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第2章 迷いと過去への旅
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祖母・澄江は、かつて晃にとって「言葉の先生」だった。幼い晃にいつも和歌や俳句、季節の挨拶を手書きの手紙で教えてくれた。母が亡くなって以降、自然と距離ができ、ここ数年晃は祖母の家からも足が遠のいた。
「祖母へ、何を伝えるべきだろう?」
晃はPCの前でうんうん唸る。限られた3000文字、その一つ一つに意味を込める葛藤。“今までありがとう”だけでは足りない。“ごめんね”だけでは物足りない。言葉で人を救ったり、傷つけたりできるのに、最も近しい人にさえ、うまく想いを伝えられずにいる自分。
思い出すのは、小学生の頃もらった祖母からの年賀状。「晃くん、今年もいっぱい笑えますように。」丁寧で優しい文字。“ありがとう”が、青い便箋に滲んでいた。
余命宣告の焦りと、時間の余白。そのふたつの間で、晃は初めて自分自身と向き合う。
そして晃は、机の引き出しから昔の手紙を取り出す。さびたクリップに束ねられた、澄江からの言葉たち。そこからふっと、晃は「今の自分が本当に伝えたいこと」を探し始める。
「祖母へ、何を伝えるべきだろう?」
晃はPCの前でうんうん唸る。限られた3000文字、その一つ一つに意味を込める葛藤。“今までありがとう”だけでは足りない。“ごめんね”だけでは物足りない。言葉で人を救ったり、傷つけたりできるのに、最も近しい人にさえ、うまく想いを伝えられずにいる自分。
思い出すのは、小学生の頃もらった祖母からの年賀状。「晃くん、今年もいっぱい笑えますように。」丁寧で優しい文字。“ありがとう”が、青い便箋に滲んでいた。
余命宣告の焦りと、時間の余白。そのふたつの間で、晃は初めて自分自身と向き合う。
そして晃は、机の引き出しから昔の手紙を取り出す。さびたクリップに束ねられた、澄江からの言葉たち。そこからふっと、晃は「今の自分が本当に伝えたいこと」を探し始める。
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