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10.デートでは無いはず
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~♪
「ただいま~!」
「いやお前の家じゃないぞ」
……綾野がうちにやってきた。
「わーここが先輩の家…なんもないっすね」
「なんもなくて悪かったな、すぐ行くから喉乾いてたらテキトーに飲んでいいぞ」
「お言葉に甘えて~」
律儀にも彼女は手洗いうがいをしてから俺の冷蔵庫の中から麦茶を取り出し、俺のコップに注いで飲んでいる…。
!?
「お客用のコップあるだろその青いやつ」
「あーそうなんですか、まあもう入れちゃったものは仕方ないので、いただきまーす」
先輩とは言え俺も異性であることは気にしてないなのだろうかこの後輩。さすが、モテる女は違うな。
「先輩それ声に出てますけどどういうつもりですか」
「え…。あーすまん心の声が勝手に」
「…こういうのは先輩にしかしないですよ…」
「なんて?」
「はいはい鈍感難聴主人公きどりですか!きっしょ!!」
「なんだよそれ、ひでぇ言い草だなおい。もう行くぞ!」
「あー待ってもう飲み終わるから~!」
彼女を置いてひと足先に玄関から出る。財布や持ち物の確認をし終わると綾野も外に出てくる。玄関のドアの戸締まりをして駅へと向かう。
電車に乗り、2駅。
駅から地上に出ると目の前にはドカーンと構えた某ドドバシカメラに着く。
「ここって電化製品だけじゃなくて色んなお店入ってるからちょー便利ですよね」
「それな」
「ここなんですねー先輩が欲しいパソコンコーナー」
「そうだな」
「このパソコンとかどうですか!?かなりコスパ良さげですよ!」
「おー、ふむふむ」
「ゴラァ!!」
「ほげぇ!!」
なんでここ最近の俺って異性の方からビンタ食らうの?そういう時期?モテ期は来て欲しいけどビンタ食らう時期とかほんといらないよ?
「なんだよいきなり」
「私がエスコートしてんのに無視かましてる先輩が悪いんですよ」
「すまん見るのに集中してたわ」
「全く…って先輩これゲーミングPCじゃないですか、しかもノート」
大学生御用達のノートPCではなく、おれがゲーミングPCコーナーで漁っているのを綾野は不思議に思ってるらしい。
「ほら、こいつら性能良いのにMacとかと値段変わらんんだろ?ゲームとかもやりたいからどーせだったらこういうの欲しいなって」
「…ふーん、なるほどぉ?先輩がゲームでふすか…」
「な、なんだよダメか?」
「いーえー、ただなんで急にゲームとかなんですかねぇ~って感じですけど~」
こいつのこういう変に鋭いとこはドキっと来てしまう。たしかに以前の俺はスマホのソシャゲー以外は全くゲームをやらない人だったので、違和感を感じるのにも無理はない。
「ま、まあとりあえずこれ買うわ。ちょっと待ってろ」
「はーい」
店員さんとウイルス対策やソフト、スペックについての話を聞いて色々セットで購入した。貯金が一気に消えたのでしばらく遊べなくなってしまった…。
「すまん、待たせた」
「お、無事買えたんすね~、ってまだなんか買うんですか?」
「おう、とりあえず行くぞ」
この建物の7階まで行き、ス〇バコーヒーに向かう。
「何飲みたい?」
「え、え、ちょっと…別にいーですよ」
「いやいや付き合ってもらったんだ、お礼はするぞ」
「…じゃあ抹茶フリャペチーノで」
「おーけー、買ってくるからこれ持って席に座っててくれ」
「…あ、はい…」
先輩が後輩に奢るのってあるいみ義務みたいなものだと思ってたのだが…なかなか歯切れが悪い綾野。さっき麦茶飲んでた時は遠慮なく飲んでた気がする…しかも残り全部。
店員さんからのお待たせしました~と共に商品を貰い席に座る。
「あの、先輩ほんとにありがとうございます、いただきますね」
「おう、美味いだろ抹茶」
「はい、やっぱり人の金で飲む抹茶フリャペチーノは格別ですね!」
「ムカつく感想だな!」
「ふふ、先輩」
「なんだ?」
「デートって楽しいですね」
「お前が勝手に付いてきただけだからデートじゃないぞ」
「うんうん!デート!ふふっ!」
そう言って飲んでる彼女の顔は終始笑顔だったのである。いつものクールな顔より笑ってたほうが可愛いな、こいつ。
「ただいま~!」
「いやお前の家じゃないぞ」
……綾野がうちにやってきた。
「わーここが先輩の家…なんもないっすね」
「なんもなくて悪かったな、すぐ行くから喉乾いてたらテキトーに飲んでいいぞ」
「お言葉に甘えて~」
律儀にも彼女は手洗いうがいをしてから俺の冷蔵庫の中から麦茶を取り出し、俺のコップに注いで飲んでいる…。
!?
「お客用のコップあるだろその青いやつ」
「あーそうなんですか、まあもう入れちゃったものは仕方ないので、いただきまーす」
先輩とは言え俺も異性であることは気にしてないなのだろうかこの後輩。さすが、モテる女は違うな。
「先輩それ声に出てますけどどういうつもりですか」
「え…。あーすまん心の声が勝手に」
「…こういうのは先輩にしかしないですよ…」
「なんて?」
「はいはい鈍感難聴主人公きどりですか!きっしょ!!」
「なんだよそれ、ひでぇ言い草だなおい。もう行くぞ!」
「あー待ってもう飲み終わるから~!」
彼女を置いてひと足先に玄関から出る。財布や持ち物の確認をし終わると綾野も外に出てくる。玄関のドアの戸締まりをして駅へと向かう。
電車に乗り、2駅。
駅から地上に出ると目の前にはドカーンと構えた某ドドバシカメラに着く。
「ここって電化製品だけじゃなくて色んなお店入ってるからちょー便利ですよね」
「それな」
「ここなんですねー先輩が欲しいパソコンコーナー」
「そうだな」
「このパソコンとかどうですか!?かなりコスパ良さげですよ!」
「おー、ふむふむ」
「ゴラァ!!」
「ほげぇ!!」
なんでここ最近の俺って異性の方からビンタ食らうの?そういう時期?モテ期は来て欲しいけどビンタ食らう時期とかほんといらないよ?
「なんだよいきなり」
「私がエスコートしてんのに無視かましてる先輩が悪いんですよ」
「すまん見るのに集中してたわ」
「全く…って先輩これゲーミングPCじゃないですか、しかもノート」
大学生御用達のノートPCではなく、おれがゲーミングPCコーナーで漁っているのを綾野は不思議に思ってるらしい。
「ほら、こいつら性能良いのにMacとかと値段変わらんんだろ?ゲームとかもやりたいからどーせだったらこういうの欲しいなって」
「…ふーん、なるほどぉ?先輩がゲームでふすか…」
「な、なんだよダメか?」
「いーえー、ただなんで急にゲームとかなんですかねぇ~って感じですけど~」
こいつのこういう変に鋭いとこはドキっと来てしまう。たしかに以前の俺はスマホのソシャゲー以外は全くゲームをやらない人だったので、違和感を感じるのにも無理はない。
「ま、まあとりあえずこれ買うわ。ちょっと待ってろ」
「はーい」
店員さんとウイルス対策やソフト、スペックについての話を聞いて色々セットで購入した。貯金が一気に消えたのでしばらく遊べなくなってしまった…。
「すまん、待たせた」
「お、無事買えたんすね~、ってまだなんか買うんですか?」
「おう、とりあえず行くぞ」
この建物の7階まで行き、ス〇バコーヒーに向かう。
「何飲みたい?」
「え、え、ちょっと…別にいーですよ」
「いやいや付き合ってもらったんだ、お礼はするぞ」
「…じゃあ抹茶フリャペチーノで」
「おーけー、買ってくるからこれ持って席に座っててくれ」
「…あ、はい…」
先輩が後輩に奢るのってあるいみ義務みたいなものだと思ってたのだが…なかなか歯切れが悪い綾野。さっき麦茶飲んでた時は遠慮なく飲んでた気がする…しかも残り全部。
店員さんからのお待たせしました~と共に商品を貰い席に座る。
「あの、先輩ほんとにありがとうございます、いただきますね」
「おう、美味いだろ抹茶」
「はい、やっぱり人の金で飲む抹茶フリャペチーノは格別ですね!」
「ムカつく感想だな!」
「ふふ、先輩」
「なんだ?」
「デートって楽しいですね」
「お前が勝手に付いてきただけだからデートじゃないぞ」
「うんうん!デート!ふふっ!」
そう言って飲んでる彼女の顔は終始笑顔だったのである。いつものクールな顔より笑ってたほうが可愛いな、こいつ。
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