男子体操部#10 快楽のワークショップ

コンノ

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第2章 快楽のパーソナル・レッスン

第4節 グループ・ストレッチ(2)

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 「っ、あ、あが……ぁぁああぁっ!!」
 藤政の口から、魂を削り出すような悲鳴が漏れた。
 野中の17センチの全質量が、アナルを強引に割り広げ、最奥の粘膜へと到達した。個室での情事とは異なり、ローションを介さない、唾液と湯水のみを潤滑剤とした結合。それは、野中の太い陰茎の脈動や、包皮の細かなひだの摩擦を、剥き出しの神経に直接叩きつけるような凄まじい刺激だった。
​「……ふぅ、やっぱりこの入り口、最高に気持ちいいよ。藤政くん」
 野中が藤政の細い腰をガッシリと掴み、最初の一突きを繰り出した。
 ズチュ、という重厚な水音が、タイルの壁に反響して不気味に響く。藤政の身体は、その衝撃に耐えきれず、カウンターの縁を掴んだまま前方へと大きくのめり込んだ。
「あ、はぁっ、野中さん……すごい、これ……っ! 湯船の中で指入れられた時より、ずっと……ずっと奥まで……っ!」
「そうだろう? 邪魔な水圧がない分、根元までしっかり届くからな」

 野中は獲物を追い詰める肉食獣のような笑みを浮かべ、容赦のないピストンを開始した。
​ パンッ、パンッ、と、男同士の肉体が激しく衝突する乾いた音が、湯気の立ち込める洗い場に響き渡る。藤政の器械体操で鍛え抜かれた大臀筋が、野中の腰が打ち付けられるたびに波打ち、真っ赤に火照った肌が汗と湯気でヌラヌラと輝いている。
 野中のピストンは、一回ごとに最奥を抉り、引き抜く際はアナルを裏返さんばかりの勢いで粘膜を擦り上げる。そのたびに藤政の脳髄は快楽の火花で埋め尽くされ、視界が白く明滅した。
「ん、あ、あぁぁ……ッ! 野中さんの、太いのが……中で、膨らんで……っ! 壊れる、壊れちゃうっ……!」
「壊れないよ、藤政くん。お前のケツは、まだまだこれくらいじゃ足りないだろ?」
 野中が意地悪く囁き、ピストンの速度をさらに上げた。藤政の13センチの陰茎は、誰に触られることもなく、野中のピストンに呼応してビクビクと跳ね、先端から透明な先走りをタイルの床に撒き散らしている。

​ 羞恥心は、すでに快楽のガソリンへと変わっていた。すぐ背後には、数人の客がいるはずだ。誰かがシャンプーをしようと、今にもこの奥のブースに歩いてくるかもしれない。勤務中のインストラクターが、客にケツを使わせている姿を目撃されてしまうかもしれない。そのスリルが、藤政のアナルをこれ以上ないほど激しく締め上げさせ、野中をさらに興奮させた。
「はは、すごいな……。見ろよ、藤政くん。お前のケツ、俺のチンポを離さないように、必死で吸い付いてるぞ」
 野中が藤政の首筋を噛み、支配欲を剥き出しにする。藤政はもはや、返事をする余裕すらなく、ただただ野中が与えてくれる暴力的な快楽に身を委ね、腰を前後に振るわせるしかなかった。

​ その時だった。
​ 湯気の向こうから、ペタペタという濡れた足音が近づいてきた。
 藤政の心臓が、凍り付くような衝撃とともに跳ね上がった。
「っ、あ……野中さん、誰か……っ、誰か来ま……ッ!」
 藤政が必死で声を殺そうとしたが、野中は止まらなかった。それどころか、見せつけるようにさらに腰の振りを大きくし、藤政の尻を高く突き出させたのだ。

 足音が止まった。
 洗い場ブースの入り口、ちょうど死角から数歩入った場所に、一人の客が立ち尽くしていた。
 20代前半か。藤政よりもずっと大柄な、一八〇センチ近い身長。ラグビーか何かをやっているのだろうか、丸太のように太い太ももと、全身を覆う鎧のような分厚い筋肉が、湯気の中でも圧倒的な存在感を放っている。

​ その客——藤田義和ふじたよしかずは、目の前で繰り広げられている異様な光景に、言葉を失っていた。
 若く、普段は爽やかな印象のジムのトレーナーが、今は全裸で、男に背後から激しく犯されている。パチャパチャと卑猥な水音を立てながら、アナルを真っ赤に広げ、絶頂の喘ぎを漏らしている。
​「あ……っ、ち、違うんです……! 違う……ッ!」
 藤政は顔を真っ赤にし、犯されながらも必死で言い訳をしようとした。しかし、野中の無慈悲な一突きが、藤政の最も敏感な一点を容赦なく突き上げ、言葉は無残な悲鳴へと塗り替えられた。
「あ、はぁああぁっ!!」
 藤政の身体が大きく反り返り、その無防備な痴態が、藤田の眼前にこれ以上ないほど鮮明に晒される。

 野中は、立ちすくむ藤田を恐れるどころか、彼を挑発するように不敵な笑みを浮かべた。
「あぁ。気持ち良い! 藤政くん、ほら……誰か見てるぞ。もっとよく見せてやれよ」
「っ、やめ……野中さん、やめて……あ、あぁあぁっ!」
 藤政の涙に濡れた瞳が、藤田の視線と絡み合った。
​ 藤田は、逃げ出すこともできず、金縛りにあったようにその場に釘付けになっていた。彼の視線は、藤政のアナルを抉る野中の17センチと、犯されながらフル勃起して震えている藤政の陰茎に吸い寄せられていく。
 やがて、藤田の股間にも、抗いがたい変化が現れ始めた。
 彼自身の、ラグビー経験者らしい頑強な肉体に相応しい、大きく、上に反り返った太い陰茎が、本能的な欲望に突き動かされて、ゆっくりと、しかし力強く鎌首をもたげ始めたのだ。
​「いいもん見せてやるよ。……見てろよ、お前も」
 野中が勝利を確信したような声で囁き、藤田を煽るようにして、一層激しく、獣のような腰振りを再開した。
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