男子体操部#10 快楽のワークショップ

コンノ

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第2章 快楽のパーソナル・レッスン

第2節 反復練習(2)

 野中のテクニックは、単なる力強さだけではなかった。彼は藤政という「現役体操選手」の強靭な肉体が、どの角度から、どの程度の圧力を加えれば最も甘い悲鳴を上げるかを、冷徹なまでの正確さで見抜いていた。
​ 鏡の前でのバックから、野中は強引に藤政の身体を翻させた。
「次は、自分で動いてみてよ。藤政くんのその筋肉、俺のために使ってよ」
 野中がトレーニング用のベンチに深く腰を下ろし、自身の17センチを天に向けて反り立たせる。藤政は促されるまま、野中の上に跨がった。高瀬の20センチに蹂躙されるときは、ただ暴力的な拡張に耐え、壊されるのを待つことしかできなかった。しかし、野中のサイズは、藤政の強靭な内転筋と、体操で鍛え上げたアナルの締まりによって「支配」し、逆に飲み干すことができる、最高の相性だった。
​ 藤政は自らの手で、真っ赤に充血した尻肉を左右に割り広げた。鏡越しに、自分のアナルが野中の太いカリを迎え入れようと、期待にヒクヒクと蠢いている。
「っ、あ……入る……野中さんの、全部……ッ!」
 藤政はゆっくりと、しかし確実に腰を沈めていった。内壁がミシミシと軋みを上げ、野中の熱い塊が、前立腺をゴリゴリと強引に擦り上げながら最奥へと進んでいく。根元まで飲み込んだ瞬間、藤政は「あ、あぁああぁ……ッ!」と天を仰いで絶頂に近い声を上げた。

 繋がったまま、藤政は野中の胸板に手を突き、腰を上下させ始めた。器械体操で培った柔軟な股関節と、驚異的なスタミナを誇る腸腰筋。それが今、一人の男を絶頂へと導くための「淫らなバネ」へと変容していた。
​「……すごいな、藤政くん。中が生き物みたいに俺のを締め付けてるぞ……っ」
 野中が苦悶に近い歓喜の声を漏らし、藤政の広背筋を鷲掴みにする。
「あ、あぁっ! 野中さん……野中さんの、太いのが……中で膨らんで……最高に気持ちいい……ッ!」
 藤政は自ら上半身を前に倒し、野中の首に腕を回して、さらに激しく腰をくねらせながら唇を重ねる。2人の舌が熱く絡み合う。ズブズブ、ジュポッ、と重厚なピストン音が室内の湿った熱気を孕んで響く。野中の太いカリが、藤政の前立腺を執拗に、かつ愛しむように抉り回す。藤政の陰茎は、一度も手をつけていないのに、野中の腹筋を汚しながら大量の先走りを噴き出し、ビンビンに反り上がっていた。

 ​「藤政くんのケツ、本当に女よりずっと気持ちいいよ。……そんなに締めたら、俺、すぐに出しちゃいそうだ」
 野中のその言葉は、藤政の理性を粉々に砕く甘い毒薬だった。
「あ、あぁっ……嬉しい……っ。俺ので、野中さん……もっとイッて……っ!」
 藤政はもはや、自分が大学の体操部員であることも、ここが勤務先のジムであることも忘れていた。ただ、目の前の男に「最高の玩具」として、そして「極上のメス」として扱われることに、抗いがたい快感を見出していたのだ。
​ 野中は藤政の動きを止めるようにその腰を強く固定すると、今度は自分から、突き上げるような激しいピストンを再開した。
「あ、あがっ、あぁああぁっ! 野中さん、そこ……そこッ! 奥が……壊れるっ、壊れちゃう……ッ!」
「壊れないよ。お前のケツは、もっともっと深いだろ?」
 野中のSっ気たっぷりの囁きとともに、17センチの全質量が最奥の粘膜を叩き潰す。藤政の視界には快楽の火花が飛び散り、全身の筋肉が快楽の電気信号でビクビクと跳ねた。個室には、男たちの濃厚な先走りの匂いと、激しくぶつかり合う肉体から立ち上る汗の香りが充満し、2人の吐息が白く曇った鏡をさらに濡らしていく。

 ​「あ、イく……野中さん、俺、もう……ッ!」
「いいよ、藤政くん……お前のナカ、熱すぎる……。全部受け止めろよ……ッ!」
 野中が藤政のうなじを噛むように引き寄せ、最後の一突きを渾身の力で叩き込んだ。
「あぁあああぁっ!!」
 藤政の陰茎から、勢いよく白濁が噴き出し、野中の胸元を派手に汚した。それと同時に、藤政のアナルの最奥には、ドクドクと焼けるような熱い奔流が数回に分けて注ぎ込まれた。
「あぁっ、すげぇ、気持ち良い……。生で中出し、最高……! やっぱ、アナルセックス、すげぇ……」

​ 行為が終わったあとの藤政は、満足感と虚脱感が入り混じった表情で、野中の身体にぐったりと預けられたまま、しばらく動けずにいた。アナルからは野中の精液が耐えきれずにドロリと溢れ出し、藤政の逞しい内腿を白く汚していく。
「……やっぱり、お前のは最高だよ。女なんかより、ずっと満足できる」
 野中はそう言って、藤政の汗ばんだ髪を優しく撫で、清々しい笑顔を見せた。その瞬間、藤政は「客を喜ばせた」というスタッフとしての建前を、快楽の濁流の中に完全に捨て去っていた。

​ シャワーを浴び、再びスタッフの制服に袖を通すと、藤政は鏡の中の自分の瞳が、どこか以前よりも潤み、欲に慣れた色を帯びていることに気づく。野中から手渡される一万円の重みは、もはや労働の対価ではなく、自分の肉体が引き出した「快楽のスコア」であり、自らの身体が「女以上の価値」を持つことへの証明書のようにも感じられていた。
『俺……どんどん、変になってるな。……でも、野中さんのアレがないと、もう身体が満足してくれない……』
 欲に弱い自分を自覚しながらも、この「繰り返される個人授業」が生み出す背徳的な蜜の味に、藤政は完全に依存していた。
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