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第三章
天球ツアー(5)
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「大丈夫…か?顔色が悪いが…、何かあったのか?」
誠(蓮の父)が勇の父へ問いかける。勇の父も多少復活し一向に合流していた。
「いっいえ…、な、何でもありません…。」
チラチラと勇の母を見ながら答え更に続けた。
「ただ、ちょっと気になる事があります…。とりあえず屋敷へ行きましょう!そこで報告します。」
誠は頷き、肯定した。
「分かった。そうしよう。努さん、いつもの屋敷は使えるのか?」
「あぁ、もちろん使えるように準備しているぞ。子供達は初めてだからな…案内しよう!」
「さぁ着いたぞ!この屋敷だ。」
子供達は、案内された屋敷を見上げる。そこはお世辞にも綺麗とは言えない、3階建程度の高さの木造の建物だった。中央には民家と同等の扉があり申し訳程度に雨除けの屋根がついている。ただ不思議なことに見える位置に一切窓が無かった。
子供達はあからさまに、不満げな表情を見せるが声には出さない。案内してくれた努に対し失礼のない様にはしているが、お互いに顔を見合わせていた。
大人達は子供達の様子を見てクスクスと笑っていた。
「さぁ、入ってくれ!」
案内をした努も、ニヤっと意地悪な表情をしながら子供達を招き入れた。
子供達全員が屋敷に足を踏み入れると、想像も出来なかった光景が広がっていた。
「「「「「「えっ?ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?」」」」」」
子供達は伊達メガネをかけてハッピを着て大袈裟に驚いているワッショーイ!!な芸人さながらのリアクションをした。
そこは絨毯が敷き詰められた空間に3階程度の吹抜けとなっており、建物裏側と屋根に設置された窓から光が取り込まれ、その光がシャンデリアに反射し高級ホテルのエントランスのようであった。
あまりの建物の外観との違いに子供達はアングリと口を開け、硬直していた。そこへ声が掛かる。
「皆さま、遠いところ大変お疲れ様でした。お疲れでしょう?お茶をご用意致します。彼方の広間でお待ちください。」
声の方へ意識を向けると、そこには年齢不詳のスラっとした目の細い男性がいた。
「稔(ミノル)さん。屋敷の管理まだしてくれていたんだな?有難う。」
その言葉に稔が答える。
「誠様、お久しぶりで御座います。ですが、私に対してさん付けはおやめ下さい。それに屋敷の管理は私の仕事です。お礼を言われる筋合いは御座いません。」
キッパリと誠には真面目な表情で答えるが、子供達には表情をコロッと一変し笑顔を向け案内をする。
「さぁ、こちらで御座います。」
稔がそう声を発し扉を開く。その部屋も窓から燦々と陽が入っており、高そうな調度品が飾られていた。大小さまざまなソファー部屋の中心を囲むように置かれその前に小さなテーブルがあり人数分のカップが置かれていた。
「お好きな場所にお掛けになって下さいね。」
稔に促され全員がソファーへ移動する。今回は子供達が男女に分かれ3人ずつ座り、大人達は2組の親が1つのソファーに座り2つのソファーへと腰掛けた。
努と妻の奏は2人で3人掛けソファーに座り、全員が着席した。努達の対面に子供達6人、親達は4名ずつが向かい合わせた形となった。それぞれのカップに稔がお茶を注いで廻る。
「ダージリンティーをお淹れ致しました。砂糖、ミルク、レモンをご用意しております。お好みで入れてお召し上がり下さい。クッキーも用意致しましたのでどうぞ。」
皆が一斉に好みの味に調整し、口を付けた。ふぅ、とそれぞれ落ち着いた表情となった。
「それでは落ち着いたところで、まずは稔さん…、稔の紹介から始めようか。」
誠はチラリと稔を見た際に睨まれた事に気付き呼び捨てで続けた。
「稔…は、この屋敷の管理をしてもらっていてね。この屋敷の執事長だと考えてくれればいい。他にも、料理人や使用人が5人程いるが、それを纏めてもらっている。屋敷内の事であれば、全て彼に聞くといい。」
誠は、さぁ、と稔に挨拶を促した。
「稔と申します。我が家系はずっと鬼城様のお付きや使用人を務めて参りました。誠様が地球へ行かれてからはこちらの屋敷を管理させて頂いております。お子様方はこの屋敷は初めてですから、分からない事も多いかと思います。何かあれば私にお声をお掛け下さい。」
最後に「宜しくお願い致します。」ピシッと腰を曲げ頭を下げて挨拶を終えた。
「宜しく頼む。それじゃあ子供達も努さんや稔に挨拶をしようか。あぁ、固くならず名前だけでの紹介でいい。」
子供達は順に1人ずつ立って挨拶をし、それを努達夫婦や稔が頷きながら和かに聞いていた。その挨拶が終わると子供達に誠からある提案が入った。
「それから子供達皆に聞いて欲しい事がある。これからこの天球では私達親も含め全員名前で呼ぶようにして欲しい。もちろん、家族だけの場合は別だが…。ただ、特にこの2週間は天球に慣れてもらう為の体験ツアーだ。これからの2週間は私達を絶対に父、母と読んではならない。理由としては……」
突拍子もない話ではあるが、理由としてはこうだった。
苗字がその人の得意な能力を顕しているため、天球では近しい者にも苗字を教えず、基本的には名前で呼び合っている。2大勢力が争うようになり、お互いに力を隠す為に勢力の争いが激化した100年程度前から結婚の際くらいでしか苗字を明かさないようになった。
また2つ目の理由として、ここにいる6の家は陽源国(ヨウゲンコク)の大名にあたり、苗字が知られている。その子供だと分かれば、当然命を狙われる事が容易に想像できる。こういった理由から名前呼びを徹底するよう指示したのだ。
因みにこの場にいる全員の名前はこうだ。
鬼城(キジョウ)家
【父】誠(マコト)【母】愛(アイ)【子】蓮(レン)
火雷(カライ)家
【父】治(オサム)【母】遥(ハルカ)【子】勇(ユウ)
水土(ミト)家
【父】留(ルイ)【母】灯(アカリ)【子】翔(カケル)
天音(アマネ)家
【父】圭(ケイ)【母】紡(ツムグ)【子】光(ヒカリ)
風樹(カゼキ)家
【父】宗(ソウ)【母】玲(レイ)【子】楓(カエデ)
闇空(ミソラ)家
【父】瞬(シュン)【母】響(ヒビキ)【子】茜(アカネ)
亀山(カメヤマ)家
【夫】努(ツトム)【妻】奏(カナデ)
武闘(ムトウ)家
【執事長】稔(ミノル)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これからの話は、全て名前(カタカナ表記)で進行していきます。名前が馴染むまでは出来る限り分かりやすく表記していきたいと考えておりますので、お付き合いいただければ嬉しいです。これからも応援よろしくお願いいたします。
誠(蓮の父)が勇の父へ問いかける。勇の父も多少復活し一向に合流していた。
「いっいえ…、な、何でもありません…。」
チラチラと勇の母を見ながら答え更に続けた。
「ただ、ちょっと気になる事があります…。とりあえず屋敷へ行きましょう!そこで報告します。」
誠は頷き、肯定した。
「分かった。そうしよう。努さん、いつもの屋敷は使えるのか?」
「あぁ、もちろん使えるように準備しているぞ。子供達は初めてだからな…案内しよう!」
「さぁ着いたぞ!この屋敷だ。」
子供達は、案内された屋敷を見上げる。そこはお世辞にも綺麗とは言えない、3階建程度の高さの木造の建物だった。中央には民家と同等の扉があり申し訳程度に雨除けの屋根がついている。ただ不思議なことに見える位置に一切窓が無かった。
子供達はあからさまに、不満げな表情を見せるが声には出さない。案内してくれた努に対し失礼のない様にはしているが、お互いに顔を見合わせていた。
大人達は子供達の様子を見てクスクスと笑っていた。
「さぁ、入ってくれ!」
案内をした努も、ニヤっと意地悪な表情をしながら子供達を招き入れた。
子供達全員が屋敷に足を踏み入れると、想像も出来なかった光景が広がっていた。
「「「「「「えっ?ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?」」」」」」
子供達は伊達メガネをかけてハッピを着て大袈裟に驚いているワッショーイ!!な芸人さながらのリアクションをした。
そこは絨毯が敷き詰められた空間に3階程度の吹抜けとなっており、建物裏側と屋根に設置された窓から光が取り込まれ、その光がシャンデリアに反射し高級ホテルのエントランスのようであった。
あまりの建物の外観との違いに子供達はアングリと口を開け、硬直していた。そこへ声が掛かる。
「皆さま、遠いところ大変お疲れ様でした。お疲れでしょう?お茶をご用意致します。彼方の広間でお待ちください。」
声の方へ意識を向けると、そこには年齢不詳のスラっとした目の細い男性がいた。
「稔(ミノル)さん。屋敷の管理まだしてくれていたんだな?有難う。」
その言葉に稔が答える。
「誠様、お久しぶりで御座います。ですが、私に対してさん付けはおやめ下さい。それに屋敷の管理は私の仕事です。お礼を言われる筋合いは御座いません。」
キッパリと誠には真面目な表情で答えるが、子供達には表情をコロッと一変し笑顔を向け案内をする。
「さぁ、こちらで御座います。」
稔がそう声を発し扉を開く。その部屋も窓から燦々と陽が入っており、高そうな調度品が飾られていた。大小さまざまなソファー部屋の中心を囲むように置かれその前に小さなテーブルがあり人数分のカップが置かれていた。
「お好きな場所にお掛けになって下さいね。」
稔に促され全員がソファーへ移動する。今回は子供達が男女に分かれ3人ずつ座り、大人達は2組の親が1つのソファーに座り2つのソファーへと腰掛けた。
努と妻の奏は2人で3人掛けソファーに座り、全員が着席した。努達の対面に子供達6人、親達は4名ずつが向かい合わせた形となった。それぞれのカップに稔がお茶を注いで廻る。
「ダージリンティーをお淹れ致しました。砂糖、ミルク、レモンをご用意しております。お好みで入れてお召し上がり下さい。クッキーも用意致しましたのでどうぞ。」
皆が一斉に好みの味に調整し、口を付けた。ふぅ、とそれぞれ落ち着いた表情となった。
「それでは落ち着いたところで、まずは稔さん…、稔の紹介から始めようか。」
誠はチラリと稔を見た際に睨まれた事に気付き呼び捨てで続けた。
「稔…は、この屋敷の管理をしてもらっていてね。この屋敷の執事長だと考えてくれればいい。他にも、料理人や使用人が5人程いるが、それを纏めてもらっている。屋敷内の事であれば、全て彼に聞くといい。」
誠は、さぁ、と稔に挨拶を促した。
「稔と申します。我が家系はずっと鬼城様のお付きや使用人を務めて参りました。誠様が地球へ行かれてからはこちらの屋敷を管理させて頂いております。お子様方はこの屋敷は初めてですから、分からない事も多いかと思います。何かあれば私にお声をお掛け下さい。」
最後に「宜しくお願い致します。」ピシッと腰を曲げ頭を下げて挨拶を終えた。
「宜しく頼む。それじゃあ子供達も努さんや稔に挨拶をしようか。あぁ、固くならず名前だけでの紹介でいい。」
子供達は順に1人ずつ立って挨拶をし、それを努達夫婦や稔が頷きながら和かに聞いていた。その挨拶が終わると子供達に誠からある提案が入った。
「それから子供達皆に聞いて欲しい事がある。これからこの天球では私達親も含め全員名前で呼ぶようにして欲しい。もちろん、家族だけの場合は別だが…。ただ、特にこの2週間は天球に慣れてもらう為の体験ツアーだ。これからの2週間は私達を絶対に父、母と読んではならない。理由としては……」
突拍子もない話ではあるが、理由としてはこうだった。
苗字がその人の得意な能力を顕しているため、天球では近しい者にも苗字を教えず、基本的には名前で呼び合っている。2大勢力が争うようになり、お互いに力を隠す為に勢力の争いが激化した100年程度前から結婚の際くらいでしか苗字を明かさないようになった。
また2つ目の理由として、ここにいる6の家は陽源国(ヨウゲンコク)の大名にあたり、苗字が知られている。その子供だと分かれば、当然命を狙われる事が容易に想像できる。こういった理由から名前呼びを徹底するよう指示したのだ。
因みにこの場にいる全員の名前はこうだ。
鬼城(キジョウ)家
【父】誠(マコト)【母】愛(アイ)【子】蓮(レン)
火雷(カライ)家
【父】治(オサム)【母】遥(ハルカ)【子】勇(ユウ)
水土(ミト)家
【父】留(ルイ)【母】灯(アカリ)【子】翔(カケル)
天音(アマネ)家
【父】圭(ケイ)【母】紡(ツムグ)【子】光(ヒカリ)
風樹(カゼキ)家
【父】宗(ソウ)【母】玲(レイ)【子】楓(カエデ)
闇空(ミソラ)家
【父】瞬(シュン)【母】響(ヒビキ)【子】茜(アカネ)
亀山(カメヤマ)家
【夫】努(ツトム)【妻】奏(カナデ)
武闘(ムトウ)家
【執事長】稔(ミノル)
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これからの話は、全て名前(カタカナ表記)で進行していきます。名前が馴染むまでは出来る限り分かりやすく表記していきたいと考えておりますので、お付き合いいただければ嬉しいです。これからも応援よろしくお願いいたします。
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