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第三章
天球ツアー(4)
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「おぉ、誠(マコト)!元気そうじゃねぇか!?」
蓮達一向がフジーネの村の広場へ到着すると、50代後半(?)位の短髪で白髪の入った中肉中背で色黒の多少強面な男が蓮の父へ声を掛けた。
「おぉ!努(ツトム)さん。久しぶりだなぁ!少し老けたか?」
「お?誠も言うようになったじゃねぇか!で…、そっちの子供達がお前達の子か?」
「そうだ…。大きくなっただろう…?」
蓮の父(誠)と、多少強面の男(努)が話しているとそこへ女性から声が掛かった。
「ちょっとアンタ!当主様に向かって呼び捨てはないだろう?それに子供達もびっくりしちまってるじゃないか…。みんな驚かしてしまって悪かったねぇ。ほら、アンタ!さっさと挨拶しな!」
皆一斉に声がした方へ顔を向けると、そこには努より5センチ程度背の高い40歳前後の、「アネゴ」と呼ばれていそうな雰囲気ではあるがとても顔立ちの綺麗な女性が立っていた。
「おっおぅ…。悪い悪い!つい懐かしくてな…。ワシは亀山努。このフジーネ村の管理をしている。まぁ村長みたいなものだ。ただワシはどうも役職のようなものは好かんでな。…この村の代表だと思ってくれればそれで良い。そんでコイツが妻の奏(カナデ)だ。ワシは誠達が小さい頃から面倒を見ていてな…。誠達の子はワシの孫みたいなものだと思ってる。この村にいる間はこの村を自分の家だと思って過ごしてくれ。」
そこへまた奏からツッコミが入る。
「アンタ…?コイツってのは私のことかい…?散々アンタから口説いてきておいて、結婚したらとたんにコイツ扱いするのかい?次にコイツ扱いしたら離婚するからね!覚悟しときな?」
「ちょっ…?オマ、いっいや奏!わっワシにも威厳ってものが…。いっいや悪かった!だから離婚だけは勘弁してくれ!…頼む!!」
奏は華麗にジャンピング土下座を決めた夫を見下ろし、呆れた表情で額に手を置く。
「しょうがないヤツだね…。アンタ、今回だけだからね?…皆悪かったねぇ、こんなどうしようもない茶番に付き合わしちまって。この村にいる間は、困ったことがあったら何でも私達に言ってきな。こんなバカ亭主でも何かの役にはたつかもしれないからね?」
奏はカエルを睨みつける蛇の表情を一転し和らげた。
子供達はこれは逆らったら人生が終わると本能で理解し、皆一様に首を縦にコクコクと激しく振り下げる。それを確認しながら、首を傾げた奏が疑問を口にした。
「そういや、火雷のダンナは来てないのかい?」
その質問を聞いた全員が辺りを見回し確認するが、勇の父が見当たらない。
「あれ?父ちゃんどこかで逸れちまったのか…?」
勇が声を上げた。そこで勇の母が口を開く。
「バカか?お前じゃあるまいし、父ちゃんが逸れるはずないだろう?」
子供に対してやや辛辣な言葉を投げかけるが、火雷家にとっては平常運転である。その時先程一向がこの村に来た方角から凄まじい音が耳へと届いた。
ズガーーーン!!!ゴロゴロゴロゴロ……!
全員がその方角へ顔を向けた。
「あれは…、父ちゃんの雷だね…!何かあったようだよ。ちょっと見てくるよ!」
その言葉を言い残し、勇の母は姿を消した。
時は遡り、蓮達一向がフジーネ村に入った頃、勇の父は1人村の手前で何かを待っていた。
「何かこちらへ向かって来ているな?俺たちを追って来たのか?」
遥か後方を見据え、蓮の父は独り言ちた。
「この気配に気付かないようであれば、全員鈍っているようだな…。これだけ醜悪な気配を放っているのにな…。あぁそうか。子供達の為にあえてか…?まぁいい。久々に腕慣らしといくか!」
そこへ、彼方からこちらへ赤子の様な奇声を発し、向かって来た。
「オォギャァァァァァァァッ!!」
「あれは!?…コカクチョウ(姑獲鳥)だと…?」
姑獲鳥は人間の女性が鳥になった様な姿ではあるが、魔獣である。自分で子を成す事が出来ず、人間の子供を狙い攫っていく習性がある。出産時に亡くなった女性の魂が作りだした魔獣とも言われているが定かではない。また、人間の女性の様な鳥と言っても顔は人の目を大きくし、鼻は穴のみで口は前面突き出し大きい。明らかに人ではなく、鳥の魔獣なのだ。
「オギャァァッァァァァ!」
大きな口を広げ襲いかかる!広げた口からはワニのようにギザギザした牙が光って見えた。
勇の父は瞬時に身体を上へと移動させ、攻撃を避ける。コカクチョウの手には長い爪が10本のナイフの様になっていた。下や横に避けた場合、爪による攻撃が考えられたからだ。
「意外と素早いな…。心配かけられねぇし、とっとと決着付けるとするか!」
そう独りごちると勇の父は右手を掌を上にし、上へ伸ばす。一呼吸置きそれをコカクチョウへ向け振り下ろした。
「ボルティーング!!」
そこへ落雷が発生しコカクチョウへ直撃した。
ズガーン!!!ゴロゴロゴロゴロ…!
コカクチョウは一瞬にして炭となり、風に流され消えていった。
「ヤベェ、やり過ぎちまった…。俺こそ鈍っているな…?鍛え直さねぇとマズいな…。」
そこへ、スパーン!!と後頭部へ衝撃が走る。
何が起きたのかと振り向くと勇の母が腕を組んで睨み付けていた。
「何やってんだいアンタ?悠長にしてるんじゃないよ!アンタの雷のせいで木が燃えてるじゃないか?村が火事になっちまうよ!とっとと消すよ!」
勇の母はそう言うと、掌を燃えている木々に向かい腕を突き出した。
「レイン!!」
その言葉にしゅんとした表情をさせながらも勇の父も同様に続けた。途端に燃えている木々へ雨が降り注ぎ、鎮火させていく。
鎮火を確認した勇の母は勇の父を睨み声を掛ける。
「火は消火したし、さっさと戻るよ!アンタは後で私がしっかり鍛え直してやるからね?覚悟しときな?」
そう言うと勇の母はさっさと姿を消した。残ったのは顔を青褪めさせ震えている勇の父、ただ1人だった。
蓮達一向がフジーネの村の広場へ到着すると、50代後半(?)位の短髪で白髪の入った中肉中背で色黒の多少強面な男が蓮の父へ声を掛けた。
「おぉ!努(ツトム)さん。久しぶりだなぁ!少し老けたか?」
「お?誠も言うようになったじゃねぇか!で…、そっちの子供達がお前達の子か?」
「そうだ…。大きくなっただろう…?」
蓮の父(誠)と、多少強面の男(努)が話しているとそこへ女性から声が掛かった。
「ちょっとアンタ!当主様に向かって呼び捨てはないだろう?それに子供達もびっくりしちまってるじゃないか…。みんな驚かしてしまって悪かったねぇ。ほら、アンタ!さっさと挨拶しな!」
皆一斉に声がした方へ顔を向けると、そこには努より5センチ程度背の高い40歳前後の、「アネゴ」と呼ばれていそうな雰囲気ではあるがとても顔立ちの綺麗な女性が立っていた。
「おっおぅ…。悪い悪い!つい懐かしくてな…。ワシは亀山努。このフジーネ村の管理をしている。まぁ村長みたいなものだ。ただワシはどうも役職のようなものは好かんでな。…この村の代表だと思ってくれればそれで良い。そんでコイツが妻の奏(カナデ)だ。ワシは誠達が小さい頃から面倒を見ていてな…。誠達の子はワシの孫みたいなものだと思ってる。この村にいる間はこの村を自分の家だと思って過ごしてくれ。」
そこへまた奏からツッコミが入る。
「アンタ…?コイツってのは私のことかい…?散々アンタから口説いてきておいて、結婚したらとたんにコイツ扱いするのかい?次にコイツ扱いしたら離婚するからね!覚悟しときな?」
「ちょっ…?オマ、いっいや奏!わっワシにも威厳ってものが…。いっいや悪かった!だから離婚だけは勘弁してくれ!…頼む!!」
奏は華麗にジャンピング土下座を決めた夫を見下ろし、呆れた表情で額に手を置く。
「しょうがないヤツだね…。アンタ、今回だけだからね?…皆悪かったねぇ、こんなどうしようもない茶番に付き合わしちまって。この村にいる間は、困ったことがあったら何でも私達に言ってきな。こんなバカ亭主でも何かの役にはたつかもしれないからね?」
奏はカエルを睨みつける蛇の表情を一転し和らげた。
子供達はこれは逆らったら人生が終わると本能で理解し、皆一様に首を縦にコクコクと激しく振り下げる。それを確認しながら、首を傾げた奏が疑問を口にした。
「そういや、火雷のダンナは来てないのかい?」
その質問を聞いた全員が辺りを見回し確認するが、勇の父が見当たらない。
「あれ?父ちゃんどこかで逸れちまったのか…?」
勇が声を上げた。そこで勇の母が口を開く。
「バカか?お前じゃあるまいし、父ちゃんが逸れるはずないだろう?」
子供に対してやや辛辣な言葉を投げかけるが、火雷家にとっては平常運転である。その時先程一向がこの村に来た方角から凄まじい音が耳へと届いた。
ズガーーーン!!!ゴロゴロゴロゴロ……!
全員がその方角へ顔を向けた。
「あれは…、父ちゃんの雷だね…!何かあったようだよ。ちょっと見てくるよ!」
その言葉を言い残し、勇の母は姿を消した。
時は遡り、蓮達一向がフジーネ村に入った頃、勇の父は1人村の手前で何かを待っていた。
「何かこちらへ向かって来ているな?俺たちを追って来たのか?」
遥か後方を見据え、蓮の父は独り言ちた。
「この気配に気付かないようであれば、全員鈍っているようだな…。これだけ醜悪な気配を放っているのにな…。あぁそうか。子供達の為にあえてか…?まぁいい。久々に腕慣らしといくか!」
そこへ、彼方からこちらへ赤子の様な奇声を発し、向かって来た。
「オォギャァァァァァァァッ!!」
「あれは!?…コカクチョウ(姑獲鳥)だと…?」
姑獲鳥は人間の女性が鳥になった様な姿ではあるが、魔獣である。自分で子を成す事が出来ず、人間の子供を狙い攫っていく習性がある。出産時に亡くなった女性の魂が作りだした魔獣とも言われているが定かではない。また、人間の女性の様な鳥と言っても顔は人の目を大きくし、鼻は穴のみで口は前面突き出し大きい。明らかに人ではなく、鳥の魔獣なのだ。
「オギャァァッァァァァ!」
大きな口を広げ襲いかかる!広げた口からはワニのようにギザギザした牙が光って見えた。
勇の父は瞬時に身体を上へと移動させ、攻撃を避ける。コカクチョウの手には長い爪が10本のナイフの様になっていた。下や横に避けた場合、爪による攻撃が考えられたからだ。
「意外と素早いな…。心配かけられねぇし、とっとと決着付けるとするか!」
そう独りごちると勇の父は右手を掌を上にし、上へ伸ばす。一呼吸置きそれをコカクチョウへ向け振り下ろした。
「ボルティーング!!」
そこへ落雷が発生しコカクチョウへ直撃した。
ズガーン!!!ゴロゴロゴロゴロ…!
コカクチョウは一瞬にして炭となり、風に流され消えていった。
「ヤベェ、やり過ぎちまった…。俺こそ鈍っているな…?鍛え直さねぇとマズいな…。」
そこへ、スパーン!!と後頭部へ衝撃が走る。
何が起きたのかと振り向くと勇の母が腕を組んで睨み付けていた。
「何やってんだいアンタ?悠長にしてるんじゃないよ!アンタの雷のせいで木が燃えてるじゃないか?村が火事になっちまうよ!とっとと消すよ!」
勇の母はそう言うと、掌を燃えている木々に向かい腕を突き出した。
「レイン!!」
その言葉にしゅんとした表情をさせながらも勇の父も同様に続けた。途端に燃えている木々へ雨が降り注ぎ、鎮火させていく。
鎮火を確認した勇の母は勇の父を睨み声を掛ける。
「火は消火したし、さっさと戻るよ!アンタは後で私がしっかり鍛え直してやるからね?覚悟しときな?」
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