男子体操部#04 白昼の公開演技

コンノ

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第3章 儀式に臨む(1)

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 新年会の熱狂から約2カ月が経ち、3月上旬のキャンパスは、春の訪れを予感させる柔らかな陽光に包まれていた。卒業式を数日後に控えた器械体操部の練習に、卒業を控えた4年生たちが挨拶を兼ねて学生時代最後の練習にやって来た。インカレを最後に引退した先輩たちの中には、インカレ後、全く身体を動かしていない人もいれば、松谷さんみたいにしょっちゅう練習に顔を出す先輩もいる。マットの弾力音が響き渡り、息遣いが重なり合う中、俺は、170cmの色白な体をTシャツとハーフパンツに包み、鉄棒の回転技を終えて息を弾ませる。汗がしなやかな筋肉の曲線を伝い、Tシャツの生地を湿らせる。全身を覆う繊細な筋肉が、回転の余韻で微かに震え、腹筋の溝に汗の滴が溜まる。ピンク色の乳首がユニフォーム越しに硬く尖り、色白の太ももが着地の衝撃で軽く痙攣する。「佑司、回転の軸、もっと安定させろ。集中だ」韮川さんの声が低く響き、俺の心をざわつかせる。173cmの筋肉質な体躯が隣りで伸び、厚い胸板がユニフォームをパツパツに張らせる。汗で湿った首筋の血管が脈打ち、二の腕の隆起した筋肉が光を反射し、影を落とす。4年生の彼は、引退後もしょっちゅう顔を出す先輩のひとりだ。さすがに今日は、練習の合間に後輩たちにアドバイスを飛ばす姿が、いつもの軽快さを保ちながらも、どこか切なげだ。俺は頷きながら、心の中で「韮川さんのアドバイス、いつも熱い…でも、今日で最後か…。あの太さも、もう…」と考え、自分で驚く。ノンケの俺が、こんな想像に身体を熱くするなんて、悪癖だ。

 松谷さんは、彫刻のように美しい筋肉質な身体を鉄棒で優雅に回し、八重歯を覗かせて笑う。滑らかな胸筋がユニフォームを優しく押し上げ、腹筋の完璧なシックスパックが回転のたび微かに波打つ。汗の滴が色白の肌を滑り、ギリシャ彫刻のような曲線を妖しく光らせる。隣りで床の着地を決めた韮川さんに「悠人、最後までお前の演技、完璧だぜ!」と拍手する。坂口の167cmの日焼けした逞しい体が、豆だらけの手でマットを叩き、「韮川さん、今日の練習後に最終演技見せてくださいよ!みんなで手伝いますよ!」と声を上げる。日焼け跡のコントラストが美しい太ももが、着地で震え、逞しい腕の筋肉が汗で光る。高瀬も童顔を輝かせて頷き、巨根の輪郭が短パンに浮かぶ。「太河、良いこと言う! 韮川さんの厚い胸板と大胆な演技、最後に見届けたいっす」片岡浩平の180cmの長身が筋肉を震わせて同意し、肩幅の広い僧帽筋がユニフォームを張らせる。「韮川さん、卒業前の最後の演技、みんな見たいんすよ!」「練習後…? 最終演技って練習中にやるんじゃねぇのかよ…。あっ、あっちか!」そう言うと自分の股間を指さして笑う韮川さん。練習の熱気が、みんなの体を火照らせ、汗の塩辛い匂いが体育館に満ちる。俺の視線は、無意識に韮川さんの厚い胸板に落ち、ユニフォームの生地越しに浮かぶ乳首の輪郭に喉が鳴る。

 練習中、韮川さんが平行棒の着地でバランスを崩し、坂口に体を預ける形になる。坂口の手が韮川さんの腰を支え、日焼けした逞しい腕が厚い胸板に密着する。「韮川さん、大丈夫っすか? 」坂口の囁きに、韮川さんの体が微かに震え、「太河、お前の手、ざらついて腰に食い込んで…集中できねえぞ」と低く笑うが、声に照れが混じる。周囲の視線が集まり、高瀬がニヤリと「太河のサポート、完璧っすね。韮川さんのケツ、触っちゃいました?」とからかう。松谷さんが八重歯を光らせ、「悠人、太河の手に感じてんじゃねえか?」と野次を飛ばす。片岡が長身を縮こまらせ、「松谷さん、そんな話、練習中ですよ…でも、確かに、韮川さんの反応、エロいっす」と照れ笑い。

 実は、新年会の夜以来、頻繁に練習に顔を出すようになった韮川さんは、坂口のケツにハマっているらしい。練習後、シャワールームやロッカールームに坂口を連れ込み、人目を避けながら、16cmの太い陰茎を後輩にしゃぶらせ、後ろを犯して喘がせているという。坂口も嫌がるどころか、それを楽しんでいるらしく、韮川さんが練習に顔を出すと急に機嫌が良くなる。俺たちの間では、公然の秘密だ。俺もシャワールームの端のブースから、パンパンという肉のぶつかり合う音と坂口のものらしき「あっ、あっ、あっ、…」という喘ぎ声がシャワーの水音に混じって聞こえてくるのに遭遇したことがある。その後、半勃ちの陰茎を片手で隠した韮川さんと放心状態で勃起チンポ丸出しの坂口が、そのブースから出てくるのを見てしまった。オス臭いロッカールームで、全裸で半勃ちのままベンチに横たわって身体(に飛び散った精子?)を拭く坂口と、奥のシャワールームで汗(と精子?)を洗い流す韮川さんを目撃したこともあった。後日、片岡と一緒に聞いてみると、「いや…韮川さんが俺のケツが一番気持ち良いって気に入っちゃって…俺もなんだかんだ気持ち良いし…ほら、韮川さんのってすごく太いから、良いとこに当たって気持ちいいんすよ! この間は、偶然、講義棟で行き合ったんすけど、そのまま空き教室でやっちゃいました!」と坂口は照れながらも明るく答えたのだ。これでは、練習に来ているのか、セックスしに来ているのか分からない。しかし、これは坂口たちに限ったことではなく、この2カ月、シャワールームでの軽いタッチやロッカールームの相互手コキ程度なら、俺たちもみんな何度も経験している。周りに誰もいなければ、手コキやフェラチオで射精までしてしまうことにも抵抗感はなくなってきている。みんな、仲間との行為なら、男同士でも気持ち良いことや、余計な気を使わずに快楽を貪れることに気づいてしまったのだ。ただ、そんな中でも、まだ手を付けられていない部分に対する好奇心が、部員たちの間で静かに膨らんでいた。
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