あるクズ人間の奇譚

ひいらぎ

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中学3年生編

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 3年生になった。期待はしていたが3年連続とまではいかなかった。と同時に彼女のことが好きな自分を忘れてしまいそうだった。

 同じクラスにサッカー部の人がいなかったため、中学校生活3年間で一番楽だった。3年生では特に大した思い出もない。あることはあるが、平穏だったということは明らかだろう。

 4月には修学旅行があった。忘れてはいけないのが修学旅行前夜の話である。これが今の僕につながっているといっても過言ではないだろう。

 なぜ修学旅行前夜だったのかは分からないし、何を思ってそんなことをしたかも分からないが、僕は興味本位で自分のアレを見よう見まねで上下に動かしていた。こんなんで本当に気持ちよくなるのか?と思っていたが、少し経つと今まで感じたことのない不思議な感覚に襲われた。今考えると、かなり序盤の快感だったのでそれだけ無知だったと言えよう。その日は怖くなってやめたがだんだん激しさを増していき、 オナ禁をしようと思った高3の一学期まで毎日の日課となっていた。

 何だかんだあったが、修学旅行は楽しかった。2年生で班別行動の計画を立てるので、委員会で同じだったやつと同じ班だった。部屋は3年生で決めるので、1年の時に同じでよく遊んだやつと、親が僕の小学校の先生だったやつと同じだった。

 明瞭に全ての出来事を覚えているわけではないので色々あったとしか言いようがないが、楽しい思い出を聞かれると真っ先にこの修学旅行を思い出すのでそれだけ楽しかったということだろう。

 だが一つだけ忘れてはいけない出来事がある。それは、班別行動で地下鉄に乗った時の出来事だった。ベビーカーを押した女性が座る席が無くて困っていたので、席を譲ろうと声をかけたのだ。結局大丈夫だと座りはしなかったのだが、その女性が実は僕らと同じ中学校出身の人だったのだ。

 修学旅行の少し後に学校に手紙だかメールだかが届いたらしく、学年だよりにも載せられた。これもあまり記憶が明瞭では無いが、「サンダルを履いたヒーロー」だの何だのって先生方に囃し立てられたのを覚えている。

 修学旅行が終わり……と話を続けたかったのだが、びっくりするぐらいに3年生の思い出がない笑。

 部活では気づいたら一年生が入ってきて、気づいた時には引退していた。1、2年生が衝撃的すぎてほとんど覚えていない。引退試合でトイレを我慢していたのは覚えているが。

 学校生活では部活が終わった後はより自由きままに生活できていた。

 文化祭の合唱練習中に、若干好きになっていた指揮者で生徒会長の女子を泣かせた時には本気で腹がたったくせに、卒業式の合唱練習はサボって図書室で人狼やったりしていた。

 3年生での事件といえば、1年生の手紙冤罪事件で手紙をあげた子のことが好きだと勝手に囃し立てられた事件だろうか。あの事件は特に謎が多い。まずなぜそんな噂がたったのか分からないし、そもそもそいつは好きではなかった。それなのに休み時間などにあんまり話すことのないイケイケの女子が急に話しかけてきたり、挙げ句の果てによく部活で一緒にいた大人しい子までもが僕にそのことを聞いてきたのだ。気がついたら何の音沙汰も無くなっていたので、僕の中では何だったんだって感じだったけど。

 中学校生活はあっけなく、そして僕の心に癒ることのない大きな傷を残して終わりを告げた。特に夢や目標はなかったため、自分のレベルと同じぐらいのレベルの進学校を受けることにした。受験勉強をほとんどせずとも簡単に合格できた。親に心配されないようにやっているフリはしていたけど。

 受かった時の点数は182点だった。ほぼノー勉で受けたのに、皆に高いねと言われたおかげで自己顕示欲がかなり満たされたであろう。友達が落ちてしまったのが若干心残りだったが。しかしこれが地獄の始まりだった。
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