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52話
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久しぶりにミューとのスキンシップで気持ちの高まりを感じ同じベッドでお互いを感じ合った翌日。今は最近になくスッキリと目覚め、横でシーツにくるまり静かな寝息を朝の日差しに溶かしている愛する妻を愛でている。その愛らしい頬に手を伸ばしそっと撫でる。
「う、ん」
優しい刺激にミューが身じろぎするが目を覚ます気配はない。ここのところ心身ともに落ち着くことができなかったから疲れているのだろう。狩人の祝福により疲れにくい僕たちだけれど、それは全く疲れないというわけではないのだから。穏やかな空気の中頭を撫でその柔らかな髪を指で梳く。聖国の有力者たちからの誘いを断ったことに後悔は無いけれど、ミューまでこんな寄る辺ない旅に連れてきてしまうことになったことに微かな罪悪感を感じる。かといってミュー以外の女性と閨を共にする気にはならない。ここに至ってはミューだけを聖国に置いて来ても逆にミューの身に危険が及ぶだけだろう。結局はこうするしかなかったのだろうけれど、何かもっと他に良いやり方が……。
ここまで考えて聖都の治療院でダニエルさんに言われたことを思い出した。
『人は人でしかありえぬ』『その時の最善を尽くすしかないのだ』
そうでしたね。今は力を蓄える時期。具体的なやり方は分からないけれど、とにかく今出来ることに最善を。
そんなことを考えながらミューを撫でていると、ミューが身じろぎをした。うっすらと開いた瞼に徐々に光が宿る。
「フフフ」
起き抜けに花のような笑顔を見せてくれるミューに僕の鼓動は早鐘のよう。もう何ヶ月も一緒にいるのに未だに慣れない。いや、結婚してからだけなら確かに数か月だけれど、それ以前から幼馴染として何年も一緒に過ごした時間があるのにも関わらず。今もその魅力は僕にとってどんどん大きくなっている。
「フェイ」
両手を伸ばしながら僕を呼ぶ。もう偽名がどうとか今はどうでもよく思えてしまう。
「ミーア」
優しく抱き寄せ口づけを交わす。
僕たちを遮っていたシーツが身体から落ちお互いの身体が体温を直接感じる。お互いの鼓動を感じる。ミーアの双丘の柔らかさを掌に包み込む。
「あ」
ミーアの甘い吐息が漏れ、ミーアの手が僕を捕らえる。
目と目が見つめ合い、何度も何度も口づけを交わす。久しぶりの夫婦としての温かい交わりにお互いの身体が溶け合っていくような高まり。お互いを求め合い与え合う。そして絶頂へと至り。僕たちは意識を手放した。
どれだけ時間がたったのだろう。朝日の角度からそれほど時間が経ったわけではなさそうではあるけれど。僕たちは一緒に意識を取り戻した。お互いの姿に気恥ずかしさを感じながら、身体を起こす。
「フェ、ファイ。その」
「ミュー、可愛いよ」
結婚してから、何度も言葉も心も身体も重ねてきたけれど、ミューはずっと変わらない。行為に対して喜びを見せるけれど、それと共に恥じらいを忘れない。その可愛らしさが僕の心を撃ち抜く。
「そういえばミューっていつから僕の事好きだったの」
「な、もう、今になってそれ聞くの」
「そう言えば聞いたことが無かったなって思って」
「言わないとダメかな」
「ダメって事はないけど、ここまで尽くしてくれる原点を知りたいなって」
「う、ん」
優しい刺激にミューが身じろぎするが目を覚ます気配はない。ここのところ心身ともに落ち着くことができなかったから疲れているのだろう。狩人の祝福により疲れにくい僕たちだけれど、それは全く疲れないというわけではないのだから。穏やかな空気の中頭を撫でその柔らかな髪を指で梳く。聖国の有力者たちからの誘いを断ったことに後悔は無いけれど、ミューまでこんな寄る辺ない旅に連れてきてしまうことになったことに微かな罪悪感を感じる。かといってミュー以外の女性と閨を共にする気にはならない。ここに至ってはミューだけを聖国に置いて来ても逆にミューの身に危険が及ぶだけだろう。結局はこうするしかなかったのだろうけれど、何かもっと他に良いやり方が……。
ここまで考えて聖都の治療院でダニエルさんに言われたことを思い出した。
『人は人でしかありえぬ』『その時の最善を尽くすしかないのだ』
そうでしたね。今は力を蓄える時期。具体的なやり方は分からないけれど、とにかく今出来ることに最善を。
そんなことを考えながらミューを撫でていると、ミューが身じろぎをした。うっすらと開いた瞼に徐々に光が宿る。
「フフフ」
起き抜けに花のような笑顔を見せてくれるミューに僕の鼓動は早鐘のよう。もう何ヶ月も一緒にいるのに未だに慣れない。いや、結婚してからだけなら確かに数か月だけれど、それ以前から幼馴染として何年も一緒に過ごした時間があるのにも関わらず。今もその魅力は僕にとってどんどん大きくなっている。
「フェイ」
両手を伸ばしながら僕を呼ぶ。もう偽名がどうとか今はどうでもよく思えてしまう。
「ミーア」
優しく抱き寄せ口づけを交わす。
僕たちを遮っていたシーツが身体から落ちお互いの身体が体温を直接感じる。お互いの鼓動を感じる。ミーアの双丘の柔らかさを掌に包み込む。
「あ」
ミーアの甘い吐息が漏れ、ミーアの手が僕を捕らえる。
目と目が見つめ合い、何度も何度も口づけを交わす。久しぶりの夫婦としての温かい交わりにお互いの身体が溶け合っていくような高まり。お互いを求め合い与え合う。そして絶頂へと至り。僕たちは意識を手放した。
どれだけ時間がたったのだろう。朝日の角度からそれほど時間が経ったわけではなさそうではあるけれど。僕たちは一緒に意識を取り戻した。お互いの姿に気恥ずかしさを感じながら、身体を起こす。
「フェ、ファイ。その」
「ミュー、可愛いよ」
結婚してから、何度も言葉も心も身体も重ねてきたけれど、ミューはずっと変わらない。行為に対して喜びを見せるけれど、それと共に恥じらいを忘れない。その可愛らしさが僕の心を撃ち抜く。
「そういえばミューっていつから僕の事好きだったの」
「な、もう、今になってそれ聞くの」
「そう言えば聞いたことが無かったなって思って」
「言わないとダメかな」
「ダメって事はないけど、ここまで尽くしてくれる原点を知りたいなって」
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