐに依頼者に連絡をとろう。そして報酬の確認をしお前たちに渡せるように手はずを整えることにする。多分2、3日で報酬を払える。その間は宿で休むなり、街を散策するなり自由にしていてもらってかまわん。そうだな3日後の午後に一度ギルドに来てくれ」
「わかりました。あ、宿は”辺境の英雄亭”なんで、何かあったら連絡ください」
「お前ら、良いとこに泊まってんな。金持ちか……そうか上位魔獣を慣れるまで狩ってるんだったな。そのくらいの金は持っているか」
僕としては随分と長い事ちゃんとしたベッドで寝ていなかったので少し贅沢をしただけのつもりだったのだけれど、不自然に思われなくてよかった。
僕はミューに左手を差し伸べ
「さ、ミュー行こう」
ミューは僕の手を取ると席を立ち
「うん、少しはゆっくりできそうね」
「そうだね、久しぶりにゆっくりとね」
僕とミューは腕を組んで”辺境の英雄亭”にもどった。
今日は久しぶりの高級宿。個室に個別の風呂がある。夕食を終えた僕たちは早速お湯を貯めて、今見つめ合っていた。
「ミー、ミュー先に入っていいよ」
「そんなフェイが先でいいから」
「おい、名前」
「あ、ごめん」
僕は咳払いをひとつ。そしてちょっと照れながら
「いっそ一緒に入るか」
「すんなりといったね」
ミューがニッコリと声を掛けてきた。
「まあね。匂いが残っていた感じだったのにはちょっと面倒くさい感じしたけど、罠がうまい事働いてくれたから楽にいけたね」
そして周囲を見回して
「素材として全部持っていくのは1体が限度だけど、討伐証明部位は持っていこうか」
「そだね、牙だっけ」
「そのはず。じゃあ僕は穴を掘るからミューは牙を回収しておいて」
いつものように近くの木を切って一番大型のレッドジャイアントを縛り付けて運ぶ。
そして、依頼受注から4日目ギルドの受け付けで僕たちはキャスリーンさんと向かい合っていた。
「これで依頼完了で良いですよね」
「本当に狩ってきたんだな」
ぽつりとつぶやくように言葉を紡ぐキャスリーンさんに
「いや、そういう依頼ですよね」
「まあ、そうなんだが。実際レッドジャイアント1体なら1級冒険者が1パーティーでどうにかならんこともないだろうが、レッドジャイアントが1体でいることって少ないからな」
「まあ、そうですね。実際、今回も5体の群れでしたし」
「そこだ。なんでお前らは、5体の群れを普通にケガもなく討伐して平気な顔してるんだ。それもたった2人で」
「なんでって、慣れかな」
多分慣れだと思う。余計な恐怖で身体が動かないなんてことになれば実力は10分の1も出せない。慣れればその余計な部分がなくなり実力を十分に発揮できるのだから。
「つまり、お前たちは今まで慣れるほどに上位魔獣を狩ってきたと」
僕たちは黙ってそっぽを向いた。キャスリーンさんは、そんな僕たちをじっと見ていたが
「まあいい。犯罪者でさえなければ、過去の事情は問わないのが冒険者だ」
僕たちはホッと胸をなでおろした。
「して、どうする。本当に流れの冒険者が依頼をこなしたことにして良いのか。今ならまだ、お前たちの手柄としてきちんと取り扱えるぞ」
僕はミューと顔を見合わせ、そして頷き首を振った。
「今回の依頼の理由次第ですかね」
「理由だと」
「まあ、言ってしまえば、金持ちの道楽とか見栄みたいなものなのか、何か特別な理由でもあるのかって事ですね」
「なんでも他の貴族へのコレクション自慢らしいんだが」
「やはり僕たちの名前は出さないでください」
単に目立つだけでメリットがなさすぎる。
「そうか、報酬は受け取ってくれるのだろうな」
「あはは、さすがにそこまで無欲ではありません。もらうものはきちんともらいます」
「それでは、すぐに依頼者に連絡をとろう。そして報酬の確認をしお前たちに渡せるように手はずを整えることにする。多分2、3日で報酬を払える。その間は宿で休むなり、街を散策するなり自由にしていてもらってかまわん。そうだな3日後の午後に一度ギルドに来てくれ」
「わかりました。あ、宿は”辺境の英雄亭”なんで、何かあったら連絡ください」
「お前ら、良いとこに泊まってんな。金持ちか……そうか上位魔獣を慣れるまで狩ってるんだったな。そのくらいの金は持っているか」
僕としては随分と長い事ちゃんとしたベッドで寝ていなかったので少し贅沢をしただけのつもりだったのだけれど、不自然に思われなくてよかった。
僕はミューに左手を差し伸べ
「さ、ミュー行こう」
ミューは僕の手を取ると席を立ち
「うん、少しはゆっくりできそうね」
「そうだね、久しぶりにゆっくりとね」
僕とミューは腕を組んで”辺境の英雄亭”にもどった。
今日は久しぶりの高級宿。個室に個別の風呂がある。夕食を終えた僕たちは早速お湯を貯めて、今見つめ合っていた。
「ミー、ミュー先に入っていいよ」
「そんなフェイが先でいいから」
「おい、名前」
「あ、ごめん」
僕は咳払いをひとつ。そしてちょっと照れながら
「いっそ一緒に入るか」
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