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第2章 快楽のパーソナル・レッスン
第3節 バスタブ・トレーニング(1)
そんな蜜月が続いていた11月のある日。
都心のジムは、ロウリュウ・イベントでいつも以上の活気に包まれていた。大勢の客の前で性器を露出しながらタオルで熱波を送った藤政は、見られる興奮で火照った身体を冷ますため、いつものように大浴場で冷たいシャワーを浴びると、そのまま白く濁った薬湯が湯気を立てる大きな浴槽へと向かった。
広い浴槽には、湯気に煙る空間の中で数人の客が寛いでいる。藤政が掛け湯をしてから薬湯の浴槽に歩み寄ると、浴槽の隅に座ってリラックスしている見覚えのある逞しい背中が目に飛び込んできた。
「あ……野中さん」
藤政が思わず声を漏らすと、野中がゆっくりと振り返った。
「やあ、藤政くん。お疲れさま。……こっちに来なよ、ちょうどいい湯加減だ」
野中はいつもの余裕ある笑みを浮かべ、隣りのスペースを空けた。周囲には、談笑する5人の客。そのすぐ隣りで、2人の視線が絡み合った。
白濁した薬湯がなみなみと注がれた大きな浴槽に、藤政はそろりと身体を沈めた。
先ほど浴びた冷たいシャワーで冷まされた肌を、熱い湯が包み込む。だが、藤政の動悸は湯の熱さのせいだけではなかった。
すぐ隣りには、今や数日おきに密室で情事を重ねる「指名客」である野中が、無防備な全裸で座っている。そして、この空間には2人の他にも客がいるのだ。
2人の正面には、20代後半と思われる友人2人組が、仕事の話か何かに花を咲かせている。少し離れた場所には、仕事帰りらしい20代から30代の男性客が3人、それぞれ目を閉じてじっと湯に浸かっていた。
「……大学の方はどう? もうすぐ冬休みかな」
野中が、まるでありふれたトレーナーと会員の会話を装うように、穏やかなトーンで話しかけてくる。
「はい。来週から休みに入ります。……でも、部活の冬合宿があるので、あまり休めそうになくて」
「相変わらず忙しいんだね。感心するよ。……就活の準備も始めてるんだろ?」
普通の会話。どこにでもある、ジムでの日常風景。
だが、その水面下では、藤政の心臓が口から飛び出しそうなほどの「暴挙」が始まろうとしていた。
野中が、湯の中でゆっくりと藤政の太ももに手を伸ばした。
『っ……!』
藤政の身体がビクッと跳ねた。白濁した薬湯は視界を遮り、肩から下の動きを完全な闇の中に葬り去っている。野中の大きな掌が、藤政の引き締まった内腿をゆっくりとなぞり、その付け根へと滑り込んでいく。
「野中、さん……っ」
「いいじゃないか、就活の話。……君みたいな根性のある子は、どこに行っても通用するよ」
野中の口調はあくまで冷静だ。しかし、水面下の指先は、藤政の股間に触れ、すでに硬くなり始めている13センチの陰茎を優しく握りしめた。
「あ……ん……」
藤政は思わず声を漏らしそうになり、慌ててタオルで口元を覆った。
すぐ隣にいる2人組の客が、ふとこちらに視線を向けたような気がした。藤政は必死に普通の表情を装い、天井を仰いで「ふぅ……」とため息を吐くふりをする。
だが、野中の指は止まらない。鈴口を親指でなぞり、粘膜を執拗に刺激していく。湯の浮力と熱気のせいで、感覚は普段よりも鋭敏に研ぎ澄まされていた。
「それで? どんな業界に興味があるの?」
野中の質問が、藤政の耳元で甘く響く。
「っ、ええと……スポーツ関係とか……広告、とか……っ」
まともに答えることすら困難だった。野中の手が陰茎を離れ、さらに奥——今や野中の17センチを飲み込むことに慣れきってしまったアナルへと伸びたからだ。
藤政の尻肉を左右に分け、中指がアナルの中心で円を描くように撫で回す。日中、講義室で同期のレスリング部員とカヌー部員の欲望を受け入れたばかりのそこは、簡単に野中の指を受け入れてしまう。
「ひ……っ、く……」
藤政は必死で尻の筋肉を締め、野中の侵入を拒もうとした。だが、それは逆効果だった。締めつけることで、野中の指の感触がより鮮明に、より深く脳髄へと届いてしまう。
野中の指が、じわじわとアナルの中へと押し入ってきた。
普段ならローションを使うが、今はたっぷりの湯が潤滑油代わりだ。薬湯の成分のせいか、それとも野中の指の熱さのせいか、アナルの内壁がジリジリと焼けるような感覚に襲われる。
「藤政くん、身体が熱いね。……のぼせたんじゃない?」
野中が微笑む。その指先が、藤政の体内の「弱点」をピンポイントで突き上げた。
「あっ、はぁ……ッ!」
藤政の腰が水面下で跳ね、大きな波紋が広がった。
「おい、なんか……あのトレーナーの兄ちゃん、大丈夫か?」
正面の2人組の一人が、不審そうにこちらを見てヒソヒソと囁いた。
「……なんか、顔真っ赤だぞ。薬湯、効きすぎなんじゃね?」
もう一人の笑い混じりの声が、藤政の鼓膜に突き刺さる。
羞恥心が限界を突破し、それが暴力的なまでの快楽となって藤政を襲った。誰かに見られているかもしれない、バレたら人生が終わる——その恐怖が、アナルをさらに激しく野中の指に吸い付かせた。
野中の指は今や2本に増え、藤政のナカを蹂躙していた。
「……藤政くん、なんだかナカがトロトロだね……日中、誰かと楽しんでいたのかな?……ほら、限界まで我慢して。……洗い場に行けば、もっと気持ちよくしてあげるから」
野中の低い囁きが、絶頂の淵にいる藤政の意識を繋ぎ止めた。
都心のジムは、ロウリュウ・イベントでいつも以上の活気に包まれていた。大勢の客の前で性器を露出しながらタオルで熱波を送った藤政は、見られる興奮で火照った身体を冷ますため、いつものように大浴場で冷たいシャワーを浴びると、そのまま白く濁った薬湯が湯気を立てる大きな浴槽へと向かった。
広い浴槽には、湯気に煙る空間の中で数人の客が寛いでいる。藤政が掛け湯をしてから薬湯の浴槽に歩み寄ると、浴槽の隅に座ってリラックスしている見覚えのある逞しい背中が目に飛び込んできた。
「あ……野中さん」
藤政が思わず声を漏らすと、野中がゆっくりと振り返った。
「やあ、藤政くん。お疲れさま。……こっちに来なよ、ちょうどいい湯加減だ」
野中はいつもの余裕ある笑みを浮かべ、隣りのスペースを空けた。周囲には、談笑する5人の客。そのすぐ隣りで、2人の視線が絡み合った。
白濁した薬湯がなみなみと注がれた大きな浴槽に、藤政はそろりと身体を沈めた。
先ほど浴びた冷たいシャワーで冷まされた肌を、熱い湯が包み込む。だが、藤政の動悸は湯の熱さのせいだけではなかった。
すぐ隣りには、今や数日おきに密室で情事を重ねる「指名客」である野中が、無防備な全裸で座っている。そして、この空間には2人の他にも客がいるのだ。
2人の正面には、20代後半と思われる友人2人組が、仕事の話か何かに花を咲かせている。少し離れた場所には、仕事帰りらしい20代から30代の男性客が3人、それぞれ目を閉じてじっと湯に浸かっていた。
「……大学の方はどう? もうすぐ冬休みかな」
野中が、まるでありふれたトレーナーと会員の会話を装うように、穏やかなトーンで話しかけてくる。
「はい。来週から休みに入ります。……でも、部活の冬合宿があるので、あまり休めそうになくて」
「相変わらず忙しいんだね。感心するよ。……就活の準備も始めてるんだろ?」
普通の会話。どこにでもある、ジムでの日常風景。
だが、その水面下では、藤政の心臓が口から飛び出しそうなほどの「暴挙」が始まろうとしていた。
野中が、湯の中でゆっくりと藤政の太ももに手を伸ばした。
『っ……!』
藤政の身体がビクッと跳ねた。白濁した薬湯は視界を遮り、肩から下の動きを完全な闇の中に葬り去っている。野中の大きな掌が、藤政の引き締まった内腿をゆっくりとなぞり、その付け根へと滑り込んでいく。
「野中、さん……っ」
「いいじゃないか、就活の話。……君みたいな根性のある子は、どこに行っても通用するよ」
野中の口調はあくまで冷静だ。しかし、水面下の指先は、藤政の股間に触れ、すでに硬くなり始めている13センチの陰茎を優しく握りしめた。
「あ……ん……」
藤政は思わず声を漏らしそうになり、慌ててタオルで口元を覆った。
すぐ隣にいる2人組の客が、ふとこちらに視線を向けたような気がした。藤政は必死に普通の表情を装い、天井を仰いで「ふぅ……」とため息を吐くふりをする。
だが、野中の指は止まらない。鈴口を親指でなぞり、粘膜を執拗に刺激していく。湯の浮力と熱気のせいで、感覚は普段よりも鋭敏に研ぎ澄まされていた。
「それで? どんな業界に興味があるの?」
野中の質問が、藤政の耳元で甘く響く。
「っ、ええと……スポーツ関係とか……広告、とか……っ」
まともに答えることすら困難だった。野中の手が陰茎を離れ、さらに奥——今や野中の17センチを飲み込むことに慣れきってしまったアナルへと伸びたからだ。
藤政の尻肉を左右に分け、中指がアナルの中心で円を描くように撫で回す。日中、講義室で同期のレスリング部員とカヌー部員の欲望を受け入れたばかりのそこは、簡単に野中の指を受け入れてしまう。
「ひ……っ、く……」
藤政は必死で尻の筋肉を締め、野中の侵入を拒もうとした。だが、それは逆効果だった。締めつけることで、野中の指の感触がより鮮明に、より深く脳髄へと届いてしまう。
野中の指が、じわじわとアナルの中へと押し入ってきた。
普段ならローションを使うが、今はたっぷりの湯が潤滑油代わりだ。薬湯の成分のせいか、それとも野中の指の熱さのせいか、アナルの内壁がジリジリと焼けるような感覚に襲われる。
「藤政くん、身体が熱いね。……のぼせたんじゃない?」
野中が微笑む。その指先が、藤政の体内の「弱点」をピンポイントで突き上げた。
「あっ、はぁ……ッ!」
藤政の腰が水面下で跳ね、大きな波紋が広がった。
「おい、なんか……あのトレーナーの兄ちゃん、大丈夫か?」
正面の2人組の一人が、不審そうにこちらを見てヒソヒソと囁いた。
「……なんか、顔真っ赤だぞ。薬湯、効きすぎなんじゃね?」
もう一人の笑い混じりの声が、藤政の鼓膜に突き刺さる。
羞恥心が限界を突破し、それが暴力的なまでの快楽となって藤政を襲った。誰かに見られているかもしれない、バレたら人生が終わる——その恐怖が、アナルをさらに激しく野中の指に吸い付かせた。
野中の指は今や2本に増え、藤政のナカを蹂躙していた。
「……藤政くん、なんだかナカがトロトロだね……日中、誰かと楽しんでいたのかな?……ほら、限界まで我慢して。……洗い場に行けば、もっと気持ちよくしてあげるから」
野中の低い囁きが、絶頂の淵にいる藤政の意識を繋ぎ止めた。
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