僕が守りたかったけれど

景空

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147話

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 「旦那様。王宮より先触れがありました」
四神獣の件から帰って30日程。ギディオンが連絡してきた。
「王宮からか。どなたが見えるのかな」
「エジェリー・クルゥ・フクトブルム殿下とのことです。いかがいたしましょうか」
「会わないわけにはいかないだろうね。いつ頃到着される」
「明日の午前中の予定とのことです」
「わかった。おもてなしの準備を」
「わかりました」
「ねえ、エジェリー殿下ってたしか第1王女様じゃないの」
横で聞いていたミーアが不思議そうに聞いてくる」
「そのはず。ぴかぴかの王族。侯爵とは言え新興の貴族家にそうそう顔を出される方ではないはずなんだけどね」
「そんな方がわざわざ見えるってことは」
「まあ、厄介ごとだろうね」
僕たちは揃って空を見上げた。
「そして、わざわざ僕たちってことは荒事なんだろうなあ」
「でもフェイ、最近そういう危ない話って聞かないわよ」
「そういえばそうだね」
僕もミーアも揃って首をひねる。
「ギディオン、最近どこかで僕たちが出張るような荒事ってあってる」
「いえ、私の知る範囲では旦那様や奥様のお手を煩わすような荒事は少なくとも帝国内ではありませんな」
「じゃあ帝国外なら」
「それこそ、旦那様方を頼みたいであろう荒事はいくつかありますぞ。聖国や南のヤダン共和国では小規模ではありますがスタンピードが頻発しておりますし、東のエリス公国ではドラゴンが暴れておるようです。遠方ではありますが、トーヤ連邦では交易路をジャイアントが封鎖しておるとのこと。どこも大規模な騎士団遠征をして対応しておるようですな」
「それでもまあ、騎士団で対応できるなら国外の事で僕たちをどうこうはないだろうな」
「そうすると、あたしたちに何をさせたいのかしら」
「それも第1王女まで引っ張り出して、な」
翌日、王女様が見えるという事で僕達は家人総出でお出迎えをしている。
「ようこそいらっしゃいました。遠いところお疲れでしょう。どうぞこちらへ……」
「侯爵自らの出迎え、ご苦労様です」
さあ、何をやらされるのだろう。
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