君にとって花火は何色ですか?

じゅうや

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8.私の正体

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隅田麗火、社会人2年目。8月で24歳になる私は、今……

とある男子大学生に、恋をしている。

 彼の名は花道健斗。私が住んでるアパートの、お隣さんである。出会ったキッカケは花火大会で、1人で観に来ていた彼の美しさに一目惚れした。それからは挨拶を交わしたり、不定期だが一緒に飲んでいる。

久々に一緒に飲んだ次の日。私はある誘いをした。
私が仕事が終わったら家の最寄り駅に集合することにした。

なぜこんなとこに集合させたか、今夜私は…勝負に出るのだ!
彼には私が酒好き、タバコを吸うことがバレてるが、特に言及されていない。

…しかし、私の正体はもう1つ隠されている。

残業が終わり、電車に乗り、彼にラインで連絡する。
いつも乗り降りしている最寄り駅について改札へ向かうと、凛とした姿で待っている彼を見つけた。いつ見てもカッコいいなぁ。パジャマですらカッコ良く見えてしまうのだ。

「仕事お疲れ様です、これからどこ行くんですか?」
「ええ、とりあえずついて来なさい」
「あ、はい」


~花道side~


 これから向かう場所も特に言われていないが、どこかご飯でも連れて行ってくれるのか。
意外とこの辺はあまり開拓していないので、隅田さんの行きつけのお店などを教えてくれるのかもしれない。
しかし、俺の予想とは大きく異なった場所に辿り着いた…

「あの…ここ…」
「え、ええ…ここよ」
「え、その…打つんすか?」
「…」

彼女は俯いたままだったが、ゆっくり頷いた。


まさか、パチンコ屋とは…


「どう?引いた?」
「いや引いては無いですけど…」
「え…?」
「まぁ、びっくりはしましたよ」
「あ、そう…そうなのね…」



 なんでここに俺を連れて来たのか、その理由がなんだか分かった気がした。彼女の真の姿は、クールで綺麗な容姿からは想像も出来ないギャップがあるのだ。酒、タバコ、パチンコ…言ってしまえば、ダメダメ三段活用が揃ってしまっている。でも俺は、そんな彼女でも本質は良い人だと知っているので態度を変えるつもりは無い。

「う、うぅ…いいの?」
「なにがですか?」
「だって私…アル中、ヤニカス、ぱちカスなのよ…?」
「どうしたんですか、そのラブコメの波動を感じるシチュ」
「真面目に聞いてるのよ!こんな女、嫌よね…?」

気にしてるなら辞めたほうがいいだろう…とは言えない。
俺的には彼女の好きにしてほしいので。だが…


「パチンコに関しては歯止めをかけてくださいね、それだけは言っときます」
「だ、大丈夫、趣味で打ってるだけだし、上限額も決めてるわよ!」
「はいはい、じゃあ中入りましょうか」
「え、ええ。でも、あなたはどうするの?」
「もちろん、一緒に打ちますよ」
「…!そ、そう」

と、俺の惚れてる女性はカッコいいとこもあるが、ダメなとこもあると分かったので
今日はヨシとします…



 パチンコ屋の中、うるさっ!!!
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